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沖縄でスープカレー?!札幌で培った味を信じて南国の食材と夢のコラボを。

札幌~仙台~沖縄とやってきた。スープカレーの本場・北海道札幌で鍛えてきた味を南国の食材で提供する。

  • 山崎 けんじ/あじとや

沖縄でスープカレー?!札幌で培った味を信じて南国の食材と夢のコラボを。_記事画像

沖縄に3店舗を構えるスープカレー専門店「あじとや」の店主・山崎けんじさんは、スープカレーの本場・北海道札幌のご出身。沖縄でスープカレー?と思う人は多いと思いますが、地元の方の来店が絶えない人気店です。食べてみると、ひとくちで「沖縄のスープカレーってアリだな」と思わせる、地元食材との絶妙なコラボレーションが。札幌出身の山崎さんが、なぜ沖縄でスープカレー店をオープンするに至ったのかを伺いました。

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札幌から仙台、そして沖縄へ。元プロ野球選手の佐々木主浩さんの奥様の榎本加奈子さんカレー店もプロデュース!

ーーもともとは北海道ご出身だそうで、対極的な場所へ、Iターン開業となりましたね(笑)。
そうですね(笑)。僕が地元の札幌で飲食ビジネスを始めたのは20歳から。スープカレーを手掛けるようになったのは40歳からで、専門店のプロデュースもやっていたんです。実は沖縄移住前に仙台にいたんですよ。新たなスープカレー店の立ち上げの話があり、札幌から仙台に引っ越しました。当時、「Kanakoのスープカレー屋さん」という店をプロデュースしていたんです。元プロ野球選手の佐々木主浩さんの奥様の榎本加奈子さんお店です。佐々木さんは仙台出身で地元で何かビジネスをということで僕に話があったんです。

札幌から仙台、そして沖縄へ。元プロ野球選手の佐々木主浩さんの奥様の榎本加奈子さんカレー店もプロデュース!

ーーそれから沖縄に渡ったのはどのような経緯で?
東日本大震災がきっかけですね。仙台で震災を経験して、家族との絆だったり一緒にいるからこそどんなことも乗り越えられる、ということを強く実感したんです。温暖な場所に憧れもあったので沖縄を選びました。今から約5年前です。

健康のことを考えたカレーを提供したい!沖縄産の黒糖やウコンに魅力を感じた

ーー沖縄で始めたお店では黒糖を使った珍しいスープカレーを提供していますね。
僕はシンプルなスープカレーが好きなんですよ。できるだけ添加物は使わず、有機栽培のスパイスを仕入れて、健康のことも考えたカレーを出していたんです。そもそもカレーのスパイスってインドやスリランカのものがほとんど。でも、沖縄産の黒糖やウコンならスパイスになりえるし、現地だと安く手に入るんですよね。上白糖を使うより健康的だし、コクもでるし何より旨い。チャレンジングなことでしたが、黒糖とカレーのマッチングは想像以上にうまくいきました。

ーー沖縄に移住して5年目とのことですが、現在までに沖縄に3店舗を出店されるなど順調ですね。
沖縄に来た4年目までは苦労しましたよ。開業した当初は思うように売上も伸びず、業者さんや大家さんに支払いの件でご迷惑をおかけしましたし、頭を下げてばかりでした。それでもここまでやってこれたのは、ブレない気持ちを持ち続けることができたからです。

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沖縄でカレーは流行らない……自分のカレーの味を信じて貫いた

ーーどのようなことが辛かったですか?
やはり新参者ですから、いろいろなことを言う人はたくさんいました。沖縄でカレーは流行らないとか値段が高過ぎるとか。それで一瞬、心が折れかけてタコライスを出したこともあったんです(笑)。でも、それではダメだし、僕にできるのはスープカレーだけだというプライドもあった。
自分が信じた味を提供し続けることで少しずつ地元の方に受け入れられるようになったんです。

ーー札幌から仙台、仙台から沖縄とIターンを2度ご経験されています。Iターン希望者へのアドバイスをお願いします。
慣れた土地を離れることは不安があるとは思うけど、Iターンしたいという気持ちがあるなら、ぜひトライすべきだと思います。新しい土地が合えば最高に楽しいですし、合わなかったら戻ればいいという気持ちの余白を持つことです。あとはこれまでの経験が生かせるとよいかもしれないですね。僕は20歳から飲食ビジネスを続けているので、マネジメントから店の立ち上げまで一通りを経験したことが自信につながっています。

ーー山崎さんが沖縄で叶えたい夢を教えてください。
地元の人に受け入れてもらいながら、この先20、30年と続けて、沖縄のカレーといったら「あじとや」と言ってもらえるようにしていきたいですね。
沖縄は住むには最高です。何より北国出身にとって雪がないことが嬉しい(笑)。植物も生き物も北海道とは全く違うのが新鮮ですね。最初のうちは食文化の違いに戸惑いはすれ、それもやがては慣れますし、イオンなどの全国的なスーパーがあるので困りません。そもそもお肉が安いですし、北海道では見かけなかった魚を選ぶのも楽しいですよ(笑)。

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山崎 けんじ

山崎 けんじ

北海道札幌市出身。20代から飲食業界に従事。経営やマネジメントが専門だった。10年ほど前にスリランカのスパイスに目覚め、現地のオーガニックスパイス会社との共同開発にて独自のカレースパイスを作成。札幌でスープカレーの店を開業。その後、培ったマネジメント知識も用い、カレービジネスのコンサルタントや店舗開発も手掛ける。スープカレーを引っ提げて札幌から仙台へ移住、そして、よりおいしい食材を求め沖縄県へ移住。

あじとや

あじとやhttp://ajitoya.net/

沖縄県に3店舗を展開するスープカレー店。沖縄県産の「うっちん」をはじめ6種類のオーガニックスパイスを独自配合したオリジナルスパイスを直輸入して使用。県産『ウコン』を使った沖縄産スープカレーが人気。

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