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近年の「ハロウィン」の市場拡大は目覚ましいものがあります。日本記念日協会によると2016年のハロウィンの市場規模は推計約1345億円。約1340億円の「バレンタインデー」を初めて超えました。これは「クリスマス」に次ぐ金額で、集客を狙う上で外せないものとなっています。
ハロウィンイベントの経済効果
ハロウィンは他のイベントと比べると、老若男女幅広い層が楽しめること。また、家族やカップルだけでなく、シングルの男女も参加できること。さらにコスプレという日本の文化を楽しめるため、ハロウィンに来日する外国人観光客が年々増えていることなど、ターゲットゾーンが広く、継続的な経済効果が期待できます。Fastask(2015年調べ)によると、「自宅以外の場所でハロウィンをどのように楽しみたいか」を聞いたところ、「ハロウィンメニューがある飲食店に行きたい」が1位(16.8%)で、2位の「ハロウィンイベントのあるテーマパークに行きたい」(16.1%)を上回っており、ハロウィンが飲食店にとって大きなチャンスとなっていることがわかります。
ハロウィン用メニューでSNSの拡散を狙う
「ハロウィン」がここまで広がりを見せた一番の要因はSNSの普及にあると言われています。今やSNSに投稿するために、イベントに足を運ぶ、全力で楽しむといった図式が定着しつつあるのです。仮装やコスプレで普段とはちがう自分を見せられるハロウィンは、まさに「SNS映え」するイベント。SNSに投稿したくなるようなムードをいかに盛り上げられるかが集客のポイントとなるでしょう。
そこで、過去、SNSで拡散されたハロウィン用メニューとはどのようなものか見ていきます。「ハロウィンコース」「ハロウィン限定メニュー」の設定
ハロウィン限定の季節メニューをつくります。見た目や味にハロウィンらしさをちりばめ、カップル向け、子ども向け、グループ向けとターゲット別のバリエーションを展開。近年は自分の子どもに仮装させることに情熱を燃やす母親が増加、そんな母子のグループを呼び込むパーティープランも多く見られます。
料理やスイーツにカボチャを入れてハロウィン『味』に
カボチャのパスタ、カボチャのグラタン、カボチャプリン、カボチャアイスなど、カボチャを使ったメニューは定番です。
『形・型』でハロウィンに
普段のメニューを『形・型』でハロウィン仕様に盛りつけます。いつものサラダをカボチャで作った器に盛りつけたり、いつものパスタにカボチャや黒猫などのハロウィンモチーフの型抜きをした食材をあしらうだけといった、簡単で手軽な作業だけで楽しい演出ができます。
『色』でハロウィンに
イカスミを入れて真っ黒に焼き上げたバケットに、人参のディップを添え、あとはサーモンの上に黒オリーブを散らすだけ。「黒」と「オレンジ」の『色』の組み合わせだけでハロウィンの雰囲気を出すことができます。あからさまではないちょっと大人のアプローチです。
『絵』でハロウィンに
皿の余白にソースやチョコレート、ココアパウダーなどでハロウィンの『絵』を描く手法も多く見られます。技術がなくても、ジャック・オー・ランタンの顔だけなら誰でも簡単に描くことができますし、市販のステンシルも種類がたくさんあるので変化をつけることができます。
ハロウィン限定ドリンクや飲み放題を付ける
「ハロウィン限定ドリンク」と銘打って、レギュラーの飲み物を色やグッズで飾ります。真っ赤なカクテルやジュースにブドウで作った目玉を浮かべるなどグロテスクな演出も盛り上がります。また、飲み放題のドリンクバーを特設して、集中的にハロウィンの装飾を施し、イベントのシンボルにする方法もあります。
店内をハロウィン仕様に装飾
「仮装パーティーの開催」「仮装してきたお客様への割引」「プロカメラマンによる撮影」など、特別企画を展開する店舗も増えています。楽しい装飾で、思わず店内へ足が向いてしまう、そんな空間づくりに挑戦しましょう。
ハロウィンはもともと欧米のお祭りなので、本場の画像を検索すれば、参考になるアイデアがたくさんあります。
また、取引のある花屋さんがあれば、相談に乗ってもらうのもよいでしょう。花屋さんはハロウィン商戦の中心的存在、いわばハロウィンのプロ。毎年、さまざまな商品をラインナップしているのでアイデアが豊富です。また、花は消耗品なので保管場所にも困りませんし、毎年違うコーディネートを楽しむことができるので、お客さんに飽きられることもありません。店舗入口やエントランス
インパクトのある黒いハロウィンリースや、大きめのジャック・オー・ランタンなど、大物を中心に、その周辺を小物で装飾するとバランスがとれます。派手な装飾でなくても店の看板やシンボルツリーの装飾だけでも効果的な雰囲気づくりができ、逆に洗練した印象を与えるこができます。
店内の天井や壁面
天井はプリーツハンガー(天井装飾)や吊り下げアイテムで、動きのある立体的な装飾ができます。動きのある装飾は自然と目にとまりますし、普段何もない空間への装飾なので新鮮な感じを演出できます。壁にはフラッグガーランド(旗飾り)、風船、ステッカー、ペーパークラフトなど、安価なのに安っぽくない商品が数多く展開されているので、これらの利用を検討してみましょう。
棚上やレジ周り
最近は変わり種のカボチャなど、多種多様なカボチャが登場しています。個性的なカボチャを無造作に置くだけでもかわいいと人気です。プラスティックや紙製のカボチャより素材感があるので、高級店やナチュラルテイストのお店に利用されています。
各テーブルの上
カボチャをくりぬいて作った花瓶にハロウィンカラーのお花を飾ったり、ジャック・オー・ランタンのキャンドルを灯したり、また、普段使っているキャンドルを装飾するだけでも、SNS映えするフォトジェニックな空間になります。
ハロウィン限定グッズを用意して集客
ハロウィン普及の背景にはシールを1枚貼るだけで、「ハロウィン商品」にしてしまえる気軽さもあると言われています。ハロウィン限定グッズをうまく利用すれば、より簡単にムード作りができます。
フォトプロップス
ヒゲや唇、メガネや吹き出し、魔女の帽子などのモチーフに棒がついたものです。その棒を持ってモチーフを顔に当てて写真撮影を楽しみます。海外では大人気のアイテム。日本ではまだ馴染みがないので先取り感も狙えます。
カフェアートステンシル
カフェラテ、カプチーノに簡単にハロウィンの絵を描くことができ、料理の皿アートにも使用できます。オシャレ感も相まって人気アイテムとなっています。
メニュー用紙
ハロウィンデザインのメニュー用紙は、紙にプリントするだけの手軽さながら、オリジナルデザインでお店の個性を表現でき、テーブルをハロウィンムードに仕立ててくれます。
他にも定番としてエプロン、缶バッジ、プリントお菓子 、コースター、シール、カッティングシート、カード、ランチョンマットなど、業務用のハロウィングッズもたくさんあります。SNS映えする構図を想像しながら、いろいろ組み合わせて集客アップを目指しましょう。
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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