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日本のヘアカラー第一人者が語る!成功への切り札は?
「日本の美容をひっくり返す!」という強い思いと海外で培った経験があったから、日本のヘアカラー技術を革新してこれた
- 西海 洋史/CALON(カロン)
実家が美容院だったことから、自然と美容の道へ進んだという西海さん。なんとく過ごしてしたという、美容学校時代から美容学校の教員時代。海外生活にあこがれて渡英した時に、一気に人生が変わります。夢を持てていなくても、、どこで何に出会い、それが成功に繋がるのか、じっくりお聞きしました。
海外生活に憧れて渡英、そこで目の当たりにした本当の“ヘアカラー”とは?
ーー西海さんはご実家が美容室だとお聞きしています。子どもの頃から、美容師になろうと決めていたのですか?
実は、美容師になる気はそんなになかったんです。ただ、高校卒業後の進路を決める際に、「美容師の免許さえ取っておけば、いつかは家業を継げる。だから取得しておいて欲しい」と親に言われて、美容学校に進みました。美容学校を卒業したあとは、縁あって美容学校の教員になったんです。当時は、いずれは実家の美容室を継ぐんだろうな、とぼんやりと考えていたので、その前に子どもの頃から憧れていた海外生活をしてみたいと思い、美容学校を辞めて渡英したんです。
ヴィダルサスーンのスクールで学んだあと、ヘアサロンで働きながら、28歳までの4年間をロンドンで過ごしました。この時期が僕にとっての大きなターニングポイントになったんです。ーーロンドンでのサロン勤めが西海さんのその後の人生を決定付けたのですね。
東京に比べてロンドンは美容が圧倒的に進んでいたんですよ。例えば、当時の日本はヘアカラーという概念が存在していないという時代。ヘアカラーといえば、まっ黒に染める白髪染めか、スナックのママやパンクの人がするようなカラーしかありませんでした。しかし、ロンドンの高級サロンには、カットをする美容師とは別に、カラーに特化して施術を行う専門のカラーリストがいたんです。そんな先進的な状況をロンドンで目の当たりにして、これからは日本でもカラーの技術は必要になると痛感したんです。帰国後、奇抜な髪色を求めるギャルに大ウケ!店のカラー技術が評価され軌道に乗った
ーーそのような経験がご自身をカラーリストへと導いたのでしょうか?
そうですね。ロンドンで、のちに原宿でヘアサロンを一緒にやることになる同僚と一緒に「日本の美容をひっくり返してやろう!」と息巻き、カラーリストの技術を持っているスタッフを仲間に入れようということになったのですが、目につく人がまったくいなかった。日本人スタッフはみんなカットを勉強していて、カラーのことは専門外だったんです。だったら自分がやろうと転向したんです。
カラーの道を極めると決めてからは必死でしたね。外国人のカラーはブロンドをはじめ、いろいろと施術をしていましたが、特別に勉強したわけではありません。すべて独学です。会話はできるけど、言葉の壁はあるから、カラーにおける化学反応の話をされると何を言っているのかさっぱりわかりませんでした(笑)。でも、カラーってなんとなく見ていればわかるんですよ。施術前の髪の毛と作っている薬剤、そして仕上がりの色を見て自分でも真似をしてみるんです。それで「思い通りになった」とか「ちょっと違うから調合を変えよう」とか、その差を見て少しずつ学んでいきました。ーーそのような経験がご自身をカラーリストへと導いたのでしょうか?
そうですね。ロンドンで、のちに原宿でヘアサロンを一緒にやることになる同僚と一緒に「日本の美容をひっくり返してやろう!」と息巻き、カラーリストの技術を持っているスタッフを仲間に入れようということになったのですが、目につく人がまったくいなかった。日本人スタッフはみんなカットを勉強していて、カラーのことは専門外だったんです。だったら自分がやろうと転向したんです。
カラーの道を極めると決めてからは必死でしたね。外国人のカラーはブロンドをはじめ、いろいろと施術をしていましたが、特別に勉強したわけではありません。すべて独学です。会話はできるけど、言葉の壁はあるから、カラーにおける化学反応の話をされると何を言っているのかさっぱりわかりませんでした(笑)。でも、カラーってなんとなく見ていればわかるんですよ。施術前の髪の毛と作っている薬剤、そして仕上がりの色を見て自分でも真似をしてみるんです。それで「思い通りになった」とか「ちょっと違うから調合を変えよう」とか、その差を見て少しずつ学んでいきました。これからはラーメン店と同じでヘアサロンも「売り」が不可欠。その真意とは?
ーー2007年にはフリーランスのカラーリストとなり、講演会や商品開発に携わるなどの活動をされていたそうですが、満を持して2012年に銀座にヘアサロン「CALON」をオープンされました。こちらのサロンのコンセプトについて教えてください。
CALONでは「若い頃は青山や原宿の美容室に行っていたけど、周りは若者ばかりなのでそろそろ卒業したい。だけど気分は若くありたい」と思っているような大人のお客様に来ていただきたいんです。
今、日本人の平均年齢は48歳と言われています。48歳にもなれば、白髪も生えてきていますし、毛の悩みを持っている人が多い世代ですよね。これからは、こうした世代の方々と向き合い、求められるようなサービスを提供できるサロンが残っていくんじゃないかと思うんです。実際に、サロンのホームページは若者向けのポップなデザインにしていますが、よく見ていただくと書いてあることは「白髪染め」とか「頭皮ケア」など大人向けの内容が多いんですよ。それにプラスして、その白髪染め自体もただ染めるだけじゃなくて、「30代のときと同じ仕上がりに見える白髪染め」というように、他にはない付加価値を提案するようにしています。ーーこれから開業する人に向けて、メッセージをお願いします。
CALONがヘアカラーという絶対的な切り札を持っているように、これからは何らかの専門性に特化した美容室が求められるようになると思うんです。例えばラーメン店の場合、醤油も塩も味噌もある店より、そこでしか食べられないこだわりの味噌ラーメンを出す店の方が魅力的ですよね。「何でもできます」というラーメン店には行列はできない。同じように、ヘアサロンも「売り」になるものを追求できないと、続けていくのは難しいと思います。西海 洋史
1967年、神奈川県生まれ。カラースペシャリスト。ロンドンでヘアカラーリストとしての経験を積んだ後に帰国し、1997年に原宿にヘアサロンをオープン。2007年からはフリーのカラーリストとして、全国で技術講習の講師として活動する傍らカラー剤の商品開発などにも携わる。2012年、銀座にヘアサロン「CALON」をオープンした。
CALON(カロン)http://www.calon-ginza.com/index.html
東京都中央区銀座5-13-19 デュープレックス銀座タワー 5Fヘアカラーとヘッドスパに特化した技術を提供する東銀座のヘアサロン。専門的な毛髪診断と髪を傷めない予防ケアで、カラーすればするほど髪が美しくなると評判を集めている。
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