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ブーム再来、ルーレット式おみくじ器が再び注目を集めるその理由

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昭和を感じる、なつかしいアイテムといえば、「ルーレット式おみくじ器」。喫茶店やレストランのテーブルの隅に置かれていた、樽にも似た形のアレ。今のようにスマホもない時代、コーヒーが運ばれてくるまでの間、なんとなく退屈紛れにやってみたり、会話のネタとして恋人や友達同士で遊んでみたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、このなつかしい娯楽アイテムが、令和の今、再び注目を集めているのです。

ルーレット式おみくじ器とは?

ルーレット式おみくじ器は、その昔、喫茶店やレストランなどの飲食店のテーブルに置かれていた球体の卓上型おみくじ器のことで、正式名称は「卓上小型自動販売機」といいます。代表的なのは100円硬貨を投入口に入れてレバーを引くと本体上部のルーレットが回転し、ロール状に巻かれた小さなおみくじが出てくるという仕組みで、ルーレットの数字とおみくじに書かれた数字を照らし合わせた占い結果を楽しむ、というものです。飲食店での喫煙は当たり前の時代だったこともあり、ルーレット盤ではなく灰皿になったおみくじ器も多く見られました。

ルーレット式おみくじ器の歴史

ルーレット式おみくじ器は1960年代の喫茶店&占いブームによって登場したといわれ、1980年代にブームを迎えます。喫茶店でのコーヒー1杯の値段が150~200円だった当時に1回100円でおみくじを提供していたため、店舗側の利益率も高かったようです。その後は喫茶店自体の減少もあり、ルーレット式おみくじ器を見る機会も減りましたが、近年は昭和レトロの定番アイテムとして再び注目を集めるようになってきました。

実はまだある!唯一の製作所

現在、ルーレット式おみくじ器を製造・販売している会社はただひとつ、岩手県滝沢市に工場を持つ「北多摩製作所」です。製造開始は1980年代で、ルーレットを取り付けて数字占いの要素を加えたアイデアが受け、一時は年間約20万台を出荷。またおみくじ器を導入した店舗では月に約8万円の売上があったところもあったようです。そもそも北多摩製作所の本業は金属加工で、おみくじ器の製造は副業的なものだったそう。発売当初から今も変わらぬデザインで、仕組みも変えず、金型や製法も当時のまま。一度のレバー操作でルーレットの回転とおみくじの排出を同時に行う構造の開発に3年を費やし、使用している部品の数は60以上といいますから、金属加工で磨いた職人のこだわりと技を感じます。不正防止のため100円硬貨しか受け付けない仕組みになっているのもポイントで、おみくじは最大59本充填。くじの内容は150種あり、発売当初から長らく変更していませんでしたが、2012年頃、時代に合わせて一部変更されたとのことです。ちなみに、1台8,800円(税込)で、年間約2,000台を出荷しているそう。また、市内で製造されている日本で唯一のルーレット式おみくじ器ということで、滝沢市のふるさと納税の返礼品に採用されています。

復活の兆し?ミニチュア版が登場

昭和ノスタルジーブームと相まってか、ルーレット式おみくじ器を個人で購入して楽しむ人も少なくないようです。そうした中、バンダイがカプセル玩具として「ミニチュア ルーレット式おみくじ器」を2021年5月に発売。北多摩製作所が完全監修していて、サイズは本物の約1/2。オリジナルの占い3巻と専用コインが付いていて、レバーをスライドするとルーレットが回転し、小さなおみくじが出てくるという本物同様のギミックを気軽に楽しむことができます。

ルーレット式おみくじ以外もある!喫茶店、カフェの娯楽アイテム

コーヒーを飲みながら、ちょっと楽しめるコト、気分転換できるコト、そんな「コト消費」につながるアイテムは色々とあります。いくつか紹介しましょう。

漫画

漫画が置いてある喫茶店といえば、いわゆる「漫画喫茶」。その発祥は諸説ありますが、1970年代、当時から独自の喫茶店文化が定着していた名古屋とされ、激戦区の中で、ある店が特色あるサービスとして始めたことがはじまりと言われています。そもそも漫画喫茶は、漫画の購入経費がかかる上に、コーヒー1杯で何時間も居座られたら、商売として成り立ちません。そこで、入店から1時間を過ぎると10分単位で延長料金を加算するといった「延長料金制」というシステムが生まれました。また、蔵書はそれほど多くないけれど、店主の趣味嗜好が強く反映されているラインナップが魅力、という店もあります。人気漫画が全巻揃っている、チェーン店にはない名作・旧作が読めるなど、漫画はアイデア次第で集客つながるアイテムのひとつです。

テーブルゲーム

昭和時代、多くの喫茶店に設置されていたテーブルゲーム筐体(きょうたい:電子機器などを収めた箱のこと)。コーヒーそっちのけで100円玉を積み上げ、ゲームに熱中する人が続出するなど社会現象にもなりました。そもそもテーブルゲーム筐体は1976年、タイトーが「ブロックくずしゲーム」を喫茶店に納入するために開発したもので、その後に発売された「スペースインベーダー」(1978年)が大ヒットし、全国の喫茶店に置かれるようになりました。インベーダーゲーム以外にも様々なゲームが登場しましたが、ファミコンなど家庭用ゲーム機の普及などにより、徐々に姿を消すことに。衰退したと思われていたテーブルゲームですが、昭和レトロな喫茶店では今でも現役で活躍しているゲーム機に出会えることがあります。お店の雰囲気にもマッチしていて、古き良き昭和の時代にタイムスリップしたような感覚も楽しめるため、遠方から足を運ぶマニアも少なくありません。新たに導入したいと考える人のニーズに応え、ブラウン管ではなく液晶画面を搭載した“新しいけど懐かしい”テーブルゲーム筐体も販売されています。

ダーツ

ダーツというと、バーなどお酒を提供する店に設置されているイメージが強いかもしれませんが、アルコールを提供していないカフェなどでも設置可能です。以前は、ダーツマシンは遊技機ということで風営法上の規制対象となっていましたが、2018年の法改正により、一定の要件を満たせば規制の対象にならないこととなりました。

一定の要件とは……
①営業者が目視又は防犯カメラの設置により、当該営業所(店舗)に設置されている全ての遊技状況を確認することができること
②当該営業所(店舗)に、電子ダーツ機以外の風営法対象ゲーム機が、いわゆる10%ルール(遊技面積を営業所の所定の床面積の10パーセント以内)の範囲を超えて設置されていないこと

上記の2つを満たせば規制対象から外れ、設置が可能となります。

また、導入・維持費用も気になるところ。ダーツマシンをレンタルしている企業は数多くあり、設置費用0円キャンペーン、売上分配プランといった様々なセールスを行っています。集客・収益につながるチャンスも見込め、設置を検討するのも一案です。

先ほどご紹介したルーレット式おみくじ器は昭和の思い出を記憶から呼び起こしてくれる代表的なアイテムですが、こうした娯楽アイテムなどを店に設置することで、「あの頃のように再び楽しみたい」という消費者行動を促すきっかけにつながります。美味しい料理を味わうことや心温まるサービスを受けることで得られる体験は代え難いものですが、こうした喜びにプラスして、さらに思い出に残る「コト消費」を提供してみるのもよいかもしれません。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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