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独立開業におすすめの仕事19選!資格や成功するためのポイントについても解説

独立開業におすすめの仕事19選!資格や成功するためのポイントについても解説

独立開業しようと考えたとき、まず決めなければいけないのが開業する職種です。

たとえば、営業・事務・販売員など、仕事の種類はさまざまありますが、その中で独立開業しやすい仕事にはどんなものがあるのでしょうか。

独立開業しやすい仕事の共通点を知ったうえで、自分の性格やこれまでの経験を加味しながら、独立開業する職種を決めましょう。

この記事では、独立開業しやすい仕事の特徴や、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。また、具体的な職種名を挙げて、独立開業しやすい仕事を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

独立開業って?

独立開業とは、自分で個人事業や法人企業を立ち上げることを指します。

例えば、法律事務所で雇用されている方が退職して自分の法律事務所を立ち上げる場合などを独立開業と呼びます。

個人事業を立ち上げたり事業を興したりするという点では、独立起業も似たイメージで使用されることが多いです。

ただ、起業とは特にベンチャー創業や法人設立を指すケースが多く見られます。

独立開業は、会社を辞めて個人事業を興し、個人事業主になって開業届を所轄の税務署に提出したタイミングが起点となります。

参考記事:開業とは?起業・独立との違いは?必要な準備についてもわかりやすく解説

独立開業するメリット・デメリットはこちら

独立開業する上で、メリットとデメリットがあります。

具体的なメリットとデメリットについては、以下記事で詳しく解説していますのでしっかりと内容を理解して失敗しない対応を心がけてください。

参考記事: 独立開業するメリット・デメリットとは?挑戦しやすい職種も教えます!

独立開業しやすい仕事の特徴とは?

独立開業しやすい仕事を探す際には、検討している職種が下記の3点に当てはまるかについて確認することをおすすめします。

• 自由度が高く自宅でできる
• 初期費用が低予算で済む
• 利益率が高い

これらの特徴を持っている仕事の多くは開業のハードルが高くないため、初めて独立開業をする方でも始めやすいです。それぞれの内容について、順番に見ていきましょう。

参考記事:自由業にはどんな職種がある?自営業やフリーランス、フリーターとの違いも解説

●自由度が高く自宅でできる

1人で完結できる、または自宅で作業できる仕事のように、自由度の高い仕事は独立開業しやすいと言えます。

複数人で作業をする必要があれば、メンバーのスケジュールも考慮しなくてはならないため、仕事が思い通りに進まないこともあるでしょう。その点、1人で仕事を完結できれば自分の都合を優先でき、好きなように仕事ができます。

また、自宅でできる作業であれば、新たに店舗や作業スペースを確保する必要がありません。準備の手間や初期費用が減る分、開業のハードルが大きく下がります。

●初期費用が低予算で済む

独立開業しやすい仕事は、初期費用が低予算で済むという点も共通しています。

初期費用を低予算に抑えられる職種は、資金を確保する手間と時間がかからないため、開業準備もスムーズに行えるでしょう。初期費用がかからない分、仮に事業に失敗した際に負うリスクも少ないです。

とくに、自宅でできる仕事やパソコン1台で完結できる仕事など、設備や店舗が不要な職種は初期費用を抑えられるので始めやすいと言えます。店舗や設備の準備が必要な場合、数百万円程度の費用が発生する場合もあるため、資金の調達が大きな課題となるかもしれません。

●利益率が高い

利益率とは、売上に対する利益の割合のことで、「利益÷売上×100(%)」で計算されます。

利益にはいくつかの種類がありますが、なかでも一般的な「営業利益」は、売上から経費を引いたときに出る利益のことです。

たとえば、1個販売すると400円の営業利益が出る商品があったと仮定します。この商品を売ったときの価格が2,000円だった場合、「400円÷2,000円×100%=20%」となり、利益率は20%だということです。

このように、利益率は1回あたりの単価とコストで決まり、単価が高くコストが低いほど利益率も高くなります。

開業後の収入は誰もが不安に感じる部分ですが、利益率が高い職種であれば事業を軌道に乗せやすい分、収入も安定しやすいでしょう。

独立開業しやすい在宅ワーク9選!

