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事業を起こしたい人必見!起業のやり方と成功のポイントを徹底解説

普通の人でも成功できる起業実践!5ステップで会社設立の流れを解説

企業や組織で働きつつ、「将来的には起業したい」と考えている方は少なくありません。

起業へ対する意欲を持つ方にとって、起業するためにどのようなステップを踏むべきかという点は、非常に関心があることでしょう。

いざ起業を志す際には、失敗しないためのポイントおよび成功に導くためのコツも押さえる必要があります。

この記事では、起業するためのステップや、選択肢となる起業形態について解説します。

起業に向いている方の特徴、起業を失敗させないためのポイントなども説明するので、ぜひ参考にしてください。

起業とは?事業を立ち上げる意味と目的

起業とは、新たなビジネスを自ら立ち上げることを指し、多くの人が夢見ている目標の一つです。しかし、なぜ起業をするのか、その意味や目的を定めておかないと成功できるものではありません。この記事では、起業の基本的な定義に加え、「新たなサービスを生み出す」「社会課題の解決」「経済活動の促進」という3つの観点から、起業の意義を解説します。これにより、読者が具体的な起業の動機を見つける手助けをします。
起業は単に会社を設立するだけでなく、新たなサービスや製品を市場に提供することを目的としています。これにより、消費者のニーズを満たし、生活を豊かにすることが可能です。また、起業は社会課題の解決にも寄与します。例えば、環境問題に対処するビジネスモデルを持つ企業が増えることで、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出すことができます。さらに、起業は経済活動の促進に大きく貢献します。新たな事業が生まれることで雇用が創出され、地域経済の活性化に繋がります。これらの観点から、起業は単なる自己実現の手段に留まらず、社会全体に利益をもたらす重要な活動です。

起業のメリットと成功事例

起業には多くのメリットがあります。まず、自由な働き方の実現が挙げられます。自分のペースで働くことができ、働く時間や場所を選べることは大きな魅力です。次に、収入の上限がないことも起業の利点です。成功すればするほど収入が増えるため、努力が直接報酬に繋がります。そして、やりがいの創出です。自分のビジネスプランに基づいて事業を展開し、成果を実感できることは大きなモチベーションとなります。

関連記事 開業とは?起業・独立との違いや必要な準備・手続きを徹底解説!

起業したいときに検討する3つの形態

起業する際に考えられる主な形態は、「個人事業主」「法人(会社設立)」「フランチャイズ」の3つです。

それぞれの形態の特徴やメリット・デメリットについて、詳しく説明します。

個人事業主

個人事業主は、比較的簡単に起業できる形態の一つです。開業届を税務署に提出するだけで、事業を開始することができます。確定申告の際に青色申告を選択すると、税制上のメリットを享受でき、最大65万円の控除が受けられることがあります。個人事業主としてスタートし、その先で法人化するかどうかの判断基準としては、売上の増加や事業の拡大が視野に入った際に検討すると良いでしょう。
また個人事業主は、オフィスを持たずに自宅で事業を行うことも可能です。毎月発生するオフィスの賃借料を発生させず事業を開始できる点はメリットのひとつと言えるでしょう。

個人事業主の特徴

1. 開業手続きが比較的簡単
法人と比べて設立手続きが簡単で、税務署に「開業届」を提出するだけで始められる。
初期費用も少なくて済むのが特徴。

2. 事業と個人の区別が曖昧
事業の収益や負債がすべて個人に帰属するため、借金なども個人の責任に。
事業のお金と個人のお金の線引きが明確ではないため、管理能力が重要。

3. 税制上のメリットと制限
青色申告をすることで、65万円の控除や赤字の繰越などのメリットがある
※法人よりも節税の幅が狭い場合があります


関連記事①開業届に必要なものは?提出するメリットや書き方を解説!

