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開業とは?おすすめの業種ややり方、起業との違いなども解説
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働く際の選択肢には、会社員として勤務する以外に「独立開業する」という方法もあります。
独立開業を目指す際にやるべきことはたくさんあり、資金の調達や書類の提出など、さまざまな準備を行わなくてはなりません。
また、独立開業には不安がつきものなので、これまで培った経験を活かして独立開業したいと考えていても、なかなか行動に移せていない方もいるでしょう。
この記事では、独立開業のための方法や手段、流れを詳しく解説します。独立開業を検討している方、今とは違う働き方で仕事をしたい方はぜひご一読ください。
目次
独立開業とは何か
開業とは個人が事業を始めることを指し、特に自身でお店やサービスを提供する文脈で用いられます。独立開業とは、組織に属さず、自らの判断で事業を開始することを意味します。
開業とは何か?
雇用関係から離れて自分自身のビジネスを始めることです。既存の業種やサービスの枠組みの中で、自らの技術や経験を活かして事業を展開します。
個人事業主としての開業が一般的ですが、小規模な法人設立の形態もあります。特徴は比較的低リスクで始められ、自分のペースや価値観で仕事を進められることです。
参考記事 開業とは?起業・独立との違いは?必要な準備についてもわかりやすく解説
開業と起業・独立・創業の違い
開業は、主に個人事業主が新たにビジネスを始めることを指します。新しい店舗や商売の開始時に最もよく使われる用語です。
起業は、「事業を起こす」ことを意味し、法人を設立することが多く、今後の事業開始の意志を表す場合にも用いられます。
独立は、会社に属さず、自分で事業を行う状態を指します。脱サラや副業による独立時に使われることが多いです。
創業は、個人・法人を問わず新しく事業を始めることを指し、特に法人での使用が一般的です。過去に事業を始めたことを表現する際に自然な用語です。
個人事業主と法人の違い
初心者が手軽に始めるには個人事業主が最適です。
個人事業主の手続きは簡単で、開業コストも抑えられます。開業届を税務署に提出するだけでスタートが可能です。一方、法人は社会的信用が高く、資金調達や節税の幅が広がりますが、設立のための登記といった手続きに時間と費用がかかります。
どちらを選ぶかは、事業規模や売上の見込み、将来の信用の必要性を考えて判断するとよいでしょう。
開業の主な方法・パターン
開業にはいくつかの進め方があります。次に紹介する個人事業主・法人設立・フランチャイズ・代理店/のれん分け/事業承継など、多様な開業パターンを把握しましょう。
個人事業主として開業する
結論:まずは個人として開業届を提出し、手軽に始める方法があります。
特徴:
・開業届の提出で事業開始が可能
・法人設立に比べ手続きが簡単
・初期費用がほとんどかからない
・税務処理が比較的シンプル
・スモールスタートに適している
まずリスクを抑えて自分のペースで始めたい方に向いています。
法人を設立して開業する
結論:株式会社や合同会社などを設立することで、信頼性や節税の選択肢が広がります。
特徴:
・株式会社や合同会社の設立が必要
メリット・注意点:
・信用力が高く対外的な信頼を得やすい
・節税の幅が広がる可能性あり
・設立費用や関係手続きが必要
・一定以上の売上規模を見込める方に向いている
フランチャイズで開業する
結論:フランチャイズ加盟でブランドやノウハウを活用し、手堅く始めたい方向けの方法です。
特徴:
・本部ブランドやノウハウを活用可能
メリット・デメリット:
・未経験者でも始めやすい
・初期費用やロイヤリティが発生する
・加盟後は本部のサポートを受けられる
・自由度が低くなる場合がある
代理店・のれん分け・事業承継という選択肢
結論:ゼロからではなく、既存の仕組みや顧客基盤を活かして開業リスクを抑える選択肢です。
各手法の説明:
・代理店:既存の商品やサービスの販売を担う
・のれん分け:既存店舗のブランドやノウハウを活用して独立
・事業承継:先代や前経営者から既存ビジネスを引き継ぐ
メリットまとめ:
これらはいずれもノウハウや集客基盤を活かせ、ゼロから始めるより安定感があります。
独立開業するまでの主な流れ
次は独立開業までの流れを確認しましょう。大まかな流れは以下の通りです。
Step1.計画・資金繰り
Step2.法的手続き
Step3.実務準備
Step4.営業開始1.計画・資金繰り
●事業計画書の作成(目標、市場分析、収支計画など)
●必要な資格・スキルの取得
●資金計画(自己資金、融資、助成金の検討)
