お店のこと、はじめる前も、はじめた後も。

2017/05/08

駅から徒歩20分。何も無い住宅地で行列を作るラーメン店「麺処 絢」の秘密

とにかく根気強く、真面目にラーメンに向き合うこと。そうしないと、お客さんはすぐに離れてしまうから。

  • 山岸 健太郎/麺処 絢(けん)

東京都調布市入間町。高級住宅街として知られる成城に隣接する閑静な住宅地に、昼時になると突然現れる行列。その先には「身体にも心にも優しい幸せの一杯」という看板を掲げた、幸せの黄色いラーメン店がある。駅から徒歩20分という決して恵まれた場所にあるとは言えないお店で成功する秘訣はどこにあるのだろうか? 2013年の開業以来一時も客足を絶やさない調布の名店、「麺処 絢」。その人気の秘密を聞いた。

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恵まれていない立地?この地でラーメン店を開業しようとした理由は?

ーー山岸さんがラーメン店主を目指したきっかけは何ですか?
僕は、和食から料理の世界に入って、イタリアンも勉強しながら、調布市柴崎で8年ほど創作和食のお店をやっていました。
実は、ここの隣(絢の場所)が僕の実家で、母がずっとお好み焼きの店をやっていたんですが、僕が創作和食のお店を始めた頃に店を閉めてしまって。それからずっと、この元お好み焼き店は、空き店舗になっていたんです。それで、いつか気が向いたら(笑)、実家の隣であるこの場所で何かをやりたいな、と思っていました。
そんな時、すぐ目の前にNTTの研修センターができるという話を聞き、「手早く出せるメニューを提供できれば、商売になるんじゃないか」と思ったんですね。それで、真っ先に思い浮かんだのがラーメン屋でした。僕自身、ラーメンは一度も作ったことがなかったんですけど(笑)。

山岸 健太郎

東京都調布市生まれ。和食から料理の道に入り、イタリア料理をはじめ洋食系も幅広く学ぶ。その後独立開業し、調布市内柴崎駅前で創作料理居酒屋を営んでいたが、実家の近隣に企業の研修所が建設されたのを機に、実家でラーメン店を開業することを決意。かつて母が飲食店を営んでいた実家脇の建物を改装して、2013年に「麺処 絢」を開業。徹底した手作りの姿勢を貫き、リーズナブルな価格からは想像できない珠玉の一杯を紡ぎ出す。普段は険しい表情で厨房に立つが、「それは一生懸命だから、しょうがないんです」と、笑顔で語る。

麺処 絢(けん)
東京都調布市入間町3-1-1

東京・調布市の南端、世田谷区成城との境界付近にあるラーメン専門店。メニューは醤油と塩の2種類のラーメンのみ。極めてシンプルなメニュー構成でありながらも、ランチの時間帯には年間を通して行列が絶えない人気店。手打ちの麺に手揉みを加え、佐野ラーメンを彷彿させる一杯となっている。最寄り駅から徒歩20分以上かかるが、無料駐車場を完備。

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