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コロナ禍において、テイクアウトを始めた飲食店を多く見かけるようになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。なんとなく始めた方が良さそうとは思っていても、必要な準備や売り上げを伸ばす方法について知っておきたい方も多いと思います。
しっかりと売り上げを立てるためにも、飲食店でテイクアウトを始めるメリット・デメリットや、準備に必要な物や費用を把握しておく必要があります。テイクアウトを始める前に売り上げを伸ばす方法についても、知っておきましょう。
目次
- 飲食店でテイクアウトを始めるメリット
- コロナ禍でも売り上げが見込める
- テイクアウトについては時短営業をしなくていい
- 接客スタッフの人数を最小限にできる
- お店の集客UPにつながる
- 飲食店でテイクアウトを始めるデメリット
- 客単価が安くなる傾向がある
- テイクアウトに必要な消耗品にコストがかかる
- 時間が経ってもおいしく食べられるメニューを考案する必要がある
- 飲食店でテイクアウトを始める前に準備しておくべきこと
- 飲食店でテイクアウトの売り上げを伸ばす方法
- テイクアウトを始めたことをSNSやホームページに掲載する
- 店頭用POP、チラシなどで宣伝する
- 事前注文・事前決済のサービスを取り入れる
- 飲食店でテイクアウトを始めるメリット・デメリットを理解しよう
飲食店でテイクアウトを始めるメリット
テイクアウトを始めてどのようなメリットがあるのか、始める前に知っておきたい重要なポイントです。飲食店でテイクアウトを始めると、以下3つのメリットがあります。
それぞれについて、詳しく説明していきます。
コロナ禍でも売り上げが見込める
コロナ禍に見舞われた2020年、株式会社シンクロ・フードが行った調査(※)によると、なんと約9割の飲食店の売上が昨年より減少したといいます。1組あたりの人数が減った、滞在時間が減ったなど、3密を避けようとする意識が要因とみられます。
しかしテイクアウトなら、3密を避けて飲食物を調達したい方も安心して利用しやすくなります。また、店内が狭く収容人数が少ない飲食店の場合でも、テイクアウトを始めることでこれまで以上に売上を見込める可能性があります。
(※)引用元:飲食店の9割が売上の減少に苦悩。新型コロナに翻弄された2020年を振り返るテイクアウトについては時短営業をしなくていい
飲食店について時短営業が求められているのは、基本的には店内の営業です。つまり、テイクアウトやデリバリーについては、営業が可能です。
夜遅くまでテイクアウトだけでも営業していれば、仕事帰りの方や普段外で食事を済ませている方などを呼び込むことができます。すべての営業を終了するよりも、テイクアウトだけでも営業を継続する方が売上をたてられるというメリットがあります。
接客スタッフの人数を最小限にできる
テイクアウトのみの営業なら、基本的には注文とレジ、調理スタッフだけで済みます。店内の営業のように、席まで行って注文を取ったり配膳をしたりする必要がありません。
商品の受け取り時間を分散させるなどすれば接客スタッフが少なくても対応できるので、コロナ禍で売り上げがたてにくいなか、人件費を削減することが可能です。インターネットや電話で事前注文や受け取り時間を指定できるようにすれば、さらに工数が減るのでおすすめです。
お店の集客UPにつながる
テイクアウトの商品を持っている人を見た人が、お店を認知して新規顧客として来る可能性があるので、集客UP効果が期待できます。
また、テイクアウトなら「満席だからやめとこう」となってしまう心配がないので、顧客を獲得しやすいというのもメリットです。
飲食店でテイクアウトを始めるデメリット
テイクアウトを始めることにはメリットがありますが、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか知っておくことも大切です。知ったうえで始めた方が後から問題を抱えることも少なくなります。
以下で説明する3つのデメリットもしっかり確認しておきましょう。
客単価が安くなる傾向がある
