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[準備]店舗オープンの告知

「工事期間中」もオープン告知に有効活用!

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工事期間中は「何ができるか?」注目されている!

 内外装の工事が始まり、ようやく一息つける……と思った開業者のみなさん。実は、工事期間中にも「やること」「やっておきたいこと」はたくさんあるのです。「やること」のひとつは、『食材やドリンク、その他必要物の仕入れ方法』で触れた通り、食材の仕入れ業者の選定や、備品などの購入。そして、前章『人員の求人・募集から教育まで』で解説した、オープニングスタッフの人員募集から採用、研修などの作業です。これだけで十分忙しくなってしまうとは思いますが、「やっておきたいこと」は他にもあるのです。それが、「工事期間中の店舗オープン告知」です。

開店告知の種類と方法

 まだオープンもしていないのに店舗の告知をするのは時期尚早ではないかと思われるかもしれませんが、新規オープンの販促は早いに越したことはないのです。告知期間が長いということは、それだけ多くの人に店舗のオープンを周知させることに繋がります。それでは、工事期間中にどんなプロモーションを行えるか紹介していきましょう。

① 工事中の店の外壁やガラス窓にポスターを貼る
② 新聞にチラシの折り込みを依頼する
③ ポスティング
④ 街頭でビラ配り
⑤ フリーペーパーやタウン誌などへ広告を掲載する
⑥ 駅や街中に広告を出稿する
⑦ 友人へ宣伝する
⑧ SNSやWEBサイトを活用する

① 工事中の店の外壁やガラス窓にポスターを貼る
 一番オーソドックスな方法ですが、工事中の店の外壁やガラス窓などにポスターを貼って告知しましょう。あなたのお店が路面店であれば、店の前の通りには毎日たくさんの人が行き交っているはずです。そういった方に興味を持ってもらえるよう、ポスターを貼ることは大変効果的です。人の出入りが激しい日中はまじまじとポスターを見ることは難しいですが、工事を終えた夜や休日など、思わず足を止めてポスターを眺めてしまうという経験があなたにもあると思います。やはり近所の方は、家の近くにオープンする新しいお店に興味を持っているものです。ぜひ“はじまして”の挨拶も兼ねて、ポスターを貼り出してください。オープン前なので、掲載できる情報は少ないと思います。しかし、「店名」「オープン日」「セールスポイント」の3つがあれば十分です。でかでかと掲載し、遠目から見ても気付いてもらえるようにしましょう。オープン日が近づくにつれ、内容を追記できるようであれば、ポスターを貼り変えるなどして期待感を煽りましょう。

② 新聞にチラシの折り込みを依頼する
 『店舗のコンセプトに合った立地を選ぶには、まず調査から』で「商圏エリア」について触れましたが、その商圏エリアに向けて新聞にチラシの折り込みを依頼するのも効果的です。新聞に挟まっている折り込みチラシは大手スーパーや企業などが利用しているイメージですが、地域の新聞販売所に依頼すれば個人の案件にも対応してくれる可能性が高いです。
 依頼の手順としては、まずチラシを作成します。チラシはデザイン会社などに依頼して制作するのもいいですし、パソコンで自作するのも良いと思います。センスに自信があれば手描きでも良いと思います。チラシを制作したら、地域の新聞販売所を尋ねて折り込みの依頼をします。その際、チラシを折り込みたい日時やエリア、部数もあらかじめ決めて相談に行きましょう。折り込み日が決まったら、納品日(折り込み日の2,3日前)までに販売所に届けられるよう、印刷の手配をします。街の印刷屋さんに依頼するのもいいですが、今はネットプリントで安価に印刷する方法もありますからぜひ活用してください。無事、印刷したチラシが販売所に届いたら期日に折り込まれます。おおまかな予算ですが、1枚につき単価数円×部数+消費税になります。単価3円で1万枚のチラシを折り込んでもらうとしたら、価格は32,400円になります。折り込みのタイミングは、オープンの一週間~前日までの間が良いと思いますが、準備に手間と時間がかかるので実施する場合は早めに動きましょう。

③ ポスティング
 ②と同じく、チラシを作成してポスティング会社に依頼する形となります。範囲は同じく商圏エリアで、サイズはA5くらいの小さいものが良いと思います。もし、④の街頭でビラ配りも実施するようであれば、ポスティングのチラシと併用できるので多めに部数を刷っておくとよいでしょう。

④ 街頭でビラ配り
 オープン日が迫ってきたら、声を掛けながら街頭でビラ配りをするのも効果的です。ユニフォームが完成していたら、ユニフォームを着て街頭に立つのがよいでしょう。『人員の求人・募集から教育まで』で述べた通り、オープニング研修の一環として行うのも良いと思います。

