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居酒屋 まるのひと
猪俣 智則

千葉県市川市行徳駅前4丁目6−9

エリア
千葉行徳
業種
居酒屋
ロケーション
ベッドタウン
ターゲット
大人向け
業界経験
3~5年
開業時の年齢
40代
目標月商
100万~200万
開業資金
500~1,000万
坪数
10~20坪
家賃
20万以下

開業を目指すきっかけ

「居酒屋 まるのひと」は2020年2月にオープンされていますが、ご主人の猪俣さんはこの仕事を始める前はどんなお仕事をされていたのでしょうか。
全く畑違いの仕事をしていて、実は建設業なんですよ。
今もそっちの仕事は続けています。
この店を切り盛りしているのは妻なのですが、私は昼間に建設の仕事をしつつ、仕事が終わってから店に駆けつけたり、週末など空いている時間で妻の手伝いをしたりしています。
まあ、二足の草鞋を履いているようなもんですね。
店が繁盛するようになったら、いずれは居酒屋の仕事に完全シフトするつもりです。
店名の「居酒屋 まるのひと」は、一度聞いたら忘れられないユニークさがあります。
店の名前は孫がきっかけなんです。
顔がまんまるだったので、まると呼んでいたのですが、そこから「まるのひと」という店名をつけました。
看板には子供のイラストをあしらっていますが、孫をイメージしたもので、娘がアプリでササっと作ってくれたんです。
孫の顔をイメージした看板を通じて、居心地の良さや親しみやすさも感じとってくれるとなおのこと嬉しいですし、他の居酒屋と差別化できるかなと。
これは娘と妻の考えで進めたことなんです。

開業準備での課題と解決方法
(物件探し・資金集め, etc.)

ところで、猪俣さんには飲食業のご経験はあったのでしょうか。
「居酒屋 まるのひと」を始める前、修行がてら、近所の焼き鳥屋 で4年ほど働いていたんです。
平日は自分の仕事がありましたから、週末の夜だけお願いして、修行させてもらっていました。そこで居酒屋での一通りの仕事を学ぶことができましたね。
修行を兼ねて4年、ということはその頃から開業の意思はお持ちだったのですね。
はい、いずれは自分で店をやってみたい、という気持ちは前から持っていました。
ただ、当時はどうしてもやりたい、やらなくてはいけない!という切羽詰まったものではなかったので、スケジュールを決めて段取りをしながら動くというよりも、いい物件が見つかったらそれから具体的に考えようかな、という程度の気持ちだったんですよ。
店をやりたいという話は妻にもしていて理解をしてくれていたので、共働きをしながら私も妻も意識的に開業資金は貯めてはいました。
では、いざ開業しよう!と意識してから具体的に取り組んだことは何だったのでしょうか。
夫婦で店をやろう!と思い立っても私も妻も経営者としては素人でしたからね。
一から学ぶつもりで、巷で行われている開業セミナーにはいくつも出向きました。
それと同時に開業や経営に関する本もたくさん読んで勉強もしました。
開業セミナーといえばUSENのセミナーにも参加しましたが、内装をはじめ、さまざまな業者さんなどを紹介してくれたのですが、相見積もりも取りやすかったですし、これまで接点のなかった業界との繋がりもできたので、それが一番ありがたかったですし、助かりましたね。
ほかに取り組んだことといえば、開業経験のある知人に話を聞いたり、自分が懇意にさせてもらっていた居酒屋に出向き、経営者の方にアドバイスをしてもらったことでしょうか。
開業を意識してからは、積極的に情報を取りにいっていましたし、情報を知る・得ることは私たちみたいに開業の素人にとっては欠かせないことだと思いますね。
「居酒屋 まるのひと」の最寄り駅は東西線の行徳駅(千葉県市川市)ですが、このエリアを選んだ理由についてお聞かせください。
地元であったことが大きいですね。
住んでいるから周辺の勝手がわかるんですよ。
地元といえども、希望する物件がなかなか見つからず、結果として4、5年ほど探していました。
中には内見した物件もあったのですが、金額的な部分で折り合いがつかず、どれも決め手に欠けていたんですよね。
この店は駅から徒歩10分と少々離れているので、駅前よりも賃料は抑えられますし、開業コスト的にも満足いく物件でした。ちなみに坪単価1万円が周辺の相場です。
行徳エリアにお住まいということでも、土地勘はあったのですね。具体的にはどのような場所での出店を考えていたのでしょうか。
思い描いていたのは、駅前からちょっと離れた程度の場所でも、一定の人通りがある場所。この条件を第一希望に探していました。
結果として時間はかかりはしたものの、この物件と出会ったんですよ。
元々居酒屋だった居抜き物件で、カウンターなどはそのまま残して利用しています。
内装をほどこしたのはクロス、天井、あとは外装工事をやったくらいで、あとは触っていないですね。
手間がかからない物件だったんですね。
いや、それが意外とかかりました。
居抜きといっても、そのまま利用できるものはほとんどなかったので、冷蔵庫や椅子やテーブルなどは新たに買い換えましたし、室内に明るさを出したかったので、バックライトも全部付けて、照明を増やしています。
お店の個性を出すために、内装・外装工事などでこだわった点について教えてください。
入り口のつくりですね。
実は前の店の入り口はダークな色合いでちょっと入りづらい雰囲気があったんですよ。
なので、入りやすさを重点的に考えて、外装工事の際は明るい色味に仕上げてもらいました。本当は壁を抜いて一から作り直したかったんですが、費用もかかるし、お財布と相談しながらやれる範囲でつくりあげました。

お店の開業準備は家族で進めてこられたのでしょうか。

開業後の気づき/今後の課題

お店の開業準備は家族で進めてこられたのでしょうか。
そうですね。
店づくりやメニュー構成などは家族で逐一話し合ってやってきました。
私は平日の仕事がありますし、店のオーナーは事務手続き上、妻になっています。
当初、妻と娘がメインで店を切り盛りするという話をしていたのですが、最近になって娘の妊娠がわかったので、私がしっかり入るようになりました。
開業後に感じる家族経営のメリットは何でしょうか。
腹を割って話し合えることですかね。
もちろん、家族といえども、ぶつかることは何度となくありますよ。
他人だったら言いたいこともなかなか言えなかったと思うのですが、そうした遠慮もないので、躊躇なくズバッと言っていますし、言われます(笑)。
もともと仲の良い家族だとは思いますが、店をよくしようという共通の目的があるせいか、関係性はさらに良くなりましたね。
オープン後に、新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言がありました。現在(2020年4月)はどのように対策されていますか?
一番は衛生面ですね。
換気をするために窓やドアなどを開放し、消毒液を設置しました。
みなさんそうだと思うのですが、急に対応できることって限られていますよね…。
だから、まずはその中で可能な限りできることをやっています。
「居酒屋 まるのひと」として、今後のビジョンを教えてください。
この辺りは社宅も多いので、独身の方のみならず、お子さん連れの方たちをターゲットに、お酒だけではなく、食事もしっかり提供できるお店であることをアピールしていきたいと考えています。
業態は居酒屋ではあるのですが、食事だけでも全然OKです。
そのために来ていただいたお客様に喜んでいただけるよう、メニュー構成については日々いろいろと考えています。
そして、誰でも気軽に入りやすい店でありたいですね。
いま妊娠している娘も子育てが落ち着いたらいずれ店に戻ってくるでしょうし、しっかりと家族経営で店をまわしていければいいですよね。
居酒屋 まるのひと
  • 千葉県市川市行徳駅前4丁目6−9

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