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【三宅智子さん対談:後編】「女性の起業・独立・開業。経営とプライベート。どちらも充実させるには?」 大食いタレント三宅智子さん×WOMe編集長×canaeru編集リアル対談

【三宅智子さん対談:後編】「女性の起業・独立・開業。経営とプライベート。どちらも充実させるには?」 大食いタレント三宅智子さん×WOMe編集長×canaeru編集リアル対談_記事画像

独立・起業・開業したい女性に向けて「大切なこと」を今の生の声でお届けする対談企画!女性が起業を考えた時、何が必要でどうあるべきか。
大食いタレントとしても大活躍。そしてかつては、岡山郷土料理のお店を銀座にオープンしていた三宅智子さん、WOMe編集長・村上香、独立・起業・開業したビジネスパーソンを年間100人以上も取材してきたcanaeru編集部・浜野浩子がリアル対談。責任ある立場で活躍する3人が語る女性が起業し仕事をし続けるのに大切なこととは?

※この記事は2017年11月に公開されたものです。
2018年4月末にご家庭の事情により、「銀座みやけ家」は閉店しました。

岡山の美味しいものをたくさんの人に知ってもらいたい!

浜野 食べることが好きな三宅さんは、料理も得意だったんですか?
三宅 うーん。お腹が空いて必要に迫られて、っていう感じで、小学生の頃から作っていました(笑)好きだけど得意っていうわけではなかったです。
村上 それでも、飲食店を開業したいという夢があって、最初から岡山郷土料理の店を出そうと思っていたんですか?
三宅 お店を出したいな、と漠然と思っていた時に、帰省してご当地グルメを食べ歩いてたことがあって。それで、こんなにも知らないものがあるんだってビックリして。
村上 そう。海の方と山の方は、食べ物、全然違いますよね。
浜野 山の方と海の方、住んでる方は両方の行き来しないんですか?
村上 山の人間としては、夏に海には行きますけど…(笑)
三宅 海の人間は山にはいかないかなあ…(笑)車で3時間くらいかかるんですよね。広いんです。
村上 山の方は、元鉱山を再利用して栽培した黄ニラや、備前豚、備前牛などが有名です。
三宅 そうですね。黄ニラは栽培するのに手間暇がかかるから高級食材なんですよね。中華料理でも高級中華料理のお店に出てくるものですね。うちのお店でも岡山から取り寄せてメニューに入れています。
村上 いいですねー。海の方は魚貝ですね。
三宅 メニューにもありますが、瀬戸内海でとれるサッパというお魚や牡蠣ですね。
村上 岡山では、牡蠣が箱にギッシリ入って1,000円とか、東京では考えられない価格で売っていて、それを焼いたり電子レンジでチンしたりして贅沢に食べますよね。
浜野 レンジでチン?
村上 そうなんです。すっごく美味しいですよー。
三宅 うちのメニューにも牡蠣を使ったものがありますが、プリップリしていて本当に美味しいですよ。
浜野 後で食べるのが楽しみです(笑)そういう岡山の食材をシェフとふたりでどういうメニューにしようかって考えていくんですか?
三宅 そうですね。私、メニューを考えるのは大好きなんです。岡山の食材を使って新しいメニューを考えたり、郷土料理をアレンジしたり…。後ほどお出しする、備前豚のハンバーグは大食いの私らしく4人前なんです(笑)
村上 4人前! すごい!
三宅 はい(笑)でも、みなさん宴会などで頼んでくださって、ぺろりと食べちゃいます。普段、お酒をのまれる方でも、うちのお店は食べると入らなくなってもったいないからって、飲まずに食べる方が多いです。
浜野 それだけ美味しいってことですよね。
村上 その通りですね!
三宅 ありがとうございます(笑)他にも大食いの私らしいメニューということで、ボリュームたっぷりのコロッケタワーや岡山産の牛、豚、鶏を使ったスペシャルなんかもあります。もちろんご当地B級グルメのタコ塩焼きそばやひるぜん焼きそばなどもあります。あと、私の一押しは、岡山県玉野市のSea級グルメと言われている“たまの温玉めし”。これはぜひ食べていただきたいです。
浜野 メニュー開発は、シェフと岡山に行って食べ歩きをされたりするんですか?
三宅 そうですね。開業の時、シェフと岡山に行って、いろいろ食べました。シェフはフレンチ出身なんです。和食は学んでないんですよ。それなのに、いまはしっかり岡山の味を再現してくれて、さらにお酒に合う新しいオリジナルメニューも一緒に考えてくれています。料理人は職人って言いますが、アーティストっていうか、感性がすごくて驚いています。
村上 子守りもしてくれて、シェフもやって…ってスーパーマンですね(笑)
三宅 うちのシェフは、特に手先が器用なんです。内装や看板もシェフの手作りなんですよ。
村上 すごいー! 本当に素晴らしいパートナーですね。
三宅 本当にそう思います。こればかりは、ラッキーでしたね。はじめは、開業時だけ手伝ってくれるってことだったんですが、結局もう3年以上経ちます(笑)
浜野 これも三宅さんの人徳ですよね。
三宅 本当にありがたいです。

岡山の美味しいものをたくさんの人に知ってもらいたい!

