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おしぼりの布と紙、コストの違いは?

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布おしぼりと紙おしぼりでのコストや特徴について考察していきます。コスト面において、紙おしぼりの方が一見安く感じますが実際はどうなのでしょうか?

布と紙おしぼりのコストの差は?

【布おしぼり スタンダードタイプ】
例(1ヵ月):1000本 8,000円

【紙おしぼり スタンダードタイプ】
例(1ヵ月) :1000本 2,500円

コストだけで比べた場合、違いは一目瞭然です。紙おしぼりの方が圧倒的に安価になっています。また、布おしぼりは専用の温冷蔵庫が必要となってきますが、こちらは業者によっては一緒に貸し出してくれます。
コスト面では、紙おしぼりの方が圧倒的に利点があることがわかりました。
それでは、なぜ、布おしぼりを選択するお店があるのでしょうか。布と紙おしぼり、それぞれの特徴を解説していきます。

布と紙おしぼりの印象

布のおしぼりはリユースされる環境配慮型の商品です。温かいおしぼりや、よく冷やしたおしぼりは日本の文化である『おもてなし』を感じさせ、接客の面で好印象を与えます。
一方、紙おしぼりは年間で29億枚近くも消費され、外袋と一緒に破棄されています。使い捨てだけに、おもてなしという点においては、どうしても簡素なイメージを持たれます。これがお店や施設によってはデメリットになる場合があります。

衛生面での違いについて

布おしぼりはリユースという点から嫌う人もいるでしょう。紙おしぼりの普及は安価であることに加え、衛生面での好意見が多く、世間に浸透しました。
しかしながら、布おしぼり(貸しおしぼり)には厚生労働省より設定された衛生基準があり、この指導基準に基づき、全国おしぼり協同組合連合会は管理基準の「衛生マーク」を制定しました。組合に加盟している200社以上のおしぼりには安心して利用できるよう「衛生マーク」が表示されています。

紙おしぼりのメリットとデメリット

コスト面では紙おしぼりに軍配が挙げる結果となりましたが、コスト面を抑えたいという理由だけで紙おしぼりに決めてしまうと、上記のように印象面でマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、紙おしぼりと布おしぼりのどちらを使用するのかを決める際は、コスト面だけでなく、それぞれのメリットとデメリットを比較して、総合的に判断することが重要です。
紙おしぼりにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

紙おしぼりのメリット

紙おしぼりには以下のようなメリットがあります。

・持ち運びしやすい
・保管や管理が楽
・場所をとらない
・パッケージデザインを変更できる

紙おしぼりはパッケージに入れられているため、利用者にとっては持ち運びしやすい点がメリットとして挙げられます。そのため、テイクアウトがメインの飲食店などでは、頻繁に紙おしぼりが用いられています。
店舗側にとっては、パッキングされていることで、ある程度の長期保管が可能です。また、省スペースで場所を取らないため、おしぼりの保管や管理が楽である点がメリットとして挙げられます。
パッキングされているので、パッケージをオリジナルのデザインに変えることが可能です。そのため、布おしぼりと比べると、見た目的には劣ってしまう紙おしぼりでも、パッケージをおしゃれにすることで高級感を持たせることも可能です。
また、パッケージに広告を挿入するという方法もあります。紙おしぼりであればノベルティとして配ることもできるため、広告効果を持たせることもできるでしょう。

紙おしぼりのデメリット

紙おしぼりには以下のようなデメリットがあります。

・温めたり冷やしたりしづらい
・使い捨てになってしまう
・1枚の大きさに限界がある

紙おしぼりはパッキングされている状態であるため、温めたり冷やしたりといったように手を加えることが基本的にはできません。
ハンカチやタオルというよりもウェットティッシュに近いため、使い捨てになってしまいます。そのため環境に優しいとはいい難いです。
また、パッケージに入れることができる紙おしぼりの大きさにはある程度限界があるため、小さすぎた場合には使い勝手が悪くなることがデメリットと言えるでしょう。

布おしぼりのメリットとデメリット

店側で用意した布おしぼりを洗って使い回すことで、コストをある程度抑えることができますが、衛生面の問題が生じてしまうため、布おしぼりは基本的にレンタルが一般的です。
レンタルの布おしぼりを使用するとなると、どうしてもコスト面では紙おしぼりに軍配が上がってしまうことになります。
布おしぼりにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

布おしぼりのメリット

布おしぼりには以下のようなメリットがあります。

・再利用できるので環境に優しい
・温めたり冷やしたりしやすい
・サイズが大きく使いやすい

布おしぼりは紙おしぼりのように使い捨てにはならず、再利用できるので環境に優しいおしぼりと言えます。
おしぼりは基本的に食事前の汚れた手を拭くために使用しますが、暑い日などには冷たいおしぼりで、1日の終わりには温かいおしぼりを用意しておくとお客様に喜ばれます。布おしぼりは紙おしぼりとは異なり、温めたり冷やしたりしやすいため、こういったおもてなしに適しているといえるでしょう。
また、布おしぼりはサイズが大きいため手が拭きやすいと言う利点があります。

布おしぼりのデメリット

布おしぼりには以下のようなデメリットがあります。

・管理に手間がかかる
・管理コストが高い
・保管状況によっては不衛生になる

店で準備した布おしぼりを毎日洗って提供するのも手間がかかりますが、業者に依頼する場合には、短いサイクルで業者に発注や回収、クリーニングの依頼を行う必要があるため、手間がかかります。
業者に払うコストが紙おしぼりよりも多くなるほか、温めたり冷やしたりするための温冷装置の電気代といったコストも発生するため、管理コストが高いことがデメリットとして挙げられます。
また、布おしぼりにはパッキングされているものもありますが、パッキングされておらず、保管状況が悪い場合は、不衛生になってしまうというのもデメリットと言えるでしょう。

おしぼりの最近の傾向

お持ち帰り可能なお店で紙おしぼりを付けるところがある一方、ここ数年は社会全体で環境問題に強い関心を持っていることもあり、環境に優しいレンタル可能なおしぼりを取り入れる飲食店も増えています。
また、紙おしぼりを導入しているお店でも、環境への影響を考慮して素材が再生紙100%でできている物を使用するお店も増えてきています。
コストという面では、紙おしぼりの方が優れていると言えますが、温かいおしぼりや冷たいおしぼりを提供するというおもてなしの心から考慮すると、布おしぼりにはコスト以上の効果があると言えるでしょう。
紙おしぼりは布おしぼりと比べると、見た目的にも劣ってしまう部分がありますが、費用を抑えることができた分、パッケージに拘りを持たせることで、特別感が出ます。また、広告効果を持たせることで、ノベルティとして配ることもできるため、宣伝効果も高いと言えるでしょう。
紙おしぼりと布おしぼりのどちらを使うかは、コスト面だけでなくメリットやデメリット、使用目的なども踏まえながら総合的に判断するようにしましょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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