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カフェの開業資金はいくら必要?費用相場や資金調達方法を解説

カフェ起業の準備と資金!個人開業で成功するコツ

カフェ開業は、店舗取得から設備導入まで多くの初期投資を伴うプロジェクトです。
近年は現場経験を活かして自らの店舗を持ちたいと考える飲食店開業者が増えています。
ただ、実際に物件探しを進めるとなると、数百万円から一千万円規模のまとまったお金が必要です。
自己資金だけで賄うのは難しく、いざ具体的な計画を立てようとすると資金面で立ち止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は飲食業界での経験を活かして独立を目指す方に向けた開業資金の実情と調達方法について、具体的な費用相場や活用できる融資制度を交えて解説します。

カフェの開業・起業する費用相場はいくら?

個人カフェ開業ドットコムのアンケート調査によると、100万円以下の費用で開業できた方がいる一方で、1,000万円以上の費用がかかったという方もいるとのこと。割合で言えば、1,000万円以上かかったケースが最も多く、3割弱の方が開業時に1,000万円以上の資金を投じています。

また、300万円から500万円かかった方が約2割強、続けて500万円から800万円程度かかった方が約2割弱存在します。最も気になる、100万円以下の資金で開業できたという方は、全体の5%にも満たない状況です。

参考
個人カフェ開業ドットコム第1回 開業年齢と開業資金


この説明だけでは、100万円以下の資金で開業できなくはないものの、現実的には厳しいと言わざるを得ません。

ただ、なぜここまで開業資金にばらつきがあるのかと言えば、カフェと一概に言っても様々な形態が存在しているためです。

例えば、最近のカフェのトレンドとして多くの農村地区で地元密着のカフェが誕生しています。過疎化が進むエリアにおいて、空き家を活用して古民家を軽くリノベーションして開業する、いわゆる古民家カフェです。

この場合、都心部にカフェを開業するよりも用地の取得などに費用がかからないため、比較的少ない資金で開業が可能です。

それでは、実際にカフェの開業にはどんな要素が必要なのでしょうか。それは、主に「場所」「材料」「もの」の3つの要素です

カフェの業態によって必要設備や店舗規模は異なりますが、上記3つの要素さえ揃えば自宅でカフェを運営することも可能です。もちろん、実際に自宅でカフェを開業しようとした場合、居住空間をどのように確保するのか、そして各種申請なども必要になるため簡単に実現できる訳ではありません。

それでも、自宅でカフェを開業できれば開業費用を大きく抑えることも可能でしょう。

関連記事 カフェの開業資金や資格、失敗しないための準備について

カフェの開業資金の内訳

カフェを開業するにあたって、まずは全体でどのくらいのお金がかかるのかを把握しておく必要があります。
物件取得費から厨房設備、当面の運転資金まで、開業時に必要な資金の目安とその具体的な内訳を順番に確認します。

物件取得費

物件取得費は、敷金(保証金)・礼金・仲介手数料といった初期費用で構成され、カフェ開業資金の中でも大きな割合を占める項目です。
理想の店舗デザインやメニュー開発に気を取られ、意外と見落とされがちなのがこの契約時にかかるまとまった出費です。
必要な広さや立地条件は、ゆったり過ごせるイートイン主体にするか、テイクアウト中心にするかといった業態によって変わります。駅前や繁華街など人通りの多い好立地を選ぶほど家賃水準が上がり、それに伴って保証金などの取得費用も高くなります。
実際に不動産会社へ足を運ぶ前に、まずは候補エリアの家賃相場をもとに、家賃の約10ヶ月分を目安とした概算費用を試算しておくのがおすすめです。

内装工事費

カフェ開業時の内装工事費は、選ぶ物件の状態によって金額が変わります。
スケルトン物件は内装が全くない状態から工事をするため、どうしても高額になります。一方、前のテナントの設備が残っている居抜き物件を活用すれば、大幅な費用削減につながります。まずはどんな空間を作りたいのか、全体のイメージを描くところから始めてみましょう。
内装費は、どのようなコンセプトの店舗にするかで変動する部分です。こだわればきりがありませんが、手元に残る資金とのバランスも考える必要があります。既存の設備を活かしつつ、壁紙や照明などの工夫で自分らしさを表現できれば、コストを抑えながら理想のカフェに近づけるはずです。

厨房設備費

厨房設備費は、提供するメニューや業態によって金額が変動する項目です。
基本設備として冷蔵庫、製氷機、シンク、作業台などはどのカフェでも必要になります。これに加え、本格的な食事を提供するならコンロやオーブン、自家焙煎を行うなら専用の焙煎機など、業態に応じた追加設備が求められます。新品ですべて揃えると高額になるため、予算に合わせた工夫が求められます。
リサイクルショップなどで状態の良い中古設備を探したり、以前の店舗の設備が残っている居抜き物件を活用したりすることで、初期費用を削減できます。無理のない範囲で調達し、浮いた資金を別の準備に回すのがおすすめです。

