イタリアンレストラン開業の準備をしよう! 資金やスケジュールについても
イタリアンは、今や首都圏の各駅に1件は存在すると言われ、日本人にもスタンダードとなった業態です。そのなじみやすさからイタリアで修行をするなどして開業を目指す人も増えています。最近では立ち飲み風、ワンコインスタイル、高級志向などイタリアンの趣向も多様になり、差別化を図るレストラン経営が必要となりそうです。ここでは、イタリアン開業のためのコンセプト設計から資金調達、物件探しなど、役立つ情報を一挙公開します。
1. イタリアンレストランを開業するのに必要な準備
イタリアンレストランを開業する上で必要な準備は以下の5点です。
- イタリアンレストランのコンセプト決定
- 資金調達
- イタリアンレストランの物件確保
- 資格取得
- 器具や備品の準備
イタリアンレストランのコンセプト決定
イタリアンの開業にあたり、コンセプトを確定させましょう。イタリアンは主に高級志向の「リストランテ」大衆的な「トラットリア」、ピザ専門店「ピッツエリア」の3つに分類されると言われています。レストランの方向性を定めることで、ターゲットとなる客層や単価、メニューの志向も決定しやすくなります。また内装やお店の雰囲気作りにも影響しますので、詳細まで熟考しましょう。
資金調達
レストラン開業では、物件取得費や設備工事費、運転資金などを想定し必要な資金を調達しなければなりません。資金繰りは、貯金などで自己資金を確保するとともに、日本政策金融公庫や金融機関の融資制度を上手に活用してみましょう。
イタリアンレストランの物件確保
イタリアンレストラン開業のためには、適切な物件探しが必要です。物件は賃貸物件、あるいは購入、自宅の一部リノベーションなど、レストランのタイプによっても異なります。集客が望めるアクセス良好なエリア、路面店など好立地と呼べる物件選びが大切となるでしょう。
資格取得
イタリアンレストランを開業するために「食品衛生責任者」は必ず必要となる資格です。また店舗の規模や収容人数によって「防火管理者」の資格も必要となる場合があります。さらに、ソムリエやイタリアンコーディネーターなど、お店の経営に有利となり得る資格も存在しますので、あらかじめ調べ資格習得準備を始めておきましょう。
設備や備品の準備
内装や、厨房設備、お皿などの什器といった準備が必要です。お店の内装や食器類は、レストランの雰囲気やランクを決定する重要な要素と言えます。コンセプトに沿ったデザインやカラー、品質のセレクトを心がけていきましょう。厨房設備に関しては、居抜き物件の場合、そのまま使用できることもあり、費用が安価に抑えられる可能性もあります。
飲食店開業の最初に知っておきたい基礎知識は、こちらの記事でも紹介しています。
2. イタリアンレストランを開業するまでのスケジュール
イタリアンレストラン開業までのスケジュール例
時期 | 項目 |
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1年~半年前 |
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3ヶ月~6ヶ月前 |
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3ヶ月前 |
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2ヶ月前 |
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1ヶ月前 |
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10日前 |
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当日 |
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1年~半年前
- イタリアンレストランのコンセプト構想
イタリアンレストランのコンセプトを明確に設定します。高級志向、大衆向けなどのコンセプトはお店の雰囲気や客層、客単価にも影響するため、詳細を熟考する必要があります。同時にお店の内装のデザインなども考慮に入れながら、全体に統一感のあるコンセプト作りを心がけましょう。 - イタリアンレストランの物件選び