より手軽に独立開業したい方は、在宅ワークができる職種を選ぶのがおすすめです。

自宅で作業を完結できれば店舗の確保が不要な分、初期費用を抑えられます。働く自由度が高いため、挑戦するハードルも低めです。

ここからは、独立開業しやすい在宅ワークを9種類紹介します。自分にできそうな職種があれば、ぜひ挑戦してみてください。

●ライター

ライターは、雑誌やWebメディアなどに掲載する記事を執筆することが主な仕事です。

一般的に原稿のやり取りはオンライン上で行うケースが多く、記事を執筆するためのパソコンが1台あればどこでも作業ができます。

仕事に必要となるツールも少ないため、初期費用もそこまでかかりません。パソコンを持っていて、ある程度のパソコンスキルがある方であれば、すぐに挑戦ができる人気の職種です。

●イラストレーター

イラストレーターは、依頼された内容に沿ってイラスト制作をすることが主な仕事です。本やメディアの挿絵、SNSのアイコンなど、対応する範囲は多岐にわたります。

データ化したイラストをオンライン上でやり取りすれば、在宅で仕事を完結できます。

なお、作業を行うためには、パソコンとイラスト制作専用のソフトが必要です。ソフトの利用料はそれぞれ異なりますが、料金が高いほど多機能な傾向があります。

●デザイナー

デザイナーは、ポスターや雑誌のレイアウトなど、さまざまなコンテンツをデザインする仕事です。

対応する分野によって種類がさらに分かれ、「グラフィックデザイナー」や「ファッションデザイナー」など、各領域でさまざまなデザイナーが活躍しています。

このうち、WebサイトのデザインやCGの制作を担う「Web系のデザイナー」は、パソコンがあれば働く場所を選びません。データの受け渡しはオンライン上で行われるため、持っているパソコン1台で作業ができます。

●ITエンジニア

ITエンジニアは、プログラミング言語を用いてオンライン上のコンテンツの制作や保守を行う仕事です。

IT業界が進化し続ける昨今ではエンジニアの需要が増加しており、単価も高い傾向があります。プログラミングのコードを入力できるパソコンがあれば作業できるため、初期費用も抑えやすいです。

プログラミング言語を習得する難易度は高めですが、未経験からITエンジニアに挑戦したい方は、スクールに通って学ぶ、働きながら独学で学ぶなど、知識をつけるために勉強に励みましょう。

●ネットショップの運営

ネットショップの運営は、自分でネットショップを開設し、商品を販売することで利益を出すビジネスモデルです。

ネットショップを開設するには専門的な知識が必要だと思われがちですが、近年ではネットショップを簡単に制作できるツールが増えているため、そこまで心配する必要はありません。

また、インターネット上のショップやWebサイトに商品を掲載し、注文が入ったらメーカーや業者から直接発送が行われる「ドロップシッピング」という販売形態であれば、在庫を抱える必要がないため、より気軽に始められるでしょう。

空いた時間を使って作業できるので、副業から始めたい方にも向いています。

●ハンドメイド作家

自分で制作した小物などをオンラインで販売するハンドメイド作家も、在宅で始めやすい職種のひとつです。初期費用としてかかるのは材料費だけなので、開業時の金銭的な負担を抑えられます。

販売する方法はさまざまありますが、近年ではフリマアプリやSNSなどのプラットフォームを活用するハンドメイド作家が増えています。元からあるプラットフォームを利用すれば、自分で販売サイトを開設する必要もありません。