備品・消耗品費

営業開始に向けて準備を進める段階では、お客様向けのアイテムから日々の運営に使う小物まで、細かな備品や消耗品を揃える必要があります。
具体的には、提供用の食器やカトラリーはもちろん、会計業務で使うレジ用品などが不可欠です。あわせて、洗剤などの清掃用品、ペーパータオルといった衛生用品も継続的に必要となります。
単価が低いからと計算を後回しにしていると、いざ合算したときに想定以上の出費になります。これらは物件費や内装費に比べて、開業前の計画において意外と見落とされやすい費用です。
予算オーバーを防ぐためにも、まずはオープン時に必要なものだけをリストアップし、営業しながら買い足していくのが無理のない進め方です。

広告宣伝費

開業初期の集客を軌道に乗せるため、広告宣伝費の確保が必要です。せっかくお店を開いても、存在を知られなければお客様は訪れないため、初期段階から一定の予算を割り当てておきたい部分です。
主な施策としては、周辺へのチラシ配布や看板の設置が挙げられます。あわせて、SNS運用やGoogleビジネスプロフィールの整備も求められます。特にGoogleマップ上でお店を見つけてもらうための対策は、近隣でカフェを探す人に直接アプローチできます。
費用対効果を考えると、無料で始められるWeb対策は優先度が高いといえます。一方でチラシや看板は数万円から数十万円の費用がかかるため、まずは予算内で無理なく始められる手法から広げていくのが確実です。

運転資金

カフェの開業に向けて準備を進める際、店舗をつくる初期費用と同じくらい重要なのが運転資金です。
オープン直後は想定通りにお客様が来店せず、売上が安定しない時期がどうしても発生します。手元の資金が尽きてしまうと、お店を軌道に乗せる前に経営が立ち行かなくなってしまいます。
毎月必ず発生する家賃をはじめ、スタッフの人件費や食材の仕入れ費用など、お店を開け続けるための支払いは待ってくれません。ここを見落とすと、想定外の手出しが発生して慌てることになります。
そのため、最低でも数ヶ月分の運転資金を目安として、余裕を持って確保しておくことが望ましいです。万が一の備えが、心強いお守りになってくれます。

資金ゼロから資金を集める方法

親族や知人から資金を借りる方法

まずは、親族や知人からお金を借りる方法。

親族や知人から出資してもらうことの最大の魅力は、金融機関から融資を受ける場合と違って条件次第では利子がかからないように交渉することも可能だからです。

どのような条件で出資してもらうのかを事前に整合しなければなりませんが、信頼関係があればある程度返済期間なども融通が利く場合もあるかもしれません。

ただし、注意したいのは返済が滞ったり忘れてしまったりした場合、この信頼関係が崩れてしまうリスクもあります。

借り入れているのが親族や知人だからと言って甘えず、事前に返済方法や期間、そして遅延した場合の対処方法などは決定しておく必要があるでしょう。

なお、親族間で高額な資金の借り入れをした場合、「贈与」とみなされ、贈与税の支払いを求められるケースがあるので注意しましょう。

自己資金を活用してカフェを開業する方法

他人に頼らず、自分自身の資金で始める方法として、貯蓄してきた資金を開業資金に充てる方法があります。

例えば、会社員として働きながら得られた給与を少しずつ貯蓄して、まとまった資金を元にカフェを開業した方もいます。

実際にカフェ開業の資金を貯めていくためには、余計な出費を見直しつつ無駄遣いをやめてお金を使えないように別口座に移動させるなどの努力が必要となる場合があります。

我慢しながら貯蓄しなければならず、精神的にもつらい生活を強いられる可能性があります。

また、本業だけでなく副業などをしながら開業資金を貯めるという方もいます。

他にも、退職金をそのまま開業資金として充てる方法もあります。

【自己資金の目安額】
カフェの規模やコンセプトによって異なりますが、一般的には300万円~1,000万円程度が必要です。自己資金が多ければ多いほど、融資を受ける際の審査で有利になります。

【貯蓄方法】
・目標金額を設定する
明確な目標金額を設定することで、モチベーションを維持することができます。

・毎月の貯蓄額を決める
収入に合わせて、無理のない範囲で毎月の貯蓄額を決めましょう。

・自動積立を利用する
銀行の自動積立を利用することで、確実に貯蓄することができます。

・節約を心がける
無駄遣いをやめ、節約を心がけることで、貯蓄額を増やすことができます。

【自己資金だけで開業する場合の注意点】
・資金計画を綿密に立てる
売上予測や経費を正確に見積もり、資金計画を綿密に立てることが重要です。

・運転資金を確保する
開業後の運転資金を十分に確保しておく必要があります。

・リスクを理解する
自己資金だけで開業する場合、失敗した場合のリスクが高くなります。

金融機関から融資を受ける方法

融資先として真っ先に頭に思い浮かべるのが銀行でしょう。しかし、初めての開業の場合、銀行から融資を受けるのはとても難しいのが実情です。

銀行側としては、まだ実績がなく本当に開業を成功させられるか不明な方に融資をすると、借り倒される可能性があるため簡単に融資を認めてもらえません。

しかしながら、政府系金融機関の日本政策金融公庫の場合ならは話は別。日本政策金融公庫は国内の経済を活発化させるべく、融資にも積極的です。銀行よりも融資を受けやすいです。

ただし、融資を受けるためには審査を受ける必要があり、審査時には事業計画書と呼ばれるものを提出する必要があります。

事業計画書とは、事業内容やどのような戦略で収益を上げていくのかを説明するための資料です。事業立ち上げ方法や、事業を継続するために必要な資金を調達するために必須となり、融資審査でも重点的に確認されます。

