モノが売れない時代といわれる昨今、ニュースでも耳にすることの多くなった「コト消費」という言葉。
数年前に流行した「断捨離」や「ミニマリスト」という考え方も定着しつつあり、「モノ」に対する世間一般の意識は今、ちょうど変革期にあるようです。
そんな中、飲食店が生き残っていくためのヒントが「コト消費」に隠されているのです。
一体、どのような“コト”なのでしょうか?
そもそも「コト消費」とは?
一般に製品やサービスの「機能」に価値を感じて消費をすることを「モノ消費」と呼びます。それに対し、製品やサービスによって得られる「経験」に価値を感じて消費することを「コト消費」と呼び、さらに、その場で参加、体験することに対して消費することを「トキ消費」と呼びます。
「コト消費」が広まった背景
「モノ消費」から「コト消費」への変化の要因として、まず国内市場の成熟化があげられます。高度経済成長期以降、三種の神器(冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ)や3C(カラーテレビ、クーラー、自動車)のような製品は、生活を豊かにするものとして、多くの消…
