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飲食店の激戦区!わざわざ激戦区に出店するメリットとは何?

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飲食店を始める際に重要となるのが立地。
その立地で不思議に思うのが、一見ライバル店だらけにも思える、いわゆる「激戦区」はなぜ、同じ場所に同じようなジャンルのお店を出し成功しているのか、ということ。そのメリットとは何でしょうか。

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激戦区に出店するメリットとは?

一見、いわゆる「激戦区」と呼ばれる地域は、ライバルが多くお客様を取り合ってしまうのではないかと考えてしまいます。
しかし、そこにこそメリットがあると考えても過言ではありません。
ライバル店が多いということは、周りのお店にはない工夫やサービスの向上が必須。
そのため、お店をよりよくするための努力が生まれます。
また、「激戦区」と呼ばれるほどの地域であれば、そこにお店を出すこと自体が宣伝になっています。例えば、焼肉激戦区の場合、「美味しい焼肉を食べたいのであの地域に行こう!」というように、この地域に焼肉を求めた人たちが勝手に集まってくるのです。
その時に、先述した周りのお店にはない工夫、サービスでお客様の心を掴めば、激戦区の中でも選ばれたお店ということで、一気に人気店となる可能性があります。

激戦区に出店するメリットとは?

激戦区に出店するデメリットとは?

激戦区に出店するということは、競争が激しいということ。
A店には行列が出来ているのに、すぐ近くのB店にはお客様がまばら…。
そんな光景を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
激戦区に出店しているから勝手にお店が繁盛するというわけではありません。あくまで、その地域にお客様が足を運んでいるだけで、他のお店より劣っているとお客様が判断したら当然ながらお店は流行らないのです。
また、激戦区は観光地的な要素もあるため、話題になりやすい反面、リピーターを掴むのに苦労するといったことがあります。
遠くてもまた、そのお店に行きたいと思わせることが重要です。
さらに、激戦区はお客様が集まる場所。
当然ながら店舗の賃料が高い場合が多いです。
激戦区にお店を出すことを決める前に、本当にこの場所でいいのかなど、しっかりとした経営計画を練ることが大切です。

激戦区に出店するデメリットとは?

激戦区で成功するためにはどうしたらいいのか

この地域に訪れたお客様全員をターゲットにしようと考えず、まずはお店の特徴を活かすことを考えましょう。
他店には負けないアピールポイントを活かしながら、メニュー構成、店舗づくりをすることが大切です。
激戦区だからこそ、他店との差別化も重要なのです。
また、周りには参考になるお店がたくさんあります。
なぜ、このお店は人気があるのかを学んでいくことも大切です。

飲食店を開業するのに適した物件のポイントとは

激戦区だからと言って、必ず需要があるわけではありません。激戦区の中でも立地条件の悪い物件に出店した場合は、いくら激戦区でも早期撤退を余儀なくされてしまう可能性があると言えます。
激戦区であるということは、それだけ飲食店の需要が高いため、当然家賃が高くなるほか、競争率が高いため空き店舗が簡単には見つかりません。もし見つかったとしても、賃料が高かった場合は、それだけ出店のリスクが高くなるため、その店舗に出店するメリットがあるのがどうかを総合的に考える必要があります。
激戦区かどうかに関わらず、飲食店を開業する際に確認しておくポイントは4つあります。それは「賃料」「面積」「場所(最寄り駅)」「場所(フロア)」の4つです。それぞれどこを確認しておけばいいのか詳しく見ていきましょう。

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賃料

賃料の高い好立地に飲食店を構えた方が安定した売上を期待できる一方で、賃料が高いということはそれだけランニングコストが多く発生することを意味します。つまり、経営のリスクが高まることになるので、物件を選ぶ場合は、いくらまで賃料を出すことができるのか理解した上で、その範囲内で物件を選ぶことが重要です。賃料と一口に言っても毎月発生する名目賃料(家賃)のほか、保証金(敷金)、前払い賃料、礼金、共益費・管理費、契約更新料など様々です。契約の最初はまとまった費用が発生するため、毎月支払う名目賃料だけでなく、契約時にどのくらいの費用が必要になるのか確認しなければ、最初から厳しい経営状況で店舗を構えることになるので注意が必要です。
ショッピングセンターといったモール内に飲食店を出店する際には販促費や駐車場割当といった費用が上記の費用と別に加算されることがあります。地域によっては、名目賃料と同額程度になる可能性があります。そうなると、大幅にランニングコストが増えてしまうことになるので、需要に見合った賃料なのかどうかをよく考えた上で出店を決めましょう。

面積

どのくらいの面積の物件を借りるか考える際には、賃料を基準に「賃料の範囲内で借りることができる面積=飲食店に適した広さ」と考える人が多いです。しかし、賃料を基準に面積を決めた場合には、手狭に感じられて「もっと広い物件を選んでおけばよかった」と後悔する可能性があるので注意が必要です。そのため、物件の面積を決める際は、賃料を基準にするのではなく、需要などを考慮して必要な面積がどのくらいなのかを基準にすることが重要です。
面積を優先するということは、当然賃料が高くなります。もし、面積にこだわったことで賃料が想定よりも高くなった場合には、予想する売上とその賃料が見合っているかどうか考慮します。賃料が見合っていて問題がない場合には、賃料を優先するのではなく必要な面積を優先した方が効率良く安定した店舗経営が期待できるでしょう。

場所(最寄り駅)

飲食店を出す際には、需要を考慮する必要があります。基本的には駅から徒歩10分以内や人通りなどを意識するのが一般的です。しかし、店舗を構える飲食店の種類によっては、住宅街でも問題なく経営できる可能性があります。例えば、イートインを併設したパン屋さんであれば、住宅街でも駅前と同程度の需要が期待できる可能性があります。しかし、居酒屋を住宅街で行うと、需要があまり期待できないだけでなく、騒音などを理由に地域住民から反感を買う可能性があるため注意が必要です。どのような飲食店を展開するかによって適した立地は異なるため、総合的に考えることが重要と言えるでしょう。
一方で、人通りを考慮する場合は、時間帯別、男女別、世代別といった具合に、各項目の調査を細かく行うことが重要です。また、平日と土日で人通りに差が生じた場合は売上に影響が生じるので、できる限り平日と土日の人通りの調査を行っておくほか、晴れの日と雨の日の両方の人通りの調査を行えば、より精密な結果を得ることが可能です。これらを自ら行う時間を確保できない場合は、通行量調査を外部に依頼するという方法もあるので、うまく活用しながら最適な立地条件を見つけましょう。

場所(フロア)

1階の店舗と2階の店舗では、基本的には1階の方が目立つため、飲食店には適していると言えます。しかし、1階は賃料が高くなるので、1階を選んだことで経営のリスクが高まることがないように配慮する必要があります。
2階でも飲食店に適していないわけではありません。道路から店舗の様子を伺える、看板を視界に入りやすい位置に設置可能、店舗の入口が分かりやすいといった条件が整っているなどです。これらの条件が整っている場合には、2階でもある程度の需要が期待できます。1階で飲食店を展開する場合よりも賃料を安く抑えられるため、経営のリスクを抑えることが期待できるでしょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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