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【小阪裕司コラム】第240回:「風変わりな問い合わせ」が秘める可能性とは①

【小阪裕司コラム】第240回:「風変わりな問い合わせ」が秘める可能性とは①

全国・海外から約1,500社が参加する「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰する小阪裕司が商売成功のヒントを毎週お届けします。

ある生花店に送られてきた「問い合わせ」

 今回は、お客さんからの「風変わりな問い合わせ」が大きなビジネスチャンスであるというお話。ワクワク系マーケティング実践会(このコラムでお伝えしている商売の理論と実践手法を実践する企業とビジネスパーソンの会)会員の生花店からのご報告。
 その生花店は、店主が一人で切り盛りしているいわゆる〝ワンオペ〟の店。仕入れから接客まですべて一人で行うため大忙しの毎日だが、そんな彼女のもとにある日幾つかの「風変わりな問い合わせ」があった。
 ひとつは通所介護施設からのもので、その施設で「フラワーワークショップができますか?」という問い合わせだ。これまで生花店を営んできた中で一度もなかったものであり、同店にそういうワークショップの実績があるわけではない。まさに「風変わりな問い合わせ」だった。
 またひとつは一般の方からの問い合わせで、「花屋をはじめたいのですが、開業レッスンはありますか?」というもの。これも初めてのことであり、同店がこれまで開業レッスンを行っていたわけではない。これまた「風変わりな問い合わせ」だった。
 これら「風変わりな問い合わせ」への対応はどういうものになりがちだろうか。同店の場合、いずれの実績もなかったものゆえ、一般的には「当店はそういうことはやっておりません、ご期待に沿えず申し訳ございません」などと返答することになるのではないだろうか。
 また、めったにない「風変わりな問い合わせ」に対応することは、往々にして手間がかかる。繰り返しになるが、同店の場合、そもそもやっていないことでもあるので、もし対応するとすれば大いに手間がかかることになるだろう。ワークショップにしても開業レッスンにしても、それなりの準備をしなければならないからだ。

「風変わりな問い合わせ」に潜む可能性

 しかしワクワク系では、「風変わりな問い合わせ」をビジネスチャンスと考える。「風変わりな問い合わせ」があることは、そういう誰かのニーズがあるということであり、言い換えれば、自分すらも気がついていない自社・自店の可能性を、他者が見つけて教えてくれているようなものだからだ。
 店主も言う。「新しいお客様が増えたというよりも、自店の新しい役割が見えて来ました」。彼女からの報告では、通所介護施設でのワークショップは早速日程も決まり準備に励んでいるとのことだが、このように「風変わりな問い合わせ」の可能性に気づけば、次はその掴み方だ。この続きは次回に。

この記事の執筆

博士(情報学)/ワクワク系マーケティング開発者_小阪裕司

博士(情報学)/ワクワク系マーケティング開発者

小阪裕司

1992年「オラクルひと・しくみ研究所」を設立。人の「心と行動の科学」をもとにしたビジネス理論と実践手法(ワクワク系)を研究・開発し、2000年からその実践企業の会「ワクワク系マーケティング実践会」を主宰。現在全都道府県・海外から約1500社が参加。近年は研究にも注力し、2011年、博士(情報学)の学位を取得。学術研究と現場実践を合わせ持った独自の活動は多方面から高い評価を得ている。2017年からは、ワクワク系の全国展開事業が経済産業省の認定を受け、地方銀行、信用金庫との連携が進んでいる。

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