関連記事②青色申告承認申請書とは?2か月以内に提出しなければならない?書き方や提出期限を解説

法人(会社設立)

法人として会社を設立する場合、いくつかの手続きが必要です。まず①定款を作成し、公証役場で認証を受けます。次に②法務局で登記申請を行い、会社の設立が正式に認められます。その後、③税務署に届出を行い、④社会保険に加入する必要があります。各手続きにかかる費用と期間を以下に表で示します。
法人化のメリットとしては、信用力の向上や資金調達のしやすさ、節税効果があります。一方、デメリットとしては、コストが増加し、手続きが煩雑になることが挙げられます。

手続き説明費用期間
定款の作成と認証会社の基本ルールを定めた定款を作成し、公証役場で認証を受けます約5万円1日
登記申請法務局で会社設立の登記を行い、正式に会社として認められます約20万円1~2週間
税務署への届出会社設立後、税務署に必要な届出を行います無料即日~数日
社会保険の加入従業員を雇う場合、社会保険に加入する手続きが必要です無料即日~数日

フランチャイズ

フランチャイズは、既存のブランドの力を借りて事業を展開する形態です。契約により、フランチャイザー(本部)からノウハウや開業支援を受けることができ、比較的早くビジネスを始められます。メリットとしては、ブランド力やノウハウの提供、開業支援がありますが、ロイヤリティの支払いや独自性の制限といったデメリットも存在します。フランチャイズ契約の仕組みを理解し、自分のビジネスモデルに合った選択をすることが重要です。

起業するための4つのステップ

起業は思い立ってすぐにできるものではなく、いくつかのステップを踏まなければなりません。
起業するために踏むべき4つのステップについて、詳しく説明します。

①起業の目的を明確にする

起業を成功させるためには、まず「なぜ起業したいのか」という明確な目的を持つことが重要です。自己実現を目指す方は、自分のスキルや経験を最大限に活かしたいと考えているかもしれません。社会貢献を重視する方は、地域社会や環境に良い影響を与える事業を立ち上げたいと考えるでしょう。経済的自立を求める方は、安定した収入を得ることを目指します。このように、目的を明確にすることで、起業家としての方向性が定まり、ビジネスプランの策定にも役立ちます。
目的設定には、ワークシートを利用することが効果的です。自分の価値観や目標を視覚化することで、より具体的なビジネスモデルを構築する手助けとなります。
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②事業計画の立案と市場調査

事業計画は、起業の成功を左右する重要な要素です。まずは、事業計画書を作成し、ビジネスモデルや目標、資金計画などを明確にしましょう。事業計画立案時に有用なフォーマットなどはインターネットでも比較的簡単に入手できます。こうしたものを利用しながら、自分の事業に適した計画書を作成します。これにより、事業の具体的な進行方法が見えてきます。
市場調査も欠かせません。競合分析では、同じ市場に存在する他社の強みや弱みを把握します。顧客ニーズ調査は、ターゲットとなる顧客のニーズや要望を探る作業です。さらに、SWOT分析を用いて、自社の強み、弱み、機会、脅威を明確にし、戦略を立てる手助けとします。これらの調査を通じて、より確実なビジネスプランを立案しましょう。
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③資金を準備する

起業には資金が必要です。具体的な資金調達方法として、日本政策金融公庫や銀行の融資、各都道府県や市区町村が設けている制度融資、自治体の起業支援制度を活用することが考えられます。これらは低金利での借入が可能で、申請方法も比較的簡単です。
クラウドファンディングやベンチャーキャピタルを活用するという手段もあります。クラウドファンディングは、広く資金を募ることができ、事業の認知度向上にもつながります。ベンチャーキャピタルは、成長性の高い事業に対して投資を行うため、資金だけでなく経営のサポートも受けられます。
また、canaeruで提供している資金調達の無料開業相談を活用することで、専門家のアドバイスを受けることができ、スムーズな資金準備が可能になります。
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④必要な申請・届出手続きを行う