⑤ フリーペーパーやタウン誌などへ広告を掲載する
 地域に根付いたフリーペーパーやタウン誌などがあれば、広告の出稿を検討してみてください。コストはかかりますが、比較的リーズナブルな値段で掲載できることが多いです。

⑥ 駅や街中に広告を出稿する
 駅や街中への広告出稿は掲載料金が高額になるものもありますが、駅の構内や街中の掲示板には比較的安価で広告を出すことができます。予算に余裕がある場合は検討してみるのもよいでしょう。

⑦ 友人へ宣伝する
 地道な販促活動ですが、友人や知人に声を掛け、お店のオープンをお知らせすることも大切です。⑧のSNSやWEBサイトでの告知もすでに開始していたら、友人に情報をシェアしてもらい、さらなる拡散を狙いましょう。レセプションを開く場合、ついつい仲の良い友人に声を掛けてしまうと思いますが、レセプションは店舗の工事中に迷惑を掛けてしまった近隣の店舗や近所の人たち、食材の仕入れ先や内外装工事の業者の方々、他店での修行経験があれば修行したお店の店主や先輩、同僚、そしてあなたの家族などに限定するべきです。
友人の来店はとても嬉しいものですが、ついつい“内輪ノリ”になってしまいがちなので、レセプションに招待するのは避けましょう。その代わり、挨拶ハガキやクーポンの送付などを行い、開店から少し落ち着いた頃に足を運んでもらうようにしましょう。気兼ねない友人であれば、お店への素直な評価も聞けるはずです。率直な意見を求めて、サービス向上に繋げていきましょう。

⑧ SNSやWEBサイトを活用する
 
『SNSやWEBサイトの活用術』で、SNSやWEBサイトの開設方法については詳しく説明していますが、工事期間中のオープン告知にもSNSやWEBサイトは有効活用できます。特に、TwitterやFacebook、ブログなどリアルタイムな情報を届けられるSNSは、工事過程も実況するようなつもりで投稿していくとよいでしょう。あなたのお店が類を見ないコンセプトを持ったお店であれば、開店前でも話題を呼び、注目を集めることがあります。 極端な例かもしれませんが、異業種から飲食店に参入してきたお店が斬新なコンセプトを打ち出し、開店前からブログでオープンに向けての準備や意気込み、コンセプトの説明などを行った結果、大変な話題になった例もあります。テレビで取り上げられたことをきっかけに、多数のメディアから取材依頼がきて、対応がパンクしたこともあったとのことです。どんなにユニークなお店であってもここまでの反響を呼ぶには運も必要かもしれませんが、自分から情報をどんどん発信していくことで誰かには届くのです。最初はなかなか反応が得られず苦慮することもあるかと思いますが、オープン前からファンを獲得するためにもぜひSNSやWEBサイトを活用してください。

オープン告知の工夫

 オープンが目前に迫ったら、いよいよ開店することを告知しましょう。告知の手段は、上記に挙げた工事期間中の告知と同じ方法で構いません。ただ、内容をより直前告知にふさわしいものに変えていきましょう。

<クーポンを配布してオープンを盛り上げよう!>
 開業時の集客に効果的なのが、クーポンの配布です。クーポンの配布方法は、折り込みチラシ、ポスティング、街頭でのビラ配り、広告出稿、SNS……といずれの方法にも付けることが可能です。チラシやポスティング、ビラといった紙モノであれば、チラシの隅の方にクーポンを付けたり、チラシを持参してくれた方に〇〇円引き、といった特典を付与することができます。SNSも、例えばクーポン内容を示した画像を作成して記事を投稿、その画像を店員に見せてくれた方に特典をつける、といった方法が可能です。

 しかし、クーポンを配布する際に気を付けたいことがあります。それは、新規オープンの慌ただしさやオペレーションの未熟さのせいで、クーポンを受け付け忘れてしまうことです。クーポンの内容が1品サービスなのにいくら待っても出てこない、〇〇円引き・〇〇%OFFなのに値引きがされていない、プレゼントを受け取れるはずなのにプレゼントを渡されなかった……など、せっかく期待していたのに適切なサービスを受けられなかった場合はお客様をひどく落胆させてしまいます。クーポンを実施する場合は、どんな状況でもクーポンの特典を付与することを忘れないよう指導を徹底しましょう。

まとめ 「「工事期間中」もオープン告知に有効活用!」
  • ・工事期間中でも「やること」「やっておきたい」ことは目白押し!
  • ・工事期間中からオープン告知を行ない、多くの人に知ってもらおう
  • ・開業告知の手段は、チラシの折り込みやポスティング、広告出稿などさまざま
  • ・早期からSNSやWEBサイトを開設して、プロモーションに乗り出そう
  • ・クーポンを配布する場合は、必ず特典を受けられるようオペレーションの徹底を

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