レストランの物件選びでは、好条件となるエリアや建物を選択しましょう。駅近のアクセス良好な立地、近隣に競合のないエリア、あるいは閑静な住宅街などお店のコンセプトに準じた物件選びが重要です。 - 事業計画書
金融機関などから融資を受ける場合、事業計画書の提出が必要となります。計画書では、経営者のビジョン、経営理念、店舗コンセプトや経営の強みなども記載するよう求められます。これらの項目がより明確であることで、説得力が生まれ、融資を受けやすくなると言えるでしょう。 - 資格取得
レストランを経営するにあたり「食品衛生責任者」と「防火管理者」は最低限必要な資格です。イタリアンでは特にワインなどに特化する性質もあり「ソムリエ」やイタリアの食材にも精通していると評価される「イタリアンコーディネーター」なども有利な資格と言えるでしょう。付加価値となる有効な資格は率先して取得することをおすすめします。
6ヶ月前~3ヶ月前
- イタリアンレストランの物件契約
レストランの物件契約では、主に契約条件確認・入居申し込み・入居審査・契約と段階を踏んで行われるところが多いようです。物件契約前に重要事項説明で、不明点をしっかりと確認しておきましょう。検討している物件があれば、内装へスムーズに移行できるよう業者と準備を進めておくことが望ましいでしょう。内装工事等が短期間で完了すると、空家賃を節約できるためコストダウンにつながります。 - 内装計画
レストランのコンセプトに沿った内装業者を検討しておきましょう。内装工事では居抜き物件かスケルトンかでも工事の進め方や費用も異なります。コンセプトにマッチしたデザインやレイアウトだけでなく作業効率を高める厨房設計なども考慮しておきましょう。内装工事では、物件の基礎やトイレなどの設備点検も行い追加工事のないよう進めたいものです。 - 資金計画及び調達
事業計画から算出した数値をもとに、目標資金の調達を行います。自己資金の整理や身内からの資金集めなども視野にいれた資金調達計画を立てましょう。また内装工事などの際にかかる空家賃、諸経費など想定外の出費も予備予算に組み込んでおくことをおすすめします。 - メニュー開発
イタリアンレストランのコンセプトに沿って、メインメニューを開発していきましょう。基準となるのは、ターゲット層にアピールできるメニューの構築です。客単価は売り上げ向上に重要な指標なので、サイドメニューの充実などで単価アップを図りましょう。同時にリーズナブルな仕入れ業者の検討を進め、利益を上げる工夫も必要です。
3ヶ月前
- 設備の依頼や内装
物件契約後にすぐ内装に取り掛かれるように事前準備を進めておきましょう。居抜き物件の場合設備を引き続き利用できることも多く、リース契約あるいは造作譲渡料が発生する場合もあります。設備投資や工事費用は、レストラン開業の初期投資費用の多くを占める出費となりますので、中古設備でのコストダウンやリースなどで補填するという方法も有効です。 - メニューの設定
メニューを設定し、提供に向けて具体化していきましょう。価格設定では純利益とのバランスや調理手順、オペレーションの効率なども考慮して設定するとターゲットを絞りやすくなります。メニュー検討の際に、業者の提供する食材サンプルなどを取り寄せ、ヒントを得るのも効果的と言えるでしょう。 - 仕入れ先探し
構築したメニューから必要な食材をピックアップし仕入れ先を探す作業を行います。総合卸業者なども増えているほか食肉卸、エスニック食材卸など、リーズナブルで利用しやすい業者が多くみられます。事業者対象の配送を請け負う卸業者は、限定エリア、月間最低取引金額などを設定するところもあるため確認しましょう。独自のメニューや仕入れ業者開拓で他店との差別化を図ることもできるため、季節ごとや期間限定などに特化するのもよいアイデアです。
2ヶ月前
- 工事着工
開店2ヶ月前をめどに工事着工を進めましょう。居抜き物件などで、既存の設備を再利用できる場合は、設備機能や付随するダクト、パイプなど追加工事の必要がないよう細部の点検も行います。工事の進捗確認は事業主自ら現場に出向き、工事関係者とコミュニケーションをとり確認を行いましょう。 - 広告、告知業準備
新しいレストランの開業では、オープン時の集客も大切なポイントです。チラシのポスティングや無料グルメ媒体などを活用し、お店の情報を発信しておきましょう。また継続的に集客するためには、webサイトやSNS開設は必須となりますので、開店まえにあらかじめ準備を進めておきます。 - 求人の検討
