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まだ求人誌を使ってるの?新しい採用方式「リファラル採用」のススメ

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離職率が高いといわれる飲食業界。新たに採用した人材の定着率が低く、お悩みの経営者の方も多いのではないでしょうか。そんな飲食店の人事担当者だからこそ、求人誌や求人情報サイトで一般の応募者を募る手法のほかに、知っておきたい採用制度があります。今回は、既存の社員から人材を紹介してもらうことで、採用コストを削減しつつ質の高い人材を効率的に集められる「リファラル採用」についてご紹介します。飲食店を経営するうえで、ぜひ参考にしてみてください。

飲食店は離職率が高い?

平成29年に厚生労働省が発表した「平成28年雇用動向調査結果の概況」の資料によれば、飲食サービス業は各業界の中でもっとも離職率が高いことが明らかになっています。平成28年の調査では、宿泊業および飲食サービス業の離職率がトップであり、その割合は30.0%でした。これに次いで離職率の高い生活関連サービスおよび娯楽業では、離職率が20.3%であり、両者は大きくかけ離れています。

このように、他業界と比べて飲食業界の離職率が高い理由として挙げられるのが、体力勝負の肉体労働である点です。飲食店では基本的に立ちっぱなしで勤務し、さらには調理場やホールの業務で店内を動き回ることから、想像以上に体力を消耗します。仕事量も多く、繁忙期には人手不足に陥りやすいことから、休憩時間が長らくずれ込むことも珍しくありません。

ほかにも、スタッフの離職につながりやすいのが人間関係のトラブルです。新たにアルバイトスタッフを採用しても、すでに働いている先輩スタッフとの折り合いがつかず、退職してしまう例がよく見られます。また、先輩スタッフ同士が険悪な関係にあるなどの理由から、職場で居心地の悪さを感じてしまうこともあるようです。このような人間関係の問題を抱えている職場には、従業員が定着しにくくなります。

依然として離職率の高さが課題となっている飲食業界。このような状況を受けて、従業員の定着率アップのために、新たな採用方式が注目を集めています。

飲食店は離職率が高い?

リファラル採用とは

飲食業界の離職率の高さという課題を解決するために、注目を集めるようになったのが「リファラル採用」です。リファラル採用とは、既存の従業員の推薦によって、人材募集を行う方法を指します。

一般的な飲食業界の人材採用では、求人情報サイトから応募者を募集したり、人材派遣会社を利用したりといった方法が採られています。これらのサービスを利用するためには、広告掲載料金や派遣料金を支払わなければなりません。人材採用はコスト面で店舗の大きな負担になっているはずです。

それに対して、従業員から親族・友人・知人などを推薦してもらうリファラル採用では、一般的な人材採用のように応募者を募集するためのコストがかかりません。さらには、信頼できるスタッフから人材を紹介してもらうことで、一般募集よりも採用率の高い、効率的な採用活動ができると期待されています。

そんなリファラル採用とよく似た方法に、日本でもよく知られた「縁故採用」と呼ばれる採用方式があります。どちらも既存の従業員からの推薦で人材を募集する点では共通していますが、リファラル採用はその後通常と同様に採用選考が行われる点で、縁故採用と大きく異なります。

万が一、紹介された人材が職場で求められる適正やスキルの基準に達しなかった場合、リファラル採用では応募者を採用しません。あくまで応募者を募集する手段として紹介を利用するため、関係者であるからといって無条件で採用が保証されることはないのです。

リファラル採用が注目されている理由

リファラル採用が注目されている理由として、海外企業での高い導入実績が挙げられます。特にアメリカにおけるリファラル採用は、すでに大手企業を中心として導入され、全体の3割を占めるほど知名度の高い採用方式となっています。現在は中小企業でも積極的にリファラル採用を導入するケースが増えつつあり、これまでの採用方式に加えて有効な方法として捉えられているようです。