起業には、業種に応じた申請や届出、許可が必要です。例えば、飲食店を開業する場合、食品衛生責任者の資格取得や営業許可申請が求められます。業種別に必要な申請・届出・許可の一覧表を参考にしながら、必要な手続きを確認しましょう。

業種必要な申請・届出・許可
飲食業食品衛生責任者の資格取得、営業許可申請
理美容(ヘアサロン)美容師免許など必要資格の取得、保健所への届出
小売店販売業許可申請、消防署への防火管理者届出

また、手続きの抜け漏れがないようにタスク整理をすることも大切です。税務署への開業届出や、法務局での会社設立登記、年金事務所での社会保険の手続きなど、具体的な手続き内容と必要書類を箇条書きで整理し、スムーズに手続きを進めるための準備を整えましょう。

起業後に必要な広報戦略とツール

起業したばかりの企業にとって、効果的な広報戦略は成功の鍵を握ります。特に飲食店を開業する場合、競争が激しい市場で注目を集めるためには、適切なツールを活用することが重要です。この見出しは、起業後に必要な広報戦略とその具体的なツールについて解説し、ビジネスを成功に導く方法を紹介します。これにより、ビジネスプランをしっかりと実行し、起業家としての第一歩を踏み出せるようになります。

①ロゴマーク

ロゴマークは、いわば「会社の顔」です。自社サービスの認知を広げてイメージを作っていくにあたり、ロゴマークは欠かせません。

以下の表は、大手企業が使用しているロゴマークの一例です。

図案想起する商品・サービス
赤、オレンジ、緑が配色された「7」セブンイレブン
丸みを帯びたチェックマークナイキ
かじられたリンゴマークApple製品
緑の円に白い人魚マークスターバックス

上記のロゴは、見ただけで「◯◯の商品・サービスである」と認識するのではないのでしょうか。すぐに大企業と同様の認知を得られずとも、一目見て自社を認識させられることは大切な要素です。起業後に自社の認知拡大を図るためにも、ロゴマークは確実に準備しておきましょう。

②名刺

名刺も起業の際に準備しておくべきアイテムの一つです。

コロナ禍で直接顔をあわせる機会が減ったこともあり「名刺は不要では?」と考える方もいるでしょう。しかし、名刺交換は「取引の入り口」と言われているほどビジネスの世界では重要視されています。

取引先の担当が年配の方であれば、名刺を持っていないことに対して不信感を抱く可能性もあるでしょう。相手に不信感を与えないためにも、名刺は必ず作成しておきましょう。社員が持つ名刺のほかに、店舗を紹介するショップカードなどを用意することもおすすめです。

③ホームページ

ホームページは現代のビジネスにおいて欠かせないツールです。制作の際には以下の4つのポイントを押さえましょう。まず、自社の強みを明確に伝えることが重要です。次に、スマートフォン対応を行い、どのデバイスからもアクセスしやすい環境を整えることが求められます。さらに、問い合わせフォームの設置により、顧客とのコミュニケーションを円滑にしましょう。そして、SEO対策を施し、検索エンジンでの露出を高めることも忘れてはいけません。ホームページ制作の費用相場は業者や内容によりますが、数十万円から数百万円が一般的です。業者選定の際には、実績やサポート体制を確認し、自社のニーズに合った業者を選ぶことが成功への鍵となります。

④営業用の資料やチラシ

広報活動の中心が外回りになる場合は、営業用のパンフレットやチラシも用意しましょう。インターネットが発達した現代でも、足を使って売り込みに行く場面や、顔をあわせて営業活動を行う場面は避けられません。その際、営業資料やチラシを作っていないと口頭のみでサービスを説明することになり、商談相手が内容を理解するまでに時間を要してしまいます。

