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チラシは徹底的に「儲け」を意識して作れ!|飲食店チラシの作り方

チラシは徹底的に「儲け」を意識して作れ!|飲食店チラシの作り方_記事画像

お店の開店時などの宣伝方法として、真っ先に思いつくのが「チラシ」。
カフェなどのおしゃれ系のお店では「フライヤー」などと呼ばれていることもあります。
でも、ただやみくもに配っても効果はありません。
戦略的なチラシとは何か?
「インターネットがあるからチラシはいらない…」は商売の好機を逃します。

チラシは、購入意欲が高い消費者に効果を発揮する!

チラシは「購入意欲が低い潜在的なお客さんに対し、お店の認知を向上させる」には最適なツール。
飲食店が利用されるシチュエーションに当てはめて見てみましょう。

行きたいお店はどこに?

飲食店に行こうと考える潜在的なお客様の数は少なくありません。
それも、最初から「この店」と決めているケースはまれで、大半は「いいところはないかな?」と情報を収集するところからスタートします。
情報収集はインターネット検索が使われることが多いですが、情報量が多く、さらには開店したばかりの店なら口コミも少なく、見過ごされてしまいがちです。
その点、チラシならダイレクトに情報が伝わりますので、お客様に店の名前やウリを認知してもらいやすくなります。
特に個人経営の飲食店は、近隣エリアに重点的に宣伝を仕掛け、認知度を上げられるチラシを利用する方が得策です。

まったく予定にはなかったけれど

写真の料理がおいしそう!普段は高級で手がとどかないメニューが今週末まで安い!……
こんな情報が目に飛び込んでくると、「たまには外食してみようか」という気持ちにも。
まったく訪店を予定していない、利用(購買)意欲の低いお客様を引き込むには、ネットで検索されるのを待っていてはいけません。
チラシを制作して店側からアプローチしましょう。

必要に迫られて

お客様のなかには、必要に迫られて飲食店を利用するケースもあります。
例えばデリバリー。
時間がない、疲れているといった状況のなか、情報収集をする手間もかけたくないと思うはずです。
その点、メニューが写真で見られて価格がひと目でわかり、連絡先もまとめてあるチラシは、インターネットより断然シンプルで重宝されます。
すぐに動いてもらえるので、お客さんを逃しません。
また、忘年会・新年会などのイベント時には飲食がつきものですが、ニーズに合った情報をチラシで提供できれば、お客さんの手間がはぶけるため、がぜん利用率が高くなります。

どうやって見てもらうか?がチラシのポイント

チラシのデメリットをあげるとすれば、ほかの郵便物やチラシの中に紛れ、「必ずしも見てもらえるかどうかがわからない」という点があげられます。
でも、逆に言えば、ほかとは違うチラシを作成して、お客さんに手に取って見てもらえればいいのです。
ポイントを見てみましょう。

ひと手間かけて捨てさせない

まずは外見で差別化を図ります。上質な封筒に入れたり、ダイレクトメール用の透明封筒に試供品などと一緒に入れたりすれば、一見チラシとわかりません。
開封させることで確実に手に取らせ、目を留めさせることができます。
また、通常、クーポンはチラシの端を切り取って使うようになっていますが、デザインを施したものを別途作成して同封するという手もあります。
財布に入れて持ち歩いてもらえれば、使ってもらえる機会がぐっと増えることになります。
デリバリー専用なら、少し厚手で耐久性のある紙でチラシを作成すれば、保管しておいてもらいやすくなります。

内容も個性で勝負

何がウリの店なのかを明確に出しましょう。
食材なら食材をドンと写した写真を大きく載せ、価格の安さなら数字を目立たせるデザインでチラシを作成します。
個人経営の店ならオーナーの人柄やこだわりが伝わるような写真や言葉を載せれば、親近感がわきます。
また、「お子様連れでもどうぞ」などの安心ワードを入れると、お客さんを誘導しやすくなります。
利用者の声も信頼感を高めるには有効ですが、1人だけでは説得力がないので、必ず複数の声を載せるようにしましょう。