なお、融資のハードルは低いですが、ある程度の自己資金がないと融資自体が難しいとされています。

開業資金調達コンサルタントを活用するメリット

どうしても融資を引き出したい場合、おすすめしたいのが開業資金調達コンサルタントを活用する方法です。

開業資金調達コンサルタントとは、創業融資サポートと呼ばれる場合があり、主に開業資金を調達するためのコンサルティング業務を担当しています。

事業計画書の作成サポートや、実際に自己資金が少ない状態でどのように開業すべきかなどの相談に応じてもらえます。

コンサルタントに対して、成功報酬という形で費用が発生しますが、開業に関するノウハウが全くない方におすすめの方法と言えます。

開業資金調達コンサルタントの具体的なサービス内容は以下の通りです。

・事業計画書の作成サポート
融資審査に通りやすい事業計画書の作成をサポートしてくれます。

・資金調達のアドバイス
自己資金が少ない状態で開業するためのアドバイスや、融資制度の紹介などを行ってくれます。

・金融機関との交渉代行
金融機関との面談に同席し、交渉を代行してくれます。

【費用相場】
着手金と成功報酬の2種類があり、成功報酬は融資額の数%程度が一般的です。着手金は無料の場合もあります。

【選び方のポイント】
実績:融資成功の実績が豊富なコンサルタントを選びましょう。
専門性:カフェ開業に特化したコンサルタントなど、専門性の高いコンサルタントを選びましょう。
相性:自分と相性の良いコンサルタントを選びましょう。

【活用するメリット】
融資成功率の向上
時間と手間の削減
専門的なアドバイスを受けられる

クラウドファンディングで資金調達する

昨今、資金調達の方法として特に注目されているのがクラウドファンディグの活用です。

クラウドファンディングとは、crowd(群衆)とfunding(資金調達)を組み合わせた造語です。

主にインターネットを通じて、自分の活動や夢を発信して想いに共感した方や活動をサポートしたいと人から資金を募る仕組みとなっています。

事業を興したい方も、広くクラウドファンディングを活用しており、実際にカフェを開業した方もいます。

見知らぬ人から出資を募る必要があり訴求力が求められ、また実際に出資者に対してはリターンという形でサービスを提供するなどの対応が必要です。

ただし、目標金額が必ずしも調達できる確証はありません。
また、リターン以外で出資者に対して返済などは不要であり、開業前から一定のフォロワーを得られるなどのメリットがあります。

参考記事 開業資金はいくら必要?費用の内訳と調達方法を解説

金融機関で融資を受けるポイント

政府系金融機関や信用金庫から融資を受けるコツ

カフェは、飲食店の中でも事業規模が小さな部類に入ります。メガバンクなどの場合、規模の小さな事業に対してなかなか融資を引き出せません。

よって、より身近な存在である信用金庫や日本政策金融公庫など公的金融機関からの融資を検討しましょう。

特に、日本政策金融公庫の場合は新創業融資制度があって、カフェ開業時の融資で有効活用できます。

日本政策金融公庫は、政府が出資する金融機関であり、中小企業や個人事業主の創業支援に積極的です。担保や保証人が不要な融資制度も充実しており、カフェの開業資金を調達する際に有力な選択肢となります。ただし、審査は比較的厳格で、事業計画の実現可能性や経営者の経験などが重視されます。
信用金庫は、地域の中小企業や個人を対象とした金融機関であり、地域経済の活性化に貢献することを目的としています。日本政策金融公庫と比較して、融資審査が柔軟で、地域の事情に合わせた対応が期待できます。ただし、融資対象が地域に限定される場合があります。

実務経験を積んでカフェ経営のノウハウを習得

初めてカフェを立ち上げる場合、それだけで融資の審査としては経験不足を疑われて不利に働くケースがあります。

そこで、実際にカフェを立ち上げた経験がなくても、カフェで働いた経験があると多少なりとも融資を受ける上では有利になる可能性が高まります。

また、融資額も未経験者よりも高くなる可能性があるので、アルバイトでも良いので実務経験を積みましょう。

自己資金をある程度用意しておく

融資を受ける審査の中で、どれだけ貯蓄があるのかを確認する場合があります。

なぜ貯蓄額を確認するかと言えば、今までどれだけ自己資金を貯めてきたのかを確認すれば、どれだけカフェを開業するのに本気なのかが把握できるためです。

どのくらいの自己資金額があればよいのかについては、その人の経歴などにより異なります。

信用情報に傷をつけないための対策

金融機関の審査において、信用情報も重要な確認項目となります。

信用情報とは、主にクレジットカードやローンなどの利用状況や返済状況などを示すものです。

信用情報でとくに重視されるのが、事故の有無。直近5年程度で返済が滞ったなどの事故を起こしている場合、その記録が信用情報に残ってしまいます。

融資の審査時に、返済遅延の事故記録があると仮に融資した場合に返済されない可能性があるため、事故記録がある時点で大きなマイナスとなってしまいます。

クレジットカードなどの支払いは期日までに確実に行い、事故記録が付かないように注意しましょう。

クレジットカードやローンの延滞が与える影響は深刻です。延滞が続くと、信用情報機関に事故情報として登録され、新規のクレジットカードの発行やローンの審査が通りにくくなります。特に、カフェ開業の融資を受ける際には、信用情報が重視されるため、延滞の記録があると審査が厳しくなります。
具体的な対策方法としては、
支払い期日を厳守する:クレジットカードやローンの支払い期日をカレンダーやアプリで管理し、遅延がないように注意しましょう。
自動引き落としを利用する:口座振替などの自動引き落としを利用することで、支払い忘れを防ぐことができます。
利用明細を確認する:毎月の利用明細を確認し、身に覚えのない請求がないかチェックしましょう。
信用情報を確認する:信用情報機関に情報開示請求を行い、自身の信用情報を確認することができます。誤った情報が登録されている場合は、訂正を申し立てることができます。

