更新日:

開業の挨拶まわりは必要!手土産のおすすめ商品やマナーを解説

開業の挨拶まわりは必要!手土産のおすすめ商品やマナーを解説

挨拶回りは、開業の際に重要なマナーの1つです。
とくに飲食店は、臭いやお客様の行列によって、近隣住民へ迷惑をかける可能性があります。事前にお詫びをかねて挨拶回りをしておく必要があるのです。
今回は、飲食店開業にあたって、近隣へ好印象を与える挨拶回りのマナーについてご紹介します。

開業するときに挨拶回りをする理由

開業となってくるとお店で準備をすることや様々な手続き等があるということから、忙し過ぎてたくさんのことに手を回している暇なんてないと思います。しかしながら、一番大切なこの挨拶回りを怠ってしまえば、様々なトラブルが生じてきてしまうなど、今後の営業において良いものとはならないのです。

開業するときの挨拶回りを怠ってしまった場合

では、そんな大切な挨拶回りを怠ってしまった場合、どのようなことでトラブルが起こってしまうのか、ご紹介をしていきます。

騒音

お店において、騒音は付き物と言っても過言ではありません。挨拶回りを事前に行っておけば、挨拶された方も「仕方ないね」と思えますが、挨拶されていなければ、うるさくて仕方ないものです。騒音は、お客さんの声だけでなく仕込みや片付けの際に出る音なども挙げられます。朝早い時間〜夜遅い時間など迷惑な時間に大きな物音を立てれば、「うるさい」と注意をされてしまうでしょう。

匂い

雑貨屋などであれば、特に気にならないことですが、飲食店であれば匂いが気になるお店が出てきます。匂いは身につくものでもありますし、酷ければ洗濯物にも着いてしまいます。また、妊娠中の方がいればその匂いによりつわりで吐き気を催してしまう方もいるでしょう。開業側は「匂いがダメなの!?」と思う方もいるでしょうが、ダメな人もいることを認識しておきましょう。

迷惑行為

お店が気をつけていても、マナーの悪いお客さんはいるものです。例えば、駐輪場ではなく道路に自転車を停めてしまっているお客さん、タバコや食べかすや爪楊枝などをポイ捨てしてしまうお客さん、行列であれば通行場所となる道に広がって並んでいるなど。

これらは、住民たちにとってはかなりの迷惑行為であり、酷ければ警察沙汰にもなります。お店側がお客さんに注意をすればいいと思いがちですが、忙しい接客中に外に出て注意するなんてことは、ほとんどの場合できません。

これらのトラブルは、挨拶回りをしているのかしていないのかにより、かなり住民たちの感じ方も変わってきます。もちろん、挨拶回りだけが全てではなく、少しでも迷惑にならないように気をつけることは必要です。

挨拶回りで必要なもの

飲食店開業前の挨拶回りは、重要な意味をもちます。近隣住民には迷惑をかける可能性があり、住民達のある程度の理解が求められるためです。挨拶回りをせず、近隣住民から苦情をもらうなどのトラブルになると、飲食店開業自体が失敗してしまう場合も。挨拶回りは、開業前の欠かせないマナーなのです。まず、挨拶回りで必要になるものを2つご紹介します。

粗品・手土産

飲食店を経営する上で、何らかの形で近隣住民へ迷惑をかけてしまうリスクがあります。そのため、挨拶とお詫びの気持ちとして、粗品や手土産を持っていくのが最低限のマナーです。渡す粗品や手土産は、タオルや洗剤などの手軽に使える生活用品などで問題ありません。高級である必要はなく、目安は1000円前後で良いです。高額すぎるものは、かえって気を遣わせてしまうこともあります。このような点を配慮した上で、準備しましょう。

名刺

挨拶回りの際、どんな飲食店なのか、近隣住民の方々に知ってもらうために名刺を持っていきましょう。どんな人がどんな飲食店を開業するのか知るだけでも、近隣の方からの印象は変わります。
名刺がない場合は、飲食店開業の際に作ったクーポンやチラシなどを渡しましょう。名刺代わりとして活用することができます。

挨拶回りは基本的に1回きりです。最初のイメージが悪くならないよう、必要なものは事前に準備しておきましょう。

最適な挨拶回りのタイミング

次は、挨拶回りをする最適なタイミングについてです。
開業の直前に挨拶回りをしようと考えている方もいるかもしれませんが、悪い印象を与える可能性があるので要注意です!

