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店のテーブルの片隅に置かれているペーパー(紙)ナプキン。ナプキンは飲食店には欠かせないアイテムですが、やみくもに導入してもゴミになってしまうだけです。有効に活用するためにはどうすればいいのでしょうか。
布製ナプキンとペーパーナプキンの使い分け
テーブルナプキンには布製ナプキンとペーパーナプキンの2種類ありますが、どのように使い分ければいいのでしょうか?例えば、ランニングコストを抑えたい場合や高級感ある雰囲気を少しでも出したい場合には、ペーパーナプキンよりも布製ナプキンの方が優れていると言えます。
一方で、ちょっとした彩り程度の演出の場合や大勢で集まるパーティに使いたい場合には、布製ナプキンよりもペーパーナプキンの方が優れていると言えます。ペーパーナプキンのメリットは、汚れてもすぐに捨てることができる点です。そのため、使う側も遠慮なく使用できることが魅力と言えますが、裏を返せば遠慮なくお客さんが使うことで消費量が多くなるため、ランニングコストが高くなることがデメリットと言えます。また、消費量が多くなるということは廃棄量も増えることになります。そのため、ごみの処理コストが廃棄量によって決まる場合には、コストが大幅に増えてしまうことになるので注意しましょう。
布製ナプキンの素材は、綿の他にポリエステルや麻(リネン)などがあります。綿の特徴は扱いやすさと手触りの良さで、優しい印象を与えてくれます。長年使うことを考慮するのであれば、麻もおすすめです。麻は洗濯や熱に強いほか、使い込むことによって味が出てくるのでアンティークなお店には適していると言えます。ポリエステルは、色合いが良く光沢もありますが、吸水性という面では他の2つには劣ってしまうため、使用用途に合わせて選ぶことが重要と言えるでしょう。
ペーパーナプキンには、再生紙を使っているものもあればレーヨンが混じっているものもあります。素材による大きな違いはありませんが、質感に多少の違いがあるため、テーブルコーディネートの際の雰囲気が異なるので注意しましょう。ペーパーナプキンが必要なのはどんな店?
ナプキンには布と紙があります。布は高級感があり、グレードの高さを演出するには有効です。しかし、価格が高いのが欠点。手を使って食べるメニュー、熱さや辛さから汗をかきやすいメニュー、油ものやソースを使ったメニューが多い店、子どもが多く利用する店などは、惜しげなく使えるペーパーナプキンが便利です。経営者サイドから見ても、お手ふきやぞうきんのリクエストに対応する手間を、最小限にとどめておけます。
また、布の場合はこまめなクリーニングが必要で、保管状態が悪いと雑菌が繁殖してしまうおそれがありますが、使い捨てのペーパーナプキンなら、常に清潔なものを提供できます。来客数が多い店も、この点では紙の方が安心です。もっとカジュアルな店、たとえばラーメン店などの場合は、ティッシュペーパーで代用することもできますが、雰囲気づくりを重視する店では、ボックスをそのまま置かれただけではマイナス・イメージになってしまうことも。イメージ、プライス、メンテナンスという3点のバランスがとれた、ペーパーナプキンを上手に活用しましょう。ペーパーナプキンの価格はどのくらい?
ファスト・フード店などで使用されている、ベーシックな白のナプキンなら1000枚で300円程度。100枚入り(1枚当たり約0.38円)、10,000枚入り(1枚当たり約0.28円)などがあり、当然ですが、販売単位が大きいほど単価は安くなります。一方、最近は業務用でもカラーリングや大きさなど、ラインナップが豊富になってきました。たとえば、ブラックの4折(250ミリ×250ミリ)のものなら1枚当たり3円ほど、ワインレッドの8折(450ミリ×450ミリ)なら8円ほどしますが、その分、グレード感はぐっと増します。オレンジやイエローといったポップなカラー、ブルーやグリーンなどの爽やかなカラーもありますので、パーティやイベントなどのシチューエーションに合わせて、普段使いの安価なものと使い分けをするのもおすすめです。
オリジナルのペーパーナプキンを作ろう
ペーパーナプキンの本来の目的は手や口元をふくことですが、それだけで終わらずにさらに有効活用する方法があります。それがオリジナルペーパーナプキンです。テイクアウトやケイタリングをしているお店なら、カラーナプキンにお店のロゴとアドレスを入れただけでも、おしゃれなPRグッズになります。また、結婚式などでコース料理を出す場合、大判のナプキンにメニューを入れて各席に置いておくなど、テーブルコーディネートのツールとしても、さまざまなアイデアが考えられます。
文字やイラストの大きさ、使う色の数などで価格に幅はありますが、ワンポイントのシンプルなものなら10000枚で数千円~1万円程度。袋に入れて直射日光をさければ、長期保管も可能ですので、発注数が多くてもさほど心配はいりません。デザイナーが常駐していてデザインから依頼できるもの、テンプレートに合わせて自分でデザインするもの、特殊なものを少数ロットで請け負ってもらえるものなど、発注方法にもさまざまな形態があります。インターネットでニーズに合った業者を探し、見積もりを依頼してみましょう。ペーパーナプキンのデメリット
コストを抑えることができる、遠慮なく使うことができるというメリットがあるペーパーナプキンですが、水分を含んでいないため、ウェットティッシュのような感覚で使うことができないことがデメリットとして挙げられます。そのため、ファスト・フード店などで手にソースが付着したなどのべたつく汚れの場合は、ペーパーナプキンよりも布製のおしぼりなどを提供した方がお客さんからは喜ばれる可能性が高いと言えます。また、高級な飲食店では、ペーパーナプキンを設置することで店の質を下げてしまう可能性もあるので注意が必要です。コストを抑えることを重視しすぎるのではなく、どんなお店なのか、お客さんの要望は何かなど、総合的に判断した上でペーパーナプキンを導入するようにしましょう。
紙おしぼりのメリットとデメリット
ペーパーナプキンと比較される紙おしぼりですが、紙おしぼりにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
紙おしぼりは、ペーパーナプキンとは異なり水分を含んでいるため、べたつくような汚れをふき取りやすいというメリットがあります。また、水分を含んでいてもパッケージに入っているので、持ち運びしやすいと言えます。オリジナルのペーパーナプキンを作成することで広告効果を期待できるというメリットがありますが、意識してみてもらうことができない可能性があります。一方で、紙おしぼりは、パッケージに広告を盛り込むことができるほか、おしゃれにすることによって高級感をもたせることも可能です。ノベルティとして配布も可能であることが大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、紙おしぼりはペーパーナプキンよりもコストが高いことがデメリットです。1000本の紙おしぼりが約2,500円に対して、1000枚のペーパーナプキンは約300円と8倍もの差が生じています。べたつく汚れが生じやすい飲食店などの場合には、多くのペーパーナプキンを使用することになるため、紙おしぼり1本の方がコストを抑えることができる可能性がありますが、飲食店の種類によって差が生じるため、よく考えた上で何を使うのか決めるようにしましょう。【レストラン(食堂)】の開業方法はこちら≫「レストラン(食堂)を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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