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【軽減税率】今からやる!飲食店のレジは軽減税率対応が必須!どうやって入れ替える?どんなレジがいいの?

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新たな消費税制度である「軽減税率(複数税率)」。
飲食店にあたえる影響は、外食・ケータリング・出張料理等・酒類を除く飲料食品は8%のまま据え置き、テイクアウトする場合は8%の消費税率で計算しなければならず、引き上げられた10%と2種類の税率計算が発生。

「テイクアウトなんかやってないよ…」と思う飲食店オーナーも実は要注意!
コーヒー1杯でもお店の椅子に座って飲むのと、手持ちでお店を出ていくのとで、税率は変わります。

いまどきのレジは?・・レジはもはや「金庫+電卓」ではない!

飲食店のレジ機能は進化し続けています。
販売データをリアルタイムで管理するシステムを搭載した「POSレジ」を導入する飲食店が増え、POSレジを上手に使いこなすことで、「もっと売上げを出したい」「抑えられる経費は?」「業務の効率化を図りたい」といった経営戦略に役立てているんです。あなたが立ち寄った飲食店では、会計後即座にあなたのデータが集計されていることをご存知でしたか?

従来型のレジとPOSレジの違いとは何なのか?

お客様との金銭のやりとりの際に、金額計算や販売品目の登録を操作できるものがキャッシュレジスターです。
一方、ある時は経営者の右腕として、ある時は店長業務の助っ人としてマルチに活躍する頼れる存在が、高機能に発達したPOSレジシステムなんです。
「POS」とは、「Point Of Sales」の頭文字をとったもので、「販売時点の売上げを管理する」という意味。
お客様と金銭のやり取りがあった時点のデータを、Wi-Fiなどの回線を利用してアップロードし、クラウド上で一括管理します。
そのデータを蓄積、分析することで経営戦略を立てたり、顧客管理から宣伝までを行うことができます。
レジは、「お金の入った大きな箱」から、「データ収集する端末と管理分析システム」へと役割を変えました。

最近の飲食店のレジによくついている機能

POSレジでは実際にどういった作業が可能なのでしょうか。具体的にみていきます。

いわゆる普通の「お勘定」機能

POSレジには、商品情報と価格を登録しておく機能があります。
事前にメニューやトッピングなど細かく入力することで、簡単に「お勘定」業務を行うことができます。
これによって、熟練の従業員から新人アルバイトまで誰もがミスなくお勘定を行うことが可能になります。
さらに、POSレジの特徴は、「お勘定」時点の売上データが詳細に正確に蓄積されていくことです。
従来なら手作業で行っていた売上管理や集計をレジが自動で行ってくれるため、業務効率化され人件費の削減に繋がっているのです。

オーダー端末との連携システム「OED」

注文を管理するオーダーエントリーシステム(OEDシステム)を搭載したPOSレジでは、ハンディ端末で入力したオーダーが、POSレジとキッチンプリンター即座に伝達されています。
ODEシステムのメリットは、注文漏れや発注のダブリを防止できること。
加えて、内部不正の防止といえます。
お店を経営していれば「帳簿と現金が合わない」ということが、実はよく起こります。
また、オーダーから清算までをシステムでまかなえるため、明朗会計となり、お客様も安心でよね。ハンディ端末を従業員分用意するとなると、コスト面での負担が大きそうな気がしますが、今は、手持ちのタブレットが利用可能な商品や、端末レンタルといったサービスが充実しています。
個人経営の飲食店でも、比較的低コストで導入可能な存在になってきているんです。

売上管理はボタンひとつ!システムの連携であれもこれもレジがすべてやってくれる!

お店で発生する作業として、レジの締めや月ごとの売上管理はとても手間のかかる仕事です。
特に、飲食店オーナーは料理人であることが多く、経営のスキルが低いことは否めません。時間もかかり、間違いが発生しやすく、そして何より「得意じゃない」この作業は、最新のPOSレジを利用すると、自動で「今日の売上」「今月の売上」が出てくるわけです。
多店舗経営の場合なら各店舗の「今の売上」をリアルタイムでチェックすることができます。
また「売上管理」や「在庫管理」を別々の仕組みで行ってしまうと、当然ですが人力で調整する必要があります。
これも、飲食店経営者には大変な労力です。
一方、POSレジは在庫管理システムや経理システムとも連携できるため、一元管理が可能になります。
システムのバックエンドではそのような計算が淡々と行われています。

あなたが訪れた飲食店では、あなたのデータも管理されている

飲食店をやるなら販促・集客策は必須です。
ところが、これも料理人経営者は苦手な分野。
ということで、販促や集客に役立つ仕事もPOSレジが実力を発揮します。
ほとんどのPOSレジでは顧客情報が登録できるんです。
住所や名前のほかに、来店日時や注文メニューまで細かくデータを記録することで、クラウド上でいわゆる「カルテ」なようなものが管理できます。
それを使って、お客様のメールアドレスに次回使えるクーポンやお得なDMを送ったりしているのです。
また、会員カードの情報もここで管理されています。
獲得ポイントによるサービスを提供するなど、他店に負けないアプローチを仕掛けていけるのです。

どんなメニューが売れている?売れ筋商品をみることができる

どんなメニューが、いつ・誰に・どんなことでウケているのか、飲食店のメニュー開発はここを把握する必要があります。
POSレジでは、注文されたメニューに、注文のあった日や季節や曜日、時間帯によるお客様の性別や年齢、その日の天気など細かく入力することができるんです。
そのデータを、誰もがわかりやすいグラフで表してくれたりすることから、直観的に把握することができるんです。
季節や日時、時間といった条件ごとに「売れ筋商品」と「死に筋商品」を割り出しメニュー開発や仕入れの調整などをしています。

POSレジがある飲食店では消費者は操られている!?

このような多機能で、マルチに分析するレジを使って経営をしている飲食店では、それを踏まえてマーケテイングに使っています。
あなたが行く飲食店では、このようなことがありませんか?

性別・年代をみて「このメニューはどうですか?」とおすすめされているかも

経営戦略から性別や年代ごとに、おススメメニューが変わってくる…大手チェーン店では当たり前の方法です。個人経営や地域密着型の店舗では、 ちょっと場違いな感じもします。

「売りたいメニュー」をおすすめされているかも

仕入れと在庫の関係で、その日の内にどうしても出て欲しいメニューというのが飲食店では絶対あるのです。
「シェフのおすすめセット」的なものは、この場合が多いかもしれません。

POSレジ最大のメリットとは?

POSレジシステムは、詳細に売上データを収集でき、さまざまな機能も含め一元管理できることが最大のメリットだと言えます。
お店側はこのデータをもとに、業務効率化による人件費削減、無駄な在庫削減、また経理システムと連携しての経理合理化など、スリムな経営を実施、さらにデータを活用して、マーケティングと経営戦略の構築が可能なので、飲食店でも大企業と同じような経営ができるんです。
かつては高コストだったPOSシステムも、今やタブレットにアプリをダウンロードしたりするなど、手軽に導入できるようになりました。
店の規模によって必要な機能だけを設定できたりと、ニーズにあわせた低コスト使用も可能なんです。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

※この記事は、2019年1月22日に公開した内容を加筆修正したものです

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