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ソムリエが一人いるだけで売り上げUP!?ワインうんちくがお店の経営を左右する?

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おいしい料理とともに、お手頃価格でワイン楽しめる「ワインバル」や「ビストロ」。高級レストランのように肩肘張らず、ワインに親しむスタイルはここ数年で日本にも定着。
飲食店でもチリやアルゼンチンなどの比較的低価格で手に入る「高コスパワイン」を取り揃える店も続々と増えてきました。
今、ワインを扱う飲食店で、売上げアップを狙うためには、どんなコツがあるのでしょうか?

若者を中心に高まるバル人気。ワインに関する知識が売上げアップに貢献?

生産される国や地域、年代によってまったく味わいが異なるワインは、それぞれの個性を理解することで、フードメニューにも広がりが生まれます。
というのも、ワインはフードとの相性「マリアージュ」が重要とされます。
せっかく、フードを扱う飲食店でワインを提供するのであれば「マリアージュ」を無視するのはもったいない話。
ワインが持つ個性を十分に理解し、どんなフードとの相性がいいのか、あるいは、どんなフードならば、ワインの個性が際立つのかなど、ワインに関する知識が、店のメニュー作り、そして、売上げを左右する重要なカギとなっているのです。

ソムリエ資格があれば大モテ間違いなし?

店の売上げをも左右するワインに関する知識。
これを有する存在が「ソムリエ」です。
ソムリエとは、レストランにおいてお客様の要望に応じてワインのセレクト、サービス等をする専門の給仕人のこと。
フランスの高級レストランでは、一般に、料理の注文をきく給仕とは別に、ソムリエがワイン専門の注文をききます。
ソムリエは、ワインの産地や年代、料理との相性に精通していて、客の気分や好みを聞きながらワインをセレクトします。
最近では、日本の庶民的な街のバルやビストロなどの飲食店でも、ソムリエ資格を持つスタッフがお客様のワイン選び、あるいはワインに合わせるフード選びの手助けをしている光景も多く見られるようになりました。
このように、店にソムリエ資格を持つスタッフをひとり置くことで、お客様とのコミュニケーションが生まれることは、店側にとって大きなメリットとなります。
また、ソムリエは、おもてなしのスペシャリストでもあります。
たったひとりのソムリエのスキルと接客態度が、質のよいサービスの向上につながり、繁盛店となっているというケースもあるようです。
ワインを扱う飲食店にとっては、決して小さくないソムリエの存在。
しかし、人件費などの問題で、スタッフをこれ以上採用するということが難しいという飲食店も少なくないはず。
そんな場合、オーナー自らが取得するという選択肢もあります。
というのも、日本ではソムリエが国家資格ではなく民間資格なので、比較的取得しやすいのです。
では、実際に、ソムリエ資格を取得するためには、どのようなプロセスが必要となるのでしょうか?

ソムリエ団体は日本に2つあった!それぞれの特徴は?

日本における「ソムリエ」認定をする民間団体は「日本ソムリエ協会(JSA)」と「全日本ソムリエ連盟(ANSA)」の2つの団体。
さっそく、それぞれの団体の特徴を見ていきましょう。

日本ソムリエ協会(JSA)

飲食店関係者にとって、よりポピュラーな団体と言えるのが日本ソムリエ協会(JSA)。というのも、日本ソムリエ協会(JSA)では基本的に飲食店や酒販店などで、ワインを含むアルコール飲料を取り扱う人を対象として試験を行っているのが特徴です。

全日本ソムリエ連盟(ANSA)

全日本ソムリエ連盟(ANSA)は、飲食店等での業務経験を問わず、20歳以上であれば学生や一般のワイン愛好家も受験できるのが特徴です。
ただ知識を詰め込むのではなく、各種トレーニングを重視し、独自のカリキュラムを導入。
その上で、プロのワイン提供者である「ワインコーディネーター」および「ソムリエ」の育成面に重点を置いています。

日本ソムリエ協会(JSA)の資格の種類

日本ソムリエ協会(JSA)が認定する資格は複数あります。
実際にどのようなものがあるのか、さっそくチェックしていきましょう。

ソムリエ試験の資格とは?

日本ソムリエ協会(JSA)では、以下の職務を通算で3年以上経験し、第一次試験日においても在職しているということが、受験資格となります。

◆酒類・飲料を提供する飲食サービス
◆酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
◆酒類・飲料を取り扱うコンサルタント業務

これらをすべてを満たした上、試験に合格した場合、日本ソムリエ協会(JSA) 認定の「ソムリエ」となることができます。
また、試験の合格率は40%前後と言われています。

シニアソムリエ

「シニアソムリエ」は、「ソムリエ」の上位資格。
ワインやその他のアルコールを提供するサービスの仕事を10年以上行っていて、日本ソムリエ協会(JSA) 認定の「ソムリエ」資格を持っていること、そして、資格取得から3年目を迎えたタイミングから受験が可能となる資格です。
ソムリエ資格を取得した後も、自発的にワインやサービスに関する知識や見識を深め、向上心を持った人のみ受験が許される「シニアソムリエ」は、合格率も20%前後とも言われ、難易度が高いのも特徴的です。

ワインエキスパート

日本ソムリエ協会(JSA)が認定する資格のひとつ「ワインエキスパート」とは、職業や経験は不問、20歳以上のワインを愛する精神があれば、誰でも受験することができる職種不問の資格です。
試験内容は飲食店で働いた経験の浅い人でもチャレンジすることができるので、従業員の研修の一環として取得のサポートをするという飲食店もあります。

シニアワインエキスパート

「ワインエキスパート」の上位資格である「シニアワインエキスパート」。
日本ソムリエ協会(JSA)が認定する「ワインエキスパート」の資格を有し、資格認定後5年目を迎える30歳以上の人が受験対象となります。
主に普段、飲食や酒類の販売等に従事しない人が受験するものではありますが、難易度は年々上昇の傾向にあり、ワインに関する知識は実務経験者より上まわるという「シニアワインエキスパート」も、少なくないそうです。

全日本ソムリエ連盟(ANSA)の資格の種類

飲食店等での業務経験を問わず、20歳以上であれば、学生やワイン愛好家も受験できる全日本ソムリエ連盟(ANSA)の認定資格試験。
独自のカリキュラムとして、以下3つのコースがあります。

◆通信コース
◆在宅受講・受験コース
◆2日間集中受講・受験コース

それぞれ、受講料や資格取得までのプロセスが異なりますが、自分のライフスタイルにあわせた受講スタイルを選ぶことが可能です。

ワインコーディネーター・ソムリエ

全日本ソムリエ連盟(ANSA)では、受講の際に「ワインコーディネーター」または「ソムリエ」の呼称のいずれかを選ぶことができます。
学習すべきこととしては、ワインの商品特性を知ること、そして、ブドウの栽培方法や製造方法などの基礎知識や、テイスティングの方法や評価方法を学び、保存や器具の基礎知識を得た上で提供方法を考察することがあげられます。
あくまでも、プロのワイン提供者である「ワインコーディネーター」および「ソムリエ」の育成に重点を置いているため、通信コースなどでは試験がない場合もあり、試験方法、受講料金などもさまざまです。

【フレンチ】の開業方法はこちら≫「フレンチを開業するには?開業資金や準備、繁盛するための対策とは?」

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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