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急な外国人客!?今すぐ使える接客英語

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外国人観光客が増え、外国人の方と接する機会も多い昨今。接客において、外国人の方と話さなければならないシーンも多いのではないでしょうか。英語を求められるような状況になった場合には、しっかりとした英会話でコミュニケーションを交わしたいですよね。本記事では、飲食店を開業した際に外国人の方への接客で必要な英会話のポイントをご紹介します。

英会話に必要なポイントとは

英会話においては相手の話していることを聞き取れるようになることが大切です。これは、言うまでもなく、相手の話していること、伝えたいことが分からなければ、会話が成り立たないからです。もちろん、ある程度の単語であれば何も勉強せずとも聞き取れることはありますが、英語特有の発音の省略やネイティブなものなどは予備知識なしには、まず聞き取れないことがほとんどです。
たとえば、英語には「連続する2単語において、前の単語の語尾が子音、後ろの単語の語尾が母音だった場合に、子音と母音をつなげて読むという省略方法」があります。実例を出してみると「It is」という単語があったとした場合、通常は「イットイズ」になるわけですが、前述の省略方法を使った場合は「イッティズ」となります。(英語の発音は本来発音記号で表記するものであり、この表記はあくまで便宜的なものです)
このような発音の省略方法を知らずに英会話をしてしまうと、相手の話していることが本来知っているフレーズで構成されているにもかかわらず、何をいっているか理解できないという状況が発生してしまうこともあります。

最低限の英単語力は必要

会話にしても、読解にしても、最低限の英単語は覚える必要があります。これは季節・単位など文脈によらず、どのような文章でも出現しやすい単語があり、それらを覚えていないと英語の意味が理解しにくくなるからです。では基本的な単語とはどのようなものなのかという話ですが、コーパス言語学に基づいた英単語本「JACET8000」によれば最も基本的な1000単語を覚えることにより、一般的な英文における単語の70%をカバーすることができるとされています。
※コーパス言語とは、膨大な資料を基にして結論を出す言語学のジャンルのことです。

仕事でどの程度の英単語を使うかにもよりますが、簡単なあいさつ程度であれば、一般英文の7割が分かれば十分といえるでしょう。また、この1000単語は「am」や「is」といった誰もが知っている単語も含まれているため、ある程度の英語を勉強したことのある人であれば、覚える単語の量はより少ないといえます。ただし、仕事において頻出する専門用語がある場合には、それらの対策もしておく必要があるといえるでしょう。

よく使用するフレーズを覚えておくことで形式的なメニューを簡単に

飲食店を開業する際には、外国人の方に接客することを考え、予めちょっとした挨拶や案内などの形式的な行動に関しては、あらかじめ使用するフレーズを決めておきましょう。
これにより、難しい内容の会話だったとしても比較的簡単に対処することができます。
挨拶の時など決まった状況では、使うフレーズというものがおおよそ決まっているためです。定型文を利用できるような状況で、未完成の英文を一から作るのは、英語初心者の方には難しく、時間もかかってしまいます。
たとえば、お客さんが来たときには「how many people in your party?(何名様ですか?)」といった文章が利用できますが、こういったフレーズを即座に考えつける人は、きっと英語が得意な方でしょう。英語初心者の方は、事前によく使うフレーズを覚えていた方が効率的です。

よく使用するフレーズを覚えておくことで形式的なメニューを簡単に

発音記号に気を付ける

海外でよく言われる話ですが、日本人が日本語の感覚で英語を話した場合、訛りがひどく外国人の方にはうまく聞き取ってもらえないことが多々あります。これは英単語の発音には日本語にない発音方法があるのにもかかわらず、それを無視して日本語の間隔で喋ってしまうためです。たとえば英語にはら行の発音に「l(エル)」と「r(アール)」の2つの発音記号があります。

前者は通常の日本語における「ら行」とほとんど同じ発音ですが、後者の「r」は下を咽頭喉に付けず発音するという点で日本語には存在しない発音方法です(厳密には「l」も日本語の発音には存在しません)当然、このような知識を持たずに日本語の感覚で発音をしていると、外国人が聞いたときに「うまく聞き取れない」という状況になってしまいます。

基本的な構文・文型を覚える

英語を自分で話したり、聞いたりするには基本的な構文・文型への理解が欠かせません。これは英語の構文が、文の性質を決めたり、英語の文型が日本語の文における「てにをは」の役割を担っていたりと、文の中で根幹としての役割を担っているからです。平易な文の英文では「S(主語)+V(動詞)」でSはVをしたという文章を作ることができます。

英語の構文がこれだけであれば問題ないのですが、英語にはいくつもの構文があり、基本的なものとして「主語+ have+過去分詞」の構文なども存在します。これは現在完了形といい現時点から過去を振り返る文を作るもの※ですが、もし「S+V」の文しか知らなければ「S+have+ved」の形である現在完了形を用いた文を理解することはできません。
※「酒はやめた」という文章があった場合、過去形であれば単に酒はやめたという過去に焦点を当てるニュアンスだが、現在完了形の場合には「酒はやめた。から今はもう飲んでいない」という過去にやっていたことを現在はどうしているかというニュアンスが強くなる。

また、最低限の構文や文型を覚える際にはネイティブの利用頻度レベルに基づいて構成されたアルク語彙出版のPower Idiomsや、受験用の英文解釈本などが役に立ちます。しっかりと構文や文型を理解・把握して英文を読めるようになりましょう。

英語を勉強する方法

英語を勉強する方法は現在では数多くあり、音声や書籍、授業、動画など、枚挙に暇がありません。ただ、上記の中から適当に選んでもいいのかといえば、そのようなことはありません。音声での学習はネイティブの発音を音で聞くことができるほか、聴覚を通した学習であるために、ただ文章を暗読するよりも学習内容が頭に入ってきやすいというメリットがあります。その一方で、人の話すスピードの限界から音声を聞くことに時間がかかり、書籍などを利用した暗読と比較すると学習時間の長さに対して学習できる内容が少ないという欠点があります。
書籍であれば、ネイティブの発音を直接聞き取ることはできないものの、音声で学習するときと比較して時間当たりの学習量が非常に多くなります。このように英語の勉強方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、それらを把握し、自分にとってどの学習方法が最も適しているかを見極めることが大切なポイントです。

ここまで英会話について必要な要素をなどに分けたうえで、簡単にまとめてきましたが、これらの知識を短時間で取得するのは難しいので自分にあったペースで学習していきましょう。日本に来る外国人観光客が増えている昨今では、飲食店を開業した際に英語での接客は必要不可欠と言えます。
英語と日本語は全く異なる言語であるために、文法や発音、リスニングなど多くの要素を学ばなければなりません。このため、英語を学ぶ際には自分に合った勉強法を選択したうえで、自分自身でも英語力を伸ばす努力が必要といえるでしょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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