営業資料は起業初期から事前に準備しておき、徐々にアップデートしていくのが賢明です。

⑤SNSアカウント

SNSは現代のマーケティングにおいて欠かせないツールです。Instagramはビジュアル重視のプラットフォームで、料理の写真を通じて視覚的に訴求できます。X(旧Twitter)はリアルタイムで情報を発信でき、イベントやキャンペーンの告知に最適です。Facebookはコミュニティを形成し、ファンとの交流を深める場として活用できます。YouTubeは動画コンテンツを通じて商品の魅力を伝えるのに適しています。SNS運用の基本ポイントは以下の通りです。

・SNSのターゲットを明確に設定する
・投稿のコンテンツは一貫性を持たせる(「新メニューは必ずアップする」など)
・投稿の頻度を一定に保ち、リズムを作る
・フォロワーとのコミュニケーションを積極的に行う
・データ分析を活用して、効果的な戦略を立てる

資金や商品がなくても起業できる?

結論から言うと、資金や商品がなくても起業はできます。
一般的に経営資源として語られるのは「ヒト・モノ・カネ」です。それぞれを言い換えると「従業員・商品や事務所・資金」になります。もし、すべての要素が揃っていなければ起業できないとあれば、大多数の人は事業を起こせなくなるでしょう。

従業員に関しては、起業後に募集しても遅くありません。手が足りないと感じた段階で求人広告を出してもよいでしょう。商品・サービスは初期段階で構想を練る必要がありますが、オフィスについては自宅と兼用する方法もあります。どんな手段を講じるにしても、スモールスタートを切れば多額の資金は必要ありません。

「ヒト・モノ・カネ」の経営資源の確保は、起業後も継続して課題となります。事業を拡大する、新規事業を立ち上げるなど、ビジネスを大きくしていくなら直面し続ける問題です。新たなビジネスアイデアが生まれた際は、この「ヒト・モノ・カネ」をどのように工面するかも同時に考えるクセをつけていきましょう。

関連記事 飲食店は開業資金なしでも開業可能?費用を抑える開業の方法

資金や商品がなくても起業できる?

起業に向いている人の性格や特徴とは

誰もが手続きを行うことで起業できるものの、利益を生み出し発展させていくのは大変なことです。

起業したいと考えている方は、自分の性格や知識の有無を踏まえたうえで、起業に向いているか確認しましょう。

起業に向いている人の性格や特徴とは

行動力がある

起業家にとって行動力は欠かせない資質です。新しいアイデアを即実行できる人は、ビジネスプランを迅速に形にし、市場での競争を先取りできます。例えば、ある起業家は、SNSでのトレンドを察知し、すぐに新商品を開発して成功を収めました。また、失敗を恐れず挑戦できることも重要です。失敗から学び、次に活かす姿勢が、ビジネスの成長に繋がります。さらに、目標に向かって継続的に行動できる人は、長期的な事業の安定を築けます。ある成功した起業家は、毎日少しずつでも前進することで、大きな成果を達成しました。これらの行動力を持つ人が、起業の世界で成功を収めています。

柔軟に対応できる

市場の変化や顧客ニーズの変化に応じて柔軟に事業戦略を変更できることは、起業家にとって非常に重要です。例えば、ある飲食店は、健康志向の高まりを受けてメニューを一新し、売り上げを大幅に伸ばしました。また、オンライン販売を開始した小売業者は、パンデミック時にも安定した売り上げを確保しました。さらに、顧客のフィードバックを基に商品改良を行った企業は、顧客満足度を向上させ、リピーターを増やしました。柔軟な対応が求められる場面では、以下を参考にアクションを起こしましょう。


1. 市場の動向を常にチェックする
2. 顧客の声を積極的に取り入れる
3. 事業戦略を定期的に見直す


専門スキルがある

起業を考える場合、「調理スキルを活かして飲食店を起業する」といったように、「得意だからその分野で事業を行う」という流れが自然なことです。

専門的なスキルや資格は「得意さ」を裏付けられるものであり、大きな集客力を持つ場合もあります。
たとえば飲食店を例に挙げると、バリスタやソムリエの資格を持っていれば、それ自体がお店のウリになるでしょう。
ほかの飲食店との差別化が図れて「お店独自のスタイル」が確立し、それを目的にお店に集まる方も増えることが期待できます。

