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実は、食べるより食べてもらいたい。大食いタレント三宅智子のお店開業ストーリー

「おいしかった」「ごちそうさま」の言葉が嬉しくて…食べて喜んでくれるお客様の姿に、自分の人生を見出した

  • 三宅 智子/OKAYAMA DINNING 銀座みやけ家

実は、食べるより食べてもらいたい。大食いタレント三宅智子のお店開業ストーリー_記事画像

おなじみの大食いタレント、三宅智子さん。大食いのお仕事とは違う、ご自身のお店を開業するエピソードをインタビュー。ずっと夢だった自分のお店を持つこと、飲食店を営む楽しさ、いつまでもお客様と接していたいという純粋な想いなど…を語ってくださいました。

※この記事は2017年1月に公開されたものです。
2018年4月末にご家庭の事情により、「銀座みやけ家」は閉店しました。

飲食店で働くのが好き。というシンプルな想いで開業を目指した

ーー2014年に岡山料理を提供する「みやけ家」を銀座にオープンされました。三宅智子さんはオーナー?プロデューザー?どういう役割になりますか?
私はこのお店のオーナーですが、”経営者”という仕事の仕方ではなく、毎日ホールに出て接客をしています。料理は、シェフひとりが担当していて、通常は2名で切り盛りしているんです。忙しいときはヘルプでバイトを頼むこともありますが、ほぼ2名でのオペレーション。経営だけや飲食店プロデュースをするつもりはなく、本当に自分のお店を持つことが夢だったんです。

ーー"大食いアイドル"として順調にお仕事されていたと思うのですが、飲食店を開業しようと思った、もともとのきっかけは何ですか?
もう長年、自分が温めていた夢です(笑)。私は、飲食店で働くことが何より大好き。芸能事務所を独立する時、知人に頼まれてラーメン店を手伝いで行ったんですが、凄く楽しくて、そのまま働くようになり、働き始めてから毎日が充実していて、そのうち「ラーメン店をやろう」と具体的な目標にしました。
しばらくして、恵比寿で飲食店をやっている友達から、「ランチタイムの時間帯が空いているから何かやらない?」と誘われ、自分で丼ぶりを出すランチタイムだけのお店をやるようになりました。ランチをやっているうちにメニューをあれこれ考える作業がすごく楽しくなって、こうした経験が現在のお店を開くベースになっています。

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メニューを考えるのが楽しくて。郷土料理のお店に

ーー本当に純粋に飲食店を持つことが夢だったんですね。最終的に郷土料理のお店にしたのは、どんな理由からですか?
いろいろなメニューを出せるお店がいいな、と考えるようになったものの、郷土料理のお店と意識していたわけじゃないんです。私の地元は岡山ですが、帰省していたある時、地元のご当地グルメを食べて、その美味しさを知り、自分のお店を持ったらメニューに入れたいな、と思ったことがきっかけです。それで、いろいろと岡山の美味しいものを探してみたら、結構あるなぁと。地元にいると郷土料理って意外と食べないものですし、初めて出会う岡山料理は、私にとってどれも新鮮だったんですね。それで、岡山郷土料理のお店を出したいな、と思いました。
あと、岡山料理のお店って東京には少ないんですよ。だから、私のこのお店を通じて、その美味しさを広めていきたいな、と考えました。でも、実際、来店されるのは岡山出身の方が多いんです。皆さん、地元の味が恋しいんでしょうね。私としても同郷の方に来ていただけることは励みになります。

ーー「みやけ家」で出されている岡山料理で、人気メニューはどんなお料理ですか?
ニシン科のサッパという魚を酢漬けにした「ままかり」や、味噌だれとかしわ肉を使った「ひるぜん焼きそば」、デミグラスソースをかつ丼にかけた「デミカツ」などですね。岡山名物でなくても、肉や魚、野菜などの食材は岡山産の食材を多く使っています。岡山出身のお客様からは「岡山を宣伝してくれてありがとう」と言っていただき、嬉しいですね。

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「おいしかった」「ごちそうさま」というコミュニケーションが幸せ

ーー飲食店で働く楽しさはどんなところにあります?
飲食店で働いていると、お客様からの「おいしかったです」「ごちそうさま」が本当に嬉しいくて、喜ばしくて。そういわれることが快感だったんです(笑)。お客様とお話することも、食べて喜んでくれる姿を見るのも、本当に大好きで。自分が食べるより、むしろ、食べてもらうことの方が好きですね(笑)。
私にとっては、飲食店勤務は楽しいことしかない(笑)。一度も辛いと思ったことがないんです。ラーメン屋さんで働いていたときは、朝9時半から夜中の1時まで働き通しだったんですけど、辛くはなかったです。
当時は、自分が考えて作った料理ではなかったけど、それが自分の手によって作った料理やお店だったら、喜びも倍増するだろうな、ってずっと思っていました。

「おいしかった」「ごちそうさま」というコミュニケーションが幸せ

ーー「食べること」を仕事にしていたわけですが、その経験が店づくりに役立ったことはありました?
全国各地、いろいろなお店に行くことが多いので、食べる側として「こんなメニューがあったらいいだろうな」とアイディアが沸きやすいことはありますね。職業柄、デカ盛りメニューをお店で出しているのですが、来店してくださるお客様にとても喜んでいただいてます。
以前働いていたラーメン屋のような業態だと、お客様の滞在時間も短いし、回転が命。なかなかお客様とゆっくりお話したりはできなかったですが、「みやけ家」は食事やお酒を楽しみながら、ゆっくりできる場として活用いただいています。大食いの仕事がないときは、ほぼ店に立って接客していますよ。遠方からファンの方が来て下さることも多く、ファンの方々同志が、このお店で仲良くなってくれることもあって、そういう場を提供できていることが嬉しいですね。来てくれたお客様と大食い競争をすることもありますし、ごちそうしていただけることも(笑)。そして、お客様の要望には可能な限り応えていきたいと思っています。大食いタレントとしての仕事も楽しいですが、私の天職は飲食業だと思ってます。

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三宅 智子

三宅 智子

1983年生まれ。岡山県出身。2005年に「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)に出場、翌年の春の大会で4位に入賞、その後、準優勝を2回飾るなど、大食い番組でその名を馳せる。大食いとは思えないほど小柄でキュートなルックスから人気を集め、グラビアアイドルとしても活躍。2014年に岡山料理を楽しめる「銀座 みやけ家」をオープン。2018年4月末、ご家庭の事情により、惜しまれつつも閉店した。

OKAYAMA DINNING 銀座みやけ家

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