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集客効果アリな「食べ放題メニュー」を作る3つのポイント…全国的な人気メニューはコレだ!

 集客できる食べ放題メニューを作る3つのポイント_記事画像

若い世代に人気の「食べ放題」コース。
話題性もあり、集客効果もあるのでぜひ取り入れたいと思っている飲食店オーナーの方も多いはず。
しかし、食べ放題にするメニューによっては赤字が出そうなイメージも……。
食べ放題のメリットや、集客に繋がるメニューとはどういったものなのでしょうか?

飲食店が食べ放題を設けるメリットは主に4つあります。

飲食店が「食べ放題」をやるメリット4点

在庫管理が安易

通常のレストランであれば、いつどのようなオーダーが通ってもいいように、それぞれの在庫を多めに用意しておく必要があります。
もしオーダーを受けるメニューに大きな偏りがあり、どれかひとつのメニューに全く注文がなかった時には、大量の在庫が発生してしまいます。
ここで言う在庫は保存期限のある生鮮食品がほとんどなので、オーダーされない食材のほとんどが破棄となり、仕入れに費やした原価は全くの無駄になってしまいます。
その点、バイキングなどの食べ放題形式では、あらかじめ限られたメニューを用意することになるのでこの破棄されてしまう無駄な仕入れを行うリスクが低くなるのです。

仕入れのコストを低減できる

バイキングではメニューに合わせて使用食材を絞ることが可能です。
ある食材の調理法や味付けを変えるだけで、違う料理として並べられます。
その分ひとつの食材を大量に仕入れることになるので、大量仕入れによるディスカウントの恩恵を受けることもできるのです。
またビュッフェ形式で料理を展開した場合、料理は通常お客様自身で取ってもらうことになるので、フロアの人員が少数で済み、人件費を削減することが可能なのです。

時間制限で回転率を向上

喫茶店やファーストフード店などの中には、学生が勉強を持ち込んで飲み物だけ注文して勉強していたり、主婦層がドリンクバーを頼んで井戸端会議を行っていたりするシーンをよく見かけます。
このような状況は、飲食店側にとって一人あたりの売り上げが少ないにも関わらず滞在時間は長いため、回転率の低い非効率的な経営です。
しかし、食べ放題の場合は120分と時間制限があるため、回転率を上げることができます。
また、店側も学生や主婦層が長居するのに対して注意しづらい場合でも、食べ放題で時間を過ぎているお客様には「制限時間を過ぎています」と、強気で注意できるのもメリットと言えるでしょう。

売り上げの予測が立てやすい

一般的な飲食店の場合には、メニューが豊富であればあるほど、年齢層が広ければ広いほど、売り上げの予測が立てにくいと言えます。
しかし、食べ放題の場合には、大人〇円、子供△円、シニア□円といったようにあらかじめ金額が設定されているため、おおよその売り上げを予測することが可能です。
焼肉屋さんの中には、同じ食べ放題のメニューでも選択できる種類によって価格設定を変えている店もあります。
それでも豊富なメニューから組み合わせるよりも予測しやすいため、経営管理につなげやすいと言えるでしょう。

じゃあ、食べ放題のデメリットって何?

食べ放題メニューの導入には、在庫管理や仕入れコストの削減など、さまざまなメリットがありましたが、デメリットはあるのでしょうか?
食べ放題には大きなデメリットが1つだけあります。
それは、廃棄が多くなりやすいということです。
オーダータイプの食べ放題の場合には、注文が入らない限り廃棄が生じることはありませんが、ビュッフェ形式になっていて自分で取りに行くものに関しては、お客様の有無に関係なくある程度の準備をしておく必要があります。
そのため、土日などの需要が期待できる時は問題ありませんが、需要があまり期待できない平日では、せっかくの料理が廃棄される可能性が高いです。
また、廃棄されるということは料理を作るにあたって使った材料費と並べていた料理を温めるために要した光熱費は売り上げに関係なく生じてしまうことになります。
「食べ放題の利益率の方が高いと聞いた」という安易な理由で、経営スタイルを変えたり、新規に参入したりするのはよくありません。
食べ放題メニューの導入によって生じるメリットやデメリットを総合的に判断するほか、どんな経営戦略を立てるべきなのかをしっかりと考慮した上で、食べ放題メニューを始めるようにしましょう。

食べ放題で人気のメニューは?…全国的にこれで決まり!

それでは、実際に食べ放題のシステムで人気のメニューは何でしょうか。
多くの人が焼き肉を食べる時には食べ放題を利用しているというデータがあります。
しゃぶしゃぶなどの鍋系のメニューも食べ放題が人気のようです。
「普通に食べると比較的高価」というイメージのある肉類は食べ放題のメニューとしてとくに人気の食材です。
また、全商品を食べ放題にしなくても、一部の副菜を期間限定で食べ放題にするなど、話題性で集客を狙えます。
実際に、とある大型チェーン店がポテト食べ放題キャンペーンを実施した際には、かなり注目を集め、集客効果も非常に高かったと言われています。
全体を通して主食系や嗜好品(デザート)系の食べ放題よりも、主菜系の食べ放題の方が「食べ放題」自体の集客効果が期待できるようです。
それに対して副菜系や嗜好品の食べ放題は「食べ放題があるから」というよりは「食べ放題がついていてよかった」という満足感に反映されているようです。
食べ放題を目玉のメニューとするのか、それとも満足感を与える付加価値として設けるのかによって、そのメニューの内容には大きな隔たりがあります。

集客効果が期待できる食べ放題のメニュー

「食べ放題」を主軸として集客効果を求める場合、値段の高いイメージのある商品を食べ放題の目玉として準備する必要があります。
例えばステーキやカニなど、通常外食する時には値段が高く手が出にくいものをひとつ目玉として設けることで、食べ放題の集客効果が非常に高まります。
副菜や主食は主軸の主菜とのバランスを考えつつ、比較的安価なメニューを配置します。
目玉商品で集客率をあげ、アルコールメニューやデザートメニューなど、追加料金の発生するメニューを充実させることで、「ほかのメニューもついつい注文してしまう」という環境を作るようにしましょう。
この「追加注文」をいかに多く受けるかが、利益を出すためのポイントです。

付加価値としての食べ放題メニュー

食べ放題のメニューに付加価値を付ける場合、一度の来店で十分な利益を回収することは難しくなります。
その代わり、顧客が「結果的に得をした」と十分な満足感を覚えることで、リピーターになってもらい、結果として充分な利益を獲得できます。
サラダのような副菜や、アイスやチョコレートなどデザートをプラスアルファで付けることで、お客様は満足感を覚えられます。
こういった副菜やデザートの食べ放題は原価率が悪く、なかなかこれ単体での利益は期待できませんが、前述の通りリピーターの獲得であったり、原価率のよいドリンクバーと組み合わせたりして上手に利益を得るようにしましょう。

食べ放題も差別化の時代

近年、さまざまな種類の食べ放題が展開され、その価格競争も激化しています。
これから食べ放題のメニューを新たに作るなら、ほかの食べ放題の店との差別化も課題となりそうです。
利益の上げ方や集客の方法などを考慮して、最適なメニュー構成を考える必要があるのです。

【焼肉屋】の開業方法はこちら≫「焼肉屋を開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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