●競合分析と差別化戦略の検討
始めにすることは、事業の根幹となる計画づくりです。市場ニーズを見極め、実現可能な収益モデルを検討します。必要な準備期間と資金を具体的に算出することが成功への鍵となります。
開業資金の調達方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事 開業資金の融資審査は厳しい?落ちる理由や通るためのポイントについて解説2.法的手続き
●事業形態の決定(個人事業主、法人など)
●開業届の提出(個人事業主の場合)
●法人設立登記(会社設立の場合)
●業種別の許認可取得
●税務署への届出(青色申告承認申請書など)
次は開業に必要な法的手続きを行う段階です。事業形態によって必要な手続きは異なりますが、税務・法務面での不備は後々大きな問題となるため、専門家の助言を得ながら慎重に進めましょう。3.実務準備
●事業拠点の確保(オフィス・店舗の契約)
●必要な設備・備品の調達
●取引先・協力業者との関係構築
●銀行口座開設(事業用)
●各種保険の加入(事業保険、社会保険など)
実際の事業運営に必要な環境を整えます。コスト管理を意識しつつも、事業が円滑に進むために必要な設備や人的ネットワークの構築に投資することが重要です。法的手続きと並行して進めることができればスムーズです。4.営業開始
●マーケティング戦略の実行(広告、ウェブサイト作成など)
●運営体制の構築と改善
●売上・収支管理の開始
●事業の評価と戦略の見直し
計画を実行に移す最後の段階です。初期段階では想定外の課題が生じることも多いため、柔軟な対応力と改善姿勢を持ち、PDCAサイクルを回しながら事業を軌道に乗せていきましょう。開業スケジュールの立て方
準備から開業までを逆算し、余裕を持ってスケジュール化することが成功の鍵です。
流れ(ステップ形式):
1 準備(構想・資金・調査)、2 手続き(届出・許可取得)、3 環境整備(物件・設備・販促準備)、4 開業
ポイント補足:
スケジュールは逆算で組み、「余裕ある資金」と「事前準備期間」を確保すること、チェックリスト化すれば漏れが防げます。
開業するベストなタイミングとは
準備が整い経済的・生活的基盤が安心できる時期が最適ですが、「完璧を待たず始める」バランス感も重要です。
判断基準:
・準備が十分整っているか
・退職前後など生活変化のタイミング
・繁忙期や需要期に合わせる
・資金に余裕がある状態
補足:
経済的・生活面で無理のない時期を狙いつつ、チャンスを逃さない柔軟さも大切です。
独立開業に必要な準備や手続き
独立して開業する際には、まず開業届や青色申告承認申請書の提出、業種特有の許認可の確認、さらに社会保険や税に関する手続きを押さえる必要があります。そうした必須の手続きを体系的に把握できます。
開業届とは?書き方・出し方
個人事業を始めたことを税務署に知らせる「個人事業の開業・廃業等届出書」いわゆる開業届は、提出が義務ではないものの、屋号付き口座の開設や支援制度の利用などに役立ちます。その概要は、「個人事業主としてのスタート」を税務署に届ける書類で、青色申告を活用する上で事実上の準備ステップとなります。提出するメリットとして、①屋号付きの事業用口座開設、②支援制度への参加証明、③青色申告利用の前提などがあります。
青色申告承認申請書とは
「青色申告承認申請書」は青色申告を行うための申請書で、これを提出し承認されると、最大65万円の特別控除など大きな節税効果があります。概要として、これは青色申告制度の利用を税務署に求める手続きで、開業届と同時に提出することが多いです。メリットは主に以下の通りです。
・最大65万円の特別控除が可能
・赤字を翌年以降3年間繰越可能
・事業専従者給与を経費に計上可能
注意点として、申請は期限内に行う必要があり、適切な帳簿付けが求められます。
業種ごとに必要な許認可
開業届だけで開業できるとは限らず、業種によって追加の許認可が求められます。代表例として、
・飲食店には保健所の営業許可
・美容室には美容所開設届と美容師免許
・小売業では業種に応じた届出が必要な場合があります
注意点として、許認可を得ずに営業すると法的リスクが生じるため、事前に所管機関で確認して進めることが重要です。
社会保険・税務関連の手続き
開業後には社会保険や税務に関する複数の手続きを速やかに行う必要があります。主な手続きは以下の通りです。
・国民健康保険への加入、国民年金への切り替え
・従業員を雇う場合の雇用保険・労災保険の手続き
・確定申告の準備と事業用口座の分離
補足として、開業直後は手続き漏れによる医療費の全額自己負担や税・年金の未加入リスクがあるため、期限内に進めることが税務管理の安心にもつながります。
開業資金と資金調達方法