カフェ開業で利用できる補助金・助成金

カフェを開業する際、条件を満たせば国や自治体の補助金や助成金を活用できる可能性があります。ここでは、初期費用の負担を減らすために検討したい主な支援制度と、利用する際のポイントを見ていきましょう。

小規模事業者持続化補助金

カフェ開業において、まず検討の土台に乗せたいのが小規模事業者持続化補助金です。この制度を活用できれば、開業直後の資金繰りに少しゆとりを持たせることができます。
本制度は、個人事業主や小規模な法人が対象となる代表的な補助金です。店舗の改装工事費や厨房機器の導入といった設備投資はもちろん、チラシ作成やホームページ制作などの広告宣伝費、販路開拓費用の一部が対象となります。通常枠の補助上限額は50万円で、所定の要件を満たして特別枠を利用できれば、さらに上限額が引き上げられます。
ここで見落とさないようにしたいのは、申請すればいつでも確実に受け取れるわけではないという点です。公募のスケジュールや審査要件は毎年変わっており、2026年度も各回ごとに申請期間が設けられています。必ず国の公式サイトや管轄の商工会などで最新の公募要領を確認し、期日に間に合うよう逆算して準備を進めるようにしてください。

自治体の創業支援制度・制度融資

開業時の負担を和らげるには、自治体が独自に設ける創業支援制度や制度融資の活用が効果的です。制度を知らないだけで、受け取れるはずの支援を逃して手元の資金を目減りさせてしまうのはもったいない部分です。
支援の形は、開業費用の一部をカバーする補助金や助成金に留まりません。毎月の店舗賃料を一定期間補助する家賃補助や、金融機関から融資を受けた際の利子を自治体が肩代わりしてくれる利子補給など、地域の事情に合わせた多様な制度が存在します。地域活性化を目的としているため、特定の商店街や空き店舗を活用する場合に、より手厚い助成を受けられるケースも少なくありません。
ただし、これらの支援策は自治体によって内容や応募条件が異なります。開業予定の市区町村で、どのような創業支援が実施されているかを早めに探っておくことが確実な資金調達につながります。各自治体の公式ウェブサイトや地域の商工会議所、創業支援窓口で、ご自身の事業に合う制度があるか確かめられます。

補助金・助成金を活用する際の注意点

補助金や助成金は返済不要で魅力的な制度ですが、開業資金の全額を置き換えるものではありません。ここを見誤ると、開業前後の資金繰りが一気に苦しくなりかねません。
最もよくある誤解は、採択されればすぐにお金がもらえるという思い込みです。一般的な制度は原則として後払いであり、採択されても先に全額を自己負担して事業を実施する必要があります。手元に自己資金や融資がない状態では、そもそも要件を満たす設備投資などができません。
また、申請時には複雑な書類作成が求められ、事業実施後には厳密な実績報告も必須です。慣れない開業準備と並行してこれらの手続きを進めるのは、想像以上に負担がかかる作業となります。
制度を利用する際は、当面の支払いをカバーできる手堅い資金計画と合わせて活用してください。あくまで後から一部が戻ってくる補助的なものという前提で、事前の資金準備を整えておきましょう。

開業費を抑える方法

物件取得費を抑えるポイント

開業時にかかる費用の中で、最も大きな金額となるのが物件取得費です。数百万円程度かかることが多いため、物件取得費を抑えられれば大きく開業費を減らすことができます。

自宅を提供して開業する場合は問題となりませんが、テナントで開業する予定の場合は以下の費用がかかります。
・敷金
・保証金
・仲介手数料
・前家賃

また、初期費用だけでなく家賃などのランニングコストも抑えることが重要です。家賃は、一般的には駅から離れれば離れるほど安くなる傾向があります。

駅から近い場所でもテナントの空きが多い商店街では家賃補助を受けられる場合もあります。家賃補助とは、会社や自治体が賃貸住宅に住む方を対象として、家賃の一部を支給する制度です。昨今では、空き物件対策として飲食店などが入居する際も家賃補助が出る場合があり、適用すれば掘り出し物の物件を見つけるチャンスがあります。

さらに、思い切って物価や家賃の高い都心部ではなく、地方都市や農村地などで開業すれば、より安い金額で開業可能です。

ただし、都心部と比較してカフェを利用する方の絶対数が少ないため、集客に苦労する点は考慮しましょう。

物件費を抑えるための具体的な方法:

【立地選定のコツ】
駅から少し離れた場所や、路面店以外の選択肢(2階以上の店舗や地下の店舗)も検討することで、賃料を抑えることができます。人通りが少なくても、隠れ家のような雰囲気を演出することで、集客力を高めることができます。

