お店のこと、はじめる前も、はじめた後も。

2017/10/06

1000回以上の試作と220人以上の試食。究極の「汁なし担々麺」で一品勝負に挑む

試作と試食で商品の完成度を徹底的に上げること。利益を出せるビジネスモデルを考え抜くこと。このふたつが、飲食の開業に失敗しないポイント。

  • 東山広樹(ひがしやま ひろき)/タンタンタイガー

近年、多くのクリエイティブな個人店舗が生まれて話題を集めている、東京の下町のひとつ「台東区蔵前」エリア。そこに2016年8月に現れた新星が「タンタンタイガー」だ。こちらは「株式会社TOKYO OIL SHOCK」というインパクト満点の会社が営む、「汁なし担々麺」の専門店。同社代表であり店主である東山氏の個性が色濃く反映された店であり、東山氏と彼の夢に賛同した仲間が1000回以上の試食を繰り返した「汁なし担々麺」が、店のほぼ唯一のメニューとして君臨している。東山氏がこの店に懸けた思いは、一体どんなものだったのだろうか?

東山さんがお店を開業しようと考えた経緯を教えてください。

きっかけは僕が中学2年生の時、両親が共働きになって、夏休みに毎日500円を渡されたことでした。「それでお弁当を買いなさい」という意味だったんですけれど、食べ盛りだったので、全然足りなくて。「自分で作れば、500円でもお腹いっぱい食べられるのでは?」と思ったのが、料理に目覚めたきっかけです。そこからものすごい勢いで料理にハマりました。毎週のように両親に料理を振る舞っていましたし、高校生の時には、合羽橋で買った、自分専用の中華鍋も持っていました。

中高生の当時に作っていたのは、ほとんどが中華かパスタでした。汁なし担々麺も作っていましたね。当時読んでいた漫画の中で担々麺のルーツについての話があって、「汁なしが担々麺の元祖だった」という事実を知って、衝撃を受けたんですよ。最初はそこに載っていたわずかなヒントを頼りに、自分でレシピを起こして作っていました。初めて食べた時には、「めちゃくちゃうまい!!」って感激しましたね。多分、今食べたら全然美味しくないんでしょうけれど(笑)。

東山広樹(ひがしやま ひろき)

埼玉県出身。中学時代から料理を作り始め、現在もノンジャンルで食知識の吸収と追究に勤しむ「食の求道者」。東京農業大学農学醸造科学科で発酵・微生物等の分野を学ぶ。新卒時に就いたのは人材派遣大手の「株式会社パソナ」営業部。その後飲食関連書籍の出版社「株式会社柴田書店」に転職。柴田書店に在籍中、友人らが東山氏の夢の実現のために開業資金の出資者を集めてくれたことを機に飲食店開業を決意。2016年、出資者とともに「株式会社TOKYO OIL SHOCK」を設立し、「タンタンタイガー」を開業。

タンタンタイガー
東京都台東区鳥越2-2-1

蔵前駅から末広町駅へと至る「蔵前橋通り」沿いにある汁なし担々麺専門店。メニューは「汁なし担々麺」とその派生メニューのみ。辛さと痺れ(中国山椒の量)を選べるほか、トッピングに「パクチー」「パクチーW」「パクチーメガ盛」「トマト」「水菜&豆苗」などがあり、組み合わせ次第で幾通りも楽しめる。麺を減らしてチアシードを加え野菜を2倍の量にした「レディース汁なし担々麺」も女性に支持されている。黒一色の引き締まった店内は「商品を最も美しく見せる」ため。味だけでなく、商品構成、オーダーのし易さ、雰囲気、接客など、細部にわたって計算が尽くされ、老若男女を問わず訪れやすい店となっている。

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