とくに、普段から小物を作るのが好きな方に向いており、趣味をそのまま仕事に活かせるので、楽しく作業を続けやすいでしょう。

●データ入力

データ入力とは、渡されたデータを指定されたフォーマットに入力する仕事です。多くの場合、PDFなどに記載された情報を、ExcelやWordに入力することが主な作業内容となります。

ExcelやWordの初歩的な知識があれば挑戦できるため、ほかの職種と比べると始めるハードルは低めです。普段からパソコンを使う機会がある方であれば、スムーズに作業に取り組めるでしょう。

ただし、単価は比較的低めに設定されているケースが多いです。データ入力だけで生計を立てるのではなく、ほかの仕事と併せて取り組むことをおすすめします。

●動画の配信者

動画の配信者とは、YouTubeのような動画投稿サイト、17LIVEなどのライブ配信アプリを活用して広告収入を得るビジネスモデルです。

動画を編集するためのパソコン、収録用のマイクなどがあればすぐに始められます。動画の質にこだわりがない場合は、スマートフォンを使って挑戦することも可能です。

また、ライブ配信を中心に活動したい方は、「投げ銭システム」に特化したプラットフォームを利用するのもおすすめです。

投げ銭システムとは、動画の配信者に対して視聴者がオンライン上でお金を送金できるシステムを指し、人気の配信者になれば投げ銭だけでも多くの金額を稼げます。

●アフィリエイター

アフィリエイトで収益を得るアフィリエイターは、コツコツとした作業が好きな方に向いている仕事です。

アフィリエイトとは、自分のブログやSNSなどで商品を紹介し、投稿を読んだ方が購入や申し込みのアクションを起こすことで報酬を得られる仕組みのことです。

ブログやSNSの開設は、パソコンやスマートフォンさえあれば簡単にできます。初期費用もほとんどかからないため、始めるハードルはとても低い職種だと言えるでしょう。

ただし、まとまった収入を得られるようなるまでには、ある程度の時間がかかるケースが多いです。生活に困らないためにも、まずは副業として挑戦することをおすすめします。

専門的な資格やスキルを活かせる仕事3選!

仕事に必要な資格やスキルをすでに備えているのであれば、独立開業に挑戦するハードルが低くなります。

ここからは、専門的な資格やスキルを活かせる主な職種を3種類紹介します。

専門的な資格やスキルを活かせる仕事3選!

●士業

弁護士や税理士、行政書士といった専門的な資格を取得している方は、その資格を活かせる士業に挑戦する選択肢もあります。

士業は事務所を構えるのが一般的ですが、レンタルオフィスや自宅内に事務所を開設すれば、初期費用を大きく抑えられます。

また、士業は在庫を抱えるリスクがないため、利益率が高く、開業後の生活も安定しやすいです。顧問契約を結ぶタイプのビジネスモデルであれば、月々の収入がより安定します。

●美容室やネイルサロンの経営

美容院やネイルサロンの経営も、自分のスキルを活かせる職種のひとつです。美容師やネイルサロンで働いている方は、今持っているスキルをそのまま開業に活かせます。

雇われて働く場合とは違い、自分の好きなように店舗を作れる点も魅力です。「もっと可愛くしたい」、「高級感ある店舗にしたい」など、理想通りのコンセプトで仕事ができます。

初期費用として店舗を構えるための費用、設備を整える費用などがかかりますが、部屋やスペースを借りて美容の施術ができる「シェアサロン」を活用すれば、初期費用を抑えられます。

●講師

特定の分野に特化したスキルが身に付いている方は、講師としても活躍できます。講師業が活躍する領域は幅広いですが、例として挙げられる職種は以下の通りです。

• ギター講師
• ピアノ講師
• 英会話講師
• 書道講師

教室として使うスペースの確保が必要なケースもありますが、近年ではオンライン上で講師を行うケースも増えています。オンライン講義であれば教室を用意する必要がなく、初期費用も抑えられるため、開業資金に不安がある方でも始めやすいでしょう。

フランチャイズで独立開業できる仕事4選!

