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今、飲食店業界で話題になっているのがクラウドファンディングです。飲食店の開業資金をクラウドファンディングで募ることで、夢のお店が出せるということから、注目を浴びています。しかし、この方法は簡単に開業資金が集まるものなのでしょうか。実際にクラウドファンディングでお金が集まったことから、開業することができた事例もあります。
今回はそんな成功事例から学べる、飲食店の開業資金をクラウドファンディングで調達するポイントについて解説していくので参考にしてみてください。クラウドファンディングとは?
まずクラウドファンディングとはどういったシステムになのでしょうか。言葉の意味としてはcrowd(群衆)とfunding(資金調達)を掛け合わせた造語となっていて、夢を叶えたい内容や理想をアピールすることで、資金を募るというのがクラウドファンディングの手法になっています。
お店を持つことが夢で、飲食店の開業を目指している方に特に注目されている手法であることから、飲食業界でも人気の資金調達方法となっているのが特徴です。適切なプラットフォームを選ぶことが重要
クラウドファンディングを行うためには、専用プラットフォームを活用するのが一般的な方法です。クラウドファンディングは、プロジェクトを始める費用は無料であることから誰でもチャレンジするチャンスがあります。お金が発生するのは起案者が資金を集められた時に、初めて手数料がかかるので安心して資金調達を始めることが可能なのがメリットです。
こういったクラウドファンディングのプラットフォームは、現在複数存在しているため、飲食店の開業の資金調達に向いている適切なプラットフォームを探すことが開業の糸口になっています。プラットフォームによっては、得意とするプロジェクトのジャンルや支援者層、手数料などが異なるので、慎重に選ぶようにしましょう。クラウドファンディングには4つのパターンがある
クラウドファンディングといってもパターンがあり、現在では4つのパターンが主流となっています。まず支援金に対し、リターンとしてサービスや物が返ってくる「非投資型」に属する「寄付型」「購入型」と、お金を見返りとして提供する「投資型」に属する「投資型」「融資型」の合計4つのパターンがあるのがクラウドファンディングの特徴です。
この中でも日本で人気となっているクラウドファンディングのパターンが、非投資型の「購入型」です。実はこの購入型が、飲食店の開業を行うのに向いているクラウドファンディングの型と言われているのです。飲食店の開業に向いている購入型クラウドファンディング
飲食店の開業に向いていると言われている購入型クラウドファンディングとは、まず起案者が、プロジェクトを立ち上げて賛同を呼び掛けるところから始まります。その後に支援者に起案者がリターンの準備を行い、プロジェクトに賛同する方がプロジェクトを支援することでリターンを購入するという形です。
購入型クラウドファンディングがなぜ飲食店の開業向きかというと、プロジェクトに賛同している時点でファンとなっていることから、開業した後にお客様としてお店に足を運んでもらえる可能性が高くなります。そのことから、飲食店の開業支援を行ってくれる方が多いほど、繁盛店になるという見込みが高くなるのです。
また、クラウドファンディングを行うことで、メニューやサービスを公開しているため、自ら宣伝を行わなくても自然に宣伝している状態なので、上手く集客に繋がることができます。
クラウドファンディングで評判のいいプロジェクトであった場合、取材の申し入れがあったり、求人の依頼が来ることもあるのでクラウドファンディングを開業支援として活用することは宣伝としても大きなメリットがあるといえます。クラウドファンディングの成功事例
クラウドファンディングが飲食店の開業に向いているといっても、実際にはどのような成功事例があるのか気になる方も多いはずです。そんな方のために、クラウドファンディングの成功事例について紹介していきます。
日本一の馬肉専門店でローストホース
2014年の夏に行われた日本一の馬肉店が出したプロジェクトでは、調達した金額が最終的に500万円を超えるほどの資金になり、賛同者の数は506名と大規模な物になりました。馬肉の品質が確かな物であることがしっかりと宣伝できたことと、リターンでしか会員になることができないという点が評価を受ける結果になっています。
提供する馬肉の宣伝になっただけでなく、会員という根強いファンを味方につけたことで、定期的に得られる集客や利益も、クラウドファンディングによって得ることができたのが強みでしょう。リターンの特別感を演出できたことが成功の鍵になりました。ヘルシーなお弁当「おいしいプラス」
2014年9月に東京丸の内で開業した弁当屋「おいしいプラス」は、開業資金をクラウドファンディングで調達しています。あるクラウドファンディングを経営する会社が有名日本料理店「青山えさき」においしいのにヘルシーというコンセプトの弁当屋の出店を持ちかけ、同店主「江崎新太郎」がそれを承諾しクラウドファンディングで資金を調達し開業しました。
調達資金は3,500万円ほどで出資者には6年間、出資額に対して年12.4%の利益配当が受け取れるというのがリターンの条件です。しかし事業が失敗した場合には、出資金は返済されないこともクラウドファンディングする際に通達されていましたが、それでも多くの出資金が集まったのはコンセプトに感銘を受けた出資者が多かったことが要因になったのかもしれません。宮城復興のために開業した「魚谷屋」
東日本大震災の影響を受けた宮城県を復興させるために、クラウドファンディングで493万円を調達し、都内に宮城県の海の幸が楽しめるお店を開業した「魚谷屋」。元々宮城県復興のボランティアで参加していた店主が、4年間宮城県で暮らしたことから、宮城の素晴らしさをたくさんの方に知って欲しくてクラウドファンディングで資金調達を始めたのがきっかけです。
リターンは魚谷屋の食事券や漁師の方とBBQが楽しめる宿泊券など様々な内容になっています。出資者へのリターンについても、宮城県の復興のために考えられていることが、出資金が集まる要因となったのかもしれません。実際にクラウドファンディング成功者に話を聞く
成功した事例があるといっても、実際にクラウドファンディングを活用することで成功できるのか不安という方も多いでしょう。そういった方はクラウドファンディングのセミナーが開催されているので、最寄りの会場で実際に成功者の話を聞いてみることをおすすめします。
成功した方の話を聞くことで、自分も開業についての夢が明確になるとともに、原動力に繋がるきっかけにもなります。クラウドファンディングについて詳しく知りたい方は、クラウドファンディングのセミナーに参加してみるといいでしょう。クラウドファンディングは熱意が伝わることで成功する
クラウドファンディングで成功した事例を見てみると、どのプロジェクト起案者の方も、真剣な熱い思いをしっかり伝えていることで支援者が集っていることがわかります。クラウドファンディングを成功させるためには、中途半端な気持ちではなく、熱意を持ってプロジェクトを立ち上げることが重要です。また、具体的なリターンの説明も重要になってくるので、計画性を持ってプロジェクトを起案していきましょう。
クラウドファンディングによる飲食店の開業は、簡単な物ではありません。支援を募ってプロジェクトに感銘を受ける人がいて、初めて資金調達が実現できるのです。飲食店を開業するのであれば、購入型クラウドファンディングで資金を募り、夢の独立に向けて情報を発信していきましょう。どうすれば支援してもらえるのかわからないことが多いのであれば、クラウドファンディングの成功者が開催しているセミナーに参加して情報を取り入れてからプロジェクトを起案することをおすすめします。この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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