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アートやファッションなど、おしゃれに敏感な人々から人気のある“イースト東京”と呼ばれる東京23区の東側エリア。ここ数年“カフェの街”として定着した「清澄白河」もこのエリアですが、このエリアで今、最も注目されている街が「蔵前」です。この街には、一体どんな魅力があるのでしょうか?
目次
新旧の東京を味わえる名所!蔵前ってどんなところ?
東京23区東部に位置する台東区・蔵前。いわゆる“下町”と呼ばれるエリアにあり、浅草や谷根千地域とともに、今でも江戸東京の下町風情を色濃く残す地として知られています。
また、このエリアを語る上で、外せないのが隅田川。江戸時代から、生活用水や運河として、時には憩いの場として江戸に住む人々の暮らしを支えてきました。隅田川を臨む趣むきある景観は、永井荷風などの文士たちにも愛され、残された数々の作品からは、その情緒や色香を味わうことができます。
そんな蔵前周辺は、現在、スカイツリーが望める場所として新たに注目され、春は桜、夏は花火大会などを目当てに全国から多くの人が訪れ、新旧の東京を味わえる名所として、世代を問わず人気を集めています。
また、蔵前は古くからおもちゃ問屋の多い街としても有名。隣接する駒形には、おもちゃメーカー大手のバンダイやエポック社などが本社を構えています。蔵前は、東京のブルックリン!?
おしゃれな街、新しいカルチャーの発信源として、雑誌等でも度々特集が組まれている蔵前は“東京のブルックリン”と表現されることが多くあります。蔵前が“東京のブルックリン”と呼ばれる理由は、2つの街の間には共通点が多いから。
例えば、ニューヨークでいうマンハッタンを東京の銀座とすると、ブルックリンも蔵前もその東側に位置すること。古い倉庫や民家などをリノベーションした新しい施設が増えて街が活性化したということ。
また、どちらも河川と共に歴史を重ね、古くから“ものづくり”の街として栄えたこと。このような共通点から、蔵前はいつしか“東京のブルックリン”と呼ばれるようになりました。蔵前は“コーヒースタンド”にぴったりの街?
蔵前には今、“コーヒースタンド”が続々とオープンしています。コーヒースタンドとは、立ち飲みやテイクアウトをメインとした、小規模なコーヒーショップ。アパレルショップや雑貨店、本屋や花屋などの一角で営業する、といったスタイルもあり、新たなカフェの形態として拡がりを見せています。
コーヒースタンドは、スペシャルティコーヒーのような高品質の豆などを使い、焙煎やドリップ、カップのデザインに及ぶまで、とことんこだわった究極の1杯を提供する店が多いのが特徴。昔ながらの純喫茶やおしゃれな雰囲気を楽しむカフェが「空間」や「時間」を一緒に提供するのに対し、コーヒースタンドが提供するのは“1杯のコーヒー”のみ。空間や時間にかける情熱やコストを“1杯のコーヒー”に込めるのがコーヒースタンド流のスタイルなのです。
個性が光るコーヒースタンドの1杯は、蔵前で働くおしゃれ感度の高い人々、あるいは、川沿いや街の散策を楽しむ近隣住民や観光客からのニーズが高いようです。
また、広い敷地を必要としないコーヒースタンドのスタイルは、賃料が抑えられることも魅力のひとつ。当然、腕の良さやセンスが第一に問われますが、若い世代や飲食店開業の初心者が、資金面でのリスクを回避できる、チャレンジしやすい業態でもあります。さまざまな種類のカフェが集まる蔵前エリア
このように“コーヒースタンド”をはじめ、さまざまな形態のカフェが集まる蔵前のエリア。最近では、チョコレートの製造工程を見ることができる、ファクトリー併設のカフェも話題となっています。
このように新しい形態のカフェも多い蔵前。ほかには、どういったスタイルのカフェが多く見られるのでしょうか?リノベーションカフェ
古いビルや倉庫、古民家の建物そのものの雰囲気は残しつつも、水周りや床などを“リノベ”した“リノベーションカフェ”は、古い建物が残る蔵前らしいスタイルのカフェと言えます。
フードメニューは、基本的な和食や洋食に今風のアレンジを加えたいわゆる“カフェ飯”が多く見られ、スイーツは抹茶や黒蜜、きなこなど、和のテイストを意識したものが充実している傾向にあります。
新しいのに懐かしい雰囲気が広い世代に、そして、今風にアレンジされた味わいやすい“和”のテイストが外国人観光客らにも支持されているようです。蔵前らしいスタイルの“複合”カフェ
発展と変貌を続ける“イースト東京”蔵前。スカイツリー開業の前年、2011年5月にオープンした複合商業施設「Mirror」は、このエリアの新しいムーブメントを映し出す、まさに鏡のような存在でもあります。
もともと楽器屋の倉庫として使われていたという築40年ほどのビルをリノベーションして開業。中には、ギャラリーやスタジオ、カラオケを完備したレストランスペースや、卓球をしながらお酒や食事を楽しむ複合的なバーもあり、窓から望めるスカイツリーをバックにした夜景は見もの。
また、2016年には「THE EAST」という、コーヒーショップやハンバーガースタンドなどの飲食店、ヘアサロンとギャラリースペースで構成される複合商業施設がオープンしたばかり。
また、外国人観光客に人気のホステル「Nui.HOSTEL & BAR LOUNGE」には、宿泊客でなくても利用出来るカフェ・バースペースが併設され、海外からの観光客と地元住民との交流の場としても盛んに利用されています。
いずれの施設も、飲食とアート、飲食とファッション、飲食と旅とを“複合”させ、能動的に楽しむ、という新しいスタイルを提案した、“イースト東京”を牽引する存在となっています。カフェレストラン
近隣のリバーサイドエリアには、新しいマンションが多く建設されているため、比較的若い世代のファミリー層が多いのも蔵前の特徴。このような街では、本格的に料理を楽しむ一般的なレストランよりも、より気軽に利用できるカフェレストランのニーズが高いと言えます。
蔵前はこのようなカフェレストランを開業する場所としてふさわしいエリアと言えます。散歩や散策の途中に“普段着”のまま、ランチやディナーを楽しめる、そんな“普段使い”ができるカフェレストランが向いています。カフェバー
ひと昔前では、都会的なデートスポットとしてカップルを中心に使われてきたカフェバーも、若者を中心としたライフスタイルの変化とともに、よりカジュアルに、より自然体で飲食を楽しむ場所に変わりつつあります。
そんなカフェバーを蔵前で開業するならば、“クラフト”や“ハンドメイド”といったキーワードからイメージを広げてみるのもおすすめ。地ビールやクラフトビールなど“作り手の顔”が見えるドリンクを揃えてみましょう。また、海外からの観光客も多いので“made in Japan”を意識したドリンクやフードも揃えておくと喜ばれます。カフェ開業“新参者”にもってこいの街「蔵前」
歴史や伝統を継承しながら、新しいものも受け入れる蔵前は、これから新しくカフェをオープンさせたい!という“新参者”にもチャンスを与えてくれる街とも言えます。蔵前でカフェの開業を目指す場合は、今の時代に寄り添った心地よいスタイルを念頭に、人や街の雰囲気を鑑みて、しっかりとしたコンセプトを決めてから開業準備に取り掛かりましょう。
関連記事 カフェの開業資金や資格、失敗しないための準備についてこの記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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