チラシとの「出会い」が消費者を動かす

チラシには「ポスティング」、「新聞折り込み」、「手渡し」、あるいは協力店などの「店置き」といった配布方法があります。
どの方法を選ぶのがよいのでしょうか。

ターゲットで配布方法を選択

まずはターゲットを明確にしましょう。
たとえば、年齢が高め、お金に余裕がある層を狙いたいのなら、新聞折り込みが効果的です。
しかし、狙いが若者層なら、新聞をとっている人が少ないため、これでは逆効果。
ポスティングを選択し、さらに一軒家よりアパートを重点的に配るなど、住んでいる確率が高い建物やエリアを狙います。
その際、配りやすい集合住宅は他店も利用するため、チラシが多く配布されることを頭に置いておきましょう。
逆にチラシが入りにくい場所にある家なら、新鮮に感じてもらえる可能性もありますので、時間をかけても丁寧にエリアを回りたいものです。
また、同じターゲットを客層にもつ他業種の店に置いてもらったり、イベントで配布したりするのも効率的です。

配布は1回で終わらせない

チラシの効果が出始めるのは、配布後1カ月といわれています。
すぐにお客さんが来ないからといって、やり方を変えるのは得策ではありません。
繰り返し配布することで潜在的なお客さんの記憶に残りやすく、信頼度が上がるのです。
外食やデリバリーをしたいと思うタイミングに当たる確率が高くなりますし、迷っている時の後押しにもなりますよね。
ポスティングの場合は、3エリアほどに絞って1エリアにつき1000枚程度を配布。
その後、反応が出たエリアに3回を目安に配布をし、効果を確認していきましょう。

確実に手渡し

それでも新聞やポスティングの効果が感じられないときは、手渡しで配布してみるのも一案です。
チラシを見てもらえる確率が高いだけでなく、オーナーや従業員の人柄、個性などもその場で伝えることができるからです。
ただし、その分、配布するときの態度は気を付けたいもの。
やる気のなさが出ていたり、無理やり渡そうとしたりすれば、たちまちマイナスイメージがついてしまいます。

チラシの作り方

チラシの作成方法は、大きく分けて2つあります。
経営規模や予算によって決めましょう。

業者に依頼する

プリントショップやネット印刷会社から見積もりをとり、価格と対応を比較します。
A4のカラー10,000枚で15,000円ほどですが、業者によってさまざま。
デザインから配布(ポスティングや新聞折り込み)まで一括でチラシ制作を引き受けてくれる便利なところもありますので、費用対効果を検討しましょう。

自分で作る

細かなところまでこだわりたい、予算が少ないといったときには自分でチラシを作成してみましょう。
Microsoftのサイトなどでは、無料で使えるチラシのテンプレートを提供しています。
また、印刷業者のサイトが提供しているテンプレートもあり、こちらはデザインを自分でした後、そのままデータを使って印刷を業者に頼むことができます。

儲けるチラシ、NGなチラシ

ここまでチラシの役割と、見てもらうための考え方などを説明してきました。

では、掲載する内容は、どうやって考えたらいいの?ということになるわけですが、これは、お店のコンセプトやターゲットによって変わってきて、本当にさまざまです。

ですが、作るに当たって共通しているポイントもあります。
それは、「儲けるための内容になっているか?」です。
たまに、オーナーの「想い」が書いてあるチラシを見かけます。
繰り返し説明したように、チラシは集客するためのツールですから、オーナーの想いに共感、感動してもらって来店してもらう…というのは、道のりが遠すぎます。

また、最近、チラシに自虐ネタとも言える内容を掲載しているケースも見かけます。
これも、NGと言っていいでしょう。
差別化をしているのか、本当に同情を買おうとしているのか分からないですが、チラシを「消費者」として受け取ったその場面では、自虐内容は「引く」というしかありません。

集客ツールとしてのチラシに、アウトロー感は効き目がありません。
「儲ける」を徹底的に追及すべきでしょう。

集客ツールとしてのチラシは「チェーンの宅配ピザ店」のものが秀逸です。
個人の飲食店でも、チェーンの宅配ピザ店のチラシを参考にするのがよいでしょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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