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盛り塩で開業祈願!正しいやり方まとめ

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盛り塩は、開業成功を祈願するために重要なものです。自宅で盛り塩をする家庭も多く、その効果に大きな期待が寄せられています。ただし、盛り塩を正しく置くためには、使用する塩やお皿、さらには盛り塩を置く場所までさまざまな基礎知識が必要となります。正しい盛り塩の仕方を知ることは、お客さまからの見え方が良くなるのはもちろん、開業成功へのゲン担ぎにもなります。
今回は、正しい盛り塩のやり方をまとめてみました。

「盛り塩」の起源と意味合い

盛り塩とは、厄払いや魔除け、運気アップ、商売繁盛祈願などの意味を込めて、塩をお皿に盛っておくことです。開業を考えているお店や事業所をはじめ、自宅に取り入れる家庭も多く見受けられます。
この風習の起源としては、2つの見解があります。

「盛り塩」の起源と意味合い

盛り塩が生まれた、2諸説

盛り塩が誕生したルーツは、何千年も前の大昔に遡ります。日本では昔から塩との関わりが深く、塩がもつ意味合いが重視されてきました。
盛り塩が慣習的になったその起源は、次の2諸説が有力とされています。

1.中国の始皇帝説

今から2000年以上も前、中国の始皇帝の時代の言い伝えです。
当時、始皇帝には、正妻の他に窮愛する女性が数多くおり、一夜を共にする女性を決めるのに苦労していました。そこで始皇帝は、牛車の牛が止まった家の女性とともに一夜を過ごすことを決めました。これを聞いた女性が、牛の好物である塩を玄関先に置き、始皇帝を独り占めするのに成功した、とのことです。
これが所以で、盛り塩は飲食店などで商売繁盛の願いを込めて置かれるようになった、といわれています。

2.神事・葬送儀礼説

神事・葬送儀礼の習慣がきっかけになった、という見解です。
葬送儀礼では、葬式後に塩を撒く風習があります。これは、清浄や生命力の更新といった意味合いを持っています。日本では、潮垢離(しおごり)という古事記の中に、海水で禊ぎ・祓いをしたという記載があります。これが、盛り塩の由来になったといわれています。

語り継がれる盛り塩の意味合いとは

盛り塩は、日本で昔から行われてきた習慣です。和食店を中心に盛り塩をすることで、次のような意味合いをもつと言われてきました。

・海からとれる塩が、悪いエネルギーの除去を手助けしてくれる
・年月とともに心身に垢が溜まって悪運を呼びやすくなるため、盛り塩で浄化させて幸運を招く
・その場所に不足している部分を補い、新しい力を生み出す

昔から伝わるこれらの意味合いのもと、現在の商売繁盛・厄払い・魔除けといった用途で利用されることが多くなったのです。
盛り塩は簡単に準備ができるため、現在では開業祈願として多くのお店で取り入れられています。
また、年配の方を中心にこうした盛り塩の歴史を重んじる人も多くいます。そのため、盛り塩の盛り方やお皿にこだわるお店も少なくないのです。

盛り塩効果がアップ!正しい盛り塩の置き場所と置き方

塩がもつパワーを最大限に取り込むためには、置く場所が重要です。
盛り塩を置く場所によって、その意味合いは大きく変わってきます。間違った場所に置いてしまうと、逆に邪気を招いてしまう可能性も。盛り塩を「どこに」「どのように」置くべきなのかをしっかり知っておきましょう。

盛り塩効果がアップ!正しい盛り塩の置き場所と置き方

盛り塩の置き場所のポイントは「方角」

盛り塩の置き場所は、家の中心からみた東西南北の方角を基本とします。
この4方位に盛り塩を置くと、盛り塩の効果を最大限に活かせるとされています。
また、表鬼門と裏鬼門に置くのも良いです。表鬼門とは北東の隅、裏鬼門とは南西の隅の場所です。邪気は表鬼門から入って裏鬼門から出ていくと言われています。この方角に盛り塩を置くことで、邪気が流れ込んでくるのを防ぐことができます。盛り塩の正しい置き場所は、このように方角が大きなカギを握っているのです。

盛り塩の置き場所と効果的な置き方

盛り塩の効果を上げるためには、方角を意識した置き方がポイントとなります。ただし、お店の中心がわからず正確な方角を把握できない場合が想定されるほか、方角に従って置く際にも注意点があります。
そこで、効果的な盛り塩の置き方やその場所を具体的にご紹介します。

建物の入り口、玄関の両サイド

建物の入り口や玄関には、「悪い縁を遠ざける」「良い縁を招き入れる」などの意味があります。
運が出入りし、外出先でついた厄を落とす場所でもあります。入り口に置くことで盛り塩が邪気を吸い込み、悪いものが侵入するのを防ぐ効果を果たします。
また、入り口がある面の横の隅、反対の隅の2か所に設置するのも良いです。結界を作り邪気を寄せ付けない、といわれています。