【物件の広さと客席数のバランス】
必要以上に広い物件を借りると、賃料だけでなく、内装費や光熱費も高くなります。客席数と厨房の広さのバランスを考慮し、最適な広さの物件を選びましょう。

【賃料交渉のポイント】
不動産業者と交渉する際に、周辺の類似物件の賃料相場を把握しておくことが重要です。また、契約期間や更新料などの条件についても交渉することで、賃料を抑えることができる可能性があります。


居抜き物件を選択して初期費用を大幅削減

物件を探す際、最もリーズナブルに開業できる居抜き物件を探すのが鉄則です。

居抜き物件とは、過去に入居していたお店の内容や厨房設備、空調設備、什器などの設備がそのまま残っている物件のことを指します。

要するに、過去に入居していたお店のジャンルによりますが、残っている設備などをそのまま利用できるので設備投資を大きく抑えることが可能です。

ただし、まったくカフェとはかけ離れた居抜き物件を安く購入できても、結果的にすべて設備をリプレイスしなければならなくなり、結果的に高い費用となる可能性があるため注意しましょう。

居抜き物件選びで注意すべきポイント:

【前テナントの営業状態】
前テナントがなぜ閉店したのかを確認しましょう。経営不振が原因の場合、物件の立地や周辺環境に問題がある可能性があります。

【設備の状態確認】
残された設備が正常に動作するか、十分な性能を発揮できるかを確認しましょう。修理や交換が必要な場合は、費用を見積もり、居抜き物件のメリットが損なわれないかを検討しましょう。

【物件の立地特性】
物件の周辺環境や人通り、競合店の有無などを確認しましょう。カフェのコンセプトに合った立地であるか、ターゲット層が集まりやすい場所であるかを考慮することが重要です。

内装や家具はDIYで対応する

店舗を買い取ってリフォームしたりリノベーションしたりする場合、外装は素人が作業するのは難しく、専門業者に依頼しなければなりません。

また、給排水や電設工事などの工事は許可が必要となり、無許可で作業すると違法行為となるうえに大きな危険性を伴います。

しかしながら、内装や家具などはDIYという形で自分自身で作り上げることで費用を大きく抑えることが可能です。

一方で、DIYは専門業者に依頼するよりも時間がかかるため、急いで開業したい場合には向いていません。

また、おしゃれな雰囲気のカフェを目指す場合はインテリア一つで大きく印象が変化しますが、DIYの場合は素人感が出てしまいせっかくの雰囲気を壊してしまうこともあるので注意しましょう。

中古品やリース商品を利用する

厨房施設は、居抜き物件の場合は使えるものをそのまま活用するのが良いでしょう。また、新たに導入しなければならない場合は新品の設備を導入すると多額の費用がかかってしまいます。

そこで、設備については中古品やリース商品を利用するのがおすすめです。

他にも、リースという形で導入すれば設備の保有権は得られないものの初期費用を抑えて導入可能です。

食器はリサイクル品やアウトレットを活用する

カフェで使用する食器は、高価な食器を使用する場合もありますが、リサイクル品を活用するとまた違った味わい深さを出せる場合があります。

とくに、レトロなイメージのカフェを開業したい場合、最新トレンドの食器よりも若干古い食器の方がお店のイメージにマッチする場合があります。

陶器の場合は、汚れが付きにくく長年使用しても劣化しにくい特徴があるためリサイクル品でも問題ありません。

リサイクル品の他にも、通信販売の見切り品や100円ショップで販売されている食器にも、おしゃれで使いやすいものが多数あるのでチェックしてみましょう。

アウトレットで購入できる食器の種類や価格帯:

【種類】
マグカップ、ソーサー、プレート(大皿、中皿、小皿)、ボウル、グラス、カトラリーなど、カフェで使用する食器のほとんどが揃います。

【価格帯】
定価の30%~70%OFFで購入できる場合が多く、非常にお得です。有名ブランドの食器も手頃な価格で手に入れることができます。

【選ぶ際のポイント】
・デザイン
カフェのコンセプトに合ったデザインの食器を選びましょう。統一感のある食器を揃えることで、カフェの雰囲気を高めることができます。

・耐久性
業務用として使用するため、耐久性の高い食器を選びましょう。陶器や強化ガラスなど、割れにくい素材の食器がおすすめです。

・使いやすさ
スタッキングできる食器や、食洗機や電子レンジに対応している食器など、使いやすい食器を選ぶことで、業務効率を向上させることができます。

メニューと厨房機器は厳選する

厨房機器の導入時には、自分が実現したいメニューを調理できるかどうかの観点で選定する場合があります。

ただし、あらゆるメニューにこだわるあまり、例えば高価なエスプレッソマシンを導入したり等、専用の厨房機器を導入するのは決して得策ではありません。

なるべく安くカフェを開業したい場合は、提供するメニューを絞るなどの工夫が必要になる場合があります。

レジアプリでコスト削減と業務効率化

最近ではキャッシュレス決済が広く普及しており、昔ながらのレジスターを導入するケースは少なくなっています。タブレット端末などを用いたスリムなレジが主流となっています。

さらに、スマートフォンを用意してレジアプリを導入すれば、本格的なレジシステムを導入しなくても会計対応が可能です。レジアプリの場合、集計や分析もできるので売上分析したい方にもおすすめです。

レジアプリの具体的なメリット:

