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飲食店のロゴは店舗の看板やショップカード、インターネットの情報サイトなどに掲載されるため、お客様の目にふれる機会は意外と多くあります。完成度の高いロゴの作成によって、最終的に商品のブランド化につなげることができ、物販の売り上げUPも十分に期待できます。ここでは、ロゴデザインを準備するときの基本知識や注意点を見ていきましょう。
見た目も楽しい「写真に残したい飲食店」になるには?
飲食店を探すときに多くの人が情報サイトやアプリ、グルメ雑誌を利用しています。飲食店を選ぶときに重要になるのが、店舗の外観や提供されている料理の写真、店舗をPRするロゴの印象です。これらはお客様のインパクトに残る印象を与えられるデザインロゴであることが望ましいでしょう。デザインロゴは一目でブランドのイメージを想起させる内容で、製作時に店舗のブランドについてのこだわりを反映させるのがよいでしょう。デザインロゴのメッセージ性を明確にすれば、見る人により強い印象を与えられます。
よいロゴには5つの要素がある
よいロゴには見る人の印象をよくするための下記の5つの要素があります。すべての要素に配慮し、完成度の高いデザインに作りこんでいくのが望ましいといえます。デザイナーや印刷会社にロゴを発注するときは、複数の候補の中から5つの要素のバランスが最もよいと思われるロゴを選びましょう。自分ひとりだけの主観にとらわれず、現場に立つ店舗スタッフの意見やアイディアを集めることもおすすめです。
・デザインの妥当性
ロゴのデザインは、必ずしも飲食店に関連しているマークやイラストを取りいれたデザインである必要はありません。フォントや色の使い方が与える印象に、ロゴを見た人やカードをもらった人を納得させる妥当性が伴っていることが重要です。色彩やデザインから店舗の特徴が分かると、見た人が店舗のことをイメージしやすくなります。
・覚えやすい
見た人の印象に残り、覚えてもらってこそロゴの意味があり、細かいこだわりはあまり重要ではありません。ロゴは、キャッチコピーをデザイン化したようなものであるという方向性に沿った、印象に残るインパクトがあるか精査してください。
・タイムレスである
時代に影響されてしまうと、10年、20年先によいロゴといえないかもしれません。永続して多くの人の印象に残るタイムレスであるロゴがよいロゴの条件となります。タイムレスなものの例としては、国旗や地図のマークなどが挙げられます。
・多用途で使用できる
単色で使用する場合、切手の大きさの場合、広告版の大きさの場合など、どのような大きさにしてもさまざまな媒体に適用できるのが望ましいです。多用途で使用できるようにするためには、まず白黒でロゴを作成するのが肝心です。複数の色彩を使う場合、あまりに手の込んだデザインにすると一色にしたときに使いづらいなどの問題が発生する可能性があります。
・シンプルである
シンプルであることで、見る人にとって分かりやすく、覚えやすくなります。必要以上に複雑にならず、見分けやすくユニークな特徴を持っているのが望ましいです。ビジネス用途や男性目線だけではなく、女性や子どもにも喜ばれるデザインが理想です。センスのよいロゴでお店の印象を与える
センスのよいロゴは見る人の心に残ります。飲食店のイメージや意味を、メッセージとして込めたロゴを考えるのが重要です。ロゴ制作をするにあたって注目すべき点は色使いとフォントです。文字やアイコン、背景色などの色使いは、見る人の印象を大きく変える要素になります。どの色がどのようなイメージを与えるか簡単に把握しておきましょう。
まず、色の印象を重視しましょう。赤色は「力強さ、熱い、賑やか、情熱」などのイメージを与えます。緑色は「自然、健康、癒し」など落ち着いた印象を与えます。黒色は「落ち着き」「オシャレ」など与える印象はさまざまで、工夫次第で汎用性も高いことが特徴です。青系は「冷たい、清潔、クール」などすがすがしい印象を与えます。黄色は「可愛い、輝き、栄光」などの印象が残る色です。紫色は「大人、不思議、スピリチュアル」など少し変わったエッセンスを取り入れたいときにおすすめの色です。開業する飲食店のイメージを大切にして色を選択するのが基本なのです。フォントの効果
色使いと同じく、フォントも見る人の印象を大きく左右します。フォント系統には和文フォントと欧文フォントの2つがあります。和文フォントは「明朝体」「ゴシック体」「筆体」「手書き文字」の大きく4つに分けられます。「明朝体」は格調が高くて堅実で落ち着きのあるイメージを与え、「手書き文字」はやわらかくてカジュアルなイメージ。「明朝体」から順に、カジュアルになっていくイメージです。欧文フォントも同様に「セリフ体」「サンセリフ体」「筆記体」「手書き文字」の大きく4つに分けることができます。「セリフ体」から順にカジュアルに寄っており、「手書き文字」が最も親しみやすくなります。
系統を選んだ後の書体選びにおいて、代表的な書体はやわらかい順に「じゅん」「AXIS」「小塚ゴシック」「ヒラギノゴシック」「新ゴ」となります。同じゴシック体でもそれぞれの書体が持つ雰囲気は異なり、とがっている部分が多いほど堅いイメージ、丸みが多いほどやわらかいイメージです。書体のウェイトと字間の調整では、書体の多くはウェイトのバリエーションを持ち、細いほど繊細なイメージとなり、太いほど力強いイメージとなります。字間の調整は狭いほど元気なイメージとなり、広いほどゆったりしておおらかなイメージとなります。ロゴをブランド化すれば販促効果にもなる!
飲食店がロゴを開発する理由はブランド化につながるからです。お店の名前を聞いただけで誰でも一定のイメージを思い出せるようになれば、収益につながります。また、ブランド化に成功すれば過度な価格競争に巻き込まれることもなくなります。ロゴはブランドの方向性を表現する重要なツールです。
販促の重要性
新規顧客とリピーターの双方を増加させるために、販促に力を入れる飲食店は多数あります。アナログな販促ツールとインターネットを用いた販促ツールを活用してリンクさせることが、ロゴのブランド化効果をめます。ロゴを用いたアナログの販促ツールでは、ショップカード、フライヤーやチラシなどがあります。お店の看板にロゴを使用すれば、見た人の印象に残りやすくなります。インターネットでの販促として、ホームページやSNSの公式アカウントで常時店舗情報を発信するのは今や当たり前です。このときにもトップ画面にロゴを使用することで、どのような店舗であるのか印象づけられます。
お店のロゴが入ったグッズはファンには集めたくなるアイテム
ロゴが入ったグッズが、デザイン性の高い限定商品になると、固定のファンが特別な思い出や限定品というプレミアで購入してくれる機会が増えてきます。固定のファンに喜ばれるグッズとロゴを組み合わせれば、限定品として比較的高い価格帯で販売できるため、高い収益率を見込めます。ファンが集めたくなるようなグッズを考えて、限定品用のロゴを用意しておくとよいでしょう。
飲食店の開業と同時に十分に準備をして作り上げたロゴが完成していれば、売り上げや物販の売り上げUPにつなげられます。ロゴを見た人がすぐに店舗の主力商品をイメージできて、幅広い年齢や性別にうけるデザインを反映できることが望ましいです。多くの人の印象に残り、愛されるロゴにするためには、基本的なデザインの要素やフォントなど、注意するべき項目をよく吟味したうえで、最終的なデザインを選びましょう。この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント
○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。
○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。- NEW最新記事
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