起業に向いていない方の特徴

起業を考えている人の中には、自分が本当に起業に向いているのか不安に感じる方も多いでしょう。この見出しは、起業に向いていないとされる特徴を持つ人でも、成功への道を切り開くための具体的な対策方法を紹介します。誰にでも克服できるポイントを押さえ、自分のビジネスプランを実現するためのヒントを得ることができます。

お金の管理が苦手

お金の管理が苦手な人にとって、資金の管理は起業の大きな壁となるかもしれません。事業資金と生活費を分別管理することは、ビジネスを安定させるための基本です。収支管理表を作成し、毎月の収入と支出を明確にすることで、資金の流れを把握しましょう。また、税金の計算と納付時期を把握することも重要です。経理ソフトを活用することで、日々の管理が簡単になり、会計事務所との連携で専門的なアドバイスを受けることも可能です。

感情のコントロールができない

感情のコントロールができないと、ビジネスの場面で困難に直面することが多くなります。クレーム対応や部下指導、資金繰りなど、感情が影響する場面は多々あります。マインドフルネスを取り入れ、現在の状況に集中することで感情を落ち着かせることができます。また、ストレス管理法を学び、適切にストレスを解消することが、冷静な判断を下すために役立ちます。

物事を他人のせいにしてしまう

他責思考は、起業家としての成長を妨げる危険性があります。「売上が上がらないのは景気のせい」「商品が売れないのは営業のせい」などと考えることは、問題の本質を見失う原因になります。自己責任の意識を持ち、自分ができる改善策を考えることが重要です。フィードバックを受け入れ、改善に努める姿勢が、ビジネスモデルの成功に繋がります。

自分ですべて抱え込む

起業初期には、すべてを自分でやろうとする傾向がありますが、これは効率を下げる要因です。業務の優先順位をつけ、重要なタスクに集中することが必要です。外部リソースを活用することで、専門的なサポートを得ることができます。税理士や社労士、コンサルタントなどの専門家と連携し、業務を効率化することが、会社の成長を促進します。

起業を失敗させないために知っておきたい4つのポイント

起業を目指す際、成功を収めるためにはいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。起業を失敗させないために特に注意すべき4つのポイントは以下のとおりです。
それぞれのポイントについて具体的に説明します。


1. 資金を適切に活用する
2. 税金の基礎知識を身に着ける
3. 決算書を読み解く
4. マーケティングを学び、実践する


1. 資金を適切に活用する

起業資金の調達は、会社設立の重要なステップです。日本政策金融公庫や制度融資、自治体の起業支援制度・補助金・助成金、クラウドファンディング、ベンチャー・キャピタルなど、さまざまな方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、適切に活用することが重要です。

資金調達方法メリットデメリット
日本政策金融公庫の創業融資・無担保・無保証人でも借りられる
・低金利
・創業初期でも利用しやすい
・審査がある(創業計画書や自己資金が必要)
・融資実行までに1ヶ月前後かかる場合も
・返済義務がある
制度融資・地方自治体と民間金融機関、信用保証協会が連携するため安心感がある
・金利が優遇される場合あり
(自治体が利子の一部を補助)
・手続きがやや煩雑(複数の機関とのやり取りが必要)
・保証料がかかる場合がある
・融資実行までに時間がかかる
自治体の起業支援制度・セミナーや相談会などの支援もセットで受けられる
・融資、補助金、物件紹介など多角的な支援がある
・地域密着なので情報やサポートが手厚い
・地域差がある
・支援額は比較的小規模
補助金・助成金・返済不要
・採択されればまとまった金額(数十万~数百万円)が出る場合も
・採択されるとは限らない
(審査あり、倍率が高い)
・自己負担分が必要(全額補助ではない)
申請書類が複雑
クラウドファンディング・返済不要(リターン品の提供のみ)
・事前にファンや顧客ができるチャンス
・PR効果がある
・成功しなければ資金は得られない
・リターン品の準備や発送が大変
・プロジェクトページの作成やプロモーションに労力が必要
ベンチャーキャピタル・大きな資金が得られる可能性がある
・経営支援・人脈などのサポートがある
・出資を受ける代わりに株式の一部を渡す必要あり(経営権に影響も)
・小規模ビジネスには不向き