また、国内でリファラル採用を導入して成功した事例として、株式会社メルカリの例が注目されています。株式会社メルカリでは、およそ6割もの社員がリファラル採用によって入社しています。既存の社員によって選ばれた、同社の掲げる価値観にマッチできる質の高い応募者が集まったことで、急成長する組織を支える基盤が築き上げられました。

海外諸国や国内で、リファラル採用の成功事例が着々と増えつつあることを背景に、少しずつ知名度を高めているリファラル採用。従業員の定着率に課題を抱えている飲食業界でも、そんなリファラル採用を活用する動きが始まっています。

リファラル採用が注目されている理由

リファラル採用のメリット・デメリット

一般的な人材採用の方法と比べて、リファラル採用にはどのようなメリットとデメリットがあるのかをご紹介します。

リファラル採用のメリット

リファラル採用は既存の社員からの紹介で応募者を募るため、求人情報サイトや人材派遣を利用する場合と比べて、採用コストが大幅に削減できます。一般的な採用方式では見つからない人材とのつながりを確保できるため、人材採用の可能性がより広がります。

また、すでに職場に定着している社員からの推薦であるため、良質な人材を集めやすくなるのもリファラル採用のメリットです。採用選考の際、一般の応募と比べて内定する確率が高いといわれています。人事担当者の負担を減らすことにもつながるでしょう。

さらには、入社後の人間関係を築きやすいのもメリットといえます。すでに職場に定着している社員と関係性が築けているからこそ、新たに入社した人材がほかの社員とより打ち解けやすくなります。結果として組織全体の定着率が高まり、新人教育のコスト削減につながります。

リファラル採用のデメリット

多くのメリットが期待されているリファラル採用ですが、人間関係ではやや注意しておきたい点もあります。特に懸念されるのは、紹介した社員と応募者の人間関係です。

万が一、応募者が不採用となった場合に、紹介者と応募者の人間関係が悪化するおそれがあります。また、入社後に業務上の付き合いになったとき、紹介者と応募者の人間関係が変化し、バランスを崩してしまうこともあり得ます。

さらに、リファラル採用で募集した人材を中心に、職場内で派閥が生じてしまうおそれがあります。採用する人材に偏りが生じやすくなるのは、リファラル採用で起こりうるリスクです。社員同士の結びつきが悪い方向性で強くなりすぎないよう、注意しておく必要があるでしょう。

飲食店でリファラル採用を成功させるには

リファラル採用を成功させるには、まず従業員が関係者を紹介したくなるような労働環境を整える必要があるでしょう。そもそも、質の高い人材を紹介してもらうためには、既存の社員が職場に働きがいを感じていなければなりません。社員からの紹介を増やすためにも、親しい方にも安心して紹介できる労働環境づくりを目指しましょう。

さらには、既存の社員との協力体制も必要です。まずは自社の価値観に合致しているかどうかを見極めたうえで人材を紹介してもらい、さらには採用後の定着率を高めるために、自社のメリットやデメリットも事前に説明してもらうと安心できます。このような協力体制を築き上げるためには、日頃から職場でのコミュニケーションを充実させ、帰属意識を高めておくことが大切です。

まとめ

すでに自社で働いている従業員から、人材を紹介してもらうリファラル採用。飲食店が陥りやすい人材不足の課題を解決するために、リファラル採用を導入してみてはいかがでしょうか? リファラル採用に成功すると、求人情報サイトや人材派遣会社を利用しない分、採用コストを削減できます。また職場に定着している社員からの推薦となるため良質な人材を集めやすくなります。紹介者との関係性が築けているため、既存の社員とも打ち解けやすく、採用後の定着率アップも期待できるでしょう。そのためにも、日頃から職場でのコミュニケーションを充実させ、既存の社員の帰属意識を高める職場環境づくりが望まれています。新たな採用の手法を導入して、より良い職場づくりにお役立てください。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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