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人気店「SHIBUYA CHEESE STAND」、そして2号店「& CHEESE STAND」を経営する藤川社長。経営を軌道に乗せ2号店をオープンさせるまでの経緯について語っていただきました。
2号店オープンのきっかけは、美味しい食べ方の提案を紹介したい!
ーー2号店となる「& CHEESE STAND」をオープンされましたが、1号店と業態を変えた理由は、どんな点にあるのでしょうか?
大きな理由としては、1号店内の工房ではチーズの生産が追い付かなくなってきたため、工房を拡充するために場所を探していたんです。ただ、工房だけなら家賃が安い23区外のほうがいい。でもちょうどいい場所が渋谷区富ヶ谷にあったので、それならショップを併設しようと、そのような考えで動き始めました。
ただ、1号店をオープンしてから見えてきたものがありまして。毎日チーズを販売していると、お客様から「どうやって食べたらいいの?」と質問をいただくことが多かったんです。それで、美味しい食べ方の提案や、チーズに合う塩やオリーブオイル、ハチミツを紹介できるショップが欲しいと思っていたんです。そもそもが、フレッシュなチーズを身近な食べ物にしたいと始めたので、家庭の食卓にチーズが上るようになるには、チーズと合わせるものの選択肢が増えたほうがいいですよね。それで店名に「&」を付けました。
実は、この「&」にはもうひとつの意味も込めています。この4年半ほどの間に、多くの人との繋がりがありました。生産者やレストランのシェフ、食材のインポーター。みなさん、色々な想いを持って働いています。そういう想いを伝えられる場所になっていきたい。この「&」には、今までの人との繋がり、そしてこれから店を通して生まれていく繋がりを託しています。ーーやはりコンセプトは、しっかりと固めてあるんですね。
そうですね。日本ではまだ日常的な食べ物ではないフレッシュチーズを商材にして、さらに新しい切り口でやっていく中で、コンセプトをわかりやすく発信することはとても重要なことだと思っています。コンセプトをしっかり伝えるためにはじめたwebマガジン
ーーwebサイトでしっかりコンセプトを打ち出していると、取材がしやすいです(笑)情報番組や女性誌などから取材依頼が殺到したそうですね。
そう言っていただけるとありがたいです(笑)。でも運がよかったのも大きいと思います。「SHIBUYA CHEESE STAND」は、新しい業態だったので、オープンから1年間くらいは、ニューオープン店として取材していただき、その後は専門店特集とか、手土産特集、年末だとホームパーティ特集でお話しをいただきました。最近もこのエリアが「奥渋谷」と呼ばれるようになりメディアから注目され、再び取材件数が増えました。
情報発信については、元々こだわっているところでもあります。既存の商売の方法や、よく目にする商品を扱うのであれば、いわゆる一般的な広告展開が有効だと思います。しかし、まだ誰も知らない、今までにない価値を提供するとなると、今ある広告の枠組みではこちらの意図や想いを伝えきれないことが出てきます。なので自分たちでメディアを持ち、想いやコンセプトをしっかり伝えていきたいんです。
そういう考えから、昨年9月にはwebマガジン「CHEESE Media」を立ち上げました。片手間にできることではありませんから、元編集者だった佐野(編集部注:広報も兼任)にメンバーに加わってもらって、シェフや生産者へのインタビューをはじめ、新しいチーズの食べ方に関する記事などを配信しています。これらを通して「CHEESE STAND」のファンになってくださる方を増やしていきたいと思っています。ーー「CHEESE Media」では、お店の新しい取り組みも紹介しているのでしょうか?
いえ、そういったことは、SNSやプレスリリースで告知をしています。佐野が元々プレスリリースを受け取る側だったこともあり、受け取ったメディア側に読んでもらえる、取材をしてもらえる、そんな工夫を施して発信しています。ショートニュースなら手間なく書けるキャッチーなタイトルだったり、要点がわかりやすい端的なリードのまとめ方など、たくさん取り上げてもらうための技術と工夫が盛り込まれています。それと、残念ながら人はあまり文字を読んではくれないので、食材や店内の写真などビジュアル素材にもこだわっています。ーー今後の目標をお聞かせください。
軸をしっかり持ちつつ、今後もいろいろな業態へチャレンジしていきたいですね。僕らが作っているフレッシュチーズという素材は、切り口がたくさんあるんですよ。リコッタチーズでデザートを作ってもいいし、もちろんピッツェリアもできます。なので、今までにないチーズの食べ方を提案するお店、ちょっと抽象的ですが、そんな展開も今後できるんじゃないかと思っています。という訳で、スタッフを絶賛募集中です(笑)▼もっと読む…
藤川社長の学生時代や修行時代、経営者として独立、開店するところまでのインタビュー
「時流の先を行く代表取締役兼チーズ職人。成功を掴んだ秘訣」藤川 真至
1981年生まれ。株式会社nobilu代表取締役兼チーズ職人。大学在学中に訪れたイタリア・ナポリでチーズの魅力に開眼。ピッツェリアやドーナツショップでの飲食店勤務を経て、2012年に渋谷区・神山町に「SHIBUYA CHEESE STAND」を、2016年には2号店となる「& CHEESE STAND」を渋谷区富ヶ谷にオープン。
& CHEESE STANDhttp://cheese-stand.com
東京都渋谷区富ヶ谷1-43-7 1F株式会社nobilu
「街に出来たてのチーズを」というコンセプトのもと、カフェレストラン兼チーズショップ「SHIBUYA CHEESE STAND」と、フレッシュチーズにまつわる食物販をメインとした2号店「& CHEESE STAND」を経営。毎朝牧場から直送される牛乳を使用し、手作りする工房の拠点を2号店に移し、他の食材との新しいマリアージュを提案するほか、オウンドメディアでチーズの魅力を発信している。- NEW最新記事
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