【初期費用削減】
専用のレジを購入する必要がなく、スマートフォンやタブレットなどの既存の端末を活用できるため、初期費用を大幅に削減できます。

【データ管理】
売上データや顧客データなどをクラウド上で一元管理できるため、いつでもどこでもデータを確認できます。データを分析することで、効果的な経営戦略を立てることができます。

【操作性】
直感的なインターフェースで簡単に操作できるため、従業員のトレーニングにかかる時間を短縮できます。多機能でありながらシンプルな操作性が魅力です。

【その他のメリット】
キャッシュレス決済に対応できる
複数店舗の売上を一括管理できる
軽減税率に対応できる

100均で揃えられるカフェ開業アイテム

食器を購入する際には100円ショップもおすすめと解説しましたが、食器だけでなくその他の必要備品も100円ショップで購入するとよいでしょう。

例えば、領収書や文房具関連は質にこだわる必要はないため、安く入手できるに越したことはありません。

また、タペストリーなどの装飾品も100円ショップで多く取り扱っており、おしゃれさをアップさせたい場合にもおすすめの購入先となります。

100均で購入できるアイテムリストと活用法:

【キッチン用品】
計量カップ、計量スプーン、ボウル、泡立て器、菜箸など、調理に必要な基本のアイテムを揃えることができます。

【消耗品】
キッチンペーパー、アルミホイル、ラップ、ゴミ袋など、毎日使う消耗品を安価に調達できます。

【清掃用品】
雑巾、スポンジ、洗剤、バケツなど、店内の清掃に必要なアイテムを揃えることができます。

【文房具】
ボールペン、メモ帳、電卓、領収書など、事務作業に必要なアイテムを安価に調達できます。

【装飾品】
造花、写真立て、タペストリー、インテリアシールなど、店内の雰囲気をおしゃれに演出するアイテムを手軽に購入できます。

【収納用品】
収納ボックス、カゴ、ファイルケースなど、店内の整理整頓に役立つアイテムも豊富です。

印刷物は自分で印刷したりまとめて発注する

カフェ開業を周知させたい場合、チラシなどを配布するのが有効的です。チラシは大量に作成して配布した方が効果的であり、また大量に印刷業者に発注した方が1枚あたりの費用を抑えることができます。

また、メニューやPOPなど頻繁に内容を更新する印刷物については、自分で印刷した方が費用を抑えることが可能です。

開業後に必要な運転資金とは

カフェの開業準備では初期費用に目が行きがちですが、オープン後に事業を回していくための運転資金も準備しておく必要があります。ここでは、運転資金が必要な理由や目安となる金額、資金ショートを防ぐポイントを解説します。

運転資金が必要な理由

店舗を立ち上げる費用とは別に、開業後の運営を支える運転資金の確保が必要です。
飲食店は最初から客足が安定し、すぐに黒字化するとは限らないためです。仮にオープン直後の売上が想定を下回ったとしても、毎月の支出は発生し続けます。家賃や水道光熱費、アルバイトの人件費といった固定費の支払いは待ってくれないからです。
ここを見落とすと、手元の資金が想定より早く減ってしまい、経営を続けること自体に焦りを感じやすくなります。
こうした資金のショートは、そのまま閉店リスクに直結するシビアな問題です。だからこそ、万が一赤字の月が続いたとしても、半年ほどは確実にお店を維持できるだけのゆとりを持っておくことが、事業を守る現実的な備えになります。

開業後6ヶ月分を確保する重要性

開業後の運転資金は、半年先まで見据えて手元に残しておくことが重要です。事業を軌道に乗せるまでの、ゆとりを持った期間を想定しておきます。
オープン直後は客数が読めず、想定通りに売上が安定しにくい時期が続くからです。一方で店舗の家賃やスタッフの人件費といった固定費は、売上の状況に関係なく確実に出ていきます。ここを甘く見積もってギリギリの資金でスタートすると、少しのつまずきで手元のお金が尽きてしまいかねません。
心に余裕ができることで、落ち着いてメニューの見直しや集客に集中できるようになります。

資金ショートを防ぐポイント

開業後に資金ショートを起こさないためには、手元の現金を常に把握し、計画と実際のズレを早く見つけることが大前提となります。ここを後回しにすると、手遅れになるリスクが高まります。
資金繰りが悪化する主な原因は、客数や単価を楽観視した売上予測の甘さと、身の丈に合わない過剰な設備投資です。特に初期投資にお金をかけすぎると、運転資金が圧迫されて日々の支払いが滞りやすくなります。
対策として有効なのが、毎月の資金繰り管理を徹底することです。入金と出金のタイミングを一覧表などで可視化し、数か月先の現金残高を予測します。まずは定期的に数字と向き合う習慣を作ってみてください。

開業前に作成したい資金計画

カフェ開業を現実のものにするためには、具体的な数字に基づく資金計画が確かな道しるべとなります。ここからは、事業を軌道に乗せるために必要な売上計画の立て方や、損益分岐点の考え方を見ていきましょう。

