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グレイビーボートは本当はカレーのルー入れではない…じゃあ、グレイビーボートって何?

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国民食ともいえるカレーライス。
家庭ではライスの上にルーを盛り付けるのが一般的ですが、外食ではライスとルーを別盛りで提供しているお店も多くあります。
そのカレールーが入っている器といえば、思い浮かぶのは、魔法のランプのような銀色の器。この器はグレイビーボートと言います。
カレー以外にも実はいろんな使い方があります。

まずは、カレーの歴史おさらい

カレー粉「S&B」でもおなじみのエスビー食品によると、日本人が1年にカレーを食べる回数は76回。
一人当たり、週1回以上はなんらかの形でカレーを食べている計算になります。
日本にはカレー専門店も多く、北海道のスープカレーをはじめご当地カレーもあり、カレーを使った多彩な料理もあることから、まさにカレー大国といえるでしょう。
そもそもインド発祥のカレーが、なぜここまで愛される日本人の国民食になったのでしょうか。
カレーの不思議を探るべく、まずはその歴史をひも解いてみましょう。

実はインドには「カレー」という料理はないのです。
ではどこから来ているのかといえば、タミール語で「ご飯にかけるもの」という意味の「kari(カリ)」をイギリス人が料理名と勘違いし、「curry」英語表記するようになったのが始まりという説があります。
18世紀、インドを植民地支配していたイギリスですが、当時の総督が、カレーの元となるスパイスとお米をイギリスに持ち帰ると、王室で大変な評判となり上流階級にまで広まります。
もともとインドのカレーは様々なスパイスを調合するなどして調理するもので、スパイスの配合や種類によって家庭の味が生まれています。
しかしこれはとても手間のかかる作業。
もっと手軽においしいカレーが作れないかと考えたイギリスのクロス・アンド・ブラックウェル社(C&B)は、世界初のカレー粉の開発に成功します。
イギリスでカレー粉が市販されると、炒めた小麦粉でとろみをつけるシチュー風の料理としてさらにカレーは変化を遂げていきます。
こうしてインドからイギリスに渡ったカレーは、後にイギリス経由で江戸末期、日本に伝来し、明治に入ってから人々が食べるようになったとされていますが、とはいえ当時のカレーはまだまだ超高級品。
それが日露戦争の際、カレーをごはんにかける「カレーライス」が日本軍の栄養食として採用されたことで、戦地から帰還した兵士によってカレーライスは家庭に普及していくことになるのです。

まずは、カレーの歴史おさらい

カレールーを入れるものなの?…グレイビーボートとは?

現在、レストランでカレーライスを注文すると、ルーとライスが別盛りででてくるお店も多いです。
そもそもなぜルーを別盛りにするのでしょうか?
ルーとライスを別盛りにすることで、時間と共にライスがルーを吸ってしまい、水っぽくなることを避ける意味があります。
ルーを入れる器といえば、なぜかあの魔法のランプのような銀の器が使われますが、正式名称を「グレイビーボート」といいます。
ネット販売では「ソースポット」「カレーポット」といった名前で紹介されていることも。

カレールーを入れるものなの?…グレイビーボートとは?

グレイビーボートは実はイギリス産!

そもそも「グレービー」とは何でしょうか?
「グレービー」には「肉汁そのもの」という意味があります。
イギリス料理の基本のソースとして、食肉からでる肉汁を元につくる「グレービーソース」がありますが、これはローストビーフやマッシュポテトを食べる際にかけるソースのこと。
グレイビーボートはイギリス産の器で、もともとソースを入れる容器として使われているものなんです。
そのため、イギリスでは「ソースポット」とも呼ばれています。
カレー専用ではありませんでした。
ではなぜ、日本ではカレールー専用器のようになっているのでしょうか?
一説によれば、イギリスから日本にカレーが伝わった際、一緒にやってきたとされているグレイビーボート。
そこでカレーを食べる時に、ルーを入れた日本人がいたそうで、以降、日本でカレーをいれる定番の器になったといわれています。

グレイビーボートは実はイギリス産!

グレイビーボートのサイズとは?

ネット販売では業務用の丈夫なステンレス製のものが多く発売されていますが、陶器や木製で出来たものもあります。
ステンレス製の場合、安いものであれば1000円台で購入が可能。
サイズも様々ありますが、1人前のカレールーを入れるなら300CC入るものがジャストサイズ。
お子様用や小食の女性なら200CCのサイズがオススメです。

グレイビーボートは高級感を演出するアイテム

器にこだわり、見た目にもおいしく盛り付ける文化をもつ日本人は、いつもの食事をワンランクアップさせて楽しむことが得意です。
同じカレーでもグレイビーボートに入れるだけで、高級感あるレストランのカレーに早変わりするから不思議。
飲食店で提供する際にグレイビーボートとライスと分けてお出しすれば、ぐっと印象が変わります。
ラーメンと並ぶ人気メニューなだけに、こだわりの本格カレーを開発して勝負をかけるお店も多くあります。
スパイスの調合や材料にこだわるのも大切ですが、仕上げのイメージを演出することは、カレーの高級感をアップさせるには効果大です。
また、銀色のステンレス製が定番ですが、より高級感を出したいのであれば陶器や木製のものを使うのも手。
オシャレな模様が描かれた陶器にすれば、見た目にも美しく、食欲をそそるテーブルセッティングができること間違いなしです。
ルーをすくうのに使われる独特の形のスプーンは「グレービーレードル」または「ソースレードル」と呼ばれ、食事をするスプーンとは別にお付けします。

グレイビーボートのルーは、一気にライスにかけていいの?

カレーライスがグレイビーボートとライスと別々に出てきた場合、正式な食べ方やマナーはあるのでしょうか?
「注ぎ口から直接ライスの上にかけてもいいのでしょうか?」「一気に全部かけるのか、一口ずつかけていくのかわからない」といった疑問を抱く人は少なくありません。
グレイビーボートから直接ライスにそそぐのではなく、レードル、つまりルーをすくうスプーンで取り分けるのが正しい使い方です。
その際、一気にかけてしまうのではなく、3口分ずつくらいをライスの端からかけましょう、といったアドバイスもあります。
また食べ終わった際に食器の汚れが最小限にとどまっているのが上手な食べ方とされています。
マナー違反とされているのは、スプーンですくったライスをグレイビーボートの中にあるカレーにつけて食べること。
こういったマナーがあるとはいえ、カレーはやっぱり楽しくおいしく食べたいもの。
最低限、周りの方を不愉快にさせないポイントを押さえて、美味しくいただきましょう。

グレイビーボートのルーは、一気にライスにかけていいの?

使い道いろいろ。器としてのグレイビーボート活用術

日本人にとっては、カレー以外のものを入れるイメージのないグレイビーボートですが、アイディア次第では様々なシーンで活用できそうです。
イギリスでは、もともとソースを入れる器ですから、ステーキにかけるソースをはじめ、ドレッシングやタルタルソースなどを入れてもOK。
居酒屋や大皿料理の別添えでお出しする際に利用してみてはいかがでしょう。
他にも、和食やフレンチなど、自由な発想で盛り付けてみるのも面白いかもしれません。

【カレー屋】の開業方法はこちら≫「カレー屋を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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