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多くの人が抱える起業への不安。そんな不安を抱えている方は、すでにチェーン展開をしているお店の看板を背負って開業する、フランチャイズへの加盟を考えてみるのもひとつの方法です。フランチャイズにはいったいどんなメリットがあるのでしょうか。
参考記事:フランチャイズにおける7つのリスク&デメリットを解説。失敗しないためのポイントとは?起業とはビジネスモデルを一から構築していくということ
起業するに当たり、まず乗り越えなければならない関門が、ビジネスモデルを一から構築することです。ここで失敗してしまう人とはどういう人なのでしょうか。
専門知識や経験が乏しい
単に脱サラをしたいという理由で起業したり、業界に勢いがあるからと、経験のない分野に飛び込んだりしても、激しい競争社会では生き残れません。経験のある事業者と比べ、時間と手間がかかるばかりか、投資金額も高くつきます。
売れる仕組みを知らない
世の中にはおいしいものを作れる人はたくさんいます。しかし、それをビジネスとして成立させる手段を知らなければ、失敗する可能性が高くなってしまうのです。商品を届けるシステムを作ったり、従業員を統率したり、適正な商品価格を維持したまま事業を継続するなど、開業前に構築しておかなくてはならない仕組みは多岐にわたっています。
ビジネスモデルが構築されているのがフランチャイズ
ビジネスモデルの構築が自力では難しいようであれば、事業が成功する確度と軌道に乗るまでの期間などを考慮し、フランチャイズの仕組みを活用することを検討しましょう。具体的にそのメリットを見ていきます。
ビジネスモデルを提供してもらえる
フランチャイズに加盟すれば、事業を運営するための基礎的な仕組みがパッケージになって提供されます。一からブランディングする必要がなく、収益を出すノウハウも確立されているので、未経験の分野でも比較的スムーズに始められます。
失敗する確率を軽減できる
自分の店舗以外にも、フランチャイズの加盟店や直営店が複数あるので、さまざまな失敗体験を数多く共有できます。失敗した店舗と同じ行動をしないことで、リスクを回避できる利点があります。また、開業した時点でお店の知名度は抜群。一からスタートするよりも集客に困ることはありません。
成功する確率を上げられる
同様に成功している直営店や加盟店の情報が手に入るので、その情報を自分の事業に取り込めば、効果的に利益が上げられます。また、フランチャイズの場合、本部からの手厚いサポートを受けられます。経営が安定するまでしっかり土台を作り上げてくれるため、安心して開業できます。このように、開業成功のイメージがつきやすいメリットがあるのです。
金融機関からの融資を受けやすい
起業にはある程度の資金が必要になるため、金融機関から融資を受けるのが一般的です。しかし、金融機関はリスク管理の観点から、赤字企業や実績のない起業したての会社などには貸し渋る傾向があります。
しかし、フランチャイズの場合は本部のバックアップがあるという点で信用性が増します。成功ノウハウをそのまま真似できるため、金融機関からの信頼度が高く融資が受けやすくなるのです。フランチャイズの選び方
一口にフランチャイズといっても多種多様。フランチャイズ先選びは、以下の6つのポイントに注目してみましょう。
本部の確認
実績のある本部かどうかはとても重要です。フランチャイズを募集していて加盟金やロイヤリティが少ない企業の中でも、実績がないにも関わらずフランチャイズを募集している企業もあります。
フランチャイズはもちろん加入者にもメリットがありますが、最もメリットが大きいのは本部です。加盟金やロイヤリティを目的とした詐欺を働く企業も多いため、注意しましょう。業種の確認
業界の景気は常に推移します。今は飛ぶ鳥を落とす勢いでも、10年後にも同じ人気が続いているとは限りません。5年後、10年後を見据え、トレンドをしっかりと把握して、判断するようにしましょう。
諸条件の確認
自己資金ゼロでもお店を出すことが可能とうたっている会社もあります。しかし、おいしい話にはリスクがつきもの。その内容を十分に精査することが重要です。例えば、同じ運営会社でも、店舗のあるなしや自己資金によって商標やロゴマーク、サービスの方式などの使用料の割合が異なってくる場合があります。また、場所探しから依頼する場合には、人通りの絶えない場所、ターゲットとなる人が多数出没する場所に店舗が確保できるかを確認しましょう。
加盟金とロイヤリティの確認
加盟金やロイヤリティは、起業に大きく影響を与える項目であるため、しっかりと確認しておく必要があります。
加盟金とは、フランチャイズ加盟時に支払う加盟料のことで、ロイヤリティとは、本部の知名度やノウハウを利用する対価として発生する料金のことです。
【加盟金が大きい場合】
加盟金が大きいということは、それだけ起業資金が必要になることを意味します。そのため、まとまった資金がなければ起業できません。
【ロイヤリティが大きい場合】
ロイヤリティが大きいということは、売り上げを伸ばしても、利益を圧縮されることになります。ロイヤリティは大きく2つに分類されます。売り上げの〇%と売り上げに連動するような内容では、売り上げが少なくてもロイヤリティも連動して少なくなるので問題ありません。しかし、毎月〇円と定額になっている内容では、売り上げが少なくてもロイヤリティは連動しないため負担が大きくなります。
このように加盟金やロイヤリティが大きいケースは、注意が必要です。
契約前に、加盟金が他のフランチャイズと比較してどうなのか、またロイヤリティの徴収方法はどのようになっているのかをしっかり確認しましょう。解約時違約金の確認
フランチャイズを募集している企業の懸念点は、フランチャイズで経営ノウハウを身に付けて、ある程度集客力が付いてから独立されることです。
そのような事態になると業績に大きな影響が生じるため、契約書に違約金に関する事項や契約後に数年間の解約を禁じる項目を設定している場合があります。
「契約書の内容をよく読んでみると自分に不利だったから解約したい」「思ったような売り上げを出すことができなかったから解約したい」と希望しても、すぐに解約できない場合や多額の違約金を徴収される可能性があります。
そのようなトラブルに巻き込まれないようにするため、しっかり契約書の内容を確認しましょう。自分の判断では不安な場合は、契約内容を他の第三者にも見せておかしな部分がないか確認してもらいましょう。同地域出店の確認
フランチャイズは、フランチャイズを募集している企業の集客力をそのまま活かすことができるメリットがあります。しかし、同地域に同じ店舗ができてしまうと集客力が分散し、場合によっては共倒れになってしまう可能性もあります。
フランチャイズを募集している企業には、加盟店を増やして加盟金やロイヤリティによる収入を増やしたいという思惑があります。同市内に1店舗といったルールを事前に設定している企業もありますが、何のルールも設定していない場合には注意が必要です。
また、最初にルールが設定されていても業績悪化を理由にルールを勝手に改定したり、加盟後の移転に関するルールが曖昧でトラブルになったりする可能性もあります。あらゆる事態を想定して自分に不利な内容になっていないか、契約前にしっかりと確認しておきましょう。【レストラン(食堂)】の開業方法はこちら≫「レストラン(食堂)を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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