気になる場所、部屋に置く

一番邪気を感じている場所、疲れを感じる場所に盛り塩を置くのが効果的です。その場所は最も邪気が集まるため運気が下がりやすく、盛り塩にその邪気を吸い取ってもらう必要があるためです。
例えば、事務所の場合です。基本的に、どこの場所に盛り塩をしても問題ありません。事務所に置く場合は、できれば4隅に置くようにしましょう。霊的な守りの場(結界)をつくることができます。また、よく使用する机の隅に置くのも効果的です。ネガティブな気を吸い取り、集中して作業に取り組めるようになります。

キッチンやトイレなどの水回り

キッチンやトイレに盛り塩をする際は、注意が必要です。一説では、キッチンやトイレなどの水回りに盛り塩を置くと、運気が下がり邪気を招くとも言われます。このように言われる所以は、水回りは汚れやすい場所であるという点です。こうした邪気や汚れが溜まりやすい場所では、盛り塩の力だけに頼っても清めることが難しいと考えられているのです。
そのため、キッチンやトイレに盛り塩をするなら常にこまめな換気や掃除によって清潔に保っておく必要があります。清潔な状態で盛り塩を行うことで、キッチンやトイレに溜まった悪い気を効果的に吸い込むことができます。

正しい盛り塩の作り方

盛り塩は、開業時に縁起物として準備するお店が数多くあります。ただし、正しい盛り塩の作り方を知っている人はそう多くありません。間違った盛り塩の作り方をすると、お客さまに誤解を招いたり、逆に運気を下げてしまうこともあります。
正しい盛り塩の作り方をマスターして、開業に弾みをつけましょう。

正しい盛り塩の作り方

盛り塩で使う塩の選び方

盛り塩に使用する塩は、天然塩を選びましょう。余計な成分が入っていないため、塩本来のエネルギーを活かすことができます。天然塩の中でもとくに、岩塩や天日塩が良いとされているためおすすめです。
食用の塩を使用しても問題ありませんが、塩以外の成分が含まれているだけでなく崩れやすいというデメリットがあります。食用の塩を使用する場合はこまめに交換するなど手間をかけましょう。

盛り塩で使うお皿

盛り塩に使うお皿は、丸型の平皿を使用します。一般的には、直径5㎝前後の無地で白い小皿が使われる場合が多いです。理由は、余計な装飾があると盛り塩の効果が薄れてしまうという説があるためです。
ただし、必ず色が白色でなくてはならないわけではありません。その年のラッキーカラーを使用して、運気の流れを良くするという考え方もあります。インテリアにあわせたお皿選びをするのも良いでしょう。
また、お皿の形は基本的には丸いお皿が適していますが、用意できない場合もあります。そのような場合は正方形の白いお皿を代用しても構いません。

盛り塩の盛り方

盛り塩は、塩が「盛っている」のが原則です。塩を盛るときは、皿の上で山の形に整えましょう。量はひと皿あたり10グラム程度が目安となります。
この山型に整える盛り方は、風水の流れや陰陽道の考え方が由来とされています。山形にすることで、風水や陰陽道のご利益が得られると言われているのです。できれば円錐か四角錘の形が理想的です。
形にこだわりたい人は、専用の皿を使うのがおすすめです。盛り塩用の皿には、きれいな形に盛ることができる型がついていることもあります。また、塩を固めて盛る際には、塩に軽く霧吹きをして水分を含ませましょう。固めやすくなり、型崩れしにくくなります。

正しい盛り塩の扱い方

正しく盛り塩を置いても、気になるのが「盛り塩をどう管理していくか」です。盛り塩は、置いていると型崩れしたり汚れたりします。はじめに作った盛り塩をずっと使い続けることは、運気ダウンの原因になってしまいます。盛り塩はどのくらいの頻度で交換し、どのように処分するのが適切なのでしょうか。

正しい盛り塩の扱い方

盛り塩の交換頻度

盛り塩の形が崩れたり汚れたりした場合、そのまま放置しないのが基本です。3~7日程度に一度交換し、最低でも1ヵ月で2回は交換するようにしましょう。特に、湿気の多い場所に盛り塩を置く場合は、毎日交換した方が良いです。
また、午前2時~2時30分は丑三つ時にあたるため、交換するのは避けるべきという慣習があります。太陽が昇っている日中に交換すると縁起がよい、とされています。

盛り塩の処分方法

盛り塩は、浄水と一緒に流して捨てると良いとされています。塩が悪いエネルギーを吸収してくれると信じられており、浄水と一緒に流すと悪いエネルギーが浄化されていくと考えられたからです。盛り塩を食べて処分すると、悪いエネルギーを取り込むと言われています。また、ゴミ捨てに捨てる場合は、吸収した邪気を再放出する恐れがあり、推奨される処分方法ではありません。
ただし、盛り塩を捨てる場所は、厳密に決められているわけではありません。飲食店の場合、こまめに交換することを考えても、盛り塩の処分は、浄水でするのが良いでしょう。

まとめ

盛り塩は、大昔から日本に伝わる伝統ある慣習です。古来から伝わる日本の盛り塩文化が、今なお家庭やお店に根付いているのです。ただし、盛り塩の置き場所から作り方までその正しいやり方を知る人はそう多くありません。
開業時の成功祈願として多くのお店で取り入れられていますが、間違った盛り塩のやり方で危うく運気が下がって邪気を招く事態になることも。盛り塩の正しい基礎知識をしっかり把握しておきましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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