最適な挨拶回りのタイミング

開店の1週間前

最適な挨拶回りのタイミングは、飲食店開業の1週間前です。前述した手土産と名刺を準備しておきましょう。飲食店経営において、近隣の方々の理解は欠かせないものになります。挨拶回りでの印象が、今後の円滑な運営にも関わってくるのです。人柄の良さはもちろん、丁寧な挨拶で良いイメージを与えましょう。

お店の工事中

基本的には、開店の1週間前の挨拶が正式な挨拶回りですが、お店の工事中に軽く挨拶をしておくと好印象です。工事中の挨拶は、騒音や通行の妨げといった生活への影響に対するお詫びの気持ちが目的であるため、手ぶらで問題ありません。
平日の時間帯は家を空けている家庭も多くなります。不在の場合は、お詫びの気持ちを手紙にしてポストに投函するようにしましょう。

挨拶回りが必要な範囲

開業にあたって、どこまで挨拶回りが必要か悩む方も多いでしょう。ポイントは、どこに迷惑をかけてしまう可能性があるのか、ということです。挨拶回りは、お店の宣伝効果も兼ねるため、できるだけ広い範囲に挨拶回りをするのがおすすめです。以下は、最低限挨拶回りが必要になる場所です。

同じビル内

開業する飲食店がビルの場合、同じビル内の方には挨拶回りをしましょう。同じビルにどんな施設があり、どんな人が経営しているのか知ることができます。また、同じビル内同士で情報共有ができるかもしれません。同じビル内の施設は、お互いライバル関係にありますが、良い関係構築が欠かせません。挨拶回りで好印象を与え、良好な関係作りのきっかけにしましょう。

近隣の家やマンション

近隣の家やマンションへの挨拶回りの目的は、関係性を良くするのはもちろん、店の宣伝効果の意味合いも兼ねています。チラシやクーポンなども持参し、オープンのタイミングでの集客を意識した挨拶回りをすることも重要でしょう。できるだけ多くの場所への挨拶回りが宣伝効果を高めるため、ある程度の人数を割いて挨拶回りをすると良いでしょう。

挨拶回りをしておいたほうが良い場所

飲食店開業にあたり、近隣の方以外にも挨拶回りをしておいたほうが良い場所があります。後々のことを考えたときにメリットがあるためです。なるべく、以下の3箇所へ挨拶回りをしておいたほうが良いでしょう。

挨拶回りをしておいたほうが良い場所

交番

近隣の交番へ挨拶回りをして顔見知りになっておくと、何らかのトラブル時に役立ちます。飲食店の場合、無銭飲食や酔っ払い客とのトラブルなどが起きる可能性があります。交番への挨拶回りをしておくと、スムーズに理解してもらえます。早めに挨拶をしておくことで、トラブルへの対応が円滑になるのです。

融資を受けた銀行

飲食店開業時に、資金が足りずに銀行から融資を受ける場合もあるでしょう。無事に開業後、担当者への挨拶をしておくことで、その後の経営において有利になることがあります。

商店街などの集会所

近隣の商店街などの集会所への挨拶回りは、大きな宣伝効果が期待できます。地元の人々が大勢集まりやすい場所であるためです。可能であればチラシなどを置かせてもらい、さらなる集客へとつなげることもできます。

挨拶回りでの注意点

最後に、挨拶回りを行う際の注意点を3つご紹介します。
良い開業のスタートをきるための重要な位置づけである、挨拶回り。以下の点には十分に注意しましょう。

同業者への挨拶も礼儀

同じビル内などに同業者が先にお店を構えている場合があります。気を遣って挨拶を控える方もいるかもしれませんが、挨拶回りをしないと逆に失礼にあたります。同業者であっても、マナーとして挨拶回りは行いましょう。
同業者への挨拶回りがきっかけで親睦が深まり、様々な情報を得られるかもしれません。同業者はライバル関係ではありますが、同志でもあります。良い関係を築くためにも挨拶回りは欠かさないようにしましょう。

ビルに何百室もある場合はポストを利用

テナントがマンション内で何百室もある場合、1件ずつ挨拶回りをするのは非効率です。挨拶回りはマナーとして顔を合わせて挨拶するのが一番ですが、時間的に大幅なコストが必要です。マンション下のポストにチラシを投函することで挨拶とするのが良いです。

挨拶回りで揉めてしまったときの対処法

挨拶回りをする際、近隣の方と揉めてしまうことがあります。要望として、「臭いはださないようにしてほしい」「うるさくしないでほしい」といった難しいお願いをされることも。その場合は、「できるだけ配慮します」といった回答で無難に対処しましょう。無理なお願いをされた場合は、はっきりと「無理です」と言い切ることも重要です。あいまいな返事をしたために、かえってトラブルの元になってしまうこともあります。
低姿勢ながら、誠実で正直な対応をするのが大切なことといえます。

この記事の監修

株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

canaeruは年間300件以上の開業サポート実績!

メールアドレスの登録で
開業までのサポート完全無料で受けられます!

個人情報の取り扱いについて

メールアドレスを入力してください

無料会員登録でできること
① 「日本政策金融公庫」の創業融資をはじめとする資金調達の相談が出来る!
② 開業時に必要な事業計画書の作成サポートが受けられる!
③ 店舗開業や運営に関するさまざまな疑問点・お悩みを何度でも相談可能!
※ 金融機関出身者、元飲食店オーナーら店舗開業のプロが対応します

PAGETOPへ