自分ひとりの力で独立開業することが不安な方は、本部が提供するサービスを利用する権利が得られる「フランチャイズ」の活用も視野に入れましょう。

サポート体制が充実しているフラチャイズを活用すれば、開業や経営面のサポートを受けつつ事業を行えます。また、本部のブランド名を借りて営業できる分、開業後に失敗する可能性も軽減できるでしょう。

ここからはフランチャイズを活用できる主な職種を4種類紹介するので、ひとりでの独立開業に不安がある方はぜひ参考にしてください。

●コンビニエンスストア

フランチャイズチェーンが多く展開する事業として有名なのが、コンビニエンスストアです。大手の主なコンビニエンスストアでは、フランチャイズビジネスを取り入れています。

大手コンビニエンスストアのブランド力は圧倒的に高いため、開業後の集客に関する悩みが少ないうえに、立地に問題がなければ、利益も安定しやすいでしょう。

また、企業によっては、契約社員からコンビニエンスストアのオーナーにステップアップできる制度を設けています 。「未経験なので最初からオーナーになるのは不安」という方は、ステップアップ制度を活用すれば、独立開業へ対する不安が少なくなるかもしれません。

●飲食店

飲食店は、フランチャイズビジネスの中でも人気がある職種のひとつです。蕎麦屋やラーメン屋、定食屋など、あらゆるジャンルの飲食店がフランチャイズチェーンとして展開しています。

一般的に飲食店を開業するには、自分で調理の技術を身に付けるか、調理ができる従業員を雇う必要がありますが、調理面をサポートしてくれるフランチャイズ本部であれば未経験でも始められます。

調理に使う材料は本部から供給されるため、仕入れにかかる費用を抑えられるだけでなく、仕入れ先に悩むこともありません。

また、従業員の研修制度を取り入れているフランチャイズ本部もあるため、従業員の育成にかかる手間や時間を省ける点も魅力です。

●家事代行

家事代行業は特別なスキルがなくても始めやすいですが、競合も多く自力での集客が難しい職種です。しかし、フランチャイズを活用して本部のブランド名を借りることで、集客が安定しやすくなる傾向があります。

常に一定の需要がある職種なので、集客さえできれば利益も安定しやすいでしょう。始めるハードルが低いため、「特別なスキルはないけれど、開業してみたい」という方におすすめです。

なお、基本的に家事代行業は資格不要で始められますが、「整理収納アドバイザー」や「ハウスクリーニングアドバイザー」など民間の資格を取得していると、顧客からの信頼を得やすくなります。

●高齢者向けビジネス

フランチャイズビジネスとして、宅配・配食サービスやデイサービスなど、高齢者向けビジネスに取り組む企業も存在します。

日本の高齢者数は年々増えており、2021年時点では65歳以上の高齢者が3,640万人(※)います 。常に一定以上の需要があるため、「仕事がなくて困る」といった状況には陥りづらいでしょう。