開業を実現するためには、多様な資金が必要で、その調達方法も多岐にわたります。ここでは、開業資金の種類と具体的な調達方法を分かりやすく紹介します。計画的な資金の準備は、開業成功への第一歩となります。
開業資金の目安と内訳
開業資金は大きく「初期費用」と「運転資金」に分かれます。初期費用には以下のような項目があります。
・設備費や改装費、備品購入費・仕入れ費・広告宣伝費・物件取得費や内装費など
運転資金には、家賃・人件費・仕入れ費・光熱費・広告費などの経常的な支出が含まれます。例えば、飲食店では、内装や厨房機器に数百万円〜、運転資金にも数百万円規模が必要です。業種によって必要資金は大きく異なり、店舗型だと特に高額になる傾向があります。そのため、数十万円から数百万円の幅を想定し、無理なく資金計画を立てることが重要です。
自己資金はいくら必要か
自己資金は開業を考える上でとても重要な要素です。融資審査で重視されるポイントとなり、基本的には総資金の30%程度を自己資金として準備することが望まれます。多くはありませんが、自己資金が多ければ多いほど融資を受けやすくなります。
注意すべき点としては、
・生活費も資金計画に含めること
・無理のない範囲での資金準備が必要
さらに、スモールスタートでリスクを低減しつつ物事を進めることで、経済的な圧迫感を少しでも和らげられるでしょう。これが開業成功への鍵です。
融資制度の活用方法
公的制度や金融機関の融資を賢く活用することは、開業資金調達の鍵となります。日本政策金融公庫の創業融資は、無担保・無保証で、比較的低金利で利用できる点が利点です。銀行融資と比べて柔軟な条件が多く、初心者に優しい制度となっています。
活用する際に重要なのは、事業計画書の質です。審査結果に大きく影響し、しっかりとした計画書が信頼感を生みます。具体的かつ現実的な内容を含めることが求められます。さらに、定期的な見直しと更新も忘れないようにしましょう。
補助金・助成金の活用
補助金や助成金は返済が不要で、開業者にとって非常に有利な資金です。小規模事業者持続化補助金はその代表例です。これを活用することで資金負担を軽減できます。ただし、申請には条件や審査があり、自社がその条件を満たしているかの確認が必要です。
注意点としては、
・多くの補助金が後払いであるため、資金繰りが重要
・情報収集を怠らないこと
成功するためには、補助金の申請スケジュールを正確に把握し、準備を万全に整えることが求められます。
開業資金が足りないときはどうすればいい?
職種によっては、独立開業をするためには多額の資金が必要なため、自己資金だけでは足りない場合もあるでしょう。そんなときには、下記の方法で資金の調達を検討してみてください。
● 金融機関の融資制度を利用する
●自治体の補助金を活用する
● クラウドファンディングで資金を集める
公的な機関である日本政策金融公庫や民間の金融機関では、新規開業のための融資制度を設けています。 融資制度を活用すれば、不足している設備資金や運転資金などの借り入れが可能です。
返済に不安がある方は、補助金の活用も検討しましょう。補助金を受け取るには事務局に申請をして審査に通る必要がありますが、基本的には返済不要となっているため、経済的な負担を背負わずに資金を調達できます。
インターネット上でのクラウドファンディングを活用すれば、自分が発信した内容に賛同した方々から資金を集めることも可能です。リターン不要の「寄付型」、または支援者にリターンを示すことで資金を募る「購入型」などの方法で、開業資金を集められます。
紹介した方法以外にも資金を調達する手段は複数あり、開業資金の全てを自分だけで用意するのは難しいため、不足している資金は何らかの手段で外部から調達するのが一般的です。
「開業したい職種は決まっているけど、初期費用を用意できない」と困っている方でも、資金を調達すれば開業できる可能性は高まるので、お金が足りないからといって開業を諦めずに資金調達の方法を検討してください。ただし、自己資金はある程度用意する必要があります。全くのゼロではどの金融機関も話を聞くだけで終わってしまうでしょう。
開業資金については詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事 開業資金にかかるお金はいくら?資金調達の方法や融資の審査ポイントも解説独立開業のメリット
独立開業のメリットは、働く自由度が高いことです。好きな仕事を好きなペースで進められ、自分の判断で業務内容や方法を決められる柔軟なワークスタイルが魅力です。
その他にもメリットはさまざまあり、主なものは以下の4つが挙げられます。
●自由に働ける
●仕事にやりがいを感じられる
●高収入を目指せる
● スキルが向上しやすい
