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雨の日は売上げが落ちやすいのはどこのお店でも一緒です。だからこそ、集客のためにできることがたくさんあります。そして、雨の日に来店していただいたお客様には、精一杯のおもてなしをしましょう。
雨の日は、それだけ、集客チャンスがある時なのです。1年間でどのくらい雨が降っているのか
地域によって雨が降る日数には大きな違いがありますが、主要都市の東京は1年間で何日雨が降っているのでしょうか?東京の年間降雨日は、100日を少し超える程度となっており、約3日に1日のペースで雨が降っていることになります。1週間では週に2日は雨が降っていることになるため、雨で客足が落ちている飲食店にとっては、雨の影響がかなり大きいと言えるでしょう。
雨は均等に降ってくれるわけではありません。例えば、2014年の東京は、22日間連続して雨が降るという異常気象に見舞われました。飲食店の経営を行う場合には、店舗の使用料をオーナーに支払う必要がありますが、店舗の売上に合わせて使用料が変わるわけではなく、毎月一定の支払いが必要になります。そのため、連続して雨が降った場合は、売上の低下によって経営に大きな支障が生じる可能性もあるため、雨対策が必須と言えるでしょう。雨によって客足が落ちるのはなぜか
雨の日に客足が落ちてしまう理由にはどのようなものが考えられるでしょうか?雨の日の状況を考えると「雨に濡れたくない」「わざわざ雨の中を出かける気にならない」といった様々な理由が考えられます。逆に、「雨の中わざわざ濡れてまで外食したい?」と聞かれた場合には、「確かに」と納得してしまうでしょう。
しかし、人気の飲食店が「雨の日にご来店いただいたお客様は全てのメニューが20%引きです」と宣言した場合はどうなるでしょうか?「雨だから濡れたくない」という思いよりも、「雨だからこそ行こう」となるのではないでしょうか。
このように「雨だから」という理由は、もちろん客足が落ちる原因の1つとは言えますが、雨を理由に客足が落ちることに、対策を何も練っていない店舗が影響を特に受けていると言えます。雨によって客足を落とさないようにする対策を事前に練っていれば、雨の影響を最小限に抑えることができるでしょう。「雨の日の割引」に効果はあるのか
雨の日は割引を行う、という店舗は少なくありません。ただ、競合店も同じような割引を行っている場合は、あまり効果が期待できないこともあります。
お客様にとって、実は割引クーポンは使いづらいもの。使うのはケチくさいとか、恥ずかしいというお客様も多いのです。もし、雨の日に割引を行うのであれば、必ず従業員から割引を提示するように徹底しましょう。雨の日限定メニューを提供する
「雨の日の割引」を活用することで、雨の日でもある程度の需要が期待できますが、割引で利益が落ちてしまうというデメリットが挙げられます。そこで考えられるのが、雨の日限定メニューを提供するという方法です。
例えば、普段はお客さんに出すことがない「まかないメニュー」を提供したり、通常よりも品質の高いワインを提供したりするなどです。雨の日限定メニューは、雨の日割引のように売上を下げることなく希少価値を求めるお客さんの需要が期待できます。
しかし、雨の日限定メニューを提供する場合は、雨の日のために別の食材を仕入れなければならない可能性があるので注意が必要です。そうなると、仕入れ量の予想が難しくなるため、廃棄が生じてしまうリスク、もしくは仕入れが足りず、せっかく来てくれたお客さんに提供できないリスクが生じる可能性があります。
雨の日限定メニューを提供する場合には、それらのリスクを考慮しながら限定メニューを考える必要があると言えるでしょう。お客様の属性を分析する
雨の日のお客様が、どんな属性なのかを知ることも大切です。
一般的に、雨の日にわざわざ来店してくれるお客様は、1)近所に住んでいる、2)おひとり様、3)常連客であることが多いです。常連客以外で、雨の日に来てくれるお客様がいたらさりげなく話しかけてみましょう。
「ご近所ですか?」と聞き、「そうです」と答えたら、他にも近所で立ち寄ってくれる方がいるかもしれません。その場合は近隣地域にポスティングを行い、雨の日割引などの宣伝をすることで、今後の売上向上に活かせる可能性があります。雨の日の来店には最大のおもてなしを
雨の日に割引を行うのも戦略のひとつですが、お客様に何より喜ばれるのは「心遣い」ではないでしょうか。お店の入り口が雨で濡れて滑りやすくなっていないか、濡れた傘を入れるビニール袋があるか、店内は寒すぎないかなど、雨の日に来てくれたお客様が、少しでもホッとするような「おもてなし」の雰囲気作りをしましょう。また、おひとりで来店されているお客様には、いつもより少し多めの会話を意識してみるのもありです。資金に余裕があるのなら、雨の日は「サプライズ」として、ドリンクやスイーツなどのサービスを行うのもおすすめです。
従業員を有効に活用しましょう
晴れの日に比べると、雨が降れば客足が落ちます。そんなときは、従業員のスキル向上に目を向けてみましょう。喫茶店ならおいしいコーヒーの淹れ方、お客様が喜ぶラテアートのデザインなどを学ぶ機会を設けてみましょう。また、SNSでの宣伝方法についての知識を学ぶ、営業メールを打つために顧客リストの整理などを行うなど、普段できていないことをやってみましょう。この場合、注意すべきポイントがひとつ。お店にお客様が少ないからといって、バックヤードなどで作業をしていると、お客様への対応がおろそかになってしまいます。雨の日といっても、お客様がいるときは接客対応を最優先にしましょう。
常連のお客様に連絡をする
常連客が多いお店なら、直接コンタクトを取るのもおすすめです。雨の日は自宅でインターネットや、テレビを見て過ごしている人も多いはずです。そういった方たちがお店に来てくれるよう、まずは営業メールを送ってみましょう。
例えば飲食店なら、「雨で冷蔵庫の食材が余ってしまいました。捨てるのがもったいないので、どなたか食べに来ませんか。もちろん割引いたします」という文面。
わりとストレートなメールですが、これだけでも来店していただけることがあります。もちろん、こういった営業メールが嫌がられないためには、日頃からお客様との円滑なコミュニケーションを取ることが大切です。次の店舗をモール内などにする
店舗を構える事業の場合には、どうしても立地条件による差が生じてしまいます。例えば、同じ雨という条件であれば、客足が落ちるのが一般的ですが、一部のショッピングモールや大型スーパーなどの場合は、車でアクセスする人が増えることから、店舗内にある飲食店の売上が伸びる傾向があります。
駐車場を完備している飲食店の場合には、駐車場がない飲食店よりも雨の日の影響を受けにくいと言えますが、それでも天気の良い日と比較すると売上が低下します。駐車場がない飲食店の場合は、売上に影響が出ますが、タクシーの領収書を割引きする、駐車場を無料にするなどの対策が考えられるほか、駅までの送迎サービスを導入するという対策も有効な手段です。
また、店舗展開を予定している場合には、店舗を雨の影響が出にくいショッピングモールや大型スーパーなどに出店することも1つの手段です。リスクを分散することによって、雨の日のリスクを抑えることができるでしょう。この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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