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従業員を採用したけれど、短期間で辞めてしまう……。
離職率が高くて常に求人広告を出していたりしませんか?なぜ従業員が定着せずに辞めていってしまうのでしょうか。求人誌に掲載するにしてもタダではありません。また、新たに採用しても、一から仕事を教えるとなると、そこに時間がかかります。そしてなにより、従業員の入れ替わりが多いと職場の雰囲気が心配です。その雰囲気はきっとお客様にも伝わってしまうことでしょう。お店にとっては損なことばかりですよね。そうならないためにも、ここでは離職率を下げる方法を紹介していきます。従業員が辞める理由を理解しているか
よい人材だと思って採用しても、定着せずに一定期間を過ぎると辞めてしまう場合が多いなら、何か職場として改善すべき問題があると考えられます。例えば、常に求人広告を出しているとします。この場合は、求職者側も働きづらいブラックな職場なのでは?と、応募の際に警戒させてしまう原因になると言われています。なぜ社員が辞めてしまうのか、なかなか理由がわからず頭を抱えている経営者も少なくないはずです。改善するためには、改めて従業員が辞めていく理由について理解しようと努める必要があります。辞めていく従業員は、本当の理由を話さず、建前上の動機だけを伝えてくることがほとんどです。実際にアンケート調査会社であるジーリサーチ社が行った「女性の退職理由に関する調査」によると、全国の10~30代の女性300人のうち、8割以上が建前上の退職理由を伝えるという結果が出ています。本当は給与面で不足を感じているのかもしれませんし、人間関係に悩んでいたのかもしれません。いずれにせよ、何かしら不満や事情があることは確かです。辞めてしまう従業員の意思を変えることは難しいかもしれませんが、経営者としてできることは、本当の不満を聞き出し、職場改善に活かすこと。そうすることで、「なぜか人材が辞めてしまう」状態から、「○○という改善点があったために辞めてしまった」と課題を明確化できるのです。
参考
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/suppli/diamond/04今いる従業員から不満を聞きだす
人材がある程度成長し、これから戦力として頑張ってもらいたいと思った矢先に辞めていってしまう、ということは珍しくありません。なぜ、やっと慣れてきたタイミングで辞めてしまうのでしょうか。その理由は、実際に辞める本人に聞くのが一番なのですが、それでは減り続ける人材に対して、後手に回ってしまうと言えるでしょう。
現在働いている従業員から、職場に対する不満を聞き出す機会を設けてみるのもひとつの方法なのではないでしょうか。もちろん、突然職場に対する不満を聞こうとしても、戸惑ってしまい本音が聞きだせないと思うので、まずは今働いている環境や給料についてどう思っているか、これからどのように働いていきたいか、など意見を言いやすい雰囲気を作ってみることを考えてみましょう。従業員から不満を引き出すテクニック
職場や仕事内容への不満を引き出すためには、まず匿名で誰が不満や意見を言っているのかわからない状態となるよう、無記名で行うアンケートや投書箱、インターネット上に書き込める意見コーナーなどを設置してみてはいかがでしょうか?そうすることで不満を抱えている人、業務に対する意見などを、遠慮なく自由に発言できるようになるでしょう。これらの意見は、オープンにする必要はありません。どんな不満や意見が出たとしても、改善方法や対策などを真剣に考え、その意見や不満へどう対処するのか、その姿勢を従業員に見せることがとても重要です。
不満を聞き出しやすくする対策
人材を定着させるには、社員が不満を抱えて退職という行動に移る前に対策を練ることが重要です。しかし、ほとんどのケースでは、社員の異変に気付かず、退職という強い意思を抱いた後に対応することになるため、退職を防ぐことができません。離職を防ぐための方法としてどのようなものがあるのでしょうか?
社内のコミュニケーションを円滑にする
社内のコミュニケーションの低下は、社員のモチベーション低下にもつながるため、あまり良い状況とは言えません。そのため、まずは社内コミュニケーションを活発にして、何でも相談しやすい環境を作ることが重要です。例えば、1on1という上司と部下のミーティングを導入するなどです。もちろん、この1on1が部下にとって高圧的であってはいけません。あくまでも、社員のトラブルや離職の兆候を見逃さないように、相談しやすい環境を作っていくことが目的です。互いの信頼関係を高めることで、離職を未然に防ぐことにつながるでしょう。
メンター制度の導入
メンター制度とは、若手社員が職場で抱えている問題について、同じような時期を経験した先輩社員がメンターとなって若手社員のメンタル面のサポートを行うことです。入社してすぐの新入社員や若手社員などは、同僚や先輩社員に対して相談しにくい場合があります。抱えている悩みを共有することによって、先輩社員から的確なアドバイスを受けることができれば、離職防止につながることが期待できるでしょう。
本音の退職理由にどのようなものが多いのか把握しておく
文中で一度登場したアンケート調査会社であるジーリサーチ社による「女性の退職理由に関する調査」を見ると、本音の退職理由として「給与」を挙げた人と「人間関係」を挙げた人は、それぞれ22%ずついました。続いて多かったのが、「労働時間や労働環境」で19%、「仕事の内容」が13%、「社風や経営方針」が10%と続いています。一方で、建前上の退職理由として使われやすい「キャリアアップ」は全体の4%、「家庭の事情」は3%と、いかに退職理由が建前だったかがよく分かります。本音の退職理由としてどんなものがあるのか把握しておくことによって、歩み寄った姿勢で退職理由を聞きだしやすくなるでしょう。
働いている従業員の不満を少しでも解消する
働いている従業員の不満や意見を知ることができたら、次に解決策を探す必要があります。勤務体制の不満、給与に対する不満、同僚との人間関係に対する不満など、職場によって課題はさまざまです。改善できるところは改善し、少しでも社員が気持よく働ける環境を整えられるよう努力することが重要です。職場の離職率を低くするためには、経営者側はそれ相応の真剣さを持って改善に取り組むことが大切です。
人材の定着率が上がると、業績も伸びる?
業績を上げるためには、人材を教育し、店舗の資産として成長させていくことが必要不可欠です。しかし、教育には膨大な時間と費用が必要となります。だからこそ、従業員が辞めてしまうことは、これまで掛けた教育コストが無駄になるわけですから、経営にとって大きなダメージとなってしまうのです。業績を少しでも伸ばすためには、従業員がいかに定着してくれる環境かどうかが重要となります。従業員が落ち着いて働く環境が整うと、自然と業績も伸び、安定した経営へ変化していきます。
まとめ
経営を続けていると、職場環境の悪さが従業員の定着率となって露骨に現れます。そんなときは、辞めていった従業員が、「辞めたい」と思った理由を知ること。そして、職場に対する不満や意見を聞きだせる方法を用意しておきましょう。職場環境の改善や、人材の定着は、事業の繁栄にも繋がります。そのため、経営者は従業員の意見に耳を傾けるよう心がけることが大切です。
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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