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「届いたおせちが広告と中身が全然違う…」に注意!「おせち予約」を知って儲ける方法

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年末商戦の目玉として巨大市場に膨れ上がっている“おせち市場”。
ネット販売が可能になった昨今では、大手デパートのみならず、おせち専門の通販サイトや個人商店までもが参戦し、商品開発から顧客確保に至るまで、熱き戦いを繰り広げています。
市場の動向をしっかり掴み、お客様に喜ばれるおせちを販売希望数売り切るための秘策はあるのでしょうか?

おせちの予約はいつからはじめるのがベスト?

一品一品手作りする時代から、今や「おせちといえば購入するもの」という意識が広まる中、巨大なおせち市場を狙って、各社オリジナルおせちの開発合戦が展開されています。
商品開発に時間やお金をかけたものや、素材や味にこだわった限定品、保存料や輸入品に頼らない昔ながらの手作りにこだわる店など、それぞれの売りを全面に押し出すライバル商品は数多くあります。
その中で自社のおせちを選んでいただき、購入まで決めてもらうには、一体いつ頃から販売をスタートすればいいのでしょうか。
あるアンケートでは、購入者がおせちの注文を考えはじめる時期は10月から12月上旬、実際に購入するのは12月がほとんどという結果がでました。
師走の声を聞いて新年の準備をはじめれば十分間に合うと思いがちですが、実はおせち市場戦線は、12月までの動きが勝負を左右します。
というのも、人気おせちは12月には事前予約のみで完売しているケースがほとんど。
おせちを売り出す企業の多くが、早期予約販売を行っています。
早期予約販売がスタートされるのは、9月~10月頃が主流。例年完売する人気おせちなどは、8月下旬から予約開始するところもあり、早め早めに受付を開始する傾向にあるといえそうです。

おせちの予約販売を開始したことを事前に告知しよう

おせちの中身や価格帯、販売数などがある程度決まったら、なるべく早く予約販売を開始しましょう。
その際、情報がお客様の目にとまるよう、広く告知する必要があります。
そのためにも、SNSなどを上手に活用した情報拡散が効果的です。
お店独自のホームページにおせち専用ページを立ち上げ、他のおせちと何が違うのか、お店のコンセプトやこだわり部分をアピールして商品の良さを感じていただけるコンテンツづくりが重要です。
また、店舗を構えるお店ならではの利点もあります。
それは、お店の味を信頼してご来店されるお客様と「顔の見える関係」を築ける点です。
「この店のおせちで新年を迎えたい!」と思っていただけたら料理人冥利に尽きるというもの。
ご来店時はインターネットでは届けられない情報をお知らせできるチャンスです。
ポップやサンプルを作成して店内で告知をしたり、商品の詳細が載ったリーフレットを作成するのも効果的。
一度ご購入いただいた方には、翌年からDMを送るという方法も可能です。
毎年のことだけに、リピートしていただけるファンをいかに獲得していけるかがポイントになってきます。
お得意様特典を付けて優待することも、長くご愛顧いただける秘訣かもしれません。
その際、アンケートでお客様の声をいただいておくことをおすすめします。
リピーターの口コミや評判を参考にして、ネット上からの購入に進む方も多いので2年目以降の宣伝に大いに活用できるからです。

おせちの早期予約受付で嬉しい特典とは?

12月までにおせち商戦の勝敗は決まる!といっても過言ではない理由は、早期予約にありますが、この早期予約でいかに多くのお客様から注文をいただけるかがカギとなります。
新年を「豪華で美味しいおせちで迎えたい」と願うこだわり派の奥様方は、早期予約の時期になるとデパ地下やネット販売などでおせち商品をチェックし始めます。
その理由は、行列店や有名料理人とのコラボ限定品や数に限りがあるおせちを確実にゲットしたいということと、各社が打ち出す早期予約特典を狙ってのこと。
定番の特典といえば、お値打ち価格での購入が可能となる早期割引価格の提供です。
早割りでは、販売開始からの一定期間のみ、数千円から、高級おせちにともなれば6~7千円もお値引き価格で販売されています。
早割りの適用期間としては、10月末~11月上旬までの期間が多く、良心的な企業では、無料キャンセル期間を設定しているところもあります。

お店の規模によっては店頭手渡しという方法も!

ネット販売で宅配によるお届けが可能なのは、作りたてのおいしさを維持できる急速冷凍やレトルト化などの技術があってこそ。
おせち市場がここまで発展拡大したのも、こうした理由があるからです。
ただし、冷凍技術を用いて大量におせちを作るには設備投資はもちろん、発送の準備と手配、お客様への確認など、手間もかかりマンパワーも必要になってきます。
それが難しい個人経営の店の場合、大手とは違う強みを持つことです。
店によっては、通信販売は一切行わず、大みそかに店頭手渡しのみでの販売に徹しているお店も少なくありません。
このようなお店では一品一品手作りされたおせちを気に入って毎年購入するお客様も多いもの。
店頭までお越しいただいたお客様に、おせちとは別にもう一品、ちょっとした料理をプレゼントするのもよいでしょう。
このように個人経営の店だからこそできるサービスはあるものです。
顔を合わせてご愛顧の感謝と新しい年の多幸を祈って言葉を交わすこともお客様の心を掴めることでしょう。
店頭販売を重視する、量より質を大切にした方法も健在です。

インターネットでおせちの予約を受け付けたときの注意点

一方、冷凍保存したおせちをクール便などで発送する場合、解凍時間を考慮した到着予定で発送する必要があります。
年末は宅配業者も大変混み合うことから通常より配送に時間がかかります。
せっかくご注文いただいたおせちがお正月に間に合わないという事態は言語道断。
発送時期には十分注意が必要です。
過去には、届いたおせちが広告と全然違うスカスカのものだったという詐欺まがいの事件がありました。
誇大広告はもってのほかですが、宣伝の内容と実物とに差があるとクレームに発展しかねません。
メニュー名や品数、お重箱のサイズなどお客様がイメージしやすい情報を正確に記載して注文を受けましょう。
お届け後の保存方法、開封後の賞味期限などもしっかりと明記することをお忘れなく。
また、お届けの後の返品についての規定を明確にするなど、信用を失わないための事前対策はしっかりとっておくこと。
味に自信のある企業では「全額返金保証」を行っている場合もありますが、その際も「7割残した状態での返品」「返品理由の聞き取りへのご協力」といった細かい条件を設定しています。
「全額返金保証」を行うのであれば、条件を事前に提示して購入者と共有しておきましょう。
通常のお取り寄せグルメと違い、おせちはお正月に届いていなければならない期日の決まった品。
配達事故や急なトラブルによる返品交換に対応できるよう、各企業は販売予定数以外に、事故回避のための補てん在庫をあらかじめ確保しています。
悪い口コミがひとつでもあれば、信頼を取り戻すのは大変です。
自信を持って提供するおせちが無事届き、新年の門出を喜びでスタートしていただけるよう、万全の対策をしておくことが、翌年、翌々年の注文へとつながります。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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