2. 税金の基礎知識を身に着ける

起業すると税金の支払いが不可欠です。法人税や所得税、消費税など、さまざまな税金についての基礎知識を持つことが重要です。
適切な税金管理は、起業後の財務健全性を保つために欠かせません。一人で解決が難しい場合は税理士の助言を得ることも一つの方法です。


確定申告についての最新情報は国税庁のページをチェックしましょう。
参考 所得税の確定申告|国税庁

3. 決算書を読み解く

決算書は会社の財務状況を把握するための重要な資料です。貸借対照表は、資産と負債のバランスを示し、会社の健全性を確認できます。損益計算書は、一定期間の収益と費用を分析し、利益の状況を把握するために用います。キャッシュフロー計算書は、現金の流れを追跡し、資金繰りの健全性を評価するのに役立ちます。
これらの財務諸表を読み解くことで、会社の現状を把握し、将来のビジネスプランの策定に役立てることができます。特に、経営判断においては欠かせない資料です。

4. マーケティングを学び、実践する

マーケティングは、事業の成功に直結する重要な要素です。基本的な4P(Product、Price、Place、Promotion)について理解することが大切です。たとえば、Product(製品)は顧客のニーズを満たすものであり、Price(価格)は市場競争力を考慮して設定します。Place(流通)は顧客に製品を届ける方法で、Promotion(販売促進)は製品の魅力を伝える手段です。
成功事例として、ある飲食店はSNSを活用したプロモーション戦略で売上を2倍にしました。また、別の店では、地元の特産品を活かした商品開発で新たな顧客層を獲得しました。これらの具体的な戦略と成果をもとに、マーケティングの重要性を理解し、実践することが求められます。

起業を成功させるために重要なポイントやアイデア

起業して会社の経営を軌道に乗せるためには、押さえておかなければならないことがいくつもあります。

ここからは、起業を成功させるためのポイントやアイデアについて解説します。

目的に合わせて徹底した市場調査を行う

市場調査は起業の成功に欠かせないステップです。まず、競合分析を行い、同業他社のビジネスモデルや強み・弱みを理解しましょう。次に、ターゲット層を明確にし、どのような顧客を対象とするのかを特定します。市場規模の算出も重要で、ビジネスが成長する余地があるかを確認します。最後に、顧客ニーズの分析を行い、提供する商品やサービスが求められているかを判断します。これらのステップを踏むことで、確かなマーケティング戦略を構築できます。市場調査のチェックリストと調査結果をまとめるテンプレートも活用すると便利です。


(例)市場調査チェックリスト ※カフェ起業の場合
① ターゲット・顧客分析
✅想定するメインの客層は?(年齢、性別、職業、ライフスタイル)
✅平日と休日で客層は変わるか?
✅カフェを利用する目的は?(作業・休憩・友人との会話・SNS映えなど)
✅客単価の理想と許容範囲は?
✅どんなメニューを好む?(コーヒー/紅茶/スイーツ/軽食)
② 競合店調査
✅近隣のカフェの数・特徴・営業時間
✅チェーン店の強み・弱み
✅個人カフェ・コンセプト系カフェの特色(雰囲気、内装、SNS発信)
✅人気メニュー・価格帯・口コミ評価(Googleレビューや食べログなど)
③ 立地・商圏分析
✅周辺の人通り・滞留時間・交通手段
✅ランチ/カフェタイム/ディナーの需要があるか
✅学校・オフィス・観光施設などが近くにあるか
✅居抜き物件の有無と条件(厨房設備など)
✅周辺カフェの混雑状況(時間帯ごとの入り具合)


