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正攻法伝授!流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」の狙い方

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2017年の流行語大賞に選ばれ、社会現象にもなっているワード「インスタ映え」。
そもそもインスタとは若者を中心に爆発的に広まった写真共有アプリ「インスタグラム」のことで、オシャレでファッション性の高い写真は見栄えが良いことから「インスタ映え」と言われています。
実はこのインスタグラムが集客や販促に大いに役立ち、インスタ映えするメニューが大ヒットに繋がった飲食店は少なくありません。

寿司もインスタ映え?インスタ映えが集客のカギ

インスタグラム(以下、インスタ)はとにかく見栄え重視。
なので、料理も見た目に可愛い、美しいといった写真が多く投稿されています。
最近よく目にする光景といえば、料理が運ばれてきても食べるよりまず撮影。
おそらくインスタグラムなどに投稿することを前提に撮影していると思われますが、これもインスタ文化が日常に定着した証なのでしょう。
こうした背景を受け、撮影されることを意識したメニューを開発している飲食店も増えています。
例えば、回転ずしチェーンの「無添くら寿司」を展開するくらコーポレーションでは、インスタ映えを意識した商品「竹姫寿司」を発表。
「かぐや姫のように新たなおすしが舞い降りた」というコンセプトで、竹を模した器に美しく盛られた寿司が話題を集めています。
店を選ぶ際、特に女性であれば美味しいのはもちろん、料理の見た目も基準になっていることは少なくありません。
スマホのカメラも進化し、いつでもどこでも手軽に撮影ができる時代です。
出された料理が美しければ思わず撮影してインスタに投稿したくなる。
こうした消費者心理を汲み取り、メニューに生かすという視点が必要です。

インスタ映えする写真を撮るために、あえて外食に行くという現象が起きている

スマホのカメラ機能が向上し、それに付随するアプリも増えて撮影が楽しくなった現代だからこそ、インスタの利用者が増えたのは必然でしょう。
世界中に8億人ものインスタユーザーがいて(日本のユーザーは2000万人)、良い写真には誰もが気軽に「いいね!」を押せることができますし、自分の写真に「いいね!」がたくさんつけば撮影にも気合が入るものです。
消費者庁が2017年3月に実施した「消費生活に関する意識調査」によると、全国の15歳から95歳の男女3000人のうち、写真や動画をSNSに投稿している人は全体の25%で、撮影のために何をしたか複数回答で聞いたところ、「旅行」が45.6%でトップでしたが、次が「外食」で38.7%だったことがわかりました。
投稿のためにあえて外食に行く、という層は着実に増えていることが浮き彫りになりました。「いいね!」が欲しいので、外食に行くにもインスタ映えする料理を出す店を求める。
つまり新しい消費の形ともいえます。

インスタ映えメニューの作り方

「インスタ映えを制する店は女性客を制する」といっても過言ではないはず。
ただしインスタ映えと一言でいっても、やり方はさまざま。
インスタ映えにふさわしいメニューについて考えてみましょう。

おしゃれ感でインスタ映え

インスタ映えするメニューを見てみると、女性が好みそうな色使いや盛り付け、器などにこだわっているケースが多いです。
パンケーキを例に挙げましょう。
お皿にパンケーキだけ載っていてもなんだか寂しい印象ですが、周囲にイチゴの赤やミントの緑、食べられる花などを散らし、粉砂糖を振りかけることで見た目にも鮮やかでおしゃれな一皿が完成。
このように視覚に訴えるのであれば食欲をそそりつつも、色、カラーバランスを意識し、ハイセンスな盛り付けをするのが効果的です。

コーティングでインスタ映え

お誕生日会で喜ばれるバースデープレート。
デザートを盛り付けたお皿にチョコレートペンなどで文字やキャラクターなどを描いたもので、お祝いされる方もする方にも喜ばれています。中には誰もが写真を撮りたくなるアートのような完成度の高いものもあり、インスタ映えを狙うのであれば、バースデープレートに力を入れるというのも手です。

キャラクターでインスタ映え

ラテアートもインスタ映えには欠かせません。
ハートやリーフといった王道デザインから「3Dラテアート」といった飲むことが惜しすぎるものまで実に様々。
ちなみに「3Dラテアート」は泡立てたミルクを使い、ラテアートを3Dにしたもの。フワフワの泡で猫などを形作ったものが多く、まさにフォトジェニックな一品です。

インパクトでインスタ映え

インパクト勝負のインスタ映えを狙うのであれば、デカ盛りがオススメ。
もともとデカ盛りといえば看板メニューとして出しているお店もあり、それ自体が売りになっていますよね。
笑ってしまうほどの大盛りは強烈な印象を与えますし、ネタとして他人に話したくなるものです。
おしゃれ感を出すのが苦手という方はデカ盛りでインスタ映えを狙ってみてはいかがでしょう。
ただ、気を付けたいのはインパクトに引っ張られすぎて、味が二の次になること。
美味しくて見た目にもインパクト大なメニューであることがリピーターをつけるためにも大切です。

メニューだけでなく、店舗内もインスタ映えのポイントに

料理だけでなく、撮影自体が楽しくなるような遊び心満載の仕掛けを店内に配置する、という手法もあります。
食をエンタテイメントとして考えるのであれば、こうした視点も外せません。
例えば、canaeruのインタビューにも登場したオーガニックカフェ「MELTING IN THE MOUTH」(東京・広尾)では撮影が楽しくなるようないくつもの仕掛けが店内に施されています。
そのひとつが壁に描いたハッシュタグ。
インスタではハッシュタグをつけて写真を投稿することが多いですが、壁に描かれた「#MELTING IN THE MOUTH」と共に撮影すれば、漫画の吹き出しのようにも見えてユニークな写真が撮れるようになっています。
また店の人気メニューであるソフトクリームにそっくりな模型を店内に置き、本物と模型を並べて撮影することも可能。
このようにお店のどこで撮影しても、切り取った一枚の絵になるような仕掛けをすることは、それだけで「お店に行ってみたい」という来店動機につながります。
また料理以外に店自体に興味を持ってもらえるということは認知度アップやブランディングにもつながるでしょう。

インスタで情報収集する時代だからこそ

一過性だという人もいるかもしれませんが、インスタの影響力はもはや無視することができません。
ちょっと前までは雑誌やテレビから情報を入手して店に出かける、という行動パターンが主流でしたが、若い世代であればあるほど、情報収集はインスタで行う傾向が強まっています。
友達などフォローしている人の声、つまり評価が彼ら・彼女らにとっての「リアル」だからです。
特にインスタグラム上で影響力のある人、つまりインスタグラマーがある店について取り上げたら、後日その店に行列ができるようになったということも少なくありません。
人が人を呼ぶ。
それを実証しているのがインスタです。
そもそもインスタは無料でアカウントが作れるので、店が毎日写真を投稿することで宣伝にもなりますし、来店してくれた方のリアルな声を瞬時にとらえることができるツールの役目を果たしてくれます。
その導入として、インスタ映えを意識することは大いに意味があるのです。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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