オープニングスタッフの募集を進めていきます。求人方法は、店舗への張り紙、駅周辺や商圏への広告など近隣の目に触れやすい方法が有効でしょう。また求人雑誌への掲載や、知人の紹介なども積極的に利用することで適切な人材を確保しやすくなります。
1ヶ月前
- 営業許可書提出
レストランをオープンするためには、営業許可を保健所に申請する必要があります。申請には、特定の条件もあるため不備のないよう事前相談などを利用するのも効果的です。営業許可が下りない場合、空家賃が発生し、経営に悪影響を及ぼします。事前に準備を進め速やかに許可が受けられるよう周到に申請を行いましょう。 - 保健所の検査
レストランとしての施設基準に合致しているかを確認するため、保健所の審査が必要です。検査には保健所の担当職員が日程を定め訪問して行います。厨房などの設備レイアウトや衛生上の基準などは、再検査に至らないようあらかじめ確認しておきましょう。 - スタッフの教育
レストランで従事するスタッフの研修を行いましょう。スタッフ教育では基本的な業務だけでなく、コンセプトや経営方針も言及しておきます。オリエンテーションを行うことでリピーター獲得につながる接客を実現し、売り上げ向上につながる接客モデルを確立しましょう。
10日前
- 厨房機器や機材搬入
スケルトンの場合は、保健所の検査が入る前に、調理器具などを設置しておく必要があります。厨房器具を中古で準備する場合は、不具合がないかを試運転で確認しておきましょう。同時に導線設計にも不備や不具合がないか、再確認しておくことが重要です。 - インテリア完成
オープンに必要な装飾を完成させます。この時点で看板の搬入や、テーブル、椅子などの備品も全て設置しておきましょう。また厨房と客室のオペレーション導線や清掃のしやすさなど、実際の営業を想定した確認作業も行います。 - シミュレーション
リハーサル日を設けて、スタッフや調理担当者を交えたシミュレーションを行います。実際の営業を想定したオペレーションから、改善点や効率的な作業マニュアルなどを構築しておくのもよい方法です。マニュアルに沿った接客や作業で、店舗の統一感や高いサービスを提供することが容易となります。またプレオープンなどで、実際のオペレーションを体験しておくことも非常に有意義と言えるでしょう。
当日
- オープン日は想定外の出来事も多く発生することが予想されます。今後の経営に活かすためにも、オーナーは情報管理も行いましょう。スタッフとのコミュニケーション向上にも努め、円滑なオペレーションを目指しましょう。
飲食店開業に向けた準備の流れに関して、さらに詳しくはこちらの記事でイラスト付きで紹介しています。
3. イタリアンレストランの開業資金はいくら?
- 物件取得費
- 内装工事費
- 厨房機器費用
- その他開業資金
- 運転資金
物件取得費
物件取得費用には主に、(保証金)敷金、礼金、仲介手数料、前家賃などが含まれます。一般的な予算では、家賃の6ヶ月から12ヶ月分を確保することが平均とされているようです。居抜き物件などで既存の設備を利用する場合、造作譲渡費がかかることもあるため、確認しましょう。
内装工事費
内装工事費として、設計、デザイン費、内装、設備工事費、設備機器、備品購入費などが該当します。工事業者と見積もりなどで詳細を煮詰め、諸経費などを盛り込んだ予算を計上します。
厨房機器費用
・ガステーブルレンジ
・ヒートトップ付きガスレンジ
・ガスローレンジ
・ガススチームコンベクションオーブン
・ガスグリラー
・給排水給湯工事
・電気工事・照明取付け
レストランの厨房機器の費用は導入設備によっても異なります。設置に工事が必要な設備から、業務用、あるいはメーカーやタイプによっても多種多様です。イタリアンレストランでは、ピザなどの調理のために石窯を設置するところもあります。本格的ピザの提供では検討してみてもよいでしょう。
その他開業資金
・募集費
・広告費用
・研修費
その他には、スタッフに関する費用や広告費などが含まれます。チラシは印刷代や店舗のPOP製作等費用がかさむことも予想されます。スタッフ研修では、研修費用として時給なども発生しますので、あらかじめ計上しておきましょう。
運転資金
運転資金は、赤字経営となった場合の家賃や材料費、人件費、光熱費等の支出に相当します。
日本政策金融公庫の創業の手引きによれば、開業後軌道に乗るのは6カ月かかるというデータもあり、一般的には、6か月分準備しておくのが理想と言われているようです。経営が軌道に乗るまで、店舗経営に支障をきたさないよう資金準備しておく必要があるでしょう。
