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エリアを徹底リサーチ!ターゲットとなる客層が居る場所を探しました

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「居心地のいい、長くくつろげる飲食店、カフェを作りたい」と考えた場合、ターゲットを想定すると駅から離れている店舗立地は弱点ではなく利点になった。東京・世田谷区駒沢にあるカフェ「adito (アヂト)」さんにお話しを伺いました。

カフェを構えた当時のことについてお聞かせください。

とにかく希望に合う物件情報があれば、全て足を運びました。見て廻っているうちにイメージもどんどん固まり、見る目も養われていきましたので無駄足ではなかったと思います。「立地が全て」と言われる業界ですが、少々難のある立地でも個性的で吸引力がある店作りができたら、勝機はあると信じて動いていました。もちろん立地も大事ですが、それよりも自分が作りたい店の内容を煮詰めて具現化することに注力しました。色々見て廻って、主人であるオーナーがこの土地に一目惚れをして決めたんです。
そうやって決めたのですが、友人、知人からは「やめた方がいい」と猛反対されました。有名なカフェの近くなので、「有名店の近くで同じカフェを開くなんて無謀だ」と、口を揃えたようにみんな言うんです。有名店と同じメニュー・価格でやる訳でもないし、まずは「自分たちが使いたいと思う」そんな店を作りたかったんです。なので猛反対の声を受けながらも「繁忙店の近くにこそチャンスあり!」だと思っていたんです。立地が微妙であっても、繁忙店が近くにあれば集客の可能性は見込めます。同じエリアで相乗効果が生まれたらいいと考えていました。

カフェを構えた当時のことについてお聞かせください。

駅から遠いですが、その点は気にしませんでしたか?

駅近は確実に集客を見込めて客数確保にはよいのでしょうが、賃料など資金面で諦めました。回転率は低いけれど、客単価が高めの長居推奨のくつろげるカフェを作るなら、離れていた方が静かで雰囲気作りには最適ではと、弱点を利点と受け止めました。ここに決めるまでには、たくさんの資料・情報を集め、かなりリサーチをしたので、駅からの距離は大丈夫だと思っていました。この周辺にお住まいの方、また働いている方を調べました。この近辺には昼間、ご自宅でクリエイター、デザイナーとして働いている方などが結構多いんですね。それと主婦や学生ですね。奇を衒わず「こんな店が近所にあったらいいな」という点をブレないようにしてきたつもりです。

何時でも定食が食べられるんですよね?

ランチメニューとして時間を区切らず、食事を1日いつでも食べられるようにしているのは、「仕事に没頭していたら、気づいたら15時までランチを食べてなかった」というようなお客様が多かったからです。しっかり食事を摂りたい人も、甘いものが食べたい人も一緒に過ごせるようなメニューを考えました。家でも食べれるんだけれど、わざわざ作るのも……というメニューなども揃えています。関西出身なので大阪色を出しながら、カフェなのに焼きそばやお好み焼きもあるんですよ。パンケーキは流行する何年も前からメニューにありました。メニューは開店当初からほぼ変えていません。

建物が少し変わったデザインですね。

住宅街に溶け込む隠れ家感を出すためや、口コミでの集客を狙って、あえて看板は出さずに建物自体が目を引く看板となる外観にしました。駒沢通りに面しているので運転している方にも店内が見えるようガラス張りで、暖色の照明で印象に残るようにしています。このカフェを開くために設計した建物ですが、建築士が10人居たら10人全員が「カフェには向かない、やめた方がいい」と言うような設計、構造らしんです。動線やキャパシティなどの点で専門家からするとあり得ない構造のようです。ただ、今となっては、設計段階で妥協しなくてよかったと思っています。信念を曲げずに自分たちの考え方を押し通した部分もありました。このカウンターも、細部をこだわっていてお客様側からカウンター内の店員の視線が気にならないように、高さを微妙に調整してあります。もちろんテーブルも椅子も色や素材、大きさなどこだわって決めたものです。

建物が少し変わったデザインですね。

オープンから十数年経ちますが、常にお客様でいっぱいですね?

開店して数年経った頃には「閑古鳥が鳴く」と言うんですかね、売り上げが落ちていて「来年には店を閉めるしかないかな」というくらい苦しい時期もありました。そんな年に、たまたま映画『GANTZ』の、あるシーンで使用していただき、度々GANTZファンのお客様、嵐の二宮さんのファンの方々に来ていただけるようになって、お陰様で少し盛り返すことができました。今でも数年越しで来ていただくお客様もいらっしゃいます。

オープンから十数年経ちますが、常にお客様でいっぱいですね?

初めて飲食店を開業する方に、カフェの立地選びのポイントやアドバイスをお願いします。

アヂトの場合、物件探しの時には作りたいカフェのイメージが固まっていたので、ターゲットとなる客層が居る場所へポイントを絞って探すことができました。細部まで店のイメージを明確にすることが大切だと思います。どんな店にするべきか、参考までに5W2Hに当て嵌めて考えるとまとまりやすいです。「When、Where、Who、What、How、Why、How much」。オーナーが駒沢界隈で遊ぶことが多く、土地勘があったのも決め手になりました。賃料や売上げ予想など、数字を煮詰めるのも必要ですが「ここがいい」と一目惚れ的な感覚も大切にしていいと思うので、おすすめします。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

adito

住宅街にある一軒家にしか見えない外観、カフェらしい看板も特にありませんが実は多種なメニューを有する名カフェ。名前の通り大人の隠れ家的な使い方ができ、お子様ランチではなく「大人様定食」がいただける。美味しいスウィーツがあり、お酒も飲めて関西出身のスタッフが作る本格的なお好み焼きやスジ煮込みまで。そして何よりも居心地が抜群。

藤田有加

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