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会社づくりに向いていない人の特徴とは?|反面教師で経営を知る

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起業に成功した人の裏では、その何倍もの人が失敗し、倒産という憂き目にあっている現実があります。
では、失敗してしまう人にはどんな共通点があるのでしょう。
起業に失敗しやすい人には共通項がありますので、こうした側面を知り、反面教師にしてみることも大切です。

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当然だが、起業は失敗の方が多い。知っているかが実は大きな分かれ道

あなたがもし会社員で、起業を考えているのであれば、その前にやるべきことがあります。
家族がいるならば、まずは理解を得ることです。
会社勤めであれば収入は安定しているものですが、起業は自分の事業が軌道にのるまでは会社員時代と同じような収入があるとは限りません。
こうした状況では、家族に迷惑をかけてしまうことも考えられますので、理解と承認をしてもらうことが大切です。

次に着手すべきは会社を辞めるタイミングの決定と関係者への報告です。
辞めることをギリギリまで隠しておくのは、周囲に大きな迷惑や損失を与えてしまう可能性があります。
あくまでも去り際は気持ちよく、引継ぎもしっかり行うべきです。

また、起業するつもりで会社を辞めた後に「今からどんなビジネスをしようかな」と、情報収集を始める方は少なくありません。
これでは詰めが甘すぎて、「やっぱりサラリーマンでいた方が良かったかも……」と後悔するのは目に見えています。
勤めている間にしっかりと情報収集を行い、起業のメリットとデメリットをよく考えた上で行動に移すようにしましょう。

ビジネス戦略とキャッシュフローを知っているか?

自身のビジネスモデルを考える上で、深く掘り下げるべきは「新しい顧客を獲得する方法をいくつ持っているのか」「販売コストを遥かに上回る収益性が商品にあるのか」という2点です。
逆にこの部分の詰めが甘いと、ビジネスが行き詰まってしまう可能性が高いです。
大切なのは、顧客の生涯価値が、顧客ひとり当たりの獲得コスト(販売コスト)を上回っているかどうか。
顧客の生涯価値が高くても、売上げの回収に何年もかかってしまえば当然会社のキャッシュフローも厳しいものになってしまいます。

「人間力のない経営者」にならないために要準備

起業してもすぐに失敗、廃業に追い込まれる、ダメな経営者は後を絶ちません。
彼らにはいくつかの共通点があることが多いのですが、実はそれらの多くが基本的なことだったりするのです。

躍動感欠如

たとえば飲食店を経営するオーナーであれば、「なぜあのお店には行列ができているのか」「良質な食材はどこで入手できるのか」等々の疑問を持つことはあるはずです。
しかし、そんな疑問を抱いたとしても、毎日が店と自宅の往復だけになっていたら、解決できるものもできるはずはありません。
視察を兼ねて話題の店で食事をする、農家から直接食材を買い付けるなど、良い経営者は常にアンテナを張り、有益な情報を自分の足で稼いでいます。
「いつかは」「来月には」なんてぼんやり考えていたら、せっかくの好機を逸す原因になってしまいます。

決断力欠如

経営者は決断を迫られる場面が日常的にあるものです。
それゆえに、ビジネスの雲行きが怪しければ、素早い決断ができるか否かが、その後の運命を左右するといってもいいでしょう。
もちろん、新規事業を立ち上げる時やまとまったお金が動くときには慎重な検討が必要ですが、タイミングを逃しては元も子もありません。
正しく判断し、決断する。
これこそが最高責任者である経営者に求められる資質です。

主体性皆無

従業員にとって、一度決めたことをコロコロ変えるような経営者はただただ疲れるだけの存在です。
しかし、反対に頑固ならいいというわけではなく、常に“イエスマン”ばかりを取り巻きに置き、人の意見を聞かない経営者も困りもの。
特にワンマンと呼ばれる経営者は、他人の意見に対するジャッジもできず、耳を貸すこともないため自分に楽な環境をつくっているだけの人と見られてしまいます。
いずれも主体性のないダメな経営者は正しい判断と決断ができないことが往々にしてあり、その自信のなさから高額な経営者セミナーに走り、自社の大切な案件ですら、他人のものさしで決めてしまう傾向にあります。

スケジュール感皆無

約束の時間に必ず遅れて来るのは、ダメな経営者といっても過言ではありません。
自己管理のできない人が、従業員や仕事をコントロールできるでしょうか。
遅刻癖のある経営者が従業員に対し、口酸っぱく「時間通りに来い!」といったところで、説得力は当然皆無です。
また時間にルーズな経営者は往々にして他のこともだらしないことが少なくありません。
例えば、テナント料や給料、仕入れ料金、光熱費などの、毎月の決まった支払にも、期限が近づいてきてから慌てて対処する傾向にあります。

座組めない

業務内容によってはプロのサポート、たとえば税理士やデザイナーの手を借りることはよくありますが、少しかじっただけで「発注費用がもったいない」「自分でもできるかも」と、安易に自分でやってしまう経営者は少なくありません。
また、従業員が行うべき業務も経営者が率先してやってしまう人がいます。
一見、責任感もあり頼れる経営者と思いがちですが、結果として従業員の成長機会を奪っていることになっているので、会社にとってマイナスの影響しかありません。

他人事

経営者にとってビジネスは思い通りいかないことの方が圧倒的に多いです。
これは経営者のみならず、どんな人にも当てはまることでしょう。
「人生、思った通りにいかないなあ」と。
そんな時ほど、上手くいかない理由を、「周囲が無能だ」「時代が悪い」「自分は悪くない」と他人のせいにする人がいますが、口を開けばネガティブなことしか出てこない人を誰が信用するでしょうか。
組織のトップに立つ人ならなおさらのことです。

失敗する会社はヒューマンマネジメントがうまくいっていない

起業したての頃であれば、会社がこの先、確実に儲かるかどうかは誰にもわかりません。
経営者をはじめ従業員は会社の未来を信じて働くだけです。
そんな状態が長く続く中で、無理難題を常に吹っ掛けるような経営者だとしたら、社員はどう感じるでしょうか。
会社も経営者も実績をつくれないままであれば、従業員にとって尊敬の念などあるはずもなく、しびれを切らして辞めてしまいかねません。
必要なのは実績もなく起業しても、従業員が社長の言うことを聞かないのはある意味当然なのだと割り切ること。
言うことを聞かないからと腹を立てるのではなく、言うことを聞かないのは自分自身に実績がないからだと思うことが大切です。
逆にそれが理解できない経営者は、満足な実績もつくれず、いつまでたってもヒューマンマネージメントに苦労するだけです。

そもそも会社づくりに向いていない人の特徴とは?

アイデアを出すことはとても重要ですが、単なる思い付きで勢いのままビジネスを走らせてしまうことほど危険なものはありません。
たとえばひらめき的なアイデアは、すでに実行されていることが多く、そうしたことも知らずに「これは斬新だ!」と進めてしまうのは、あまりにも不勉強というもの。
アイデアを生かすも殺すも、すべては経営者の学び次第です。
なぜならアイデアを実現させるためには、ブラッシュアップや投資などの戦略が必要だからです。
「最高のアイデアが出た!」と思った時こそ冷静な経営判断が求められるもの。
周囲の意見に一切耳を傾けず、独善的なビジネススタイルは自身の足を引っ張るだけなのです。
会社づくりに向いていな人の特徴は、客観的に物事を捉えられていない人。
このような人は、飲食店でなんでも「経営」をするのは非常に苦しいと言えるでしょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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