独立資金はどれくらいかかるか?についてこちらの記事でも紹介しています。
4. イタリアンレストラン開業に必要な資金の調達方法
イタリアンレストランの開業資金を調達する方法について以下で3つご紹介します。
- 自己資金
- 融資を受ける
- 助成金や補助金を活用
自己資金
開業の際に自己資金が少ないと、借り入れに影響する場合があります。定期積立などで計画的に自己資金を貯めていくことがおすすめです。親戚などから贈与された資金を自己資金とする場合もありますが、理由によっては認められないケースもあるため、贈与契約書を締結し、理由を明確にしましょう。
融資を受ける
・日本政策金融公庫
・民間金融機関
・起業支援制度の活用
・クラウドファンディング
・ベンチャーキャピタル
主な融資を受ける方法は上記5つが考えられます。中でも一般的な融資は、日本政策金融金庫です。いずれの融資でも自己資金の確保など条件もことなりますので、事前に調査と確認を行いましょう。
助成金や補助金を活用
・創業補助金
・キャリアアップ助成金
・特定求職者雇用開発助成金
・トライアル雇用奨励金
開業資金として、助成金や補助金を検討に入れることも可能ですが、通常これらは開業後の融資となるため、注意が必要です。創業資金としては有効的ではありませんが、事前の申請で運転資金などに活用できるため準備をすすめるのもよい方法でしょう。
補助金・助成金活用に関してはこちらの記事で紹介しています。
5. イタリアンレストランを開業するのに必要な資格・あわせてあると良い資格
イタリアンレストランを開業するにあたり、必須資格やあると良い資格を見ていきましょう。
食品衛生責任者
食品衛生責任者になる方法
・栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、などの資格を持つ。
・食品衛生責任者になるための講習会または知事の指定した講習会を受講する。
食品衛生責任者の資格は、飲食業を開業する際に必ず必要となります。この資格は、栄養士や調理師の資格を持っていることで免除されるほか、講習会を受講すれば取得することができます。
防火管理者
1.防火管理業務を適切に遂行することができる「管理的、監督的地位」にあること
2.防火管理上必要な「知識・技能」を有していること(防火管理講習修了者、学識経験者等
(引用:本防火・防災協会「防火管理者の資格」)
防火管理者とは、「火災による被害」を防止するため、防火管理に必要な消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者です。防火管理者は管理的地位である必要があり、防火管理講習を受けることで資格を得ることができます。
あると良い資格
・ソムリエ
・イタリアンコーディネーター など
ワインを提供する場合はソムリエの資格を取得していることで、ワンランク上のサービスを提供することにもつながります。ソムリエ検定は、「日本ソムリエ協会」と「全日本ソムリエ協会」でソムリエの資格取得が可能です。日本生活環境支援協会が主催するイタリアンコーディネーターは、イタリア料理の知識を備えている証明となり、レストランに付加価値を与えることができるでしょう。
その他開業に向けて役に立つ資格についてはこちらの記事で紹介しています。
6. イタリアンレストランを開業するのに必要な届け出
イタリアンレストランを開業するにはいくつか届け出をする必要があります。申請場所や申請時期が異なるので確認の上、なるべく早めに行っておきましょう。
飲食店営業許可申請
飲食業を経営するための必須資格で、保健所に申請します。厨房内の配置や客室の仕切り、空調などが衛生上の規定によって審査されます。
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書
深夜営業を行い、深夜12時以降にアルコールを出す場合はこの届け出が必要です。開業10日前までに管轄の警察に届け出を済ませておきましょう。
個人事業主の開業届出書
個人事業主は、税務署へ申請する必要があります。開業届はオープンから1か月以内が期限なので注意しましょう。この申請では、最高300万円までの設備経費や親族への給与を経費として計上できる利点もあるため、期限内の速やかな提出をおすすめします。
開業に向けた手続きの注意点についてはこちらの記事で紹介しています。
7. イタリアンレストランを開業するにはどんな物件が良い?