売上計画の立て方

開業前の段階で売上計画を作成することは、事業の実現可能性を見極めるために必要な作業です。ここを曖昧にしたまま進めると、後で想定外の資金不足に直面する原因になります。
基本的な1日の売上は、客単価と客数を掛けて算出します。客数は店舗の席数と想定される回転率から導き出し、それに月間の営業日数を掛けることで月の売上予測を立てていきます。
この計画づくりでのポイントは、現実的な数値を設定することです。希望的観測で高い売上を見込んでしまうと、開業後の資金繰りが苦しくなります。また、この数値の根拠は金融機関の融資審査でも厳しく確認される部分です。まずは立地やターゲット層を踏まえ、平日と休日で手堅い集客予測を立ててみてください。

固定費と変動費の考え方

無理のない資金計画を立てるためには、まず経費を固定費と変動費に分けて考える必要があります。ここが曖昧だと、日々の目標もぼやけてしまいます。
固定費の代表は、毎月一定額がかかる家賃です。一方、食材などの仕入れ費用は売上に比例する変動費にあたります。人件費については少し注意が必要です。正社員の給与は固定費とみなすのが一般的ですが、アルバイト代のように売上やシフトに応じて増減する場合は、変動費として扱う考え方もあります。
こうした費用の性質を整理することが、正確な利益計画の基礎になります。まずはご自身の店舗でかかる経費をリストアップし、どちらに当てはまるか一度振り分けてみてください。

損益分岐点を把握する重要性

毎月いくら売り上げれば赤字にならないかを示す損益分岐点の把握は、カフェ経営の基本となります。売上と経費がちょうど等しくなり、利益がゼロになるラインを指します。ここが曖昧なままでは、日々の目標が定まりません。
損益分岐点を知ることは、精度の高い資金計画の土台になります。固定費と変動費からこのラインを計算すれば、利益を出すための最低目標が数字として明確になります。開業直後の資金不足を避けるための、心強い材料となるはずです。
さらにこの数字は、メニューの値付けや集客計画にも直接影響します。目標売上高から逆算することで、1日に必要な客数や客単価が具体的に見えてくるからです。感覚に頼らず、客観的な基準をもとに日々の営業戦略を練っていきましょう。

カフェ経営で陥りやすい失敗とその対策

カフェを開業する際、多くの人が夢見て始めますが、実際にはさまざまな失敗に直面することがあります。この見出しは、特にカフェ開業後によくある失敗パターンとその防止策について解説します。具体的な事例を通じて、失敗を未然に防ぐための実践的なアドバイスをお届けします。これにより、カフェ経営の成功に向けた確実な一歩を踏み出すことができるでしょう。
まず、資金計画の甘さは多くの新規開業者が陥りやすい罠です。次に、立地選びの失敗が経営に与える影響を見過ごすと、思わぬ苦境に立たされます。また、人件費のコントロールが不十分だと、利益を圧迫する原因となります。さらに、メニュー開発と原価管理のバランスが取れていないと、利益を上げることが難しくなります。これらのポイントを押さえることで、カフェ経営の失敗を回避し、持続可能なビジネスを築くことが可能です。

資金計画の甘さによる破綻を防ぐには?

カフェ開業後の初期6ヶ月間は、赤字を想定して資金計画を立てるようにしましょう。この期間は集客が安定せず、売上が予測を下回ることもあります。そのため、予備資金を確保しておくことが不可欠です。具体的には、開業資金の20%程度を予備資金として準備することをお勧めします。これにより、予期せぬ出費や売上不振にも柔軟に対応できます。
さらに、詳細な収支計画を作成し、毎月の収入と支出を厳密に管理することが求められます。収支計画を定期的に見直し、必要に応じて調整を行うことで、資金の流れを健全に保つことができます。これにより、資金計画の甘さによる破綻を未然に防ぎ、安定した経営を目指すことができます。

立地選びの失敗を避けるポイント

カフェの立地選びは経営の成功を明確に左右します。一度決めたらそう簡単に変えられないのが物件選びの難しいところです。まず、通行量の多い場所は目につきやすく、集客のしやすさが期待できます。ですが、通行量だけでなく、競合店の存在も考慮する必要があります。周辺に多くのカフェがある場合は差別化が求められるため、独自のコンセプトが重要です。
また、賃料も重要な要素です。高すぎる賃料は固定費を圧迫し、利益を圧縮してしまうため客単価とのバランスを考慮しましょう。さらに、周辺環境の調査も欠かせません。例えば、オフィス街や住宅街など、ターゲット層が集まりやすい環境を選ぶことが成功の鍵です。これらのポイントを押さえ、立地選びの失敗を避けることで、経営の安定化を図ることができます。

人件費コントロールの重要性と方法

人件費の適切なコントロールは、カフェ経営において非常に重要です。まず、適切なスタッフ数を見極めることが求められます。過剰な人員はコストを増大させるため、営業時間やピークタイムに応じた最適な人員配置を考慮しましょう。シフト管理を効率的に行うことで、無駄な人件費を削減できます。
人件費比率は売上の30%以下を目安に設定することが一般的です。これを超えると、利益を圧迫し、経営が不安定になる可能性があります。定期的に人件費の見直しを行い、必要に応じて調整を行うことで、健全な経営を維持することができます。これにより、利益を最大化し、持続可能なビジネスを実現することが可能です。

