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独立・起業・開業が成功する確率はどのくらいあるのでしょうか?
これは成功の定義にもよりますし、事業の規模や業種によっても異なるので一概に何%と表現するのは難しいかもしれません。
しかし、新しく開業した会社はわずか1年で40%しか生存していないというデータがあります。
さらに5年も経つと85%の企業が倒産、そして10年後も残っている確率は3%以下だと言われています。
では、失敗しないためにはどうすればいいのでしょうか?
関連記事:開業とは?起業・独立との違いは?必要な準備についてもわかりやすく解説目次
「開業は収入が保証されていない」と充分に認識していない人が多い…
会社勤めのサラリーマンが開業する場合は、自分の意思だけでいきなり始められるというものではありません。
例えば、後任のポジションが育っていない場合には、開業したくても簡単にはやめられない可能性もあります。
まずは、「開業したい」と決めたのであれば、開業の準備段階として以下の3つにきちんと取り掛かっておく必要があります。
・家族への報告と承認
・現在の仕事を辞めるタイミングの確認と報告
・開業に向けた情報収集
開業するということは、収入が保証されていないため、大切な家族に迷惑をかける可能性があります。
そのため、家族の承認はしっかりと得ておく必要があると言えるでしょう。
また、辞めることをギリギリまで隠しておくのは後々大きなトラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。
引き返すことができない状況まで開業の話を進めてから退社の話を行うと、退社の話がうまく進まず、企業に大きな迷惑や損失を与えてしまう可能性があります。
会社を辞めてから情報収集を始めると「やっぱりサラリーマンの方が良かった」と思っても手遅れです。
勤めている間にしっかりと情報収集を行って、開業のメリットとデメリットをよく踏まえた上で行動に移すようにしましょう。本当に「個人事業主」でいいのか?
開業する際は、「個人事業主」として開業するのか「法人」として開業するのかどちらかに決めなければなりません。
「どっちでもあまり変わらないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
個人事業主として開業する場合には、無駄な手続きを省くことができるため、手軽に始めることができるというメリットがあります。
しかし、売上が個人の所得として扱われるため、売上が増えれば増えるほど税率が高くなるというデメリットがあります。
また、節税効果がほとんど期待できないこともデメリットとして挙げられるでしょう。
法人として開業する場合には、手続きに手間がかかるほか、開業の手続きの際にある程度の自己資金が必要になるというデメリットがあります。
しかし、それさえクリアすれば、法人税率が売り上げに関係なく一定であることや経費として計上できる項目が多くなることによる節税効果が大きいというメリットが得られます。
「手続きの手間が面倒だから個人事業主でいいや」と安易に決めずに、どちらを選んだ方が良いのか、長期的な視点で、それぞれのメリットとデメリットを比較しながら決めるようにしましょう。開業は「身の丈」が大事である
多くの方が、一等地に事務所を構えたり、出店を増やしたいと考えますが、当然ながら家賃は高くなります。
そしてお店が流行ると人件費が必要になります。
また、ヒット商品が生まれても、流行というものには必ず終わりがあり、ブームが過ぎ去った後には在庫の山が……。
多額の家賃が払えず、最後には従業員の給料も滞るようになってしまうかもしれません。
身の丈にあった投資額で、ビジネスをする必要があることは誰にでもわかることでしょう。ビジネス戦略とキャッシュフローを理解する
ビジネスモデルを考える上で、最も大事なポイントは以下のふたつです。
・新しい顧客を獲得する方法をいくつ持っているのか
・商品に販売コストを遥かに上回る収益性があるのか
大切なことは顧客の生涯価値が、顧客ひとり当たりの獲得コスト(販売コスト)を上回っているかどうか。
顧客の生涯価値が高くても、売上げの回収に何年もかかってしまえば当然会社のキャッシュフローが厳しくなります。
業界にもよりますが、目安としては、1年以内に販売コストを上回るだけの利益を得られるようになっていることが大切です。美味しいものは巷に溢れている…それに戦えるか?
「これは必ず儲かるんじゃないか」とアイデアだけで起業したり、または「お店はひとりで回せるし、これなら独立してもやっていけるだろう」と技術だけで起業してしまう方もいるでしょう。
しかし、経営に一番大事なことは「集客」です。
味がいいから飲食店を出す。
しかし、どれだけ周囲や自分が美味しいと思っているものでも、それだけで成功できません。
なぜなら美味しいものは巷に溢れているからです。
重要なのは、どれだけ知ってもらえるか、来てもらえるか、そしてリピートしてもらえるかなのです。コンセプトとターゲットを分かっていないケース
集客につなげるためには、コンセプトが大切です。
コンセプトがぶれると、安定した集客につなげることができないため、10年後に生き残っている3%に入り込むことができないと言えるでしょう。
コンセプトとは以下の3つを具体的に、より明確にすることです。
・誰に
・何を
・どのように提供するか
例えば、かつ丼チェーンの「かつや」は「高品質なとんかつをお値打ち価格で提供する」をコンセプトに掲げて全国115店舗、海外に5店舗を展開しています。
また、メインのターゲット層は、30~40代のサラリーマン男性に絞っており、商品開発においても女性や子供をターゲットとした新商品を取り入れないようにしています。
このコンセプトがぶれると、「この店じゃなくてもいいか」とリピーターの減少につながるため、唯一無二の存在として長く愛されるには、しっかりとしたコンセプトを掲げることが不可欠と言えるでしょう。
また長く続いているお店に「このお店前からあるね、美味しいのかな?今度行ってみましょうか」とお客様に興味を持ってもらえることもあります。
すぐにつぶれないお店は「料理が美味しいから」「そこでしか体験できない何かがあるのでは」とお客様に思ってもらえるようになります。
その結果、ターゲット層以外のお客様も来店してくれるようになり、客層を広げていくことができるようになるのです。お店を開業するまでにブームは続いているか?
開業までには、コンセプトを決める、事業計画を立てる、立地を決める、物件を探す、資金調達を行うなど、様々な準備を伴うため、しっかりと土台を固めるには最低でも1年程度の期間を必要とします。
しかし、一時的なブームに乗るようなビジネスの場合には、1年も開業までにかけていると出遅れてしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?
開業で大切なことは、失敗しないためのポイントを抑えつつ、やらなければならないことを明確にして開業までの準備の無駄を省くことです。
うまく無駄を省くことができると、平均して1年程度はかかってしまう開業までの期間を短縮して、ブームに合わせて開業をすることができるでしょう。起業に失敗しないためのポイント3つ
起業に失敗しないためにはどのようなことをすればよいのでしょうか?
重要なポイントを3つまとめました。廃業しやすい飲食店の特徴その1:マーケティング不足
廃業しやすい飲食店の特徴その2:開業資金の不足
廃業しやすい飲食店の特徴その3:従業員の雇用問題
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。※この記事は、2017年5月11日に公開した内容を加筆修正したものです
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