テイクアウトを実施している飲食店では、店内飲食よりもテイクアウトの価格が安いのが一般的です。顧客としても、「テイクアウト=安い」という認識が根強いため、テイクアウトを利用する方は店内利用よりも安く抑えようとする意識が強い場合が多く、客単価が安くなる傾向にあります。テイクアウトを始める場合は、客離れしない範囲で、少し値上げする必要があるかもしれません。
テイクアウトに必要な消耗品にコストがかかる
テイクアウトを始める場合は、専用の容器やカトラリーなどの消耗品コストがかかります。顧客にとっての持ち運びやすさも重視すべきなので、ある程度のクオリティも求められます。
時間が経ってもおいしく食べられるメニューを考案する必要がある
テイクアウトは店内利用と比べて、調理してから食べるまでに時間が経ってしまいます。よって、テイクアウトを始める場合は、冷めてもおいしい、といったテイクアウト向けの新メニューを考案する必要が出てきます。
時間が経ったことで味が落ちると、テイクアウトしか利用したことがない顧客にとっては、その味がお店にとっての評価となってしまいます。テイクアウトでもクオリティを担保してリピーターを呼べるように、工夫が求められます。
飲食店でテイクアウトを始める前に準備しておくべきこと
飲食店でテイクアウトを始める場合、基本的に特別な許可や届出は必要ありません。ただし、テイクアウト商品は、店内で飲食する商品よりも食べるまでの時間が長くなるため、とくに気温が高い時期は、食中毒リスクが高まるので衛生管理に注意が必要です。
衛生管理において重要なポイントには、以下のようなものがあります。
・調理器具は使い分け、洗浄消毒を徹底する
・調理者も手洗い・消毒を徹底し、体調が悪い場合は調理を控える
・約20℃~50℃の温度帯は食中毒菌が繁殖しやすいので、長時間放置しない
・保冷ボックスや保温ボックスを使用するなど工夫する
・開封後はすぐに食べてもらうように伝える
飲食店でテイクアウトの売り上げを伸ばす方法
ここでは、飲食店でテイクアウトを始めた場合の、売り上げを伸ばすための具体的な方法をご紹介します。
以下で、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
テイクアウトを始めたことをSNSやホームページに掲載する
テイクアウトを始めたことを、不特定多数の人が見るSNSやホームページに掲載しましょう。というのも、Retty株式会社が行った調査(※)によると、41.2%の人がグルメサービス以外のSNSで、15.6%の人がお店のホームページでテイクアウトを実施していることを知ったという結果があります。
SNSなら、拡散効果が期待できるほか、運営費用がかからないので、集客ツールとしておすすめです。ホームページは、メニューを見たい、お店について知りたいという方が訪れると考えられるので、テイクアウトを利用するきっかけにもなりやすいです。
店頭用POP、チラシなどで宣伝する
テイクアウトを実施していることを知った経路は、お店の前の看板が37.5%と、SNSの次に多い結果となっています。そこで、売り上げを伸ばすために効果的なのは、テイクアウトを実施していることがパッと見てわかるようなPOPをお店の前に置いておくことです。
また、チラシであれば、レイアウトや配色を工夫したうえで、商品の写真を挿入したりメニューを紹介したりすると興味を引きやすくなるでしょう。
事前注文・事前決済のサービスを取り入れる
テイクアウト商品については、インターネットや電話で事前に注文・決済ができるサービスを取り入れると、顧客利便性はもちろん、お店側も会計をする手間が省け、待ち時間も最小限にできます。
また、お店では商品を受け渡しするだけで済むので、工数削減・人件費削減につながり、結果として利益が残りやすくなります。
(※)引用元:テイクアウトの認知はSNS経由が4割!!消費者アンケートから見る緊急事態宣言後のテイクアウト事情
飲食店でテイクアウトを始めるメリット・デメリットを理解しよう
飲食店でテイクアウトを始めることには、メリット・デメリットの両方があります。デメリットについては、お店での料金設定や開発次第で解消できるかもしれません。
顧客利便性の高いテイクアウトを始めることは、工夫次第でさらなる売り上げUPにつながる可能性があります。しっかりと必要な準備を行い戦略も立てたうえで、テイクアウトを始めてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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