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SNS映え必至!ネオンサインの導入で集客アップを目指そう

SNS映え必至!ネオンサインの導入で集客アップを目指そう

最近、街中で見かける機会が増えてきたネオンサイン。ネオンサイン自体は大正・昭和時代から普及しており決して珍しいものではありませんが、Z世代を中心とする若い世代の間で人気が上昇中。昨今の昭和レトロブームも相まって、おしゃれでSNS映えすると注目を集めています。

そこで今回は、これからネオンサインの導入を検討する飲食店に向けて、ネオンサインの種類やメリット・デメリット、導入方法についてご紹介します。

ネオンサイン流行の背景

大正・昭和の象徴という印象が強いネオンサインですが、近年では、若い世代の間でSNS映えすると話題に。おしゃれで可愛くて、思わず写真を撮りたくなると人気が高まっています。
近年でいち早くネオンサインを取り入れ、流行のきっかけを作ったとされるのが韓国の飲食店です。「新しさ(NEW)」と「レトロ(RETRO)」を組み合わせた「ニュートロ」と呼ばれる韓国のトレンドが日本に伝わったことで、日本でもネオンブームが生まれたといわれています。

今や日本でも昭和レトロブームが浸透し、使い捨てカメラやチェキ、レコード、カセットなどが若者の間で大ヒット。昭和世代にはノスタルジックに感じるものが、今の若者には新鮮で目新しいものとして捉えられています。
飲食店においては、内装やメニューを昭和の雰囲気に変えたり、新しく開業したお店なのにあえてレトロ風にしたりする事例が急増中。ネオンサインも昭和レトロブームのシンボルの一つとして注目を集めており、インスタグラムでは「#ネオン」のついた投稿が24万件以上も。ネオンサインで彩られたカフェやバー、居酒屋などの写真がずらっと並んでいます。

さらに、昔ながらのネオン管に代わるLEDを使ったネオン管風サインが普及していることも流行を後押しする要因となっています。
従来のネオンサインといえば、ガラス管にガスを入れて電流を流し発光させる「ネオン管」が主流でしたが、「ネオン管風サイン」はLEDライトを使った電飾です。ネオン管に比べて安全性が高く、取り扱いが容易なことから、急速に需要が高まっています。

ネオンサイン導入のメリット・デメリット

【メリット】宣伝・集客効果

大規模な店舗改装をしなくても、店内の壁面や天井面にネオンサインを設置するだけで、手軽におしゃれな空間を演出できます。昼はカフェ、夜はバーを運営する飲食店であれば、ネオンサインのスイッチON/OFFだけで店内の雰囲気を一変させることも可能です。

ネオンサインによって魅力的な空間になれば、それを気に入ってくれたお客様が写真や動画を撮影してSNSで紹介してくれる機会も増加。SNSで拡散されることで宣伝・集客効果が見込めます。単に壁面や天井面に設置するだけでなく

・天使の翼など、人と一緒に撮影することでアートとして完成するネオンサイン
・パネルボードなど、お客様が手に持って撮影できるネオンサイン

など、他店には無いようなネオンサインを準備することで宣伝・集客効果をさらに高め、他店との差別化を図ることもできます。

その他にも、ネオンサインの導入は滞在時間が延びることによる売上アップ・客単価の向上リピーターの創出といったメリットも挙げられます。

【デメリット】消防機関への届け出、電気工事士による施工が必要

昔ながらのネオン管は、ガラス素材で割れやすく高電圧で危険なため、設置にあたっては消防機関への申請と電気工事士による施工が義務付けられています。
一方、ネオン管風のLEDネオンに関しては現在規制がなく、消防機関への届け出も電気工事士による施工も必要ありません。

