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マッサージ店を開業する前に、大前提として知っておかなければならないのが、免許の種類によっては、行うことができる治療や、使える器具も限られてくる、ということ。
マッサージ店の開業を目指している方に向けて、必要な免許の種類や、クリアしなければならないポイントを紹介します。
また、マッサージ店は潰れる、つまり、廃業が多い業態でもあります。
儲かるマッサージ店になるためにはどうしたらよいでしょうか。"儲かる"マッサージ店になるために必要なのは「集客」
マッサージ店やリラクゼ―ションサロンはとても開業しやすいビジネスです。
飲食店などと違い、物件を探すのもそんなに大変ではなく、提供する役務 = マッサージの内容によっては、初期投資も多くありません。
また、役務に対する原価はほぼ人件費で、売上のほとんどを利益することが可能です。
ですが、廃業が多いと言われる業態でもあります。
例えば、商圏に対して同業者 = 競合が多い場合、淘汰される傾向があります。
マッサージ店やリラクゼーションサロンは、よほどブランディングや差別化されていない限り、お客様 = 消費者はお店の近隣の人に限られます。
休みの日に、わざわざ電車に乗って遠くまで「肩もみ」をしに行ってくる…という人は多くないですよね。
つまり、例えば、駅単位でマッサージ店が多すぎる場合、生き残る店とそうでない店が出てくるのです。
また、そもそも、商圏が違っている場合もあります。
マッサージという商品は、誰もが購入するような一般消費財などとは違い、非生活必需品、ぜいたく品の部類に入ります。
このような種類の商品を購入しようとする人が少ないエリアでは、多くの売上は見込めないのです。
競合も多くなく、商圏も間違っていない場合は、集客がカギになります。
前出のように、マッサージなどは非生活必需品。
宣伝しなければお客様はやってきません。開業に必要な免許の種類
マッサージと言っても癒し効果の得られるものや、肩もみを中心とした手軽なものを含めると、その種類はさまざまです。そこで、まずは免許の違いについて解説していきます。
国家資格が必要なもの
治療行為として体を触ってよいのは、下記4つの国家資格。鍼灸や整骨も含めて施術をする場合には、それぞれ取得が必要です。3年間専門学校(もしくは大学)で学び、最終的に国家試験に合格しなければなりません。
・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師(いわゆる整骨院の先生)民間資格でよいもの
いわゆる「クイックマッサージ」や「足つぼマッサージ」、女性客に人気の「リフレクソロジー」、「アロマテラピー」などは、学校や各種団体が定めた民間資格です。数週間から数ヵ月の勉強で取得可能なものもあります。
資格取得後のステップ
学校を卒業して資格を取得したら、独立・開業を目指して具体的に動き始めましょう。
修業期間
経験値がものを言うマッサージ業は、国家資格、民間資格のどちらも、治療院や学校系列の店舗に就職して技術力を上げてから独立というケースが多いです。技術だけでなく、同時に経営ノウハウや接客も積極的に学んでいきましょう。
事前計画
独立を念頭において修行を行っている場合は、修業期間中に具体的には下記のポイントをリサーチしておくとその後がスムーズです。
・立地
(最寄駅や店舗の大きさ)
・ターゲット
(学んだ技術を活かせる客層がいるか否か)
・サービス内容
(他店にはない強みは何か)
・店舗の設備や雰囲気づくり
(ターゲットに来店してもらえる雰囲気なのか否か)
・価格
(客層に見合った価格なのか否か)開業申請
準備が整い次第、開業に必要な手続きを進めていきます。
国家資格のもの
各都道府県の保健所に治療院として開業申請をします。以下の手順を踏みクリアになれば開業できます。
1.事前相談
2.治療院の内外装工事、医療機器の搬入
3.開設届の提出
4.保健所の立ち入り検査
5.施術所開設届の受理民間資格のもの
公には「自由業」となるため、特に営業許可は必要ありません。税務署へ個人事業の開業届を提出するだけで開業できます。ただし、禁止事項がふたつあるのでご注意ください。
関連記事 自由業にはどんな職種がある?自営業やフリーランス、フリーターとの違いも解説
1.使ってはいけない言葉がある
下記の言葉は、治療行為を意味するので使用できません。
・治す
・治療
・マッサージ
(あん摩マッサージ指圧師のみが使える言葉)
2.使ってはいけない治療器具がある
下記の器具は、治療行為となるため使用できません。
・低周波治療器
・高周波治療器
・超音波治療器
・干渉波治療器
・温熱治療器
・光線治療器
・マイクロ波治療器この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。※この記事は、2016年12月27日に公開した内容を加筆修正したものです
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