● 定年がなく働き続けられる
それぞれのメリットについて、詳しい内容を順番に説明します。自由に働ける
一般的な会社員は決まった時間に出勤や退勤をしますが、独立開業すれば働く時間は自由。会社のルールに縛られることなく都合のよいときに働けます。組織に属していないため、同僚や上司との人間関係に悩むことも少なくなるでしょう。
また、パソコン1台でできる仕事であれば、コワーキングスペースや近所のカフェなど、好きな場所で仕事に取り組めます。仕事にやりがいを感じられる
会社員の場合、1から10まで自分の思い通りにできる仕事はなかなかありません。割り振られた仕事内容によっては、窮屈に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、独立開業をすれば自分の好きなように仕事を進められます。好きな業種を選んで働けるだけでなく、自分で生み出したアイデアを形にできるため、仕事に対するやりがいも増えるかもしれません。高収入を目指せる
独立開業すると、月々の収入は自分の頑張りや工夫によって変化します。事業が上手くいけば、高収入を得ることもできるでしょう。
もちろん、会社員でも高収入は目指せますが、もらえる給料には上限があるケースが多く、どこかで限界が来る場合がほとんどです。
その点、独立開業する場合は収入に上限がないため、より高収入を目指せると言えます。スキルが向上しやすい
独立開業をする場合、会社員とは違って指示を出す上司がいないため、仕事について自分で考える機会が増えます。
同僚や上司がいない環境では、自分で行わなければならない仕事も増えますが、それだけ仕事に関するスキルも向上しやすいでしょう。
また、自分で考え行動することで得られる多くの成功・失敗体験を通じて、人としても成長できる機会も増えるでしょう。定年がなく働き続けられる
サラリーマンは定年を迎えると、収入が減少するリスクがあります。再雇用や嘱託になった場合でも、以前の給与水準を下回ることがほとんどです。
一方で、自営業には定年がありません。定年後も事業を続けられるため、確実な収入源を維持できます。これは独立開業の大きなメリットと言えるでしょう。実際、定年退職を機に開業を目指す人も少なくありません。
自営業なら、好きな仕事に没頭し、自らのペースで働くことができます。さらに、生きがいを持ち続けられるため、心身の健康維持にも好影響があると期待されています。独立開業のデメリット
独立開業はメリットが多い反面、下記のようなデメリットもあります。
●経済的な負担や不安がある
● 失敗やミスをしたときに責任を背負う範囲が広い
● 健康管理を徹底する必要がある
事前にメリットだけでなくデメリットも把握することで、リスクを回避しやすくなるでしょう。ここからは、それぞれのデメリットについて紹介します。経済的な負担や不安がある
どんな事業でも開業当初は顧客を確保するのが難しく、収入が安定するまでに時間がかかります。開業後しばらくは収入はほとんどなし、場合によっては赤字も覚悟しておかなければなりません。
十分な貯蓄があっても、開業資金に大半を費やしてしまうことも想定されます。独立開業する際は、融資や補助金・助成金をしっかり活用し、経済的負担を少しでも減らす工夫をしましょう。また、会社に勤めながら徐々に個人事業を大きくしていく方法もあります。失敗やミスをしたときに責任を負う範囲が広い
会社に所属しており、損害賠償などが発生するような重大なケースにおいては、会社が責任を負ってくれるのが一般的です。
一方、独立開業する場合には、事業を行ううえで発生したトラブルの責任は全て自分が負わなければなりません。ミスやトラブルを防ぐためにも、スケジュールや品質管理を徹底する必要があります。健康管理を徹底する必要がある
会社員として勤務している場合、身体に不調があった際には仕事を休むことができます。休んだ分の仕事は、同僚や上司が自分の代わりにカバーしてくれて、仕事に大きな影響が出ないケースも多いでしょう。
しかし、独立開業をすると自分の代わりがいないため、体に不調をきたしても自分で何とかするしかありません。作業の進み具合に影響を出さないためにも、今まで以上に健康に気を遣う必要があります。社会保障や扶養が変化する
開業すると社会保険の仕組みが変化し、国民健康保険および国民年金へ切り替える必要があります。この変化により、扶養から外れるケースも多々あります。
変化点としては、
・保険料の個人負担が増加する可能性
・社会保険からの脱退
事前の情報収集と具体的な影響を理解することが重要です。社会保障の対応策を計画に組み込むことにより、予期せぬ負担を防ぎ、自身の経済状況を守る対策を取ることができます。計画的な準備を整えて変化に対応しましょう。
開業で失敗しないためのポイント
