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≪第10回≫元よしもと新喜劇女優直伝!「なんか忘れられへん人や」と思わせるツボ 「ひと手間」をかけてみよう
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全24回でお送りする愛嬌接客®専門家・木村美季によるコラム「元よしもと新喜劇女優直伝!笑顔あふれる愛嬌接客®のツボ24」。
今回のテーマは『「ひと手間」をかけてみよう』。日々の接客でひと手間をかけて、リピーター獲得につなげる方法を木村氏が伝授します。目次
はじめに
お店で買い物した時“気が利く店員さん”に、接客いただいた記憶はありませんか?
“痒い所に手が届く”そんな「ひと手間」をかけてくださる店員さんがいるお店って、また行きたくなりますよね。リピートが難しそうな距離にあるお店でも、誰かに話したり、SNSでつぶやきたくなったりします。
見返りを求める訳ではありませんが「ひと手間」は未来への投資です。
必要最低限で良いので、少しだけ労力をかけたり、工夫をし、お客さんの心に印象付けましょう。無料でできる「ひと手間」で居心地の良いお店を目指す
お客さんにとって、飲食店の料理がおいしいことは当たり前。そのため、居心地が良くなければ、わざわざ足を運ぼうという気になりません。とはいえ、大袈裟なことをする必要もないんです。
お客さんが“面倒くさい”と思うことを、代わって「ひと手間」かけるだけでも印象に残ります。
例えば、雨の日は、お客さんの傘を綺麗に巻き直す(傘置き場も整頓され、多くの傘を立てることができます)。開店前にトイレットペーパーが残り3分の1以下なら新しいロールに取り換えておく(残り少ないものは従業員が使う)。
多くのお客さんは、外食の価格に「ひと手間」も含んでいます。
今日から意識してみませんか?
飲食店だからこそできる「ひと手間」アレコレ
《お料理に「ひと手間」かける》
お客さんの食べられない食材をご存じなら決まっていた先付を変更する。
急遽小さなお子様もご来店されたなら星形のセルクルに白ご飯を入れてワンプレートで提供する(オーダー時にご提案してみる等)。また、料理を盛り付けたあとに、お皿の縁が汚れてないか、もう一度確認する。
食器の温度はどうでしょう?
冷たいビールを、食洗器で洗い終わったばかりの熱いグラスに注いだり、温かいスープを冷たい器に入れていませんか?(特に冬場)
グラスや食器は冷蔵庫(冷凍庫)や氷水に入れておくと冷え、お湯をかけたり、お湯に付けておくと温まります。《サービスに「ひと手間」をかける》
食洗器を使わず、手洗いのみのお店は「グラス」や「コップ」の“注ぎ口”のニオイ、頻繁に確認していますか?
以前、とても高級なウナギ屋さんに連れて行っていただいた時、最初のお水(無料)が入ったグラスの口元が臭くて臭くて…。肝心のウナギの美味しさより“臭かったグラス”しか記憶に残っていません(笑)。
どんなに、お料理が美味しくても「ひと手間」が無い店の“良かったところ”は“無かったこと”と処理されがち。日本酒の容器にこだわるのも素敵ですが、無料のお水にも目を向けてみましょう。
また、お客さんが食べ終えたら間髪入れず、すぐにバッシングしていませんか?
この行為は「早く帰ってほしい」や「手が空いてるうちに食器を洗いたい」といった完全なお店側の都合です。時には“わざとズラす”「ひと手間」も、サービスの一つです。
なお、常識を超える範囲での長居客や、ウェイティングがある場合は、「申し訳ない表情」か「爽やかな笑顔」でバッシング対応してみましょう。
《環境に「ひと手間」かける》
テーブルを片付ける際に、次のお客様が気持ちよく座れるよう、メニューブックの方向を揃えたり、椅子の向きや間隔を整える。
これらは特別な技術や大きな費用が必要なことではありません。しかし、こうした小さな「ひと手間」の積み重ねは、お客さんに与える印象だけでなく、貴店に対する扱いにも大きな変化を起こします。
「割れ窓理論」という言葉をご存じですか?
少しの乱れや荒れた状態を放置すると、さらなる乱れや犯罪などを招きやすくなるという考え方を言います。
例えば、放置自転車の籠にゴミがたまったり、ゴミが溢れたゴミ箱を放置してると、さらにゴミが増えるという光景…見覚えありませんか?
常に店内環境への「ひと手間」をかけていると、お店を大切に扱ってくださるお客さんが集まるようになります。
逆は、どうでしょう…。
例えば、「トイレの小物が盗まれた」そんなことが頻繁に起こるようなら、残念ながら(無くなっても、しばらく気付かないだろう)と“隙”を与えてしまっているのかも。「ひと手間」で環境を整え、客層を見直してみるのもいいかもしれません。
おわりに
原稿を書きながら思い出したことが。
飲食店を経営していた頃、たま~に来店くださる山形県からの単身赴任で、ご近所に住むAさん(50代後半くらいの男性)が、毎週末に必ずご来店されるようになりました。そのキッカケは、料理人である夫が、Aさんが毎回注文される “魚の煮つけ”を、Aさんにだけ好みの甘口に変えていたことでした。
自慢するわけではないですが、当店は繁盛店で特に週末は激込み。でも、料理人は夫一人です。そんな中「ひと手間」で個別に作る“甘めの煮つけ”を、じっくり待ち飲食を楽しんでくださいました。そのうちAさんからは「実家から届いたから」と、大きくてきれいなサクランボをいただくようになったり、たまに同僚さんも連れてきてくださったりと、転勤されるまで本当にかわいがっていただきました。
そもそもの発端は、Aさんが『大阪の“魚の煮つけ”は、どのお店も味付けが少し辛い…』と言った一言で、Aさんに「ひと手間」をかけ始めたこと。
みなさんも、無理のない範囲で「ひと手間」かけ、忘れられないお店になってくださいね。- NEW最新記事
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