④ トレンド・消費動向
✅流行しているメニュー(スイーツ、韓国系、ヴィーガン、クラフトドリンクなど)
✅映える内装やデザインのトレンド(ミニマル、ナチュラル、レトロなど)
✅カフェ×〇〇(ギャラリー、音楽、読書、ファッションなど)の複合形態
✅キャッシュレス決済、モバイルオーダーなどの導入傾向
⑤ オンライン・SNS動向
✅人気カフェのInstagram活用法(投稿内容・リール・ストーリーなど)
✅Googleマップの口コミ/評価の重要性と傾向
✅食べログやRettyでの露出状況
✅来店動機になるハッシュタグや投稿ジャンルの傾向
⑥ メニュー・原価・利益モデル
✅原材料費と販売価格のバランス(原価率の目安:30%以下が理想)
✅人気メニューと収益性の高い商品を見極める
✅イートインとテイクアウトの需要バランス
✅ドリンク vs フードの売上構成を予想する


無理のない規模から始める

起業時には、無理のない規模からスタートすることが重要です。初期投資を抑えるために、必要最低限の設備や資材で事業を始める工夫をしましょう。売上目標を現実的に設定し、段階的に達成していくことで、事業の拡大を計画的に進められます。人員配置も重要で、必要なスキルを持つ人材を適材適所に配置することが求められます。例えば、小規模から始めて成功した起業家の事例として、最初は小さなカフェとして始め、徐々に店舗を増やして成功を収めたケースがあります。

日々更新される情報に適応する

ビジネス環境は常に変化しています。市場動向の変化に対応するためには、業界ニュースの定期購読やSNSでの情報収集が欠かせません。具体的には、以下の方法があります。


・Googleアラート
特定のキーワードを設定しておくと、関連するニュースや記事が自動的にメールで届きます。
・Feedly
複数のニュースサイトやブログをまとめて購読できるRSSリーダーです。


周囲の助言を活用して事業をブラッシュアップする

起業家としての成功には、周囲の助言を活用することが重要です。商工会議所や中小企業支援センターは、事業計画の策定や資金調達のアドバイスを提供してくれる機関です。これらの機関に相談することで、専門的な知識を得られるだけでなく、ネットワークも広がります。また、専門家への相談も有効です。例えば、税理士や経営コンサルタントに相談することで、具体的な経営戦略を立てる手助けが得られます。これにより、事業のブラッシュアップが可能となり、成功への一歩を踏み出せます。


また、canaeruでは無料で店舗開業の相談ができるサービスをご提供しています。金融機関出身者や元店舗経営者など、店舗開業に特化した開業プランナーが事業計画書の作成や資金調達、物件探しなどをトータルサポートします。
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起業するにはさまざまなやり方がある!

起業を目指す際の選択肢には、個人事業主、法人、フランチャイズへの加入という形態があります。

手続きを行うことで誰もが起業家になれますが、経営が成功するかは別問題です。起業を失敗させないための知識を身に付け、常に情報をアップデートしていかなくてはなりません。

起業にかかる費用を事前に明確にしたうえで、まずは身の丈に合った範囲での起業を目指すことをおすすめします。
成功に導くためのポイントを押さえ、周囲の助言にきちんと耳を傾けることを忘れなければ、安定した事業の継続に繋がるでしょう。

この記事の監修
株式会社USEN/canaeru 開業コンサルタント

○会社事業内容
IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業・エネルギー事業・保険事業・店舗開業支援事業・店舗運用支援事業・店舗通販事業。

○canaeru 開業コンサルタント
銀行出身者、日本政策金融公庫出身者、不動産業界出身者、元飲食店オーナーを中心に構成された店舗開業のプロフェッショナル集団。
開業資金に関する相談、物件探し、事業計画書の作成やその他の店舗開業における課題の解決に取り組む。

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