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テラス席とは?設置の方法や必要な届け出やルール、注意点を解説

テラス席

オシャレで、お店の新たなアピールポイントとなること間違いなしのテラス席ですが、設置に際してはさまざまなルールがあります。テラス席の設置を検討している経営者の方に向けて、テラス席の設置方法についてご紹介します。

テラス席とは?

テラス席とは、店内ではなく店外にある席のことです。開放的な空間で食事を楽しめるメリットがあり、近年では日本でも普及しはじめています。テラス席はどの業種でも設置できるわけではなく、「飲食店営業及び喫茶店営業」をしているお店のみが設置可能です。

テラス席とは?

テラス席設置には届け出が必要

テラス席を設置するには「屋外客席設置届 」の提出が必要です。新規で開店するお店の場合は、営業開始前に提出となり、既に開業している場合は、追加で届け出を提出します。

テラス席設置に関するルール

テラス席は好き勝手に設置していいものではありません。テラス席の設置ルールは各地方自治体により微妙に異なる場合がありますが、大まかに次のルールに従う必要があります。

設置場所

テラス席は原則として、屋内の客席エリアと隣接してなければいけません。そのため、基本、道路を挟んだ向こう側に設置はできません。ただし、道路の専有許可を受けている場合は設置可能な場合も あります。

また、道路沿いに面してテラス席を設置する場合、ある程度の歩行空間の確保が必要です。もし歩行空間が確保できない場合、テラス席設置は難しくなります。

客席数

テラス席の客席数は屋内客数を超えない程度までとされています。面積も屋内より屋外客席の方が広くなってはいけません。主な理由としては衛生管理徹底のためであったり、悪天候の場合に屋内客席へ速やかに移動できるようにするためであったりします。

区画

テラス席は、「店側が管理する範囲がどこまでなのか」を明確にするのがルールです。そのためポール付きのロープや観葉植物などでテラス席エリアを囲う必要があります。もしくは、デッキなどにしてテラス席の区画がわかるような形で対応することも可能です。

調理設備を置いてはいけない

衛生状態確保のため、テラス席には調理設備を設けてはいけません。バイキングやサラダバー、フリードリンクカウンターも同様にテラス席には設置不可です。

テラス席を設置するメリットとは

海外では当たり前にあるテラス席ですが、日本で設置するメリットはあるのでしょうか。主には次のようなものが挙げられます。

テラス席を設置するメリットとは

人目につきやすく集客につながる

テラス席で食事しているお客の様子が通行人の目に止まりやすく、自店舗の料理をアピールしやすくなります。結果として、テラス席設置では自店舗の集客につながるのです。

開放感が得られる

テラス席は開放感があり、季節をより近くで感じられます。そのため、季節感のある料理と合わさることで、より特別な体験を提供できます。またテラス席は通気性がよく、程よく密を避けられるというメリットもあります。

喫煙席を設けられる

2020年4月1日の東京都受動喫煙防止条例により、屋内での喫煙が原則禁止になりました。テラス席は屋外に分類されるので、喫煙席を設置することは基本的には可能です。しかし、タバコを吸わない方も利用するため、設置には条件があります。例えばタバコの煙が店内に流れ込むようになっている場合は喫煙席を設置できません。設置の際には店内とテラス席の境界が壁やガラス扉で仕切られるようにしなければいけません。ただ、仕切りを作っても、ドアを開けた時に煙が店内に入るのはNG。しっかりと分煙できる構造にする必要があります。

テラス席を設置する際の注意点

テラス席を設置する際にはルールの他にも気をつけておくべき点があります。主な注意点には次のようなものがあります。

周辺環境への配慮

排煙や臭気、騒音などは近隣住民からのクレームにつながる恐れがあります。そのため、テラス席の開放時間などの配慮が必要です。また、食べ物に虫や葉などの異物が入るリスクが高まるので、テーブルにはシェードを設置するなどをする配慮も必要です。

暑さ・寒さ対策を施す

夏や冬などはテラス席が敬遠されがちです。席の稼働率を高めるためにも、夏や冬でもテラス席に座ってもらえるよう対策しましょう。夏の暑さ対策にはミストシャワーや日除け用シェードの設置が効果的。一方、冬の寒さ対策には屋外用業務ガスストーブが効果的です。暑さ・寒さ対策の他にも雨や雪に強い床材やテーブル、椅子を選ぶことも忘れてはいけません。

急な悪天候に対応できるようにしておく

屋外であるため、テラス席の環境は天気に左右されます。ゲリラ豪雨の多い季節などは、すぐに店内に案内できるような対策を予め行いましょう。

またパラソルやシェードを設置し少しでも悪天候対策をしておくと、座席数を減らすことなく営業を行えるでしょう。

テラス席の床材などは耐久性のあるものを選ぶ

テラス席の床材やテーブル、椅子は野ざらしになる場面が多く、劣化しやすい傾向にあります。安価な木製品を選ぶとすぐに腐ってしまい、メンテナンスに手間や費用がかかってしまいます。耐久性が高く、メンテナンスがしやすい材質の床材やテーブル、椅子を選ぶようにしましょう。

掃除をこまめにする

テラス席は屋外にあるため、土埃やゴミが飛んできやすく、テーブルや椅子がすぐに汚れてしまいます。そのままにしておくと、お客様の衣服を汚してしまいトラブルになる可能性も。テラス席の椅子やテーブルはこまめに掃除をするよう心がけておきましょう。使用する時以外はテーブルや椅子を屋内にしまう、使用時には椅子にクッションを置くなど対策するのも効果的です。

テラス席周辺の美化につとめる

テラス席を設置する場合、適切な維持管理を行うことが求められます。周辺の道路が汚れていた場合の清掃など、美化活動に積極的に参加しなければいけません。テラス席だけでなく、その周辺の環境に気を配り、誰もが快適に利用できるよう工夫しましょう。

虫除け対策を施す

夏場などはテラス席に虫が飛んできやすいです。食事中に虫が飛んでくるとせっかくの楽しい食事も台無しに。そのため虫除け対策は必須です。対策としては、まず大前提としてテラスにゴミを放置しないことです。加えて、ボウフラが湧く原因となる水たまりを作らないことや、虫が嫌う匂いのハーブを設置する対策も有効です。

テラス席普及の流れにのって集客につなげよう!

テラス席は開放感があり、オシャレで若者に人気があります。加えて、換気がしやすく、開放的に食事を楽しんでいただける環境づくりに一役買うことは間違いありません。しかしテラス席は設置に際してルールがあり、さまざまな配慮も必要です。

今回の記事を参考に、あなたもテラス席設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
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