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その物件は2日で家賃を稼げるか? 商売は実力の半分くらいでスタートするべき

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「駅近ではないのに、いつもお客さんが入っている」「あの店には、わざわざ食べに来ているファンが多い」最寄り駅から徒歩〇〇分でも、繁盛しているのには、何か隠されたロジックがあるのでは?
東京・葛飾にある「四ツ木製麺所」さんのご主人にお話しを伺いました。

こちらの物件は、どのようにして探し、決めましたか?

製麺の機械類が置けないとやっていけないので、条件的にある程度の坪数が必要です。この周辺の物件を何軒も見て廻りました。こちらの大家さんは建築関係のお仕事をされていて、この壁はご自分でペンキを塗っていたりするんです。そんな仕事のやり方も気に入りました。ゆったり、のんびり商売をやっていきたくて、ここに決めました。

こちらの物件は、どのようにして探し、決めましたか?

ただ、連日お客様が多くいらっしゃる人気店ですよね。

移転の際、ご近所のみなさんや古いお付き合いのあるお客様、友人や知人など多くの人たち動いてくれたんです。私ひとりの力なんて大したことないんですよ。うどんを食べて美味しいと言ってくれる人たちへ、少しだけ自分を売り込むことによって紹介をしていただき、口コミで広めていただきました。アンジャッシュ渡部さんがブログで紹介してくださりました。うちのTwitterは、実は常連のお客様がやってくれているんです。看板になっている私のイラストも、お客様の知り合いの方が描いてくれたものです。自分がひとりで動くのではなく、商売は周囲が動いてくれるようにするといいんです。うどんを食べて「美味しかった」となると次は「家族にも食べさせたい」と思い、持ち帰り用の生麺が売れます。家庭内で食べて次は奥さんたちの間に口コミが広がるというように。

ただ、連日お客様が多くいらっしゃる人気店ですよね。

テレビ番組で紹介されたりもしていますね。

ジワジワ広がってテレビにも出てしまい、お陰様で土日祭日は行列ができるように。ゆっくりのんびりやって行くつもりだったんですが。忙しくさせてもらっています。

店舗物件を決める際、何をポイントに考えるといいのでしょうか?

私は若い頃、共同経営という形式でしたが、銀座コアビルの裏で飲食店を始めました。当時15坪で家賃が60万円。上野に店を構えた頃は家賃が120万。1千万円以上も売り上げるような店でした。バブル経済の絶頂期です。でもバブルが弾けて、売り上げが減っても、家賃はずっと変わりません。毎日一生懸命働いても、そのうち1週間くらいは家賃のために働いているという感じです。家賃を払うために頑張って働くんじゃ長くは続かないですよね。今ここはお陰様で、週末1日で家賃を払えちゃうくらい。20坪ありますが家賃は数万円です。昔は「3日で稼げ」と言われていましたが、今の時代は「2日で家賃を稼ぐ」、そのくらいでないと厳しいと思います。

駅からの距離は、近くなくても大丈夫ですか?

私の考えは、駅からある程度離れないと広さも確保できないですし、メインの通りから入った一本裏でいいと思います。家賃が全然違う、グンと下がります。有り難いのは、駅前の有名な居酒屋で飲んで、うちまで歩いて来て、また駅へ戻るというお客様がいるんですよ。

駅からの距離は、近くなくても大丈夫ですか?

これから飲食店を開業する方へ向け、アドバイスをいただきたいのですが。

駅から遠い場所でも、どんな商売であっても、料理の腕前や味だけで勝負をするのではなく、商売を総合的に見渡せることができるかがポイント。簡単に言うと「スタートから背伸びするな」ということでしょうか。もし自分に10の実力があるのなら5くらいで。私の店で言うと「ぶっかけうどん350円」、これで商売が成り立つのかを細かいところまで考える。最初からお酒も出して居酒屋のようにもしたいと思いました。料理を長年やっているので、旨い肴を揃えることぐらいは実際すぐできるんです。ですが大きく始めないこと。実力の半分くらいで飯を食べていけるのかをしっかり考えることが大切だと思います。お客様から「うどんが美味しい」という評判が立てば、それから徐々にやりたいことを追加していけばいいんです。
昨年、うちの生麺を使いたいと言ってきた方が、綾瀬で料亭をオープンさせました。配達はできないから、取りに来て欲しいとお願いしているんですが、繁盛しているようで結構な量のうどんが出ていくんです。一度、私も行ってみようと思い、先日行って来ましたが綾瀬駅から、当店よりもっと歩く遠い店でした(笑)。しっかりお客様が付いている様子で、嬉しく思いました。

参考記事:うどん屋を開業するには?

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

四ツ木製麺所

東京の下町エリア。寅さんで有名な葛飾区、住宅街の真ん中にある格安&とびきり美味しい讃岐うどんの店。四ツ木から移転した経緯があり創業3年目。ぶっかけうどん350円。週末には行列のできる人気店。うどんの卸しを営んでいた「四ツ木製麺所」は紆余曲折あり立石に移転。卸し業だけでなく、店舗内でそのうどんを味わえるようにして人気に。お持ち帰り用の生うどんは5人前一袋350円で提供中。


守田良一

27歳のときに共同経営で店を構え飲食業の道へ。日本経済のバブル期に銀座や上野に店舗を構えたことも。

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>駅から徒歩〇〇分!?飲食店の立地はどう考える?<まとめ>【特集】

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