ネオンサインの種類と導入方法

ネオン管

ネオン管とは、ネオンやアルゴンなどのガスを封入したガラス管の両端に電極を取り付け、電圧をかけることで放電し、ガスの種類に応じた色を発光させる電飾です。

導入コストは安価ですが、ガラス素材で割れやすく、6,000V〜15,000Vと高電圧。素人が扱うには非常に危険なため、前述のように消防機関への届け出と電気工事士による施工が必須となっています。
蛍光灯と同じく水銀が使用されていることもあり、近年では環境保護の観点から使用が制限されるようになってきました。

LEDネオン

LEDネオンとは、樹脂やプラスチックの型にLEDライトを貼り付けたり、シリコンやアクリル製のチューブにLEDライトを納めた、ネオン管を模した電飾です。

導入コストはネオン管の3倍ほどと高価ですが、12V〜24Vと低電圧で安全性が高く、消防機関への届け出も電気工事士による施工も必要ありません。壁面や天井面にかけるだけで設置でき、取り扱いはとても簡単です。
ネオン管のように割れる心配がなく、本体も熱くならない上に水に濡れても感電する心配はなし。LEDなのでネオン管よりも圧倒的に電気代が安く、長寿命であることも利点といえます。

屋外使用時は要注意

LEDネオンに使われるシリコンやアクリル素材はガラスよりも劣化しやすく、直射日光や雨水、温度差などの影響を受けやすい欠点があります。LEDは省エネ効果が高く、寿命も長いため基本的なランニングコストは抑えられますが、想定外の劣化によって費用が高くついてしまう可能性も。

防水加工が施されていても浸水等による不具合の可能性はゼロではないため、LEDネオンはなるべく屋内で使用することをおすすめします。屋外で使用したい場合には、直射日光や雨水、温度差などの影響を受けにくいガラス製のネオン管が好ましいです。

ELワイヤーで自作も可能

LEDネオンは、ホームセンターや雑貨店、通販サイトなどで手軽に購入できるほか、店名やロゴを入れた完全オリジナルのLEDネオンを制作することも可能です。しかし、なるべく費用を抑えたいという場合には「ELワイヤー」を使ってネオンサインを手作りする手もあります。

ELワイヤーとは、次世代ディスプレイにも使用されている有機EL(エレクトロルミネッセンス)を利用した自発光するワイヤーです。LEDネオンと比べると光の強さは弱くなるものの、ワイヤー全面360度がムラなく、やわらかい光を放ちます。
ホームセンターや通販サイトで簡単に手に入り、価格は1,000円程度〜とリーズナブル。針金細工のように自由に折り曲げることもできるため加工も容易です。柔軟性があり、思い通りの形を作れるため、店内のちょっとした飾りであれば、短時間で仕上げることができます。

作り方は、黒色に塗装したベニヤ板や透明の板に穴を開け、ELワイヤーを通してワイヤーや接着剤で固定するだけでOKです。ELワイヤーや板、接着剤などがセットになったキットも販売されていますので、そうした手作りキットを利用するのもよいでしょう。

導入しないと損!メリットづくしのネオンサインをぜひ取り入れよう。

大規模な店舗改装を行わずとも、手軽に店内の雰囲気を変えることができ、宣伝・集客効果が期待できるネオンサイン。間接照明として使えたり、滞在時間が延びることによる売上アップ・客単価の向上、リピーターの創出が期待できたりとメリットづくしです。

若い世代を中心に昭和レトロブームが到来していることもあり、SNS映えを狙う意味でもネオンサインはぜひとも取り入れたいツールの一つ。LEDネオンが主流となりつつある今、導入のデメリットはほぼ皆無といえるかもしれません。ぜひこの記事を参考に、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

ライター:上田はるか(フリーライター)

大学卒業後、輸入食品商社に勤務し、新規店舗の立ち上げや自社直営ティーサロンのメニュー開発を経験。その後、大手ギフト会社の企画開発部、広報宣伝部を経てフリーランスに。現在はWEB媒体をメインに、食ジャンルの原稿執筆を行う。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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