イタリアンレストランを開業する時に確保したい物件の特徴を紹介します。物件探しの参考にしてみてください。
居抜き物件
居抜き物件は、前のテナントの設備を使えることが多く、費用を抑えることが可能です。さらに前テナントが同じイタリアンレストランの場合は、既存の設備をそのまま利用でき、大きくコスト削減が期待できるでしょう。ただし多数のテナント移動がある場合は注意が必要です。立地条件が悪く、経営困難に追い込まれているケースも予想できます。過去のテナント履歴も調査しておきましょう。
路面店
路面店は売上向上を期待することができます。看板やPOPなど、告知でも人目に触れる確率が高く、効果を上げやすくなるでしょう。一方で、好立地のために物件取得費が高額になることも予想されます。開業投入資金のバランスを考え物件の選択に臨みましょう。
物件選びに関して詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
8. イタリアンレストランに失敗しないためのコツ・イタリアンレストラン経営のコツ
- 客単価の向上
- コンセプトの独自性
- 固定費の削減
客単価の向上
一般的に客単価が高いほど、売上向上につながると考えられます。単品の価格帯を考慮するだけでなく、魅力あるサイドメニューの充実やドリンクメニューを工夫することで、追加注文を促すのも効果的と言えるでしょう。
コンセプトの独自性
安定したレストラン経営では、独自性を打ち出せるかどうかが重要です。ターゲットとなる客層によっても客単価やメニューなども大きく変化するため、熟考しましょう。また内装、接客など一貫したコンセプトを感じられるレストラン経営で競合との差別化を図っていくことも重要です。
固定費の削減
固定費に計上される人件費の工夫でコスト削減にも努めましょう。人件費は、正社員、パート、アルバイトと言った雇用形態でも支出が異なります。安定した経営のための正社員雇用、あるいは働きやすい職場の構築などで、パート、アルバイトを確保することも大切なポイントとなるようです。
その他飲食店の「成功の秘訣」はこちらの記事でも紹介しています。
9. 「イタリアンレストラン開業」繁盛店の参考データ(canaeru調べ)
独自調査によるイタリアンレストラン開業に関する各種データをご紹介します。データはあくまで参考のため、店舗規模や地域によっても数値は異なります。あくまで参考値として、ご覧ください。
開業資金
開業するために最低限必要な資金が開業資金です。「物件」「内装工事」「厨房機器」「食器・備品」などが主に含まれています。独自調査では、イタリアンレストランの場合は約2,000~3,000万円と推定されています。
月商
月商は、「(客単価(目標)× 席数 × 回転率(目標))× 営業日数」で求めることができます。月商は融資額の目安や事務所の規模判断のために使われることもある数字です。独自調査から、イタリアンレストランの月商は約650~1,100万円と推定されているようです。
客単価
客単価とは、一度に一人の利用客が支払った金額の平均を示します。一般的に、客単価を上げることは売上向上につながる重要な指標として参考とされています。独自調査の結果、イタリアンレストランでは、平均約4,500~9,000円と推定されるようです。
回転数
回転数は、売り上げ向上に影響すると言われます。特にピーク時にどれだけの回転数を上げられるかが重要となるようです。利用客が集中する時間以外のアイドルタイムの集客も工夫することで売り上げ向上を図ることができます。
席数
座席数は店舗の収容人数を指しています。独自調査によると、イタリアンレストランでは、約18~24席程度が平均と推定されるようです。この座席数は、カウンター席やテーブル席の有無によっても変化するのであくまで基準として参考にしてみてください。
1席あたりの1日の平均売上
1日の売り上げを座席数で割った金額がこの数字です。曜日や日ごとに売上がどのように変化するのかの指標に役立てることができます。独自調査の結果、イタリアンレストランでは、平均約10,100~11,700円と推定されるようです。
イタリアンレストラン開業には準備と計画性を!
イタリアンレストランを始めるには計画性と入念な準備が不可欠です。数多くのイタリアンレストランで競合に対抗するために、まずはしっかりとしたコンセプト作りをしていきましょう。コンセプトが決まったら、入念な準備と計画が大切です。もし必要であれば資格習得も視野に入れ、行動に移していきましょう。今回の記事を参考に、ぜひイタリアンレストランの開業計画を立ててみてください。