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【小阪裕司コラム】第156回:まずはこんなことからやってみると

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全国・海外から約1,500社が参加する「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰する小阪裕司が商売成功のヒントを毎週お届けします。

まずは動くこと

 今日は「まずはこんなことからやってみると」というお話。最近ワクワク系マーケティング実践会(このコラムでお伝えしている商売の理論と実践手法を実践する企業とビジネスパーソンの会)に入会された、レストラン店主からのご報告だ。
 当会では、ワクワク系マーケティングを実践し始めて間もない方には、「まずは動く」ことを奨励している。そこに早速反応した店主。
 顧客リストがほぼ無い状態だったとのことで、スタンプカードを作って個人情報をもらう仕組みを作った。千円以上でスタンプ1つ。スタンプ3個で全部が埋まり、割り引きかデザートが選べる特典付きだ。スタンプが貯まった方には、すぐお礼状を送るようにし、来店時に名刺をいただいたお客さんにも、そのとき話した内容などを織り交ぜつつ、お礼状を出すようにした。その後、それがきっかけの予約も入っていることから、「本当に出会ったらつながることが大事だと実感しました」と店主。
 次に、「(ワクワク系の実践では)価値を伝えることが大事だとのことでしたので、プリンの販売を始めた頃に書いたPOP(店頭販促物)を引っ張り出してきて、トイレの壁やお客様の目に付くところに貼っています」。今後はたくさん情報発信をしていく、と店主。
 さらには、「出荷する段ボールや請求書も、ワクワク系で考えるとコミュニケーションツールとなり得るとのことでしたので、ピッツァのテイクアウトの箱にメッセージとインスタやってます!のシールを貼ることにしました」。こちらも始めて早々にお客さんからお礼のメッセージが届き、「嬉しいですね。このまま続けて行きます」。
 スタッフも巻き込んでの実践は「名札」。これも他の会員さんの実践を真似たもので、名前だけでなく、「年中ダイエット中」など自分たちにまつわる一言が書かれたものだが、同店でも好評。「会話の得意なアルバイトの子はお客様からデザートやドリンクをいただいていて、楽しそうに働いてくれています」。

動けば何らかの変化や結果が生まれる

 これら入会早々の怒涛の実践に、「朝から晩まで今まで通りの通常業務をこなしつつ、新しい取り組みをスタートするのがとても大変でした」とのことだが、動けば何らかの変化や結果が生まれるし、気づきもある。店主には「お客様から声をかけてもらいやすい人間にならないと」という気づきもあったという。実践の先にある客数増や売上増。その成果は常に「まずは動く」ことから。あなたも、ぜひ。

この記事の執筆

博士(情報学)/ワクワク系マーケティング開発者_小阪裕司

博士(情報学)/ワクワク系マーケティング開発者

小阪裕司

1992年「オラクルひと・しくみ研究所」を設立。人の「心と行動の科学」をもとにしたビジネス理論と実践手法(ワクワク系)を研究・開発し、2000年からその実践企業の会「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰。現在全都道府県・海外から約1500社が参加。近年は研究にも注力し、2011年、博士(情報学)の学位を取得。学術研究と現場実践を合わせ持った独自の活動は多方面から高い評価を得ている。2017年からは、ワクワク系の全国展開事業が経済産業省の認定を受け、地方銀行、信用金庫との連携が進んでいる。

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