今後も高齢者が増加することを考えると、高齢者向けビジネスの需要はさらに高まると予測できます。安定した仕事量を確保したい方が挑戦するのにおすすめの職種です。

※出典:「総務省統計局」人口推計

女性におすすめの仕事3選

女性に特におすすめしたい仕事として、以下3つが挙げられます。
・家事代行
・心理カウンセラー
・ネイリスト

ここでは、各仕事のおすすめできるポイントを詳しく解説します。

●家事代行

家事代行は、利用者に代行して掃除や洗濯、料理、片付けなどを行います。また、高齢者向けに買い物代行など、あらゆる家事をこなす必要があります。

昨今、日本では高齢化が進んでいること、また共働き世帯の増加によって家事代行サービスの利用者が増加中です。

今後の需要も高いことから、女性に特におすすめしたい仕事となっています。
普段の家事で得られたスキルや知識を活かせて、また特別な資格など不要な点も人気の要因です。

介護や宅配事業を同時に行う場合は、別途認可等が必要になりますが、掃除や洗濯、買い物代行レベルであればすぐに事業を開始することが可能です。

●心理カウンセラー

心理カウンセラーは、心の悩みを抱えている人やストレスで弱っている人の相談に乗って、解決の手助けをする職業です。

昨今、ストレス社会とも呼ばれている日本において、多くの方が心の病を抱えている、もしくは予備軍となっている状況です。

よって、心理カウンセラーは学校や病院、企業などから高いニーズがあり、経験を積んで独立開業することで収入を増やせるチャンスがあります。

2017年には国家資格である公認心理師が誕生したことにより、俄然注目が集まっていますが、正確には心理カウンセラーになるために資格は必要ありません。

カウンセリングする方とのスケジュール調整次第では、子育てしながら空き時間に対応できるため、女性におすすめの仕事の一つとなっています。

●ネイリスト

ネイリストは、ネイルアートやネイルケアをメインに担当する仕事のことです。
ネイルアートは、若い女性に絶大な人気がありニーズが高い仕事となっています。

爪の手入れは定期的に行わなければなりませんが、一定のクオリティを担保できればリピート客を確保して安定的に収入を得られる体制が整います。
ネイリストの場合、簡単な工具や装飾用の薬品、溶剤などが必要になりますが、機器などの導入は不要です。
よって、自宅を店舗代わりに使用して開業しているネイリストも多く存在します。

ネイリストになるための国家資格はなく、誰でもすぐに始められる点も魅力的です。

独立開業におすすめの資格

独立開業するためには、自分自身にセールスポイントがないと成功が難しいものです。

特に、技術を競う職種の場合は、資格などがないと顧客に良し悪しをアピールできないものです。

そこで、独立開業に際して資格を取得することをおすすめします。

●男性女性問わずおすすめの資格

■社会保険労務士

社会保険労務士は、社会保険に関連する書類の作成や提出代行を担当します。

不況に負けない高い専門性があり、また労働基準法や厚生年金などの身近な法律が多いことで、ビジネスはもちろん実生活でも役に立ちます。
特に、昨今の働き方改革によって労働基準法に対する注目度が増している点も魅力的です。

2年以上の実務経験がある人で、指定講習の修了後に社会保険労務士連合会へ登録すれば独立開業できます。
業務の中に独占業務も含まれるため、独立開業に有利な資格の一つです。

他の士業と比較すると若干年収的に低い傾向がありますが、その代わり資格取得の難易度としては税理士や会計士、司法書士より低く、独学でも取得しやすい点が魅力的です。

■不動産鑑定士

不動産鑑定士とは、不動産の鑑定評価業務を取り扱う資格です。
平均年収は約750万円と高めであり、不動産の鑑定評価は独占業務に該当するため、独立開業に向いた仕事です。

不動産の立地や周辺環境、建物の構造、需要などを調査して、最適なアドバイスを行うコンサルティング業務も対応することが多いです。

独立開業する場合、ある程度の実務経験と人脈が必要となるため、実際には不動産鑑定士の資格を取得した上で不動産会社に勤めて経験を積んで、その後に独立するケースが多いです。

不動産資格の中では最も難易度が高い資格で、国家資格としても公認会計士などと並ぶ最難関試験の1つですが、取得できれば大きなアピールポイントとなります。


■税理士

税理士は、主に税務や会計に関する業務を行います。
国家資格となっており、合格率は20%程度と難関試験となりますが、税理士は税務の代理や税務書類の作成等に関して独占的に業務を行えます。

よって、独立開業する上では有利な資格であり、実際に税理士の約8割が独立開業している状況です。
平均年収も680万円程度と、比較的高めであり安定して高収入を得たい方にもおすすめです。

ただし、税理士を開業するためには登録料や登録免許税を合わせて、11万円程度の費用がかかり、税理士会の入会金と年会費で10万円以上かかる点は考慮しなければなりません。


