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【実験】バナナスタンドはいらない?おしゃれなだけなのか?長持ちするか?

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季節を問わず安定した価格で、誰にでも扱いやすいバナナは、飲食店でも大活躍の果物。しかし、数日置いただけで、あっという間に黒く変色し、無駄になってしまった…という経験もあるのでは?そこで、バナナを長持ちさせるというアイテム「バナナスタンド」を使い、本当にバナナが長持ちするのか?また、味に違いは出るのか?を7日間、実験・検証してみました。

バナナスタンドとは?

「バナナスタンド」とは、その名前の通り、バナナをかけるためのスタンド。果肉が柔らかいバナナは、テーブルなどにそのまま置いておくと接触した部分から黒ずみ、傷みやすくなってしまいます。その傷みを防止するのが「バナナスタンド」です。
シンプルなステンレス製の商品が多いようですが、アーム部分が木製でできたもの、台座がカゴになったものなど、デザインは、さまざま。価格帯は、1000〜2000円前後のものが多いようですが、最近では、100円ショップで見かけることも。実際、バナナスタンドにバナナを吊るしてみると、キッチンがパッと明るくなり、それだけでオシャレな印象に。店舗では、色とりどりのフルーツと一緒に、お客様から見える位置にセットすれば、素材のフレッシュさをアピールできると同時に、ディスプレイとしても大活躍しそうです。

「じか置きバナナ」VS「吊るしバナナ」7日間の実験をスタート!

スーパーにて、4本ずつ房になったバナナを5袋、計20本を用意。実験のため、サイズ感がだいたい同じもの、袋に表示された製品ロット番号は、同じものに統一しました。「じか置きバナナ」は、木製トレイに「じか置き」し、「吊るしバナナ」は、バナナスタンドに「吊るし」、7日間の実験スタート!なお、バナナスタンドには4本(1房)かけるのが限界だったため、残りのバナナはS字フックを利用し、キッチン横のスペースに掛けてスタンバイ。

「じか置きバナナ」VS「吊るしバナナ」7日間の実験をスタート!

1日目

<皮の色>
どちらも全体的にキレイな黄色。
<中身の色>
どちらも傷みはなく、真っ白。
<味・香り>
どちらも、同等の甘さ。

1日目

2日目

<皮の色>
「じか置きバナナ」には、茶色いラインと黒い斑点(シュガースポット)が現れる。
「バナナ吊るしバナナ」にも、茶色いライン、黒い斑点(シュガースポット)が現れるが「じか置き」に比べると、1日目からの変化はゆるやか。
<中身の色>
「直置きバナナ」は、カットした断面にツヤ感があり、熟成が進んでいる様子。
「吊るしバナナ」は、昨日と同等の質感。ツヤ感は「じか置きバナナ」に比べ弱い。
<味・香り>
熟成が進んでいる様子の「じか置きバナナ」よりも「吊るしバナナ」のほうが、若干甘みと香りを強く感じた。

2日目

3日目

<皮の色>
「じか置きバナナ」は、昨日よりも黒い斑点(シュガースポット)が増え、追熟している様子。
「吊るしバナナ」の熟成が進んだ様子。また、バナナ同士が重なった部分のシュガースポットとは異なる黒ずみが顕著に。「吊るしバナナ」では“重なり”を避けたほうが、皮の黒ずみを回避できるのかもしれない。
<中身の色>
「じか置きバナナ」の一部に黒ずみが見られる。
「吊るしバナナ」も熟成が進み、切り口に透明感が感じられる。
<味・香り>
「じか置きバナナ」の内部の一部に黒ずみが見られる。おそらく、流通途中に落下したりたり、ぶつかったりしたのではないか?と想像される。
「吊るしバナナ」は、昨日よりも甘さが増し、美味しく感じられる。

3日目

4日目

<皮の色>
「じか置きバナナ」「吊るしバナナ」どちらも昨日より斑点が増え、追熟している様子。
<中身の色>
実験開始4日目となっても、どちらのバナナも皮の色の大きな変化にくらべ、中身の色の変化は見られない。
<味・香り>
キッチンスペースに漂うバナナの香りが急激に強まった。
味は、どちらも、差を感じなかった。

4日目

5日目

<皮の色>
「吊るしバナナ」「じか置きバナナ」とも、前日と比べ特に変化なし。しかし、両方とも皮が薄く柔らかくなった印象で、皮はつるりと剥ける。
<中身の色>
より熟成の進んでいる「じか置きバナナ」は、切り口の水分が多くツヤ感がある。
「吊るしバナナ」は、切り口の水分がやや少なく「じか置きバナナ」のほうが、見た目の上では甘そうな印象を受ける。
<味・香り>
見た目の上では甘そうな印象の「じか置きばなな」は、期待以上の甘さではなかったが、「吊るしバナナ」は、甘く感じ、バナナ特有の“もっちり食感”を保っているようにも感じる。

5日目

6日目

<皮の色>
「じか置きバナナ」は、プレートと接した部分が著しく変色。斑点状の変色ではなく、全体的に茶色く変色している。
「吊るしバナナ」は、黒い斑点(シュガースポット)が昨日よりも増加。前日同様、皮は薄く、つるりと剥ける。
<中身の色>
昨日同様、より熟成の進んでいる「じか置きバナナ」は、切り口全体の水分が多くツヤ感がある。一方、「吊るしバナナ」にも、切り口に水分が感じられ中心部のツヤ感が昨日に比べ著しくアップ。
<味・香り>
「じか置きバナナ」は、ねっとりと柔らかい食感に変化。柔らかい食感のわりに、甘みはそれほど感じない。
「吊るしバナナ」のほうが、もっちり感は保たれ、味の劣化も見られない。

6日目

7日目

<皮の色>
昨日同様「じか置きバナナ」は、プレートと接した部分が著しく変色。斑点状の変色ではなく、全体的に茶色く変色している。
「吊るしバナナ」は、バナナの重なった部分の変色が著しい。3日目の結果でも言及した通り、バナナ同士の“重なり”を避けたほうが、皮の黒ずみは回避できるようだ。
<中身の色>
「吊るしバナナ」は、昨日同様、中心部のツヤ感が顕著
「置きバナナ」は、一部が赤く変色。お客様に出すことは躊躇される。
<味・香り>
「じか置きバナナ」は、昨日同様、ねっとりと柔らかい食感。柔らかい食感のわりに、特別、甘みを感じることはない。
「吊るしバナナ」も昨日同様、もっちり感が保たれ、味の劣化も見られない。

7日目

バナナスタンドは導入する価値は?結果報告

「吊るしバナナ」の方が「じか置きバナナ」に比べ、熟成がおだやかに進み、黒ずむスピードもゆるやかなため、飲食店にとって、好都合であることは間違いありません。また、カゴやプレートと接触した面や、バナナ同士の重なりに注意して保管することがバナナの劣化を防ぐことになるということも、実験を通してわかりました。

劣化のスピードをゆるやかにさせるバナナスタンドは、飲食店にとって好都合なアイテムと言えます。せっかく仕入れた食材は、なるべくならば廃棄したくはありません。最近では、環境面はもちろん、社会的・倫理的な観点からも問題視されている“食品ロス”は、飲食店にとっては、無視できない事項です。同時に食品の保存方法の見直しは、仕入れコストの削減にもなります。仕入れた食材は無駄のないよう有効的に活用し、利益アップにつなげましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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