飲食業が大好き!だから毎日ただただ楽しい

村上 飲食業の魅力って何ですか?
三宅 私自身、食べることが大好きで欲求は食べることのみ、というくらいなんです(笑)美味しいものを食べるとみんな笑顔になるじゃないですか。そして「美味しかったありがとう!」と言ってくれる。それがもう最高ですね。なのでもう本当に日々楽しくてしょうがないです。
浜野 飲食業が好き!と思って、自分のお店を持ちたいとなるまでって、どんなストーリーでした?
三宅 そうですね…ラーメン屋さんでアルバイトをしているうちに徐々に…という感じです。漠然とラーメン屋さんがいいかなと思っていたんですが、ちょうどその頃、恵比寿でたこ焼きバーをしている友人が昼間使わないのはもったいないから使わない? って言ってくれて。それで、開業の練習も兼ねて、ランチタイムだけお店をやらせてもらうことにしました。
浜野 丼ものの専門店ですよね?
三宅 はい。というのもたこ焼きバーなので、たこ焼きの鉄板がドーンとあって、コンロはひとつしかなかったんです。開業したいのはラーメン屋さんだったけど、コンロひとつでラーメン作りは無理だなあと。それで、丼ものを出すことにしたんです。
浜野 物件はその頃から探してたんですか?
三宅 そうですね。ランチの丼もの屋さんをしながら、探してました。
浜野 その頃には、開業資金ってもう潤沢(笑)?
三宅 ラーメン屋のアルバイトやタレント業など忙しく働いていて使う暇がなかったので自然と貯まってましたね(笑)とにかく食欲だけで物欲がないので…。その食欲は、ラーメン屋さんで働いていた時はまかないがあるし、タレント業の時は番組で食べられるからそれで満たされちゃって(笑)本当に全然お金を使っていなかったですね。
浜野 開業の夢を諦めるような挫折や失敗などはなかったですか?
三宅 うーん…特にないですね…。とにかく私は飲食業が楽しくてしょうがないんです。なので、肉体的に大変だと思うことはあっても辛いとか辞めたいとは思わない…。着々とお金は貯まっていきましたし、もう後はいい物件を見つけてお店のコンセプトを決めて、オープンするだけ。まっすぐ前だけ見ていました。
村上 三宅さんの純粋さ真っ直ぐさゆえに、そのまま素直にここまできたのかもしれませんね。
浜野 三宅さんは、気負ったりしてないし、変に先の心配をしたりしない。それって、分かっててもなかなかできないのが普通。でも、すごい大事なことだから、これを読んでくださっている女性読者に知ってもらいたいです。
三宅 そうなんですよね…先の心配ってまったくしないかなあ。なんかどうにかなるかなって思っちゃって(笑)
村上 上京した時だってそうですよね。仕事も決まってないのに東京に出てきちゃう(笑)普通なら不安でしょうがないと思います。
三宅 不安は一切なかったです。仕事は食に関わるものであれば何でもいいって思ってたので、東京だったら絶対なにかあるだろうって。
浜野 そういう余計な取り越し苦労をしないっていうのは、起業したり独立したりする人にとって、本当に知ってもらいたいことです。先のことを考えて不安になったり心配したりするけど、それでも先に進むことが大事で、考えてるだけ時間がもったいない。
村上 本当にそうですよね。でもそれをついついやっちゃうんですよね…それがないっていうのが三宅さんは本当にすごい。子どもの頃からそうだったんですか?
三宅 そうですね(笑)両親も同じだと思います。余計な心配したりしない…だから私が中学卒業して、なんのあてもないのに東京に行きたいって言った時に、いいんじゃないって、快く送り出してくれたんだと思います。でも、こうやってお店を開業して長く続けられているのは、お客様のおかげだと思っています。本当によくしてくださって。東京在住の方だけじゃなくて、東京に来た時に立ち寄ってくれるような方も多いし。そういう人がまたお友だちを連れてきてくれて…本当にうれしいことです。そういう方々に支えられていますね。
浜野 三宅さんの笑顔とシェフの美味しい料理に癒されに、これからもたくさんの人が訪れるのでしょうね。これからもますます楽しみですね! とりあえずWOMeさんとcanaeruの忘年会はここかな?
村上 そうですね(笑)
三宅 息子とシェフと3人でお待ちしています(笑)
浜野・村上 今日はありがとうございました!
三宅 ありがとうございました。

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