■中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業の経営に関するコンサルティングがメインの仕事となります。

中小企業の経営状態を把握した上で、今後の成長に向けて専門的知識によりアドバイスします。
日本版MBAとも称されており、高い経営のノウハウを持った人材が企業の成長に関わるのが特徴です。

コンサルティング業務自体が収入の高い仕事となっており、中小企業診断士もコンサルティングによって高い収入を確保できます。
中小企業診断士試験の合格率は、一次試験で30%前後、二次試験は18%程度であり比較的取得しやすい資格です。

また、初期費用や登録料もかからない点も魅力的です。


■柔道整復師

柔道整復師とは、骨折や打撲などの怪我を負った人に対して、整復や固定などの治療を行う仕事です。資格を取得すれば接骨院や整骨院を開業でき、スポーツや介護、福祉など幅広い分野で活躍可能です。
また、患者との関わりが深くなり、地域代替医療の一つとして社会貢献できる点も魅力となっています。
柔道整復師の資格を取得するためには、3年間養成学校に通って国家試験に合格する必要があります。

柔道整復師は自分で接骨院や整骨院を開業でき、独立開業しやすい点はおすすめです。

●女性に特におすすめの資格

■管理栄養士

管理栄養士とは、病気の人や高齢で食事がとりにくい人の健康を考えた食事作りを行ったり、健康な人に向けて健康増進を目的として栄養指導や栄養管理したりする仕事です。

管理栄養士と似た資格として栄養士がありますが、栄養士が主に健康な方を対象にして栄養指導をするのに対して、管理栄養士はさらに専門的な知識が必要です。
また、管理栄養士の資格は国家試験を受けて合格しなければなりませんが、人の健康にもかかわる食に関する資格として高いニーズがあります。

独立開業することで、セミナーや講演活動などにより収入アップも見込める資格です。


■ペットシッター

ペットシッターとは、ペットの飼い主に代わって留守の間にペットの世話をする仕事です。
ペットブームを迎える中で、飼い主が旅行に出かける際にペットホテルに預けるよりも、ペットのストレスが少ないためペットシッターに依頼するケースが増加中です。

自宅を訪問して飼い主に代わってペットの世話やしつけを行うのがメインの仕事となりますが、必要に応じて健康管理も行う場合があります。

基本的には資格が必須ではありませんが、特定非営利活動法人日本ペットシッター協会の認定資格であるペットシッター士の資格を取得すればペットシッターとして独立開業する際に有利になります。
また、資格としては動物取扱責任者となり第一種動物取扱業へ登録しなければなりませんが、比較的容易に取得可能です。

■認定エステティシャン

認定エステティシャンとは、エステティシャンとして働く上で必要となる専門知識や技術を身に付けていることを証明する資格です。

認定エステティシャンとして国家資格はありませんが、一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)と一般社団法人日本エステティック業協会による認定エステティシャンの資格があります。

認定エステティシャンの資格を取得すれば、一定以上のスキルや知識があることを証明できるため、お客様から信頼感や安心感を得られてリピーターを確保できるチャンスがあります。
特に、独立開業する際には「認定エステティシャン資格取得」を看板として使うこともできる点が魅力的です。

■ネイリスト技能検定試験/JNAジェルネイル技能検定試験

ネイリストに対して、国家資格はないため誰でもすぐに独立起業できます。
ただ、一定のスキルがあることを証明できる民間資格があります。代表的な資格として、ネイリスト技能検定試験とJNAジェルネイル技能検定試験が有名です。

資格を取得すれば、ネイルケアやカラーリング、ネイルアートについて一定水準の知識やスキルを習得、証明可能です。比較的誰でもすぐに取得でき、また受験費用も10,000円程度とお得感があります。

JNECネイリスト技能検定では、4つのランクがあり最上位である1級を取得すればトップレベルのネイリストに必須となる、総合的な技術や知識があることを証明でき、独立開業時のアピールポイントとなります。

■ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーとは、現在から未来にかけて家計の収支を客観的に評価して、適切なアドバイスをする職業となります。
昨今、日本でも貯蓄だけでなく投資活動に対して注目を集めていますが、ファイナンシャルプランナーに相談すればどのような方法で将来への蓄えを残すべきかを指導してもらえます。

ファイナンシャルプランナーになるためには、国家検定であるFP技能士資格、またはっ民間資格が必要です。資格を取得すれば、独立開業して金融機関と提携して金融商品の代理販売を請け負ったり、ライフプランなどの顧客相談業務を行ったりできます。

また、自分自身の人生設計においてファイナンシャルプランナーの知識を活かせるメリットもあります。

失敗せずに独立開業するには?押さえておきたいポイントを解説

多くの職種の中から独立開業を目指す仕事を決めたとしても、実際に開業する際には不安を感じることもあるでしょう。

ここでは、少しでも不安要素を取り除きたい方に向けて、独立開業に失敗しないためのポイントを紹介します。

●独立開業する際は個人で事業を始める

独立開業する際は最初から組織を構築して開業するのではなく、個人で始めることをおすすめします。

組織化してしまうと、人件費やスケジュール管理などのコストが発生するだけでなく、事業に失敗した時のリスクも高くなってしまうためです。

コストやリスクを減らすためにも、軌道に乗るまでは個人、または少数精鋭で事業を行いましょう。人員を増やしたい方は、事業が上手くいってから規模を拡大したほうが無難です。

●いきなり独立開業せず副業から挑戦する

いきなり独立開業するのではなく、まずは空いた時間の副業として挑戦するほうが安心でしょう。本業の収入があれば失敗した時のリスクも少なく、本格的に開業する前に作業の流れを掴めます。

独立開業は、副業の収入が本業と同等、またはそれ以上になったタイミングで行うのがおすすめです。すでに副業としてある程度の収入を得られていれば、事業を軌道に乗せやすく、生活もより安定しやすいでしょう。

●独立開業した後もスキルを磨く

専門的なスキルが必要な職種に挑戦する方は、独立開業した後もスキルを磨くことを忘れないようにしてください。

スキルを磨かずにいると、業界の新技術の情報をインプットできず、商品やサービスのクオリティが下がる可能性があります。提供する商品やサービスのクオリティを一定以上に保てていないと、リピーターが増えず仕事も不安定になりがちです。

常にスキルを磨いておけば、商品やサービスのクオリティも自然と高くなっていきます。クオリティの高さは事業の安定にも繋がるため、開業後はスキルを磨く時間を意識して作りましょう。

●提供できる付加価値を考える

競合が多い業界で独立開業する場合は、自分ならではの付加価値を提供することが大切です。

たとえば、デザイナーに「デザインができるのが強みです」と言われても、同じことができる方は大勢いるため、選ばれる理由になりません。ほかの事業者と同じ商品やサービスを提供するだけでは集客が難しいです。

開業後は集客を安定させるためにも、自分ならではの付加価値や魅力を提供し、競合と差別化できるように心がけましょう。

独立したい方は事前の準備をしっかり行うことが大切

ライターやデザイナーといった在宅ワークができる仕事は、初期費用を抑えやすいので独立開業しやすい傾向にあります。専門的な資格・スキルを取得しているのであれば、それを活かした仕事で独立開業することもおすすめです。

挑戦する職種がまだ決まっていない方は、得意分野やスキルを再確認し、自分に合った仕事を探してください。ひとりでの独立開業に不安がある方は、フランチャイズシステムを活用するのもよいでしょう。

独立開業は事前の準備に苦労することも多いですが、「canaeru」のような開業準備を支援してくれるサービスを活用すれば、準備を進めやすくなります。

開業に不安がある方は、開業準備の支援サービスの利用も視野に入れて、独立開業の夢に向かって一歩を踏み出してください。

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この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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