開業で失敗しないための基本的なポイントをコンパクトにまとめています。資金面やリスク管理、戦略的な準備が重要だと感じている方に向けて、次の具体的な対策へ自然に導きます。
資金計画を現実的に立てる
資金計画に余裕を持ち、現実的に見積もることが開業成功の鍵です。
ポイント
・余裕資金を確保する——予期せぬ支出にも耐えられる準備をしましょう。
・売上予測は保守的に立てる——高すぎる期待は失敗の元です。
・固定費を抑える——家賃や人件費をできるだけ低く抑える努力をしましょう。
・運転資金の重要性を認識する——日々の資金循環を支える資金を確保しましょう。
・資金ショートは失敗原因になる——資金が底をつくと即事業が継続不能になるリスクがあります。
スモールスタートを意識する
小さく始めて、ステップを踏みながら成長させるのが安全な方法です。
メリット
・初期投資を抑えられる——大きな初期費用を避け、資金負担を軽減できます。
・リスクを最小化できる——小規模で運営するほど失敗時の損失が少ないです。
・検証しながら改善できる——試しながら、実際に動きつつブラッシュアップできます。
・副業からの移行も可能——現在の収入を維持しつつ少しずつ拡大できます。
・成功確率が上がる——小さな成功体験を重ねることで着実に事業を安定させられます。
ターゲットと市場を明確にする
誰に何を提供すべきかを明確にし、競合との差別化を図ることが不可欠です。
ポイント
・誰に売るかの明確化——ターゲット像を具体的に描くことが重要です。
・ニーズの把握——顧客が何を求めているかを理解することで喜ばれる提案ができます。
・競合分析——近隣や同業他社の強み・弱みを知り、戦略に反映させましょう。
・差別化の重要性——特徴を活かして、他と違う理由をつくる必要があります。
・需要がないと失敗する——需要が見込めない市場では事業が立ち上がりません。
集客・マーケティングを軽視しない
開業成功には集客と効果的なマーケティング計画が不可欠です。
理由:売上は「集客×単価」で成り立っていて、特に新規開業時にはどれだけの人を呼び込めるかが事業の成否を分けます。広告戦略やSNSの活用はもちろん、開業前からの情報発信も準備段階で必要です。地域に密着した口コミも強力な武器になります。
具体施策:SNSではターゲットに合わせたコンテンツを作成し、効果的な時間帯に投稿することが重要です。Web広告も予算に応じて計画的に実施し、自社の強みを明確にアピールします。さらに、既存顧客との関係を強化する施策も検討し、リピーターを増やすことが長期的な安定につながります。
会計・税務の基礎知識を身につける
開業後の運営に備え、会計・税務の基本は自分で押さえておくべきです。
必要な知識
・確定申告が必要——個人事業主は毎年の申告が義務です。
・帳簿管理——収支を記録し整理する習慣を持つことが必須です。
・経費の考え方——何が経費になるかを正しく理解しましょう。
・税金の種類——所得税や消費税など、税体系を把握してください。
・知識不足がリスクになる——無知のままでは計算ミスや申告漏れでトラブルを招きます。
独立開業しやすい職種
開業する職種がまだ決まっていない方は、「初期費用の少なさ」と「利益率の高さ」に注目して選ぶことがおすすめです。
開業時の初期費用としては、主に以下のようなコストがかかります。
費用 内容 開業資金 物件取得費や設備導入費、開業手続きに必要な諸費用など 運転資金 光熱費や仕入代金などの固定費 当面の生活費 事業が安定するまでの生活費
どんな事業を始めるかによって初期費用の規模は大きく異なります。費用の中で大きく金額を占める物件取得費は、自宅で開業すれば抑えられます。物件を借りて開業する場合は居抜き物件にしたり中古の設備を手配することが有効でしょう。
また、場所を問わずオンラインで完結する仕事など、初期費用を低予算に抑えられる職種は資金を確保する手間と時間がかからないため、開業準備もスムーズに行えます。初期費用がかからない分、仮に事業に失敗した際に負うリスクも少ないです。
さらに事業の継続性と収益確保を重視して、利益率の高い業種を選ぶことも戦略上は大切です。コンサルタントやオンライン講師など、人的資本だけで完結できるサービスは初期投資や原価がかからないため利益率が高いといえるでしょう。
また、在庫管理が必要ないデジタルコンテンツの販売や、専門知識が必要ですがアプリ開発なども利益率を重視したい場合にはおすすめです。
以降は、数ある職種の中から初期費用が低く利益率の高い職種を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。インターネット関連のクリエイター
インターネット上のコンテンツを制作するクリエイターは、最低限パソコンが1台あれば仕事を行えるため、初期費用が少なく始めやすい職種です。
