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タピオカに続くブームになるかも?と話題の「ポッピングボバ」をご存じでしょうか?韓国発の新感覚スイーツとして、日本でも徐々に知名度が上昇中!プチプチとした食感や、カラフルな見た目が注目され、若者や新しいものに敏感な消費者を中心に人気が高まっています。
インスタグラムなどのSNSやYouTubeでも多くの投稿が見受けられるようになり、それに伴って、ポッピングボバを楽しめるカフェやドリンクスタンドも増加傾向にあります。
この記事では、人々を惹きつけるポッピングボバとはどんな食べ物なのかを紹介するとともに、ポッピングボバを取り入れた店舗運営におけるヒントについても解説します。ポッピングボバってどんな食べ物?
2018年頃から韓国で人気が出た、プチプチとした食感がクセになる新感覚スイーツです。ジュースなどの液体がゼリー状の薄い膜で包まれており、イクラに似た小さくて丸い粒状をしています。
噛むと膜がプチッと弾け、ジュースが口いっぱいに広がることから「食べるジュース」と言われることもあります。
韓国で人気なのは「I’m Yo ポッピングボバ」という商品ですが、日本では流通量が少なく、その代わりに「コーティングジュース」という名称のポッピングボバが多く出回っています。
ポッピングボバの色や味わいはメーカーによってさまざま。ストロベリー、マンゴー、キウイ、パイナップル、ブルーベリーなど、フルーツのフレーバーが中心となっています。フルーツ果汁というよりもかき氷のシロップに近く、甘さは非常に強いです。
タピオカとの違いは?
丸くて小さい粒という点ではタピオカにも似ていますが、原材料も食感も全く異なります。
タピオカは、熱帯地域で多く栽培されるキャッサバという芋のデンプン(炭水化物)から作られており、もちもちとした弾力のある食感が特徴です。
その一方、ポッピングボバは、昆布などの海藻に含まれる「アルギン酸ナトリウム」という物質からできています。人工イクラと同じ製法で作られており、プチッと弾ける食感が魅力となっています。
ちなみにアルギン酸は食物繊維の一種であり、アルギン酸ナトリウムは、さまざまな食品に使われる食品添加物の一つです。
また、両者のカロリーを比較すると、タピオカは100gあたり300kcal程度ですが、ポッピングボバは100gあたり50〜100kcal程度。アルギン酸を含む食物繊維は胃や小腸で吸収されにくいため、ポッピングボバは低カロリーです。
粒の中に入っている甘いジュースのカロリーを考慮しても、デンプンを原材料とするタピオカの方がカロリーは高いと言えます。
ポッピングボバの食べ方
■そのまま食べる
スプーンですくってそのまま食べることで、口の中で弾け出るジュースの味わいを存分に楽しむことができます。ただし、前述のように甘さがかなり強いため、万人受けする食べ方とは言えないかもしれません。
透明感のあるガラス素材の器に数種類を混ぜて盛り付けると、キラキラと輝く宝石のような見た目に。写真映えも抜群です。ただし、ポッピングボバの種類をミックスしすぎると、味がぼやけてしまいますので注意しましょう。
■ヨーグルトやアイスクリームにトッピング
粒が弾けると甘いフルーツジュースが出てくるため、プレーンヨーグルトやバニラアイスなど、色も味もシンプルなものにトッピングする食べ方がおすすめです。そうすることで見栄えが良くなり、味にもまとまりが出ます。
パフェやかき氷、ケーキへのトッピングにも最適で、2019年8月には、ローソンから「ボバボバ‐プチプチ食感のボバボバいちごミルクムース‐」が販売されて話題になりました。
■炭酸水やサイダーに入れて、カラフルドリンクに
氷入りのグラスに炭酸水やサイダーを入れ、数種類のポッピングを混ぜるだけで完成。
タピオカは元々味がないため、味の濃い・甘いドリンクと合わせるのが定番ですが、ポッピングボバはその逆がおすすめです。弾け出てくるジュースの味わいを楽しむために、なるべく味の主張がないドリンクを選びましょう。
ポッピングボバをそのまま食べるのは甘すぎるという方も、炭酸水やサイダーと合わせることで飲みやすくなり、すっきりとした味わいを楽しめます。
カクテルなどのお酒にトッピングしたり、牛乳に入れたり、アイスティーに入れてフルーツティーとして楽しんだりするのもおすすめです。
その他には、ワッフルやパン、杏仁豆腐、フルーツカクテルにトッピングするアレンジも。
ひとさじ加えるだけでパッと華やかになるポッピングボバはとても使い勝手が良いスイーツです。家庭でも飲食店でも、気軽に取り入れられます。価格はお手頃
取り扱い店舗によって値段は多少異なりますが、日本で多く流通している「コーティングジュース」の価格は、1パック(90g入り)約150〜300円ほど。韓国食品の専門店やネット通販で購入できます。
炭酸水やサイダーに入れたり、ヨーグルトにかける程度であれば、一度に消費する分量はそれほど多くありません。そうしたことから、コストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。
ポッピングボバの人気はタピオカを超えるか?
カラフルな見た目や独特な食感、味わいなど、ポッピングボバが今後日本でブームになる要素は複数見受けられます。しかし、何十年にもわたってブームの波を繰り返しているタピオカに比べて、ポッピングボバはまだまだ新参者。タピオカを超えるような人気が出るかどうかは、消費者間のSNS発信や、販売側のマーケティング戦略次第なところも大きいかもしれません。
日本でタピオカが大ブームになり、タピオカドリンク専門店が急激に増えた理由は、原価の安さや初期投資の少なさが大きいと言われています。
利益率が高く、ジューススタンドほどの広さがあれば開業可能。専門技術が不要で、調理や提供のオペレーションも比較的容易であることから、人件費を押さえられることも優位に働きました。
タピオカと同様に、ポッピングボバ専門店の開業への敷居は低いと考えられますが、ポッピングボバをメイン商材とする専門店は、現時点ではほとんど見受けられません。
これをチャンスとしてポッピングボバ専門店を開業する選択もありますが、タピオカブームが一段落した今、最初からポッピングボバ1本に絞り込むのは少しリスクがあります。
まずは、メニューの一つとして取り入れてみよう
長期的な目線での開業を考えるなら、ポッピングボバ1本に絞るのはリスクを伴うかもしれませんが、既存の飲食店にとっては、話題性や新規顧客の取り込みにつながる一手になることでしょう。
ポッピングボバは生のフルーツや生鮮食品に比べて圧倒的に日持ちがする加工食品です。賞味期限は、製造日から半年〜1年程度に設定されている場合が多いため、食品廃棄の不安や心配も軽減され、気軽に取り入れられます。
既存のデザートメニューにポッピングボバをトッピングしてみたり、ポッピングボバを使った新しいドリンクを導入してみたり。お客様の反応をうかがいながら、少しずつメニューに取り入れてみることをおすすめします。
また、ポッピングボバを使ったドリンクやスイーツを販売する際には、写真映えするスイーツであること、タピオカよりも低カロリーでヘルシーであることなどを上手くアピールすることも忘れず行いましょう。
ライター:上田はるか(フリーライター)
大学卒業後、輸入食品商社に勤務し、新規店舗の立ち上げや自社直営ティーサロンのメニュー開発を経験。その後、大手ギフト会社の企画開発部、広報宣伝部を経てフリーランスに。現在はWEB媒体をメインに、食ジャンルの原稿執筆を行う。
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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