メニュー開発と原価管理のバランス

カフェ経営では、メニュー開発と原価管理のバランスが重要です。適正な原価率は25-35%とされており、この範囲内に収めることが求められます。原価率を管理することで、利益を確保しやすくなります。メニュー分析にはABC分析を用いると効果的です。売れ筋商品と利益率の高い商品を把握することで、メニュー構成を最適化できます。
利益率の高いメニューを開発するには、原材料の選定や調理法の工夫が必要です。また、季節限定メニューやトレンドを取り入れた新商品を定期的に導入することで、顧客の興味を引き続けることができます。これにより、売上を増加させ、経営の安定を図ることが可能です。

イベント出店からカフェ開業へ!初心者におすすめの第一歩

カフェを開業しようとした場合、資金調達した上で店舗を確保して、各種開業までの手続きや人員の確保などを経て開業できます。

ただ、実際に開業の準備を始めて各ステップを踏んでオープンできるまで、1年以上かかる場合もあります。

少しでも早くカフェを始めたいという方にとっては、イベント出店という形で出店する方法もおすすめです。

イベント出店とは、市区町村などで比較的小規模で開催されるマルシェや〇〇市などのイベントにおいて、スペースを間借りして出店する方法です。

イベント出店では、以下の流れで出店できます。

1.店名を決定する
2.お店のロゴなどを作成する
3.提供するメニューのコンセプトを決定する
4.メニューを開発する
5.イベント関係者に出店希望を伝える
6.備品やテントなどを用意してブースに設置する
7.カフェを開店

イベント出店の最大の魅力は、テントなどを用意すれば即席店舗が簡単に作れる点です。

イベント出店をすることによって将来的に実店舗を構えて開業する際にも大いに役立ちます。お店の存在をアピールできれば、ファンを獲得して実店舗オープン時にも集客が期待できます。

他にも、単純にカフェ開業に必要なスキルや知識を習得できたり、周囲のイベント出展者からノウハウを習得できるなどのメリットもあるので、積極的にイベント出店を検討しましょう。

カフェ開業資金に関するよくある質問

カフェの開業資金を準備する中で、自己資金の目安や経費の扱いなど、様々な疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。ここでは、開業を目指す方が特につまずきやすいお金に関するよくある質問にお答えします。

自己資金はいくら必要?

カフェ開業にあたり、自己資金ゼロでスタートするのは非常に難しいのが現実です。
具体的な必要額は、出店する業態や店舗の規模によって大きく異なります。目安としては、全体の開業資金の3分の1から半分程度を用意しておくのがひとつの基準となります。
ここで押さえておきたいのが、融資審査との関係です。計画的に自己資金を準備してきた実績は、審査において事業への本気度や返済可能性を示す大きな判断材料になります。まずは理想の店舗に必要な総額を概算し、着実な貯蓄から始めてみてください。

自己資金なしでも融資は受けられる?

自己資金が全くなくても、条件を満たせば金融機関から融資を受けられる可能性はあります。
例えば、日本政策金融公庫などでは自己資金が少なくても申し込める制度があります。ただし手元の資金が少ない分、飲食業での実務経験や、売上の根拠を具体的に示した事業計画書がより厳しく審査されます。熱意を伝えるだけでなく、客観的な数字で返済能力を証明する準備が求められます。
とはいえ、やはり自己資金はあるに越したことはありません。一定の資金を用意している方が審査で有利に働くうえに、開業直後の不安定な時期を乗り切るための備えにもなります。少しでも手元資金を厚くしておくのが安心です。

開業資金はどこまで経費になる?

開業前にお金を使ったけれど、これは経費になるのだろうか。そんな疑問を持つかもしれませんが、開業前の準備期間中に支払った支出も開業費として経費処理できる場合があります。自己資金を持ち出しがちな時期だからこそ、正しく計上して負担を減らしたいところです。
具体的には、チラシやWebサイト作成にかかった広告宣伝費、メニュー開発や取引先との打ち合わせ費用、立地選びの調査費などが開業費の対象となります。これらの証明となるレシートや領収書は捨てずに保管しておくのが基本です。
ただし、支払った費用がすべて開業費として認められるわけではありません。例えば、10万円以上の設備や店舗の敷金などは別の扱いになります。判断に迷う支出も出てくるため、正確な税務上の取扱いは専門家である税理士へ確認することをおすすめします。

法人と個人事業主はどちらがおすすめ?

カフェを開業する場合、まずは個人事業主としてスタートする形が一般的です。初期費用を抑えて小規模から始めたいときは、手続きがシンプルな個人事業主を選ぶとスムーズに進められます。
一方で、将来的な多店舗展開や事業拡大を視野に入れているなら、最初から法人を設立することも一つの選択肢です。ここで押さえておきたいのが、両者の税務や社会保険料の扱いの違いになります。
個人事業主は所得税が段階的に上がり、法人は法人税の税率が一定になりやすいという特徴があります。また、法人は社会保険への加入が義務づけられるため負担も変わります。今後の事業規模と目指す働き方を照らし合わせて判断していきましょう。

カフェ開業を成功させるためにcanaeruで情報収集を始めよう

カフェ開業を成功に導くためには、資金計画だけでなく念入りな事前準備が鍵を握ります。
事業計画の作成や希望に合う物件探しをはじめ、資金調達の具体策や実践的な経営ノウハウなど、幅広い情報を集めることが必要になります。
この初期段階でどれだけ確かな知識を揃えられるかが、オープン後の不安を減らし、経営を軌道に乗せるための大きな分かれ目となります。

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この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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