具体的な職種として、以下のものがあります。
●WEBデザイナー
●エンジニア
● ライター
●動画編集者
元々クリエイターとして働いていた方であれば、そのときに習得したスキルや知識をそのまま仕事に活かせるため、スムーズに事業を進められるでしょう。
事業に必要な情報を集めやすい点も、インターネット関連のクリエイターの魅力です。クリエイターとしての活動内容やノウハウを発信している個人事業主が多いため、仕事の不明点や疑問点の多くは、インターネットで検索すれば解決できます。講師
専門的な知識がある方は、講師業に挑戦するのもおすすめです。たとえば、下記のような職種が挙げられます。
●楽器の講師
● 英会話の講師
● プログラミングの講師
●パソコンの講師
これらの職種は特別な資格は不要のため、スキルや経験があれば開業はスムーズです。また、教室のように物理的なスペースで行うだけでなく、会議アプリなどを用いてオンラインで講師業を始めることも可能です。オンラインの講師業はスペースの確保が不要な分、初期費用も抑えられます。コンサルタント
専門的なスキルや資格を持っていれば、下記のような職種のコンサルタントとして活躍できます。
●経営コンサルタント
● WEBコンサルタント
●ITコンサルタント
コンサルタントの仕事の幅は広いため上記の職種はあくまで例であり、近年では恋愛やSNSの領域で活躍するコンサルタントもいます。
なお、コンサルタントは何よりも信用が重要となる仕事です。自分自身の信用性を高めるためにも、事前にホームページやブログで活躍したい領域の情報を発信しておくとよいでしょう。飲食店オーナー
飲食店オーナーとして飲食店を経営することは費用がかかると思われがちですが、条件によっては初期費用を抑えて開業できるケースもあります。
たとえば、業務に必要な設備が整っている「居抜き物件」を活用すれば、0から物件を借りて設備を導入するときと比べて初期費用を大きく抑えることが可能です。回転率が高い、または利益率が高い業種を選んで始めれば、開業後の生活も安定しやすいでしょう。
また、飲食店はフランチャイズ展開が多い職種でもあります。フランチャイズであれば本部のサポートを受けつつ開業できるため、経営に不安がある方にとって心強い方法です。サロン系のビジネス
美容に関するスキルがある方は、サロン系のビジネスに挑戦してもよいかもしれません。サロン系のビジネスにはさまざまなジャンルがありますが、具体的には下記のような職種が挙げられます。
● ネイルサロン
●リラクゼーションサロン
●まつ毛エクステサロン
サロン系のビジネスはオンラインではサービスを提供できませんが、出張型で行う、店舗を借りる、または自宅で開業することができます。レンタル・代行業
下記のようなレンタル・代行業も挑戦しやすい職種のひとつです。
● 家事代行
● 衣料品のレンタル業
家事代行は常に一定のニーズがある職種なので、安定して働き続けやすい職種と言えるでしょう。隙間時間に取り組めることから、副業として始めるのもおすすめです。
衣料品のレンタル業は、衣料品を仕入れる初期費用がかかりますが、同じ商品を複数回貸し出すことで利益を上げるため、在庫を多く抱える必要がありません。マッチング業
マッチング業とは、売り手と買い手を仲介する仕事のことです。例としては、下記のような職種が挙げられます。
●塗装会社のマッチング
● リフォーム会社のマッチング
●人材のマッチング
売り手と買い手さえいれば、どんなジャンルでも事業が成立するため、ニッチなジャンルでも始められるところがマッチング業の魅力です。専門業種の営業職などの経験があれば、これまで培ってきたノウハウを活かすことができるでしょう。
ただし、売り手と買い手を集めなければいけない以上、インターネットなどで強い集客力を構築しなくてはなりません。YouTuberやブロガー
YouTuberやブロガーは、近年インフルエンサーとして若い人を中心に大きな影響力を与える存在です。YouTuberは広告の付いた動画の再生数に応じて、ブロガーはブログ内に掲載された広告の閲覧や記事で紹介したサービスの申し込みなどにより、利益を上げるビジネスモデルとなっています。
パソコン1台で始めれば初期費用はほとんどかかりませんが、クオリティを上げるには機材費用が別途かかってきます。収入は人によって大きく異なり、上手くいけば月に数百万円のお金を稼ぐことも可能です。
ただし、YouTuberやブロガーは短期的に利益を上げにくいので、コツコツと努力を続けられる方向けの職種です。
参考記事 独立開業しやすい仕事ランキング|成功させるポイント・必要なスキルを解説
参考記事 一人で開業できる仕事25選!テーマ別におすすめの仕事をご紹介開業しやすい業種の共通点
初心者にも開業しやすい業種には共通の特徴があります。
共通点
・初期費用が低い——大きな設備投資が不要なこと。
・在庫リスクが少ない(または無在庫)——余剰在庫の負担を避けられます。
・専門資格が不要またはハードルが低い——始めやすい業種を選びましょう。
・一人でも始められる——個人運営が可能な構造が有利です。
・オンラインで完結できるビジネスが増えている点——場所を選ばず運営可能です。
最後に示唆:自分のスキルや時間、資金に合わせて、上記の軸から業種を選ぶと無理なく始められます。
低資金・在庫なしで始めやすい業種
資金制限のある初心者には、低コストで在庫リスクが少ない業種が適しています。
・Web制作やライター、動画編集——これらのスキル系業種は、初期投資をほとんど必要としません。
・アフィリエイトやブログ運営——無在庫で始められ、運営を重ねることで収入源を増やせます。
・オンライン講師やコンサルティング——知識をサービスとして提供し、場所を問わず事業を展開できます。
メリット解説:これらの業種は固定費が低く、運営の柔軟性を保ちながら成長が見込めます。特に初心者は固定費を抑え、徐々にスキルを高める戦略が求められます。在庫によるリスクが少なく、失敗しても大きな損失がないため、心理的負担も少なくなります。
副業から始めやすい業種
副業で始める際、時間や場所の制約が少ない業種が理想的です。
特徴:副業としてスタートする場合、主に自宅や空き時間を活用でき、業務の柔軟性が求められます。
具体例:ライターやデザイン、Web制作などはスキルを活かせます。これらの業種は需要が高く、時間をかけたスキルアップによって本業化しやすいです。
メリット:初期投資が少なく、リスクを抑えつつ収益を確保できるため、安心して本業からの移行を目指せます。また、小規模で始めてから段階的に拡大できるのが魅力です。これにより、副業から本業へのステップアップを実現しやすくなります。
副業から始める開業という選択肢
会社員が本業を続けながら、リスクを抑えて副業として開業届を提出し、小規模な事業をスタートするという選択肢についてご紹介します。
会社員でも開業届は出せるのか
会社員であっても、会社の規定に違反しなければ副業として開業届を提出し、個人事業主としての活動を開始することが可能です。
ポイント:
・会社員でも開業届を提出できます(会社の就業規則で副業禁止でなければ問題ありません)
・副業として事業を開始でき、継続的な収入がある場合は「事業所得」として扱われます
・提出前に必ず会社の就業規則を確認しましょう
・税務上は開業届を出すと青色申告や節税制度などが利用でき、リスクの低い開業方法といえます
副業開業のメリットと注意点
副業としての開業には、本業の収入を確保しつつ挑戦できるメリットがあり、注意点を理解すれば効率的に進められます。
メリット:
・収入源を保ちながら新しい事業に挑戦できる点
・初期投資や事業リスクが低く済む点
注意点:
・時間管理が重要になり、本業との両立は難しい可能性があります
・副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です(事業所得扱いで申告義務あり)
副業から本業へ移行する流れ
副業を将来的に本業に転換する際は、焦らず段階的に準備を進めることが重要です。
ステップ形式で説明:
1. 売上の安定化を目指し、持続可能な収益構造を確立する。
2. 顧客基盤を構築し、リピーターや収益の見通しを得る。
3. 資金面を整え、退職後も事業を継続できる準備をする。
4. 退職のタイミングを見極め、リスクを抑えて移行する。
5. 段階的に副業を本業化し、無理のないかたちで独立を進める。
フランチャイズを活用して独立開業する方法
独立開業をする際には、自身で0から事業を立ち上げるのではなく、「フランチャイズを活用する」という選択肢もあります。
フランチャイズとは、ロイヤリティを支払う代わりに企業が提供する商品やサービスを販売できる権利を得られるビジネスモデルのことです。権利を与える企業を「本部(フランチャイザー)」、権利を与えられた側を「加盟店(フランチャイジー)」と呼びます。
フランチャイズを活用すれば、本部のブランド名を借りたうえで同じ商品を提供できるので、0から事業を始めるよりも軌道に乗せやすくなります。開業に不安がある方は、フランチャイズの活用も選択肢に入れるとよいでしょう。
フランチャイズを活用するメリット・デメリットについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。フランチャイズを活用するメリット
フランチャイズを活用するメリットは、大まかに以下の3点が挙げられます。
●未経験でも挑戦できる
● 成功する可能性が高まる
● 従業員の研修を行う手間が減る
多くのフランチャイズ本部では、開業や経営、業務に関するサポートを行なっており、バックアップ体制が充実していることから、未経験の方でも開業に挑戦しやすくなっています。
また、フランチャイズを活用する際は本部のブランド力に頼れる分、集客力や認知度が高い状態で事業をスタートすることが可能です。0から事業を行うよりも、成功する可能性はより高まるでしょう。
さらに、従業員の研修を行う手間が省ける点も大きなメリットです。雇った従業員の研修サポートを行なっているフランチャイズ本部であれば、自分が従業員の研修に費やす時間をほかの業務に使えます。フランチャイズを活用するデメリット
フランチャイズは魅力的な制度ですが、いくつかデメリットもあります。とくに注意したいのが、下記の3点です。
●個人のアイデアを活かせない
●ロイヤリティを支払う必要がある
● 解約が難しい
フランチャイズを活用して経営を行う場合、店舗や商品のイメージは基本的に本部の方針に従う必要があります。自分のアイデアを形にしにくいため、個性のある店舗や商品を作りたい方には向いていないかもしれません。
また、本部が提供する商品やサービスを販売できる権利を得られる分、毎月ロイヤリティの支払いが発生します。自分一人で開業する場合と比べると、収入が減る可能性もあるでしょう。
多くの場合は、契約期間中に解約すると違約金の支払いが義務付けられている ため、容易に解約ができないケースもあります。
関連記事 フランチャイズ契約書でチェックすべき注意点とは?デメリットや開業の流れをわかりやすく解説開業に関するよくある質問
独立や開業に関する疑問をお持ちの方に向けて、よくある質問にわかりやすく答えていきます。次の見出しでは、具体的なケースごとに開業前後のポイントを整理します。
開業届を出さないとどうなる?
開業届を出さなくても罰則はありませんが、不利益があります。
影響
・青色申告が使えない
・税務上の不利が生じる
・金融機関や取引先に対して事業実態を示しにくくなる
未経験でも開業できる?
未経験でも開業は可能です。ただし準備が成功を左右します。
ポイント
・まずスキル習得が重要
・低リスク業種から始めるのがおすすめ
・学習と実践を繰り返す姿勢が必要
・入念な準備が安心につながる
飲食店開業したい場合に必要な準備は?
飲食店を開業するなら、事前に基本的な準備を整えておくことが不可欠です。
必要項目
・営業許可の取得
・物件選定と設備の整備
・資金の確保
・仕入れ先の確立
・衛生管理体制の整備
開業後すぐに確定申告は必要?
開業後、確定申告は原則翌年に行う必要があります。
ポイント
・所得がある場合は申告が必要
・日々の帳簿管理が重要
・青色申告との関係も考慮する
・早めの準備
独立開業する上での心構えは?
独立開業には準備と継続の姿勢が不可欠です。
心構え
・完璧を目指さず改善しながら進める
・収入が安定しない時期もありうると想定する
・意思決定は自己責任で行う
・長期的な視点で取り組む姿勢が大切
こうした心構えが、開業後の柔軟な対応や持続可能な経営につながります。
独立開業に不安があるなら
独立開業は敷居が高いと思われがちですが、挑戦しやすい職種もあります。興味がある方は、自分の理想の人生の第一歩として、この機会に開業に向けて取り組んでみましょう。
もちろん、開業にはさまざまなリスクも伴い、準備すべき事柄も多岐にわたるため、不安を感じる方もいるでしょう。
そんなときには、「canaeru」の無料開業相談をご利用ください。canaeruは国から経営革新等支援機関(認定支援機関)と認められた株式会社USENが運営するサービスです。税務、金融および企業財務に関する専門的知識や支援にかかる実務経験が一定レベル以上ある支援機関として国に認められています。
これから独立開業を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富な開業コンサルタントによるが誠心誠意アドバイスいたします。
無料開業相談
この記事の監修
USEN開業プランナー
松村俊治
株式会社USEN 開業サポートチームに所属。飲食店経営歴8年。その経験を活かし、開業に関するあらゆる支援を行う。開業に必要なサービスや設備、業者などの紹介のほか、店舗のコンセプト設計、事業計画書の作成サポートにも精通。
【主なサポート内容】
・開業手続きの支援
・開業に必要なサービス、設備、業者を紹介
・創業計画書の作成サポート
・事業計画書の作成サポート
株式会社USEN/canaeru 開業プランナーの詳細はこちら- NEW最新記事
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